異世界戦国記

Haru

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―謎の少女―

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俺がリハンに向って投げた銃はワルサーP99で「007」シリーズでジェームズ・ボ〇ドの愛銃二代目に採用され、ハンマーの無いストライカー式で(エアガンを持った人ならわかると思うが……撃った後にカチンッとなる部分)スライド後端に「コッキングインジケーター」と呼ばれる射手に撃発可能状態を知らせる機構が備わり、撃発状態を可視化した。加えて、薬室(チャンパー)に弾が装填されていることを示す「ローディングインジケーター」も備わり、安全性・信頼性・射撃精度、どれをとっても一流で米警察でも採用されている物だ……

リハンは受け取ると、アシュラタイガーに向けて引き金を引いた……

パァンッ……パァンッ……と二回の銃声が鳴り響き、アシュラタイガーが肩や腹部から血を流し悶える……

「これはスゴイ……隊長……これ凄いです!!」

新しいおもちゃを貰った子供のように喜ぶリハン……

「喜ぶなら勝ってからにしろ!!」

俺はリハンにそう言いつける……

リハンはシュン……と肩を落としたが今は喜んでなどいられない……

殺らなければ、こっちが殺られてしまう……

パァンッ……パァァンッ……

リハンの持つワルサーP99から弾が弾き出される……

アシュラタイガーの脳天に命中し、アシュラタイガーは倒れた……

意外とあっさりだが……俺達にはこれが何時間にも及ぶ闘いのように思えてた……

「隊長……勝ちました!!」

リハンが大声で叫ぶ……

俺は、鞄に入れて持ってきた血止めの薬を傷痕に塗り、包帯をして  さらに奥へと入っていく……

「隊長……まだ、奥に行くんですか?」

「一匹とは限らないからな……」

俺はリハンにそう教える……

実際、よくあるRPGではボスを倒すとラスボスが同じ所から出てくる事はよくあるものだ……

奥に進むと、女神の像の前で誰かが倒れているのが見えた……

俺達はすぐさま駆け寄り、こう呟く……

「大丈夫ですか?……」

倒れていたのは、青い髪に、青い瞳……白いワンピースの様な服装に 整った美貌の少女だった……

一つ、違う事を述べれば  その少女が羽を生やしていたことだろう……

俺とリハンは顔を見合わせ、その少女をおぶって騎士団へと連れ帰って手当てすることにした……

なかなか、目を覚まさない少女を必死に介抱するネビアさん……

男の人に任せてられませんと介抱役を自ら買って出てくれたのだ……

俺達は少女をネビアさんに預け、ギルティアさんにアシュラタイガー討伐の完了を告に行く……

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