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後日談②

和装のお約束

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 なぁんか今日のさなちゃん、おかしいんだよねぇ。

 閉店まで残り三十分。早めの店仕舞いをしても良いかと片付けながら、蓓はフロアにいる、さなを見た。今日は和装の日で、知り合いから融通してもらった二着の着物のうちの一つを着ている。元が良い反物で仕立てられたそれは色も柄も、さなにとても似合っていて蓓もお気に入りの装いだった。バイトで着る為、簡単に脱ぎ着出来るよう、頼んで仕立て直してもらっている。襦袢は合わせのワンピースのようにして、その上から着物を着て帯と帯締めを締めれば着付けが完成するよう知り合いと試行錯誤して作った。さらにその上から白いフリルの付いたエプロンをつければ艶やかな黒髪のショートボブとも相まって、どこからどう見てもレトロな雰囲気漂う女給の出来上がりだった。おかげで常連客からの評判もいい。

 そんな、さなが今日はなんだか落ち着かないようなのだ。後ろを人が通るたび、過剰に反応するし、人の視線をいつも以上に気にしてる。

 ドアに近寄ると鍵を掛け、早めのクローズにするとフロアにいる、さなの後ろから声を掛けた。

「さなちゃ。」
「ひゃあ!」

 呼びかけただけで飛び上がる、さなに唖然としているとバツが悪そうに振り返った。

「どうかした?」
「い、いえ。なんでも。」
「?なんか今日一日、様子がおかしかったよ?心配ごとでもあるの?」
「あ、あの。」
「ん?」
「……今日、泊まってもいい?蓓さん。」

 珍しい。いつも課題だサークルだと忙しい、さなは蓓が誘っても中々泊まらない。なのに自分から言い出すなんて。

「僕はいつ泊まってくれても構わないよ?」
「ありがとう。」
「で、どうかしたの?」
「え?」
「さなちゃん、いつも泊まらないのに。自分から言い出すの珍しいよね?なんで?」
「そ、れは。」
「なんで?」
「……。」
「さーなちゃん?」
「……から。」
「ん?」
「下着履いてないからぁ!ここに置いてる下着がいるのぉ!」
「んん?」

 どういうこと?え?

 さなが言うには、大学に花守ゆいと言う親しい友達がいるらしい。入学早々大学職員に一目惚れした、その子は猛アタックの末、半年後に見事学生結婚に漕ぎつけたんだとか。その友達曰く「基本ほど大切なことはないの!鉄板とかお約束って結局一番強いのよ!」だそうだ。何が言いたいのかと言うと。

「着物は下着を着けないものだって……。蓓さんが知ったら、きっと喜ぶからって言われてそれで。」

 つまり今ノーパンノーブラってことかなぁ?

「さなちゃん、ショーツ履いてないの?」
「!」
「もしかして、ブラも?」
「~!」
「ふぅん。僕の彼女は厭らしい格好で大学からここまで来て、今まで接客してたのかぁ。」
「え。」
「確認しなきゃねぇ?えっちな匂いさせてなかったか。」
「な。」

 抱きしめて、すりすりと小さなお尻を撫でる。

「ふぅん。確かに履いてないねぇ。」
「あ、や。」

 続けて、くるりと、さなを回すと後ろから、おはしょりを引き上げる。身八つ口から手を入れた。

「ほんとだぁ。おっぱいすぐ揉める。」
「いやぁ!なんでぇ?!」
「ん?この着物仕立て直し頼んだの僕だよ?構造なんて、知り尽くしてるって。」
「えぇ?!」
「それに知っておかないとさぁ。こうやって、さなちゃん剥いたあと着せれなくて困るじゃない?」
「あ。」

 言いながら、もみもみと柔らかいおっぱいを揉みしだく。

「あ!や、やん!」
「ねー、さなちゃん。着物剥いていい?いいよね?」
「あ、蓓さん。」
「乳首とマンコ、舐めて良い?」
「あ。」
「んー。早く剥かないと、さなちゃん着物汚しちゃいそうだね。」
「ん、ん。」
「上行こっか?」

