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起句
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「8時40分。・・・やばい!寝坊した~。」とベットから飛び起きたのは,勉強はできるが、恋にも時間にもルーズな高校2年生の山村菜乃花だ。
菜乃花は,急いで支度をして家を出た。
学校に着くと既にI限目が始まっていた。
扉をガラガラと開けて中に入ると英語の教科担当で菜乃花のクラスの担任である
河野大悟が「山村!今日も遅刻か!今週だけで3回目だぞ。」と少し怒り気味に言った。
「すみません。」と謝りながら菜乃花は自席に座った。
すると、右隣の席の浜田大樹が「もう少し
早く起きろよ。」と茶化してきた。
菜乃花は慣れたように「うるさい」と言って授業モードに入った。
しばらくして4限目が終わり、昼休みに入った時菜乃花の中学からの友人である
玉田沙耶香が「ねぇ、菜乃花ってさ。
遅刻が多いのによくテストで点数取れるよね~。」と話しかけてきた。
実際に、菜乃花は高校に入ってから一度も90点未満を取ったことがないのだ。
すると菜乃花は「沙耶香はさ~。遅刻もしてなければ、授業で寝てるわけでもないのによく赤点のラインギリギリの点ばっかり取れるよね~。」と嫌味で返した。
すると「菜乃花!悪い癖出てるよ!」と沙耶香に諭されてすぐにハッと我に帰った。
「あぁ~ごめん。沙耶香は沙耶香で一生懸命やってるんだよね?ホントにごめん。」と謝ると沙耶香は「全然気にしてないから。もう四年の付き合いなんだからいちいちそんなことで怒らないよ!」と言って笑った。
しばらく話しているとチャイムが鳴り、
5限目が始まった。
学校が終わり、菜乃花は一人で帰っていた。いつもは沙耶香と帰っているのだが、沙耶香は生徒会に入っていてこの日は仕事が入っていたのだ。
菜乃花が校門を出て角を曲がった時、大樹にバッタリ会った。
菜乃花は「誰か待ってるの?」と聞くと「別に。」と一言返事をすると足早に去っていった。
大樹は菜乃花を待っていたのだが、不器用な性格のために咄嗟に嘘をついたのだ。
大樹は家に帰り,自分の部屋に入るとベットにバタッと倒れてハァ~とため息をつき「また嘘をついてしまった。」と呟いた。大樹はこの日だけでなく過去に10回ほど同じことをしているのだ。
次の日菜乃花はI限目がまでに学校に着くことができた。
すると大樹が入ってきた。
「おはよう!」と菜乃花が明るく言ったが大樹からは「ん。」という一言だけ返ってきた。
すると「あのさ,私がおはようって言ったんだからちゃんとおはようって返しなさいよ!何よ「ん」って!」と怒った。
すると大樹は「おはよう」と言い直した。
その後一限目が始まり,菜乃花は筆記用具を出してノートにメモを始めた。
授業が中盤に差し掛かった頃菜乃花はメモの誤りに気づいて消しゴムで消そうと筆箱の中を見たが,消しゴムは見当たらなかった。菜乃花は「どうしよう。消しゴムがない。」と考えてると横から大樹が消しゴムを差し出してきた。
「ん。貸してやるよ。俺もう一個持ってるし。」と言って授業に戻った。
菜乃花は,「ありがとう」と小さく呟いた。この時を境に菜乃花は大樹のことを気にするようになった。
2限目の体育は男女合同で陸上種目だった。
大樹はクラスの中で1位2位を争うほどの足の速さを持っていた。
一方の菜乃花はワースト1位2位を争うほどの足の遅さを持っていた。
菜乃花は大樹が走っている姿をぼーっと見ていた。
すると「山村!集中しろ!」という先生の怒号が飛んできて菜乃花は我に返った。
この時菜乃花は「大樹のことが好きである」ことに気がついた。
菜乃花は,急いで支度をして家を出た。
学校に着くと既にI限目が始まっていた。
扉をガラガラと開けて中に入ると英語の教科担当で菜乃花のクラスの担任である
河野大悟が「山村!今日も遅刻か!今週だけで3回目だぞ。」と少し怒り気味に言った。
「すみません。」と謝りながら菜乃花は自席に座った。
すると、右隣の席の浜田大樹が「もう少し
早く起きろよ。」と茶化してきた。
菜乃花は慣れたように「うるさい」と言って授業モードに入った。
しばらくして4限目が終わり、昼休みに入った時菜乃花の中学からの友人である
玉田沙耶香が「ねぇ、菜乃花ってさ。
遅刻が多いのによくテストで点数取れるよね~。」と話しかけてきた。
実際に、菜乃花は高校に入ってから一度も90点未満を取ったことがないのだ。
すると菜乃花は「沙耶香はさ~。遅刻もしてなければ、授業で寝てるわけでもないのによく赤点のラインギリギリの点ばっかり取れるよね~。」と嫌味で返した。
すると「菜乃花!悪い癖出てるよ!」と沙耶香に諭されてすぐにハッと我に帰った。
「あぁ~ごめん。沙耶香は沙耶香で一生懸命やってるんだよね?ホントにごめん。」と謝ると沙耶香は「全然気にしてないから。もう四年の付き合いなんだからいちいちそんなことで怒らないよ!」と言って笑った。
しばらく話しているとチャイムが鳴り、
5限目が始まった。
学校が終わり、菜乃花は一人で帰っていた。いつもは沙耶香と帰っているのだが、沙耶香は生徒会に入っていてこの日は仕事が入っていたのだ。
菜乃花が校門を出て角を曲がった時、大樹にバッタリ会った。
菜乃花は「誰か待ってるの?」と聞くと「別に。」と一言返事をすると足早に去っていった。
大樹は菜乃花を待っていたのだが、不器用な性格のために咄嗟に嘘をついたのだ。
大樹は家に帰り,自分の部屋に入るとベットにバタッと倒れてハァ~とため息をつき「また嘘をついてしまった。」と呟いた。大樹はこの日だけでなく過去に10回ほど同じことをしているのだ。
次の日菜乃花はI限目がまでに学校に着くことができた。
すると大樹が入ってきた。
「おはよう!」と菜乃花が明るく言ったが大樹からは「ん。」という一言だけ返ってきた。
すると「あのさ,私がおはようって言ったんだからちゃんとおはようって返しなさいよ!何よ「ん」って!」と怒った。
すると大樹は「おはよう」と言い直した。
その後一限目が始まり,菜乃花は筆記用具を出してノートにメモを始めた。
授業が中盤に差し掛かった頃菜乃花はメモの誤りに気づいて消しゴムで消そうと筆箱の中を見たが,消しゴムは見当たらなかった。菜乃花は「どうしよう。消しゴムがない。」と考えてると横から大樹が消しゴムを差し出してきた。
「ん。貸してやるよ。俺もう一個持ってるし。」と言って授業に戻った。
菜乃花は,「ありがとう」と小さく呟いた。この時を境に菜乃花は大樹のことを気にするようになった。
2限目の体育は男女合同で陸上種目だった。
大樹はクラスの中で1位2位を争うほどの足の速さを持っていた。
一方の菜乃花はワースト1位2位を争うほどの足の遅さを持っていた。
菜乃花は大樹が走っている姿をぼーっと見ていた。
すると「山村!集中しろ!」という先生の怒号が飛んできて菜乃花は我に返った。
この時菜乃花は「大樹のことが好きである」ことに気がついた。
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