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the warmth of life I give to you ,Felicite and Owen

逆転

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 夫婦の寝室で先にフェリを待とうと入ると、そこには既に愛しい妻がいた。
 私の瞳の色でもある、紫紺色のナイトドレス。ほっそりとした肢体が透けて見え、知らず喉が鳴った。初夜以来、こうやってフェリのナイトドレス姿をまともに見るのは初めてだった。陰茎が瞬く間に硬く勃ち上がる。痛いほど張り詰め、緊張でひどく喉が渇いた。

「オーウェン、こっちにきて。」

 ベッドに上がり、座ったフェリが手招く。ふらふらと吸い寄せられるように近寄ると、誘われるままベッドへと上がった。

「お酒でも飲む?」
「いや、いらない。」
「そう?」
「フェリ。願いって。」
「どうしたの?何か焦ってる?」
「いや、そうじゃないよ。」

 本音を言えば、焦っている。あれだけフェリに無理をさせたくないと距離を取っていたくせに、同じくらい彼女を渇望していた。恋焦がれてやっと手に入れたフェリ。嫌われたくなくて、あんなことをした。結局怒らせて悲しませて傷付けてしまった。しかし許された途端、現金なもので今すぐにでも彼女が欲しくてたまらない。

「じゃあ今から私がいいと言うまで。貴方は動かないでくれる?いい?」
「……動かないでって。」

 それはつまり、許しはしたが今は受け入れる気はないと。そう言うことだろうか。

「それが昼間言ってた願いよ。」
「……分かった。」
 今はフェリが望む通りにしよう。約束したのだし、何よりフェリの願いなら。

「さ、横になって。」

 言われるまま横になるが、期待して反応したものはどうしようもない。フェリに気付かれないよう屈んだまま横を向いて寝転んだ。

「オーウェン。」

 笑いを含んだ声に呼ばれて顔を上げると頭の横に移動したフェリが屈み、ちゅっと額に口付けた。瞬きをして見返すと、微笑んで肩を押される。誘われるままベッドへ仰向けになると、フェリの細い指がローブの合わせに掛かった。

「フェリ?」
「オーウェン、上手くは出来ないけれど。頑張るから、ね?」
「?」

 訳が分からず見上げるとローブがはだけ、胸に手のひらが当てられた。そのままフェリが腰に乗り上げる。

「え?」
「動いちゃだめよ?旦那様。」

 ゆったりと首筋から鎖骨、胸へと辿り乳首を、かりっと爪で弾かれる。

「!フェリ?!」
「ふふふ。反省したのよね?オーウェン。」
「それは、そうだ。もちろん。」
「私ね、ここ三日間勉強したの。」
「べ、んきょ、う?」
「そう。成果はどうかしら?オーウェンに見てもらいたいわ。だから、いいと言うまで動かないで、ね?」

 かあっと頬に熱が上る。それって。もしかして。

「興味があることだけは、勉強熱心だって。誰よりも知っているでしょう?」
「フェ、フェリ。」

 どきどきと心臓が早鐘のように激しく鳴る。恥ずかし過ぎて腕を上げ、目元を隠した。くすくすと笑い声がしたかと思ったら、唇につるっと舌が這わされる。

「フェリ……。」

 顔を見せられない。きっと真っ赤になっている。そのくせ陰茎は期待で反り返り、フェリの下で膨らんでいるのだ。

 腕で顔を覆ったままの私にフェリが口付ける。それからの時間はまさに夢のようだった。
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