 ひょいっと肩に担ぎ上げると、そのまますたすたと二階へ向かう。残りの片付けは後でいい。今は目の前の御馳走を頂かねば。

「蓓さん、降ろして。」
「だぁめ。着物でセックスすっごい楽しみ。」

 そのまま寝室に連れ込むと、ベッドの上にそっと降ろす。

「んー。着物きてるなら、和室もいいよねぇ。一部屋畳にするかなぁ。」
「ええ?!」
「いいなぁ。薄い布団の上で乱れる、さなちゃん。」
「……あ。」

 さなの前に跪き、浮いた足からショートブーツを脱がせていく。窓を開けてベランダに置くと閉めて振り向いた。

「さなちゃん、ストッキング履いてるよね?」
「……。」
「ノーパンの上に履いてるの?」
「……心、許なく、て。」

 いやそれ、逆にエロくない?

 白いフリルの付いたエプロンを外し、着物の裾を割ると、左右に開く。薄い黒のストッキングが真っ白な肌を透かしていて艶かしい。足首から脹脛、膝、太ももと順に撫で辿っていった。後ろ手に手を突いて受け入れている、さなを凝視する。期待しているのか瞳が潤み、蓓の手を追っているのが分かった。

 されてる所、見て興奮するんだよねぇ。かーわいい。

「あ。」

 太ももに爪を立てると、ぴりっと音がした。穴が開き、どんどん広がって破れた穴から真っ白い肌が、むっちりと盛り上がる。指先で、ゆっくりなぞった。

「ぁん。」

 至る所に軽く爪を立て、穴を増やす。最後に恥丘の上に穴を開けた。少し下まで割くと、クリトリスだけ穴から覗く。

「めちゃくちゃ卑猥だなぁ。」

 和装美人の半裸だけでも、グッとくるのに所々破かれたストッキングから覗く白い肌と剥き出しのクリトリスが脳を揺さぶる。特に薄皮が勝手に剥けて勃起している様はいやらし過ぎて喉が鳴った。

「こんなエロい格好してたんだぁ。」
「あ、あ、やぁ。み、見ないでぇ。」

 言いながら蓓の視線を辿り自らの痴態を凝視する、さな。頬は紅潮し、唇が薄く開いている。次を期待して、すっかり蕩けた顔をしているのが丸わかり過ぎて少し意地悪をしたくなった。

「んーっと。じゃあ、別のことする?」
「え?」

 予想外だったのか茫然と固まる、さなに微笑んだ。

「何したい?」

 言いながらクリトリスを、ぴんっと弾く。

「きゃあ!」

 びくんと身体が跳ね、さなの瞳がみるみる潤んだ。

「い、いた、痛いぃ。」

 えぐっとしゃくり上げた後、ぽろぽろと涙が溢れる。白い頬を伝い、目元が赤く染まった。両足を持ち上げ、抱え込むと俯いて膝に顔を埋めてしまう。

 しまった、どうしよう。

 今まで女性がいくら泣いても何とも思わなかったのに、さな相手だと血の気が引いた。小さくなって泣きじゃくる、さなにどうしていいのか分からなくなる。

「ご、ごめん。さなちゃん。」
「ひ、ひん。ひぅ。ふぁぁぁん!」
「本当ごめん。」

 手を伸ばして抱きしめようとすると気付いた、さなが身を捩った。拒絶されて頭が真っ白になる。

「さ、さなちゃん。」
「ふぇ、えぇ。」

 おろおろと手が彷徨う。

 濡れなくて、セックスが出来なかったと言っていたのだから、痛みがトラウマなのかもしれない。軽はずみにやってしまったと蓓の方が固まった。

「少し待ってて。」

 立ち上がって、慌ててキッチンへと向かう。さなが好きな甘いコーヒーを淹れることにした。こう言うので釣るのはどうかと思うが、とにかく今は嫌われたくない。と言うか、どうしていいのか他に思いつかない。

