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Clive and Elliot you treasures from Theresa・Argan
愛慕
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保養地には離宮が点在しており顧客単位で利用するようになっている。そうやってお互いのプライバシーが護られているのだ。
二人は到着してからずっと、離宮の中の、同じ部屋を利用しており片時も離れることはなかった。ここは不自由なく完璧に籠もれるよう誂えられている。手配したカシア曰く全て顧客の希望通り、取り計らってくれるらしい。
ここで働く従業員たちは皆、秘匿契約を結ぶことが条件で雇われていた。こちらが呼ぶまで近寄ることは一切ない。二人が声をかける時は食事や湯浴みの準備くらいで、洗濯清掃に関しては不在の間に済ませておくよう伝えていた。着替えは自分たちで簡素な服を用意してきたので特段困るようなこともない。
明るい居室に戻ると、まずは湯浴みをすることにした。
ここに来て既に一週間。クライヴは初日から欠かさず、テレジアの髪から身体まで、まるで壊れ物のように丁寧に触れながら洗ってくれる。唯一の宝物のように、慈しみ触れてくる。
まだ、体を繋げてはいないのに。なのに、この人は、わたくしの全てを見て、触って、知っている。
クライヴがテレジアのデイドレスに手を掛け、ボタンを一つずつ外していった。案外手先が器用なのだと、ここに来て初めて知った。全て外し、肩から落とされ、ショーツ一枚で立つテレジアをクライヴが情欲の籠った瞳で見つめてくる。
ああ。わたくしが欲しいと。こんなにも伝わってくる。
クライヴは、そうっと手を伸ばすとテレジアの白い乳房を両手で持ち上げた。大きな手のひらが捏ねるように、やわやわと揉みしだく。
「吸い付いてくる。ああ、テレジア。綺麗だ。」
たまらないと乳房に顔を寄せ、乳首に吸いつく。ぢゅうっと音を立て、激しく舐めまわされた。
「あっ!」
「愛してる、テレジア。愛してる。」
乳首に吸いついたまま、縦抱きにされる。大股で浴室へと向かうと浴槽の縁に座らされた。その間も唇は乳首に吸い付き、離れない。いやらしい水音を立てながら、乱暴に服を脱ぎ捨てるクライヴに胸が熱くなる。
全裸になると、やっと唇を離した。赤く腫れ、勃ち上がり、唾液に塗れたそれは誘うようでクライヴの本能を刺激する。
「少し乱暴にした。すまない。」
言いつつ、指で擦り上げ、摘みながらテレジアの表情を具に観察する。
「あん!」
「ああ、いやらしいな。」
乳房を両脇から寄せると、顔を寄せ硬く勃ち上がった乳首を交互に舐め上げた。
「クライヴ、胸が好きなの?」
「胸も、だ。お前が許してくれるなら、尻も、秘裂も、後肛も。全て愛したい。」
「……いいわ。」
「テレジア?」
驚いてクライヴが顔を上げる。
「全て愛して。わたくしも、全て愛したいの。」
「お前……。」
「お互い、触ってない場所がないくらい。あなたと愛し合いたいの。」
「ああ、テレジア。息が止まりそうだ。」
「やめて。まだ、始まったばかりなのに。」
くすくすと笑う。
「お前の中の中まで。触っていいんだな?」
「ええ。」
立ち上がり、自らショーツの紐を解く。ぱさりと床に落ちた下着をそのままに、クライヴにしがみついた。
二人は到着してからずっと、離宮の中の、同じ部屋を利用しており片時も離れることはなかった。ここは不自由なく完璧に籠もれるよう誂えられている。手配したカシア曰く全て顧客の希望通り、取り計らってくれるらしい。
ここで働く従業員たちは皆、秘匿契約を結ぶことが条件で雇われていた。こちらが呼ぶまで近寄ることは一切ない。二人が声をかける時は食事や湯浴みの準備くらいで、洗濯清掃に関しては不在の間に済ませておくよう伝えていた。着替えは自分たちで簡素な服を用意してきたので特段困るようなこともない。
明るい居室に戻ると、まずは湯浴みをすることにした。
ここに来て既に一週間。クライヴは初日から欠かさず、テレジアの髪から身体まで、まるで壊れ物のように丁寧に触れながら洗ってくれる。唯一の宝物のように、慈しみ触れてくる。
まだ、体を繋げてはいないのに。なのに、この人は、わたくしの全てを見て、触って、知っている。
クライヴがテレジアのデイドレスに手を掛け、ボタンを一つずつ外していった。案外手先が器用なのだと、ここに来て初めて知った。全て外し、肩から落とされ、ショーツ一枚で立つテレジアをクライヴが情欲の籠った瞳で見つめてくる。
ああ。わたくしが欲しいと。こんなにも伝わってくる。
クライヴは、そうっと手を伸ばすとテレジアの白い乳房を両手で持ち上げた。大きな手のひらが捏ねるように、やわやわと揉みしだく。
「吸い付いてくる。ああ、テレジア。綺麗だ。」
たまらないと乳房に顔を寄せ、乳首に吸いつく。ぢゅうっと音を立て、激しく舐めまわされた。
「あっ!」
「愛してる、テレジア。愛してる。」
乳首に吸いついたまま、縦抱きにされる。大股で浴室へと向かうと浴槽の縁に座らされた。その間も唇は乳首に吸い付き、離れない。いやらしい水音を立てながら、乱暴に服を脱ぎ捨てるクライヴに胸が熱くなる。
全裸になると、やっと唇を離した。赤く腫れ、勃ち上がり、唾液に塗れたそれは誘うようでクライヴの本能を刺激する。
「少し乱暴にした。すまない。」
言いつつ、指で擦り上げ、摘みながらテレジアの表情を具に観察する。
「あん!」
「ああ、いやらしいな。」
乳房を両脇から寄せると、顔を寄せ硬く勃ち上がった乳首を交互に舐め上げた。
「クライヴ、胸が好きなの?」
「胸も、だ。お前が許してくれるなら、尻も、秘裂も、後肛も。全て愛したい。」
「……いいわ。」
「テレジア?」
驚いてクライヴが顔を上げる。
「全て愛して。わたくしも、全て愛したいの。」
「お前……。」
「お互い、触ってない場所がないくらい。あなたと愛し合いたいの。」
「ああ、テレジア。息が止まりそうだ。」
「やめて。まだ、始まったばかりなのに。」
くすくすと笑う。
「お前の中の中まで。触っていいんだな?」
「ええ。」
立ち上がり、自らショーツの紐を解く。ぱさりと床に落ちた下着をそのままに、クライヴにしがみついた。
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