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ケース②高階 蓓&二海 さな
無駄にエロい
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結論から言うと、和装もまた別の良さがあって店にも合っていた。常連客にも好評で、どちらかに決めず両方、採用することにした。
そろそろ店を閉めようかと言う頃。表のドアに近寄ると、女性が一人滑り込んできた。客かと思って声を掛けようとしたら、先日の女性だった。
「あの。」
「申し訳ございません。当店の営業時間は終了致しました。」
「私、店に来たんじゃなくて。あなたに会いに。」
「んー。だったら尚更帰ってもらえるかなぁ?一度だけって話だったよねぇ?約束破る人嫌いなんだけど。」
「でも。私、あなたこと。」
埒が明かない。たまにいるんだよなぁ、しつこくすれば、どうにかなるって考えの人。どうにもなんないどころか嫌われるだけなのにさぁ。
「どうしたの?蓓さん。」
するっと腕を取られ抱き込まれる。むにゅりと柔らかな胸に挟まれた。今日は洋装の日だったため、さなちゃんのおっぱいは絶好調にもりあがっている。その、ばいんばいんな、おっぱいが。そしてなぜに「蓓さん。」?
「あなた誰?」
ものすごい形相で女性が、さなちゃんを睨みつける。びくんと肩を揺らしたあと、ますます、僕にしがみついてきた。
「蓓さん、だぁれ?この人。」
「ん?……誰だっけ?」
そういや名前聞いたかなぁ?覚えがないけど。
「アンタこそ誰よ!答えなさいよ!」
「私は蓓さんの恋人で。このお店を一緒にやっています。あなたこそ、どちら様?」
「!そんなはずないわよ!私この前彼とセックスしたんだから!ここで!」
「まぁ。そうなの?」
いや、そうなのって。さなちゃん知ってるよね?
へらりと笑うと、二の腕を軽く抓られた。
「んもぅ!あれほど適当に相手しちゃ駄目って言ったでしょ?彼女みたいに本気にしちゃうんだから。」
「え?」
「ごめんなさい、蓓さんモテるから。あなたみたいに言い寄ってくる人が後を絶たないの。でもこの人、私以外興味ないから。諦めて下さい。」
誰この子。僕いつ、さなちゃん以外興味ないって言ったっけ?
「し、信じられないわよ。そんな。」
「そう言われても。少なくとも、あなたとのセックスが良かったら、蓓さんも名前くらいは覚えてると思うし。」
ふふっと笑って、さなちゃんが、しなだれかかってくる。なにこれ、怖い。
「なによ!アンタなんて、どうみたって子供じゃない!」
「確かにあなたより若いけど。それだけじゃないの。まぁ考えても分からないでしょうけど。」
「な、な。」
「蓓さん。」
茫然とやり取りを見ている間に、肩をくいっと引かれた。されるがまま屈み込むと耳殻を、やんわりと噛まれる。
「?!」
「お仕置きよ、蓓さん。」
いやもうこの子誰?!
思わず噛まれた耳を覆って真っ赤になる。そのやり取りを見ていた女性が飛び出していった。
「……さなちゃん。」
「はい。」
「今のなに。」
「痴漢捕まえてくれたマスターへ、恩返しです。」
「なんか慣れてなかった?」
「ふふ、そうですか?これでも文学部文芸科なので、色んな本を読むんです。純文学の中には、今みたいなシチュエーションって結構あるんですよ?」
「エロいんだねぇ、純文学って。」
「作品によっては官能小説みたいなものもありますしね。」
絡まったままの腕と、柔らかなおっぱいを見下ろす。
「役得でした。」
「ふ、ふふ。マスターって、おっぱい好きなんですか?」
「んー。いや、そうでもないねぇ。」
「?だったら役得とは?」
「さなちゃんのおっぱいは綺麗だから。別格なんだよねぇ。だからこの場合は役得なわけ。」
今度は、さなが真っ赤になって、ぱっと離れた。
「き、綺麗って。」
「この前見ちゃったからさぁ。真っ白い、ばいんばいんなおっぱいと、濃いピンク色のエロい乳首。」
「?!」
「あれ?やっぱり気付いてなかった?」
「~!」
「良いよねぇ、さなちゃんの彼氏が羨ましいよ。」
「……彼氏なんていません。」
「え?付き合ってる人いるって言ってなかった?」
「別れたんです!」
「えー?そうなの?ごめん、知らなかった。」
「良いですよ、もう!」
「悪かったって。ね?」
「思ってないくせに!」
「思ってるってぇ。」
「じゃあ!じゃあ……相談……のってください……。」
「ん?相談?」
「はい……。」
途端にしょんぼりした、さなちゃんの肩を、ぽんぽんと叩くとカウンターに座らせた。女性が出て行ったドアに鍵を掛け、クローズにする。そのまま隣に戻ると、腰掛けた。
「なんか飲む?」
「……ビール。」
「飲めないんじゃなかったっけ?」
「飲めないです。」
「じゃあ何か別のにしようか。」
立ち上がって自分用のウィスキーをロックで入れて、さなにはノンアルコールのモヒートを入れる。再び並んで座ると乾杯した。
「お酒、あるんですね。」
「んー。僕用にね。」
「……美味しいです。」
「そ、良かった。」
そっちはノンアルだけどねぇ。
「……私、不感症なんです。」
「っ。」
気管に入るかと思った。急だなぁ。もしかしてプラシーボ?あの流れだとノンアルだって思わない?