 急いで準備していると、腰にぎゅうっと抱きつかれた。

「……さなちゃん?」
「蓓さん……痛いよぅ。」

 背中に、ぐりぐりと額を押し付けて甘えられる。ぐぅっと喉が鳴った。巻きついた腕を離して振り向くと真っ赤になった瞳で見上げられて、くらっと眩暈がする。

 あー、どうしよう。

 今度の、「どうしよう。」は先程とは、ちょっと違う。甘えられて現金にも勃起してしまったからだ。

「ごめんねぇ?痛かったよねぇ?」
「ひん。」

 くすんと鼻を鳴らされて、堪らなくなった。屈んで縦抱きにすると、再びベッドへ直行する。腰掛けて膝に乗せると、濃いピンク色の口に吸い付いた。

「もうしないから、許して。さなちゃん。」
「ふ。」

 ぽろっと溢れた涙を吸い取る。顔中キスして宥めていると、きゅっと襟を掴まれた。

「痛いの、怖いの。」
「……うん。」
「……血、でちゃ。」

 ぐすぐすと鼻を鳴らして黙り込む、さなを抱きしめる。それは酷い。知らなかったとは言え思い出させてしまったと猛省しつつ、そんなことをした元カレに怒りが湧いた。

「二度としない。ごめんなさい。」
「……うん。」

 すりっと首に擦りつかれて、頭を撫でる。宥めていると、さなが見上げてきた。

「皺になっちゃうから、着替えてくる。」
「……僕がするよ。」
「え?」

 帯締めを解くと、帯の隙間に指を入れた。あっという間に緩んだところで、着物と一緒に襦袢を左右に開くと薄い肩から滑り落とす。白く柔らかな、おっぱいが溢れ出た。

「あ。」
「もうクリーニング出しちゃおう。」

 キスしながら提案すると、さなが舌を絡めてきた。許されたことに、ほっとしつつ、ますます股間が硬く勃ち上がってしまう。柔らかすぎて手から溢れる、おっぱいを夢中で揉んだ。

「ふっ。ぅん。」

 指で乳首を、くにくにと押し上げる。硬く主張してきたところで摘んで捏ねた。指の腹で感触を楽しむ。

 ちょっと大きめで。乳輪ぷっくりしてて。エロいんだよねぇ。

 舌で口中を舐め回して、乳首をくりくりと擦り立てた。漏れる喘ぎ声まで飲み込むように激しくキスする。

「ん、ん。」

 そのまま後ろに倒れ込むと下になった片腕を抜き、起き上がった。乱れた裾を左右に割って、両足を開かせる。屈んでクリトリスに舌を這わせた。

「ひゃん!」
「ん、ごめんねぇ?これからは痛くしないからねぇ?」
「あ、ぁん。」

 舌で掬い上げ、丁寧に舐める。ざらついた舌が痛くはないか反応を見ながら舐め続けた。すぐにとろっと割れ目から愛液が滴ってきて嬉しくなる。ストッキングの穴に指を掛け、更に下へ裂くと割れ目がよく見えた。指を差し込み、掬って舐める。中までしっかり濡れていることを確認して二本目を入れると左右に開いて舌を捩じ込んだ。そこからは、さなを何度も何度もイかせ続けた。

「あっ!あん!あぁ!」

 びちょびちょに濡れて張り付いた破れ掛けのストッキングがいやらしい。更に裂いてアナルまで晒した。

 アナルも濃いピンク色なんだよねぇ、舐めたいなぁ。

 今すぐ舐めて解して可愛がりたいが、嫌がることはしたくない。先程嫌われたかも?と思っただけで自分でも驚くほど動揺した。あんな風に又、拒絶されたら立ち直れない。

 うん、我慢しよう。

 蓓にとってそれは、まずない選択肢だったが、さなに関しては別だった。嫌われたくない、それに尽きる。

 身体を起こすと服を脱ぎ捨て覆い被さった。ベッドの上には乱れたさな。着物は帯を残して殆ど肌けて半裸状態なのが、エロ過ぎる。ペニスが反り返って腹を打った。

「さなちゃん、オマンコしていい?」
「あ、ぁ。」
「生チンポ、ズボズボしたい。」
「へ、い。さん。」

 返事を待たず、割れ目にペニスを押し当てる。先端を含ませると、さなが腰に足を絡めた。

「あ、はやくぅ。」

 足首を交差して、ぐっと押される。可愛いおねだりに歓喜して突き上げた。

「ひぁ!」
「あー、中痙攣してるねぇ?」
「ひっ!」
「クンニでいっぱいイッた後だから、すっごい締まるよ?」

 揺れるおっぱいを掬い上げ、濃いピンク色の乳首に吸い付く。さなお気に入りのざらついた舌で舐め上げた。

「あぁ!」
「乳首好きだよねぇ?こうすると、マンコ畝ってチンポに媚びるもんねぇ?」
「あ!ぁん!あぁ!」
「キッツイなぁ、ほぼ毎日してるのに。締め付け良すぎるよ、さなちゃん。」
「やぁ!イく!イッちゃうぅ!」

