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11.完全無欠少女、屋台!
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私がミエリィちゃんと知り合ったのは、入学式が終わった後だ。
入学式は午前中で終わりその日の午後は予定がなかったので、私は街へと繰り出すことにした。
特に目的があるわけではなかったが、故郷から引っ越してきて日が浅くまだ学院都市を見て回っていなかったので、この機会に散策することにしたのだ。
学園都市は各国の寄付から成り立っているだけあって、異なる文化が混ざり合い、融合して新たな文化体系を築いている。
故郷の街では見たことのない食べ物や衣類を見かけるだけで、なんだか楽しくなってくる。
賑わう街並みを眺めながら歩いていると、一軒の屋台が目についた。
そこはどうやら串焼きを扱っている店のようで香辛料の刺激的な匂いが食欲をそそるが、私が気になったのはそこではない。
屋台の店主となにやら揉めている人がいたのだ。
そしてそれは今日の入学式で鮮烈な挨拶をしていたミエリィ・マイリングだった。
「どうにかできないかしら?」
「そんなことを言われてもなぁ」
状況はよくわからないが何か困り事らしい。
相手は雰囲気からして貴族だし知り合いでもないが、せっかく同級生になったのだ、これも何かの縁だろう。
私は2人に声をかけることにした。
「すみません、何かお困りですか?」
「ん?
嬢ちゃん、この子の知り合いかい?
実はな、この子がうちの串焼きを買ってくれたんだが、支払いがな……」
困ったように頬をかく店主。
「足りなかったんですか?」
「いや、そうじゃねぇんだ。
むしろ多すぎるというか」
店主が顎でしゃくった方へと視線を動かすと、そこには白金貨を握ったミエリィの手があった。
なるほど、そういうことか。
普通、市民が利用する店や屋台で扱う硬貨は精々銅貨から大銀貨であり、いくらかの金貨を備えで置いてある程度だろう。
串焼きなら大銅貨2枚位の値段しかしないので、10本買っても銀貨2枚で済む。
そんなお店に白金貨を持った客が来たらどうなるか。
それは単純にお釣りが払えないということだろう。
白金貨は金貨100枚分、銅貨なら100万枚分、串焼きに換算すると5万本分の値段になる。
マイリングさんが何本買ったか知らないが、いくらなんでも5万本ということはないだろう。
そうなるとお釣りを払う必要があるわけだが、そんな大金屋台なんかにあるわけがないということだろう。
「俺はもう面倒だから、今回はサービスしてやるって言ってるんだが」
「ダメよ、お金はしっかり受け取るべきだわ!
だってこんなにいい匂いがするし、ハムッ、こんなに美味しいんだもの!」
「そう言ってくれるのは嬉しいんだがな」
串焼きを頬張るマイリングさんを見て、苦笑する店主。
マイリングさん、それを食べる前なら返すという選択しもあったかもしれないんですよと心の中で呟くが、食べてしまったものは仕方ない。
「マイリングさん、念のため確認しますけど他にお金は持っていないんですか?」
「あるわよ!」
そうか良かったと内心ホッとしながら、マイリングさんがどこからともなく取り出した革袋の中を覗くと、そこには大量の白金貨が入っていた。
「ま、ま、ま、ま、マイリングさん!
どうしてそんな大金を持ち歩いているんですか!
そもそも1枚でもおかしいですけど!
盗まれたらどうするんですか!」
「あら、それは考えてなかったわ」
「いいから早くそれを仕舞って下さい!
はあ、そうじゃなくてですね、銅貨や銀貨は持ってないんですか?」
「持ってないわね」
「そうですか……」
串焼きの代金をしっかり払おうとするところは好感が持てるが、白金貨を持って屋台で買い物をしようとするなんて、常識が無さすぎる。
白金貨なんて庶民の私には想像もできない金額だが、箱入りの貴族の子女なら皆持ち歩いているものなのだろうか?
「はあ、仕方ないですね。
すみません、私が払います。
いくらですか?」
「おう、そうか!
お代は銀貨4枚だ」
「ぎ、銀貨4枚!?」
さっと振り向くと、そこには串焼きを頬張るマイリングさんの姿が目にはいる。
(銀貨4枚、つまり串焼き20本。
この子は店主と問答している間もずっと食べていたのか。
しかも20本て……。
いったいこの細い体のどこに入るのだろう)
「毎度あり」
あまりの本数に動揺してしまったが、店主へと代金を払うと私たちは屋台を離れた。
「マイリングさん、次から屋台で買い物するときはせめて銀貨を持ち歩いて下さいね」
「分かったわ。
そういえばお礼がまだだったわね。
困っているところを助けてくれてありがとう!
すごく助かったわ!」
「どういたしまして」
「何かお礼をしないといけないわね。
そうだ、これでどうかしら?」
そう言って白金貨を差し出してくるマイリングさん。
「こんなの受け取れませんよ!
あれくらい気にしないでください、マイリングさん」
正直言えば銀貨4枚はそれなりに痛手だが、ちょっと個性的なマイリングさんから徴収する手間を想像すると、少し面倒くさそうというのが本音だ。
それにマイリングさんはいい人そうだが、そのご家族がどうかわからない。
銀貨4枚程度で貴族から因縁をつけられるリスクを負うのは釣り合わない。
「そうはいかないわ。
あら?
そういえばどうしてあなたは私の名前を知っているのかしら?」
「自己紹介していませんでしたね。
私はエル・トーレスです。
マイリングさんと同じく今年ローランド魔術学院に入学しました。
マイリングさんの名前は入学式で聞きましたので。
よろしくお願いしますね」
「私はミエリィで良いわ!
エルは同級生だったのね。
そうだ、良いことを思いついたわ!
今日助けてくれたお礼に、エルの学院生活をとーっても楽しいものにしてみせるわ!」
「ふふっ、楽しみにしてるね」
この笑顔が素敵な少女がとんでもない強さの持ち主で、楽しさと共に驚きの毎日をプレゼントしてくれることを知るのは、少し先の話である。
入学式は午前中で終わりその日の午後は予定がなかったので、私は街へと繰り出すことにした。
特に目的があるわけではなかったが、故郷から引っ越してきて日が浅くまだ学院都市を見て回っていなかったので、この機会に散策することにしたのだ。
学園都市は各国の寄付から成り立っているだけあって、異なる文化が混ざり合い、融合して新たな文化体系を築いている。
故郷の街では見たことのない食べ物や衣類を見かけるだけで、なんだか楽しくなってくる。
賑わう街並みを眺めながら歩いていると、一軒の屋台が目についた。
そこはどうやら串焼きを扱っている店のようで香辛料の刺激的な匂いが食欲をそそるが、私が気になったのはそこではない。
屋台の店主となにやら揉めている人がいたのだ。
そしてそれは今日の入学式で鮮烈な挨拶をしていたミエリィ・マイリングだった。
「どうにかできないかしら?」
「そんなことを言われてもなぁ」
状況はよくわからないが何か困り事らしい。
相手は雰囲気からして貴族だし知り合いでもないが、せっかく同級生になったのだ、これも何かの縁だろう。
私は2人に声をかけることにした。
「すみません、何かお困りですか?」
「ん?
嬢ちゃん、この子の知り合いかい?
