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第三章 ラーイウラ王国
1/赤銅の街道 -終 抗魔の首輪
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野営場所へと足を向けたとき、ゼルセンを監視していたプルが、小走りで駆けてきた。
「み、みんな、ゼルセンさん、お、起きた、……よ!」
「逃げ出す様子は?」
「だ、だいじょうぶ……」
「あれだけ固く縛ってなお抜け出すとなれば、奇術士の所業であろう」
焚き火の近くへ戻ると、太巻きのようになったゼルセンが、媚びるような笑顔で出迎えた。
「……ははは、あのう……、解放ぅ……、しては?」
「タダで逃がすと思うか?」
「……ですよね」
「だが、俺たちも鬼じゃない。首輪が外れるか、あるいはその目処が立てば、命くらいは残してやる」
「──……ふゥ……」
ゼルセンが大きく溜め息をついた。
「……昨夜も言いましたが、元よりラーイウラの国民ではない者が奴隷となった場合、死以外で解放されることはまずありません。国外へ逃亡することは不可能ではありませんが、首輪の解錠、及び破壊の手段は、どの国でも確立されていないのが現状です。唯一の例外が、王の前で執り行われる御前試合。奴隷だけが参加できるこの大会で優勝すれば、恩赦として自由が与えられます。幸いなことに、御前試合は一ヶ月後に迫っている。カタナさんの実力であれば、優勝も容易いかと」
「──…………」
果たして、そう上手く行くだろうか。
御前試合で優勝。
口で言うのは簡単だが、当たり前にできることではないだろう。
「お前、俺たちを貴族に売るつもりだったんだろ。その予定で俺たちを襲った。なら、買い手の目星はついてんじゃないか?」
ゼルセンが頷く。
「はい。自分で言うのもなんですが、用意周到なもので」
ヘレジナが半眼でゼルセンを睨んだ。
「……反省していないのではないか?」
「してます!」
「お前が反省してるかどうかなんて、どうだっていいんだよ。ゼルセン、俺たちを与し易い貴族に売れ。その代わり、売った金は好きにしていい」
「……へ?」
ゼルセンが、呆然とする。
「い、い、いいの……?」
プルが俺の顔を覗き込み、そう尋ねた。
「よくはない。よかあないけど、仕方ないんだよ。逃がせばこいつは、また旅人狩りを続けるだろうさ。でも、俺たちにとってはそれが最善だと思う」
「ならば、何故だ。こんな害獣を野に放つのは、後進に対する配慮に欠けた行為だぞ」
「まず、一つ。奴隷が単独で貴族に会いに行っても、取り合ってくれない可能性がある。奴隷ってのは誰かの所有物だろ。その所有物が駆け込んできたところで、憲兵なり警邏隊なりに突き出されるのがオチだ」
「あ、たしかに……」
ヤーエルヘルが、納得したように頷く。
「んで、もう一つ。恐怖だけで縛ったところで、ゼルセンは言うことを聞かない。街に入ったところで、叫んで助けを求めるかもしれない。そいつはさすがに面倒だろ。人のいる場所でこいつをどうにかしたら、即座に処断されかねない。奴隷が一般市民を殺したらどうなるかなんて、だいたい予想つくしな。だから、金で釣るのがベターだと思う」
「ふむ……」
「な、なるほどー……」
プルが、得心の行った様子で頷いた。
「ゼルセンに俺たちを売らせて、二度と顔を合わさない。いざ別れれば、こいつは俺たちに関わろうとは思わないだろうし」
「はい。二度とお目に掛かりたくありません……」
目蓋の裏に深く刻まれた恐怖は、容易に拭い去れるものではない。
「こいつが得をするのは正直納得行かないけど、自分たちのことを考えるとな」
「……気は進まんが、致し方ない。私はそれで構わん」
「異議なし。優先すべきは抗魔の首輪の解錠でしから」
「わ、わたしも……」
プルが、両の拳を握り締め、悔しそうに言う。
「……そ、それより、ね。みんな、怪我しないでね。わ、わたし、役に立てない、から……」
「──…………」
俺は、プルの頭に手を乗せ、その繊細な髪の毛を優しくくしけずった。
「ありがとうな、プル。でも、役に立たないなんてことは絶対にないから。そいつは俺が保証する」
「……ふ、……ふへ、へ。き、気を遣ってくれて、……ありがと」
胸中で呟く。
違う。
気なんて遣っちゃいないよ。
心の底からそう思っているだけだ。
「それより、マジで気を付けて歩けよ。脊髄反射の治癒術、使えないんだからな」
「……き、気を付け、……まっす」
ヘレジナが、ゼルセンの眼前に立つ。
「ゼルセン。これより、お前の拘束を解く。だが、怪しい動きを見せてみろ。即座に四肢を一本斬り落とす」
「ひ」
「だが、無事に我らを貴族に売り払うことができれば、報酬としてその金子を与え、解放してやろう」
「……その依頼、商人として、確かに承りました」
「あと、できれば旅人狩りもやめろ。また痛い目に遭うのがオチだぞ」
「前向きに検討いたします……」
ヘレジナが、毛布を固く縛っていたロープを、双剣の一本で切る。
おもむろにゼルセンが立ち上がり、情けない顔で言った。
「……その、着替えてきてよろしいでしょうか」
「逃げなければな」
「逃げません。ここから先はビジネスですから」
「わかった」
俺は、あごで馬車を指し示した。
ゼルセンが、心なしか内股で、自分の馬車へと戻っていく。
そう言えば、漏らしたまま放置していたっけな。
「──…………」