 のけ反って身を震わせる、さなを抱きしめる。腰に絡んでいた足が外れ、ぴんとつっぱった。降りてきた子宮をペニスで、ずんっと押し上げ潰す。

「あぁ!」
「あー、嵌っちゃったねぇ。気持ちいいよ?さなちゃん。」

 子宮口へ咥え込まれるように亀頭が嵌る。ぐりぐりと捏ねあげると、びくんっとさなの身体が跳ねた。襞が蠢きペニスに絡みついて搾精しようとする。

「はは、無意識に孕みたがってるねぇ。」
「あ、あぁ。」
「んー、可愛い。」

 腰を前後に振りたくり、射精する。長く大量に吐精しながら頭を撫でた。起き上がり、ペニスをゆっくり引き抜く。裂けた薄い黒のストッキング。晒されたクリトリスと割れ目。たらたらと溢れでる精液。それらを見ながら、足にペニスを擦り付ける。白く粘ついた精液が飛び散り、卑猥だった。

 たまんないなぁ。録画しとけば良かった。

 さなに見せながらセックスすると燃えそうだと思いつく。ぐったりしたままの、さなを置いて立ち上がるとスマホを取りにリビングへ向かった。録画モードにして、ベッドへ戻ると足先から舐めるように上へ移動する。

「?へ、いさん?」
「撮ってもいい?さなちゃん。」
「え?」
「エロくて可愛くて最高なんだよねぇ、僕の彼女。いやもうすぐ奥さんかぁ。」

 返事を待たずに足の間に陣取ると、ペニスを割れ目に擦り付ける。ゆっくり腰を沈めながら、挿入している瞬間を撮り続けた。

 いつも以上にキツイなぁ。撮られて興奮してるよねぇ。

 ちらっと、さなを見ると蕩けた顔で自分の中に入っていく様を見つめていた。唇を舐め、自分の手で乳首を、くりくりと捏ねている。

「あ、あ、蓓さん。」
「ん?」
「おっきぃ。」
「そぅお?」

 答えながらも自覚はある。いつも以上に質量が増しているし、萎えそうもない。しっかり根元まで入れるとスマホを、さなに差し出した。

「さなちゃんが撮って。」
「あ。」
「今から僕本気で動くからさぁ。ブレちゃう。」

 ぐちゅっと水音を立て、腰を回す。受け取った、さながスマホを向けてきた。

「大好きだよ、さなちゃん。」
「蓓さん……。」
「僕さぁ、焦ってんの、これでも。こんな好きになったの、さなちゃんが初めてだからさぁ。絶対結婚して逃したくないんだよねぇ。だからさぁ、諦めて?」
「え?」
「絶対孕ませる。」

 きゅうっと肉厚な襞が吸い付いてきた。さなが本能的に受け入れていると感じて嬉しくなる。

「はは、かわいいー。」

 そこからは夢中だった。緩んだ帯の隙間に手を差し込み、細い腰を掴んで遠慮なく腰を振りながら突き上げる。溢れでた愛液と精液が混ざったそれを掬い上げ、剥き出しのクリトリスを撫で続けた。すぐにさながスマホを投げ出し、揺さぶられるだけになる。拾い上げて痴態を撮り続けた。ブレてはいるが、構わない。撮られていることに、さなが興奮しているだけで充分だった。いつも以上に乱れ、強請り、何度も絶頂する、さなを見つめながら何度も中に吐精する。