実はな、この子がうちの串焼きを買ってくれたんだが、支払いがな……」
困ったように頬をかく店主。
「足りなかったんですか?」
「いや、そうじゃねぇんだ。
むしろ多すぎるというか」
店主が顎でしゃくった方へと視線を動かすと、そこには白金貨を握ったミエリィの手があった。
なるほど、そういうことか。
普通、市民が利用する店や屋台で扱う硬貨は精々銅貨から大銀貨であり、いくらかの金貨を備えで置いてある程度だろう。
串焼きなら大銅貨2枚位の値段しかしないので、10本買っても銀貨2枚で済む。
そんなお店に白金貨を持った客が来たらどうなるか。
それは単純にお釣りが払えないということだろう。
白金貨は金貨100枚分、銅貨なら100万枚分、串焼きに換算すると5万本分の値段になる。
マイリングさんが何本買ったか知らないが、いくらなんでも5万本ということはないだろう。
そうなるとお釣りを払う必要があるわけだが、そんな大金屋台なんかにあるわけがないということだろう。
「俺はもう面倒だから、今回はサービスしてやるって言ってるんだが」
「ダメよ、お金はしっかり受け取るべきだわ!
だってこんなにいい匂いがするし、ハムッ、こんなに美味しいんだもの!」
「そう言ってくれるのは嬉しいんだがな」
串焼きを頬張るマイリングさんを見て、苦笑する店主。
マイリングさん、それを食べる前なら返すという選択しもあったかもしれないんですよと心の中で呟くが、食べてしまったものは仕方ない。
「マイリングさん、念のため確認しますけど他にお金は持っていないんですか?」
「あるわよ!」
そうか良かったと内心ホッとしながら、マイリングさんがどこからともなく取り出した革袋の中を覗くと、そこには大量の白金貨が入っていた。
「ま、ま、ま、ま、マイリングさん!
どうしてそんな大金を持ち歩いているんですか!
そもそも1枚でもおかしいですけど!
盗まれたらどうするんですか!」
「あら、それは考えてなかったわ」
「いいから早くそれを仕舞って下さい!
はあ、そうじゃなくてですね、銅貨や銀貨は持ってないんですか?」
「持ってないわね」
「そうですか……」
串焼きの代金をしっかり払おうとするところは好感が持てるが、白金貨を持って屋台で買い物をしようとするなんて、常識が無さすぎる。
白金貨なんて庶民の私には想像もできない金額だが、箱入りの貴族の子女なら皆持ち歩いているものなのだろうか?
「はあ、仕方ないですね。
すみません、私が払います。
いくらですか?」
「おう、そうか!
お代は銀貨4枚だ」
「ぎ、銀貨4枚!?」
さっと振り向くと、そこには串焼きを頬張るマイリングさんの姿が目にはいる。
(銀貨4枚、つまり串焼き20本。
この子は店主と問答している間もずっと食べていたのか。
しかも20本て……。
いったいこの細い体のどこに入るのだろう)
「毎度あり」
あまりの本数に動揺してしまったが、店主へと代金を払うと私たちは屋台を離れた。
「マイリングさん、次から屋台で買い物するときはせめて銀貨を持ち歩いて下さいね」
「分かったわ。
そういえばお礼がまだだったわね。
困っているところを助けてくれてありがとう!
すごく助かったわ!」
「どういたしまして」
「何かお礼をしないといけないわね。
そうだ、これでどうかしら?」
そう言って白金貨を差し出してくるマイリングさん。
「こんなの受け取れませんよ!
あれくらい気にしないでください、マイリングさん」
正直言えば銀貨4枚はそれなりに痛手だが、ちょっと個性的なマイリングさんから徴収する手間を想像すると、少し面倒くさそうというのが本音だ。
それにマイリングさんはいい人そうだが、そのご家族がどうかわからない。
銀貨4枚程度で貴族から因縁をつけられるリスクを負うのは釣り合わない。
「そうはいかないわ。
あら?
そういえばどうしてあなたは私の名前を知っているのかしら?」
「自己紹介していませんでしたね。
私はエル・トーレスです。
マイリングさんと同じく今年ローランド魔術学院に入学しました。
マイリングさんの名前は入学式で聞きましたので。
よろしくお願いしますね」
「私はミエリィで良いわ!
エルは同級生だったのね。
そうだ、良いことを思いついたわ!
今日助けてくれたお礼に、エルの学院生活をとーっても楽しいものにしてみせるわ!」
「ふふっ、楽しみにしてるね」
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