「いざそう言う雰囲気になっても全然濡れなくて。痛くて途中でやめての繰り返しです。」
「そぅなんだ。」
「まともに出来たことないんです。毎回ジェルやローション使ったりしても、すぐ乾いちゃって。中まで濡れないから、どうしても痛いし。」
それは聞いてるだけで痛そうだ。僕に寄ってくる女性って、する前から濡れてる人ばっかりだったしなぁ。ノリノリで跨られたことしかないから、よく分かんないや。
「別れたのは、痺れを切らした元カレが唾垂らして無理矢理突っ込もうとしたからです。手っ取り早くお手軽に扱われて頭にきちゃって。股間蹴り上げて別れました。」
いや、唾を垂らしてって。そこはクンニくらいやりなさいよ。
「酷いねぇ。」
「……でも、この前。初めて濡れたんです。」
「へぇ。」
「自分でもびっくりしました。ショーツが、べとべとになっちゃって。気持ち悪いくらい濡れちゃって。」
「そっかぁ。じゃあその時を再現すると良いかもねぇ。」
シャグを出して咥えると、火をつけて燻らせる。妙に喉が渇いた。グラスを掴んで飲み干す。
「……再現、してみたいです。」
「うん、やってみると良いよ。」
「手伝ってもらえますか?」
「んー。僕が?」
ちらっと、さなちゃんを見ると頬が紅潮して唇が緩んでいた。吐息が熱い。ぺろりと赤い舌が濃いピンク色の唇を舐める。乳首とおんなじ色。卑猥で厭らしい色。
「マスターがイラマチオさせてるところ見て、濡れちゃったんです。私にも、させてもらえますか?」
そろそろ店を閉めようかと言う頃。表のドアに近寄ると、女性が一人滑り込んできた。客かと思って声を掛けようとしたら、先日の女性だった。
「あの。」
「申し訳ございません。当店の営業時間は終了致しました。」
「私、店に来たんじゃなくて。あなたに会いに。」
「んー。だったら尚更帰ってもらえるかなぁ?一度だけって話だったよねぇ?約束破る人嫌いなんだけど。」
「でも。私、あなたこと。」
埒が明かない。たまにいるんだよなぁ、しつこくすれば、どうにかなるって考えの人。どうにもなんないどころか嫌われるだけなのにさぁ。
「どうしたの?蓓さん。」
するっと腕を取られ抱き込まれる。むにゅりと柔らかな胸に挟まれた。今日は洋装の日だったため、さなちゃんのおっぱいは絶好調にもりあがっている。その、ばいんばいんな、おっぱいが。そしてなぜに「蓓さん。」?
「あなた誰?」
ものすごい形相で女性が、さなちゃんを睨みつける。びくんと肩を揺らしたあと、ますます、僕にしがみついてきた。
「蓓さん、だぁれ?この人。」
「ん?……誰だっけ?」
そういや名前聞いたかなぁ?覚えがないけど。
「アンタこそ誰よ!答えなさいよ!」
「私は蓓さんの恋人で。このお店を一緒にやっています。あなたこそ、どちら様?」
「!そんなはずないわよ!私この前彼とセックスしたんだから!ここで!」
「まぁ。そうなの?」
いや、そうなのって。さなちゃん知ってるよね?
へらりと笑うと、二の腕を軽く抓られた。
「んもぅ!あれほど適当に相手しちゃ駄目って言ったでしょ?彼女みたいに本気にしちゃうんだから。」
「え?」
「ごめんなさい、蓓さんモテるから。あなたみたいに言い寄ってくる人が後を絶たないの。でもこの人、私以外興味ないから。諦めて下さい。」
誰この子。僕いつ、さなちゃん以外興味ないって言ったっけ?
