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Hauptteil Akt 2
dreißig
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夜、携帯が手離せずバスルームにまで持ち込もうとした僕は狗狼にあっさり取り上げられた。
「かかってきたら、教えてやっから。」
「でも。」
「お前、絶対水没させるって。どんくさいの、分かってんだろ。」
うぐ、と言葉に詰まる。確かにそうかも。
「ほれ、さっさと行け。」
追い出され、バスルームに駆け込むと急いで済ませた。慌てて飛び出すと、ふみちゃんが笑いながらタオルで頭を包み込んでくれる。
「ウルちゃん、風邪ひくよー。」
「ありがと。」
狗狼から携帯を貰って、リビングの床に座り込む。ほっと一息吐く間も優しい手つきで髪を拭き上げてくれた。
「良かったね。連絡あって。」
「うん。」
「いつ告白するの?」
「う、ん?」
なんか今、とんでもないこと言われた。びっくりして飛び上がる。
「ふ、ふみちゃ。」
慌てて噛んだ。
「あの。ぼく。」
「ウルちゃん。ウルちゃんの気持ちはウルちゃんのものなんだから。大事に出来るのはウルちゃんだけだよ。」
言われてはっとする。
「無理しなくていいんだよ。」
それは無理矢理諦めようとしたり、押し殺したり。そんなことしなくてもいいって。そう言う意味?
降り仰いでタオルの間からふみちゃんを見上げる。ママの顔をしたふみちゃんは優しくて強い。
「素直なウルちゃんが一番可愛いよ。」
「ありがとう、ふみちゃん。」
泣きたくなるほど嬉しい。誰にも言えずにいたけれど。この気持ちを大切にしてもいいんだって初めて思えた。
「心配すんな。お前にはオレたちがいんだろ。」
三つ子を抱えて、ずいっと差し出す狗狼。可愛い従甥たちが小さな両手を精一杯伸ばし、僕の方に来ようとする。
「「「あー!だーあ!」」」
「ふふふ。かわいい。おいで。」
両手を広げて三人まとめて抱きしめる。狗狼が支えているおかげで何の心配もない。それぞれ頭のてっぺんにキスして、頬擦りした。
「これ見たら、あいつ飛び上がって引き剥がすだろうな。」
「そうね。」
タオル越しでよく聞こえなかったけれど、とても幸せだった。
「かかってきたら、教えてやっから。」
「でも。」
「お前、絶対水没させるって。どんくさいの、分かってんだろ。」
うぐ、と言葉に詰まる。確かにそうかも。
「ほれ、さっさと行け。」
追い出され、バスルームに駆け込むと急いで済ませた。慌てて飛び出すと、ふみちゃんが笑いながらタオルで頭を包み込んでくれる。
「ウルちゃん、風邪ひくよー。」
「ありがと。」
狗狼から携帯を貰って、リビングの床に座り込む。ほっと一息吐く間も優しい手つきで髪を拭き上げてくれた。
「良かったね。連絡あって。」
「うん。」
「いつ告白するの?」
「う、ん?」
なんか今、とんでもないこと言われた。びっくりして飛び上がる。
「ふ、ふみちゃ。」
慌てて噛んだ。
「あの。ぼく。」
「ウルちゃん。ウルちゃんの気持ちはウルちゃんのものなんだから。大事に出来るのはウルちゃんだけだよ。」
言われてはっとする。
「無理しなくていいんだよ。」
それは無理矢理諦めようとしたり、押し殺したり。そんなことしなくてもいいって。そう言う意味?
降り仰いでタオルの間からふみちゃんを見上げる。ママの顔をしたふみちゃんは優しくて強い。
「素直なウルちゃんが一番可愛いよ。」
「ありがとう、ふみちゃん。」
泣きたくなるほど嬉しい。誰にも言えずにいたけれど。この気持ちを大切にしてもいいんだって初めて思えた。
「心配すんな。お前にはオレたちがいんだろ。」
三つ子を抱えて、ずいっと差し出す狗狼。可愛い従甥たちが小さな両手を精一杯伸ばし、僕の方に来ようとする。
「「「あー!だーあ!」」」
「ふふふ。かわいい。おいで。」
両手を広げて三人まとめて抱きしめる。狗狼が支えているおかげで何の心配もない。それぞれ頭のてっぺんにキスして、頬擦りした。
「これ見たら、あいつ飛び上がって引き剥がすだろうな。」
「そうね。」
タオル越しでよく聞こえなかったけれど、とても幸せだった。
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