「あー、どうしよう。ぜんっぜん萎えない。チンポ馬鹿になった。」

 声が掠れ喘ぎすら殆ど出なくなった、さなを揺さぶる。

「これだけ注いだら、流石に妊娠したよねぇ?」
「あ……。」
「さなちゃん、少し休憩する?」
「……う、ん。」
「喉乾いたでしょう?はい、あーん。」

 腕を引いて起き上がらせると、膝立ちになって抜き取ったペニスを、さなの唇に擦り付ける。

「ほら、チンポ舐めて。」
「あ。」
「イラマチオ、好きでしょう?」

 さなが唇を開き、ぺろりと亀頭を舐め上げた。艶やかな黒髪を撫でると、精一杯口を開けて頬張ってくる。

「あー、かっわいい。」
「ん。ん。」
「チンポおいしい?さなちゃん。」

 涙目で見上げてくる、さなの頬を撫でる。あまり喉奥を突くと苦しいだろうと半分くらいに留めた。その光景も、しっかり撮り続ける。唾液が溢れ、たらたらと垂れていくのを眺めた。

「ねぇ。」
「……ふ。」
「これからは、お店でもセックスしていい?」
「ん。」
「お客さんいない時にさぁ、後ろから突っ込んで可愛がりたい。」

 さなの頬が紅潮する。もじもじと太ももを擦り合わせているのを見下ろした。

「そしたら、すぐ赤ちゃん出来るよねぇ?」
「うん。」
「じゃあ、明日から。お店でも家でも。セックスしまくろうねぇ?」
「……うん。」
「大丈夫、誰にも見られないようにするから。代わりにこうやって撮ろうねぇ?後で見ながらセックスしよう?」

 腰を緩く前後に動かしながら口中を嬲る。とろんと瞳を蕩けさせて、さなが頷いた。

 赤ちゃんは、さなちゃんに似てるといいなぁ。

 妄想しながら、温かく柔らかい舌に包まれ射精する。気持ち良すぎて腰が震えた。ずるっと引き抜くと、さなが飲み込むのを見つめる。最後まで録画して、スマホをベッドへ放った。

「大好きだよ、さなちゃん。結婚して。」
「ふふ、うん。でもちゃんとデートして、その時もう一回言って欲しいな。」

 くすぐったそうに笑う、さなを抱きしめる。そのまま後ろに倒し横たえるとキスした。

「もちろん。」
「ふふ。蓓さん、大好き。」
「僕も大好きだよ。」

 普段は真面目でセックスの時はめちゃくちゃエロい、さなちゃん。それを知ってるのは僕だけなんだけど可愛いのは通常運転だから、心配なんだよねぇ。

 とりあえずノーパンノーブラを勧めてくれた友達に感謝はするが、大学でやらせたのは頂けない。いくら今日は着替える時間が大学でしかなかったからとは言え。

「さなちゃん。」
「なぁに?」
「着替えは必ず、ここでしてくれる?心配だから。」
「心配?」

 こてんと、さなが首を傾げる。

「そ。」
「……うん。」

 さなが、よく分かってなさそうな顔で頷いた。ただでさえ可愛いのだから痴漢に遭ったり、連れ込まれたりしたら堪らないとキスして黙らせる。蓓は無自覚だったが、初めて湧いた独占欲だった。

「約束して。」
「ふふ、うん。」

 さなが笑ったのを見て、胸がきゅっとなった。かわいいなぁとでれでれしつつ、緩んで殆ど用をなさない帯に手を掛ける。

「全部脱いで、またしよ。」
「え。」
「ん?足りないよ?」
「あ、えぇ?!」

 するすると帯を解くと、呆気なく裸体が晒される。覆い被さると、ぴりぴりとストッキングを裂きながら臍にペニスを擦り付けた。

「あ。」
「ほら、全然萎えないんだぁ。付き合って、ねぇ?」
「あ、あ、蓓さん。待って。」

 破れて穴だらけになったストッキングを全て脱がせると両足を掴み左右に広げる。精液が垂れて卑猥な割れ目に、ぬるっと押し込んだ。

「あぁ!」
「はは、あー。たまんないなぁ、気持ち良い。」
「あん!」

 ぐちぐちと音を立て、抜き差しする。少なくとも明日の朝まで手放せないなぁと茹った頭で考えながら、下で喘ぐ可愛い彼女を思う存分堪能した。

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