「し、信じられないわよ。そんな。」
「そう言われても。少なくとも、あなたとのセックスが良かったら、蓓さんも名前くらいは覚えてると思うし。」
ふふっと笑って、さなちゃんが、しなだれかかってくる。なにこれ、怖い。
「なによ!アンタなんて、どうみたって子供じゃない!」
「確かにあなたより若いけど。それだけじゃないの。まぁ考えても分からないでしょうけど。」
「な、な。」
「蓓さん。」
茫然とやり取りを見ている間に、肩をくいっと引かれた。されるがまま屈み込むと耳殻を、やんわりと噛まれる。
「?!」
「お仕置きよ、蓓さん。」
いやもうこの子誰?!
思わず噛まれた耳を覆って真っ赤になる。そのやり取りを見ていた女性が飛び出していった。
「……さなちゃん。」
「はい。」
「今のなに。」
「痴漢捕まえてくれたマスターへ、恩返しです。」
「なんか慣れてなかった?」
「ふふ、そうですか?これでも文学部文芸科なので、色んな本を読むんです。純文学の中には、今みたいなシチュエーションって結構あるんですよ?」
「エロいんだねぇ、純文学って。」
「作品によっては官能小説みたいなものもありますしね。」
絡まったままの腕と、柔らかなおっぱいを見下ろす。
「役得でした。」
「ふ、ふふ。マスターって、おっぱい好きなんですか?」
「んー。いや、そうでもないねぇ。」
「?だったら役得とは?」
「さなちゃんのおっぱいは綺麗だから。別格なんだよねぇ。だからこの場合は役得なわけ。」
今度は、さなが真っ赤になって、ぱっと離れた。
「き、綺麗って。」
「この前見ちゃったからさぁ。真っ白い、ばいんばいんなおっぱいと、濃いピンク色のエロい乳首。」
「?!」
「あれ?やっぱり気付いてなかった?」
「~!」
「良いよねぇ、さなちゃんの彼氏が羨ましいよ。」
「……彼氏なんていません。」
「え?付き合ってる人いるって言ってなかった?」
「別れたんです!」
「えー?そうなの?ごめん、知らなかった。」
「良いですよ、もう!」
「悪かったって。ね?」
「思ってないくせに!」
「思ってるってぇ。」
「じゃあ!じゃあ……相談……のってください……。」
「ん?相談?」
「はい……。」
途端にしょんぼりした、さなちゃんの肩を、ぽんぽんと叩くとカウンターに座らせた。女性が出て行ったドアに鍵を掛け、クローズにする。そのまま隣に戻ると、腰掛けた。
「なんか飲む?」
「……ビール。」
「飲めないんじゃなかったっけ?」
「飲めないです。」
「じゃあ何か別のにしようか。」
立ち上がって自分用のウィスキーをロックで入れて、さなにはノンアルコールのモヒートを入れる。再び並んで座ると乾杯した。
「お酒、あるんですね。」
「んー。僕用にね。」
「……美味しいです。」
「そ、良かった。」
そっちはノンアルだけどねぇ。
「……私、不感症なんです。」
「っ。」
気管に入るかと思った。急だなぁ。もしかしてプラシーボ?あの流れだとノンアルだって思わない?
「いざそう言う雰囲気になっても全然濡れなくて。痛くて途中でやめての繰り返しです。」
「そぅなんだ。」
「まともに出来たことないんです。毎回ジェルやローション使ったりしても、すぐ乾いちゃって。中まで濡れないから、どうしても痛いし。」
それは聞いてるだけで痛そうだ。僕に寄ってくる女性って、する前から濡れてる人ばっかりだったしなぁ。ノリノリで跨られたことしかないから、よく分かんないや。
「別れたのは、痺れを切らした元カレが唾垂らして無理矢理突っ込もうとしたからです。手っ取り早くお手軽に扱われて頭にきちゃって。股間蹴り上げて別れました。」
いや、唾を垂らしてって。そこはクンニくらいやりなさいよ。
「酷いねぇ。」
「……でも、この前。初めて濡れたんです。」
「へぇ。」
「自分でもびっくりしました。ショーツが、べとべとになっちゃって。気持ち悪いくらい濡れちゃって。」
「そっかぁ。じゃあその時を再現すると良いかもねぇ。」
シャグを出して咥えると、火をつけて燻らせる。妙に喉が渇いた。グラスを掴んで飲み干す。
「……再現、してみたいです。」
「うん、やってみると良いよ。」
「手伝ってもらえますか?」
「んー。僕が?」
ちらっと、さなちゃんを見ると頬が紅潮して唇が緩んでいた。吐息が熱い。ぺろりと赤い舌が濃いピンク色の唇を舐める。乳首とおんなじ色。卑猥で厭らしい色。
「マスターがイラマチオさせてるところ見て、濡れちゃったんです。私にも、させてもらえますか?」
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