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Hauptteil Akt 5

zweiundfünfzig

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「すごい楽しかったぁ。」
 ふにゃあと顔を緩めてウルが呟く。あの後もゆっくり見て回ってたくさん歩いたウルは少し疲れていて、ベンチに腰掛けた篤臣の膝に言われるまま乗っていた。大きな手のひらで柔らかくふくらはぎを揉まれている。

「疲れてない?」
「だいじょぶ。」
「何回か転けそうになってたけど。」
「あれは……元々よく、転けるの。」
 しょぼんと俯く。

「疲れてないなら良かった。」
 よしよしと頭を撫で、抱きしめる。ウルがこてんと胸に凭れた。

「この後どうしよっか。ご飯食べる?」
「うん。お腹空いた。」
 ぐりぐりと額を押し付けるウルに続ける。

「適当で良ければ作ってあげるよ。俺んち来る?」
「え?篤臣くんが作ってくれるの?」
「そ。」
「いいの?」
「もちろん。」
「嬉しい。行く。行きたい。」
 嬉しそうに笑ってきゅうっとしがみつくウルを抱き上げた。

「じゃ、そのままお泊まりしよっか。」
「ふぇ?」
「そんでえっちなキスいっぱいしてえっちなこともいっぱいして、そのまま俺んち住んじゃおっか。」
「へ?」
「楽しみだなぁ。ウルちゃんとするえっちなこと。」
「!」
 ぴきっと固まるウルの頬にちゅっとキスをする。

「冗談だよ。」
「な、なんだ。」
「ちょっとだけえっちなことはするけど。」
「へぁ?」
「キスも大分慣れてきたよね?次は色んなところにキスされるのに慣れよっか?」
「色んなところ?」
「うん。」
 耳にこしょこしょっと囁かれて真っ赤になる。

「そ、それ。」
「んー。楽しみ。」
「篤臣くん!」
 くすくす笑う篤臣に車まで運ばれる。恥ずかしいけれど、抵抗する気にはなれなかった。

 だって、篤臣くんがしてくれること。全部気持ち良いんだもん。
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