それにしても、随分と厄介なことになったものだ。
気持ちよく晴れた空を見上げながら、俺は、運命の女神を呪うのだった。
「み、みんな、ゼルセンさん、お、起きた、……よ!」
「逃げ出す様子は?」
「だ、だいじょうぶ……」
「あれだけ固く縛ってなお抜け出すとなれば、奇術士の所業であろう」
焚き火の近くへ戻ると、太巻きのようになったゼルセンが、媚びるような笑顔で出迎えた。
「……ははは、あのう……、解放ぅ……、しては?」
「タダで逃がすと思うか?」
「……ですよね」
「だが、俺たちも鬼じゃない。首輪が外れるか、あるいはその目処が立てば、命くらいは残してやる」
「──……ふゥ……」
ゼルセンが大きく溜め息をついた。
「……昨夜も言いましたが、元よりラーイウラの国民ではない者が奴隷となった場合、死以外で解放されることはまずありません。国外へ逃亡することは不可能ではありませんが、首輪の解錠、及び破壊の手段は、どの国でも確立されていないのが現状です。唯一の例外が、王の前で執り行われる御前試合。奴隷だけが参加できるこの大会で優勝すれば、恩赦として自由が与えられます。幸いなことに、御前試合は一ヶ月後に迫っている。カタナさんの実力であれば、優勝も容易いかと」
「──…………」
果たして、そう上手く行くだろうか。
御前試合で優勝。
口で言うのは簡単だが、当たり前にできることではないだろう。
「お前、俺たちを貴族に売るつもりだったんだろ。その予定で俺たちを襲った。なら、買い手の目星はついてんじゃないか?」
ゼルセンが頷く。
「はい。自分で言うのもなんですが、用意周到なもので」
ヘレジナが半眼でゼルセンを睨んだ。
「……反省していないのではないか?」
「してます!」
「お前が反省してるかどうかなんて、どうだっていいんだよ。ゼルセン、俺たちを与し易い貴族に売れ。その代わり、売った金は好きにしていい」
「……へ?」
ゼルセンが、呆然とする。
「い、い、いいの……?」
プルが俺の顔を覗き込み、そう尋ねた。
「よくはない。よかあないけど、仕方ないんだよ。逃がせばこいつは、また旅人狩りを続けるだろうさ。でも、俺たちにとってはそれが最善だと思う」
「ならば、何故だ。こんな害獣を野に放つのは、後進に対する配慮に欠けた行為だぞ」
「まず、一つ。奴隷が単独で貴族に会いに行っても、取り合ってくれない可能性がある。奴隷ってのは誰かの所有物だろ。その所有物が駆け込んできたところで、憲兵なり警邏隊なりに突き出されるのがオチだ」
「あ、たしかに……」
ヤーエルヘルが、納得したように頷く。
「んで、もう一つ。恐怖だけで縛ったところで、ゼルセンは言うことを聞かない。街に入ったところで、叫んで助けを求めるかもしれない。そいつはさすがに面倒だろ。人のいる場所でこいつをどうにかしたら、即座に処断されかねない。奴隷が一般市民を殺したらどうなるかなんて、だいたい予想つくしな。だから、金で釣るのがベターだと思う」
「ふむ……」
「な、なるほどー……」
プルが、得心の行った様子で頷いた。
「ゼルセンに俺たちを売らせて、二度と顔を合わさない。いざ別れれば、こいつは俺たちに関わろうとは思わないだろうし」
「はい。二度とお目に掛かりたくありません……」
目蓋の裏に深く刻まれた恐怖は、容易に拭い去れるものではない。
「こいつが得をするのは正直納得行かないけど、自分たちのことを考えるとな」
「……気は進まんが、致し方ない。私はそれで構わん」
「異議なし。優先すべきは抗魔の首輪の解錠でしから」
「わ、わたしも……」
プルが、両の拳を握り締め、悔しそうに言う。
「……そ、それより、ね。みんな、怪我しないでね。わ、わたし、役に立てない、から……」
「──…………」
俺は、プルの頭に手を乗せ、その繊細な髪の毛を優しくくしけずった。
「ありがとうな、プル。でも、役に立たないなんてことは絶対にないから。そいつは俺が保証する」
「……ふ、……ふへ、へ。き、気を遣ってくれて、……ありがと」
胸中で呟く。
違う。
気なんて遣っちゃいないよ。
心の底からそう思っているだけだ。
「それより、マジで気を付けて歩けよ。脊髄反射の治癒術、使えないんだからな」
「……き、気を付け、……まっす」
ヘレジナが、ゼルセンの眼前に立つ。
「ゼルセン。これより、お前の拘束を解く。だが、怪しい動きを見せてみろ。即座に四肢を一本斬り落とす」
「ひ」
「だが、無事に我らを貴族に売り払うことができれば、報酬としてその金子を与え、解放してやろう」
「……その依頼、商人として、確かに承りました」
「あと、できれば旅人狩りもやめろ。また痛い目に遭うのがオチだぞ」
「前向きに検討いたします……」
ヘレジナが、毛布を固く縛っていたロープを、双剣の一本で切る。
おもむろにゼルセンが立ち上がり、情けない顔で言った。
「……その、着替えてきてよろしいでしょうか」
「逃げなければな」
「逃げません。ここから先はビジネスですから」
「わかった」
俺は、あごで馬車を指し示した。
ゼルセンが、心なしか内股で、自分の馬車へと戻っていく。
そう言えば、漏らしたまま放置していたっけな。
「──…………」
それにしても、随分と厄介なことになったものだ。
気持ちよく晴れた空を見上げながら、俺は、運命の女神を呪うのだった。
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