10 / 15
9.バスルームにて
しおりを挟む
彼は、濡れて肌に張り付いた白いTシャツやズボンを乱暴に脱ぐと、モダモダしている私の手を取ってお風呂場のドアを閉めた。ベッドではいつも明かりを落としているから、お風呂場の明るい照明の下で徹志くんの体を見るのは初めてだ。
「なんかすごい」
「何が?」
「筋肉」
腹筋に縦に入っている線をすーっとなでると彼がピクリと固まった。
「くすぐったい?」
「いや、なんか……触り方いやらしいから。ねぇ、こっちも触って」
勃ちあがったものを触るのも見るのも初めてはないはずなのに、すごく恥ずかしい。泡立てたボディソープと共に私の手を包んでお手本のように上下させると、瞬く間に固く熱くなっていく。
「すっぴんのきぃちゃん。中学生の時と変わらないね」
「そんなわけないじゃない。あんまりじっくり見ないで」
彼は『わかった』とつぶやくと瞳を閉じて唇を寄せた。ちゅっちゅっとキスをする音がいつもより響く。
泡立った手の平で滑りよくゆっくり円を描くように乳房を押しつぶされる。
すっかり立ちあがった先端をつままれ、イタズラっぽく揺すられる。
「あんっ」
今までこんなに感じやすい身体じゃなかったはずなのに。私の太腿にシャワーのお湯ではない液体が垂れていく。大きな手の平はそれを掬うようにしながら蜜口を何度も擦り上げる。
「めっちゃぬるぬるで流すのもったいないね」
彼に触れられる快感をすっかり覚えてしまった体が、敏感に反応してしまう。
「挿れてほしくなっちゃった?」
小さくうなずくと、大理石を模した壁に手をつかされ、お尻を大きく突き出すポーズにされる。指で掻き混ぜられていた入り口に、今度は太く熱いものが当てられたけど、表面を撫でられるだけだった。
「ごめん。ゴム持ってきてないから、ベッドまで我慢して」
太腿をキュッと閉じて彼のものを挟みこむとゆっくりとした抽挿が外側をなで、その剣先が私の秘芽を押し潰してはひっかける。
あぁ、ヤバい。めちゃくちゃ気持ちいい、これ。
「きぃちゃんの太腿柔らか」
「……そりゃあ、ダンスやってる皆さんに比べたら私の腿はぷにょぷにょの脂肪だらけだよ」
「他の人にこんなとこでこんなこと、したことないから、きぃちゃんのしか知らないし」
「うっ……そ……だ。あっ……んん、あっ」
そこからは、もう私の声がお風呂場でやけに響いていたことしか覚えていない。
はぁ、のぼせてベッドに倒れ込む私を後目に余裕な顔で水を飲む姿が憎い。
私が、普段から簡単なメイクしかしていないとしてもすっぴんを晒すのは恥ずかしい。眉アートメイクでもしておけばよかった。
上下のスウェットの上を私が、下を彼が身に着けて、ベッドに腰掛けるとそのペットボトルを頬に当ててくれる。冷たくて気持ちいい。
「きぃちゃんの仕事、年末までずっと忙しいの? 」
「うーん。年賀状の投函が12月25日までだから、24日でもうほぼ年内の仕事は終わりになる予定。今年はもう仕事に慣れたし、計画通りに進んでるから。ちょっと余裕あるかも」
「じゃあさ、クリスマスは一緒に過ごそうよ」
クリスマスに会うということは、4番目から少しは昇格したのだろうか。勝手に期待して勝手に浮かれてるくらいはいいよね。
私は彼の肩口に顔を寄せて眠りについた。
「なんかすごい」
「何が?」
「筋肉」
腹筋に縦に入っている線をすーっとなでると彼がピクリと固まった。
「くすぐったい?」
「いや、なんか……触り方いやらしいから。ねぇ、こっちも触って」
勃ちあがったものを触るのも見るのも初めてはないはずなのに、すごく恥ずかしい。泡立てたボディソープと共に私の手を包んでお手本のように上下させると、瞬く間に固く熱くなっていく。
「すっぴんのきぃちゃん。中学生の時と変わらないね」
「そんなわけないじゃない。あんまりじっくり見ないで」
彼は『わかった』とつぶやくと瞳を閉じて唇を寄せた。ちゅっちゅっとキスをする音がいつもより響く。
泡立った手の平で滑りよくゆっくり円を描くように乳房を押しつぶされる。
すっかり立ちあがった先端をつままれ、イタズラっぽく揺すられる。
「あんっ」
今までこんなに感じやすい身体じゃなかったはずなのに。私の太腿にシャワーのお湯ではない液体が垂れていく。大きな手の平はそれを掬うようにしながら蜜口を何度も擦り上げる。
「めっちゃぬるぬるで流すのもったいないね」
彼に触れられる快感をすっかり覚えてしまった体が、敏感に反応してしまう。
「挿れてほしくなっちゃった?」
小さくうなずくと、大理石を模した壁に手をつかされ、お尻を大きく突き出すポーズにされる。指で掻き混ぜられていた入り口に、今度は太く熱いものが当てられたけど、表面を撫でられるだけだった。
「ごめん。ゴム持ってきてないから、ベッドまで我慢して」
太腿をキュッと閉じて彼のものを挟みこむとゆっくりとした抽挿が外側をなで、その剣先が私の秘芽を押し潰してはひっかける。
あぁ、ヤバい。めちゃくちゃ気持ちいい、これ。
「きぃちゃんの太腿柔らか」
「……そりゃあ、ダンスやってる皆さんに比べたら私の腿はぷにょぷにょの脂肪だらけだよ」
「他の人にこんなとこでこんなこと、したことないから、きぃちゃんのしか知らないし」
「うっ……そ……だ。あっ……んん、あっ」
そこからは、もう私の声がお風呂場でやけに響いていたことしか覚えていない。
はぁ、のぼせてベッドに倒れ込む私を後目に余裕な顔で水を飲む姿が憎い。
私が、普段から簡単なメイクしかしていないとしてもすっぴんを晒すのは恥ずかしい。眉アートメイクでもしておけばよかった。
上下のスウェットの上を私が、下を彼が身に着けて、ベッドに腰掛けるとそのペットボトルを頬に当ててくれる。冷たくて気持ちいい。
「きぃちゃんの仕事、年末までずっと忙しいの? 」
「うーん。年賀状の投函が12月25日までだから、24日でもうほぼ年内の仕事は終わりになる予定。今年はもう仕事に慣れたし、計画通りに進んでるから。ちょっと余裕あるかも」
「じゃあさ、クリスマスは一緒に過ごそうよ」
クリスマスに会うということは、4番目から少しは昇格したのだろうか。勝手に期待して勝手に浮かれてるくらいはいいよね。
私は彼の肩口に顔を寄せて眠りについた。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?
さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。
私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。
見た目は、まあ正直、好みなんだけど……
「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」
そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。
「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」
はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。
こんなんじゃ絶対にフラれる!
仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの!
実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる