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【外伝】貴方にとっては誤算でも俺たちにとっては正に僥倖
♡tre
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「あん!あっあっあっん!遵くん!いいっ!」
(〈遵ねぇ。まぁ、どっちでもいいけど。〉)
教卓の縁に座らせ、女生徒の片脚を肩に掛けた体勢で、ずんっと陰茎を押し込む。そのまま押し付けて腰を振った。がたがたと激しく音が鳴る。
「あっ!あっ!いい!イく!」
「……濫、どう?」
「んー。いまいち。」
「えっ?!えっ?」
遮光カーテンで日光が遮られた暗い音楽室の中。ピアノの椅子に座って気配を消していた弟、遵が興味なさげに問いかける。腰を振りながら、続けた。
「遵が好きだから、俺たちの見分けくらいつくって言ってた割には。俺を遵だと思ってあっさり股開いたよ。」
「……そう。」
「出来もしないことを言われると、うんざりします。」
同じく気配を消し窓近くに立っていた擁が、歩み寄りながら続ける。女生徒の制服はボタンが全て開いており、ブラが上へと押し上げられ、白く丸い乳房が溢れていた。濫が突き上げるごとにブルブルと揺れる。
「……濫、中出ししちゃだめだよ。」
「分かってるって。」
ずるっと陰茎を引き抜くと、内腿にかける。どろっとした白濁が飛び散った。じっと女生徒の痴態を見下ろしていた擁がポケットを探り、除菌シートを取り出すと拭きあげる。椅子から立ち上がった遵がそこにパッチ型の避妊薬を貼り付けた。瞬く間に色が変わり、経皮摂取を確認すると引き剥がす。女生徒の片脚を下ろすと、擁から新たな除菌シートをもらい、陰茎を拭きあげ身繕いをした。使用済みの除菌シートを擁から受け取ると纏めて、ぽいっとゴミ箱に放り捨てる。
「ひ、ひどい。好きだったのに!騙してこんなこと!」
「んー。好きって誰のことを?」
「遵くんよ!決まってるじゃない!」
「の割には他の雄の匂い、すげぇするけど。」
「……え、なな、なに。それ。」
「俺らさ、純血種で上位種は鼻も耳も。人一倍効くんだよ。知らなかった?」
「……濫、擁。行こう。」
「遵、絡まれて面倒だからって濫に押し付けちゃ駄目ですよ?」
「……ごめん、濫。」
「あーもー、いーって。気にすんな。」
三人でドアへと向かって歩き出す。遵が振り向いて女生徒に告げた。
「……あのさ、別に好きでもない相手に好きって言って、股開いて、虚しくないの?」
女生徒が声高に「深沢の三人なら、女慣れしてなさそうな無口で寡黙な遵くんが狙い目!」と話していたことは知っている。なんなら三人で聞いていた。確かにそう言うふうに見えるだろうが、とんでもない勘違いだ。
別に遵は無口で寡黙ではない。ただ、口にするのが面倒なだけで、どちらかと言うと多弁だし相手を選ぶと言うだけだった。それだけで女慣れしてないと思うとは。
「ははは!よっぽど遵のが、えげつないセックスすんのにな!」
「濫……。騒がれると面倒ですから、その辺で。」
「……バラさないでって。言ったのに。」
「あー、わりぃわりぃ。拗ねんなって遵。な?」
三人で肩を小突き合いながら出ていく。騙して付き合うつもりが逆に手痛いしっぺ返しをくらって女生徒は歯噛みしながら俯いた。
(〈遵ねぇ。まぁ、どっちでもいいけど。〉)
教卓の縁に座らせ、女生徒の片脚を肩に掛けた体勢で、ずんっと陰茎を押し込む。そのまま押し付けて腰を振った。がたがたと激しく音が鳴る。
「あっ!あっ!いい!イく!」
「……濫、どう?」
「んー。いまいち。」
「えっ?!えっ?」
遮光カーテンで日光が遮られた暗い音楽室の中。ピアノの椅子に座って気配を消していた弟、遵が興味なさげに問いかける。腰を振りながら、続けた。
「遵が好きだから、俺たちの見分けくらいつくって言ってた割には。俺を遵だと思ってあっさり股開いたよ。」
「……そう。」
「出来もしないことを言われると、うんざりします。」
同じく気配を消し窓近くに立っていた擁が、歩み寄りながら続ける。女生徒の制服はボタンが全て開いており、ブラが上へと押し上げられ、白く丸い乳房が溢れていた。濫が突き上げるごとにブルブルと揺れる。
「……濫、中出ししちゃだめだよ。」
「分かってるって。」
ずるっと陰茎を引き抜くと、内腿にかける。どろっとした白濁が飛び散った。じっと女生徒の痴態を見下ろしていた擁がポケットを探り、除菌シートを取り出すと拭きあげる。椅子から立ち上がった遵がそこにパッチ型の避妊薬を貼り付けた。瞬く間に色が変わり、経皮摂取を確認すると引き剥がす。女生徒の片脚を下ろすと、擁から新たな除菌シートをもらい、陰茎を拭きあげ身繕いをした。使用済みの除菌シートを擁から受け取ると纏めて、ぽいっとゴミ箱に放り捨てる。
「ひ、ひどい。好きだったのに!騙してこんなこと!」
「んー。好きって誰のことを?」
「遵くんよ!決まってるじゃない!」
「の割には他の雄の匂い、すげぇするけど。」
「……え、なな、なに。それ。」
「俺らさ、純血種で上位種は鼻も耳も。人一倍効くんだよ。知らなかった?」
「……濫、擁。行こう。」
「遵、絡まれて面倒だからって濫に押し付けちゃ駄目ですよ?」
「……ごめん、濫。」
「あーもー、いーって。気にすんな。」
三人でドアへと向かって歩き出す。遵が振り向いて女生徒に告げた。
「……あのさ、別に好きでもない相手に好きって言って、股開いて、虚しくないの?」
女生徒が声高に「深沢の三人なら、女慣れしてなさそうな無口で寡黙な遵くんが狙い目!」と話していたことは知っている。なんなら三人で聞いていた。確かにそう言うふうに見えるだろうが、とんでもない勘違いだ。
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「……バラさないでって。言ったのに。」
「あー、わりぃわりぃ。拗ねんなって遵。な?」
三人で肩を小突き合いながら出ていく。騙して付き合うつもりが逆に手痛いしっぺ返しをくらって女生徒は歯噛みしながら俯いた。
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