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第33話 ぐっすり寝てくださいね
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木質が消失しブロックが三個出現すると共に、バサバサ―ッと音をたて葉っぱが大量に降ってきた。最初は驚いたけど、今となっては見慣れた光景だ。
「な、なんという……」
しかし、初めてブロック化を見たエドはライラやフィアのように冷静ではいられなかった。彼はこれでもかというほど目を見開き、口は開きっぱなしになっている。
彼がワナワナと驚愕しているところすまないけど、俺はタブレットに新しい木を映しこみ更にブロックを作成した。
「次に進めたいんですが大丈夫ですか?」
「あ、ああ。君を見た時……フィアから聞いていたが、正直なところ、どこにでもいる青年だと思ってしまった」
うん、俺自身はどこにでもいる人間に過ぎないことは間違っていない。このタブレットが異常ってことなんだけど……。
俺はそんな思いはおくびにも出さず、ブロックを真っ直ぐに積み上げて見せた。
「ブロックを作ることと同じくらい……いえ、それ以上に重要なことがブロックを動かすことなんです」
「ま、瞬きを行う間に移動してしまったぞ!」
「この能力を使って、まずはアリの数を減らそうと思います」
「比類なき大魔法だとは理解したが、それだけではアリを倒すことができないのではないか?」
「いえ……」
ブロックを空中に出現させ、落とす。
「このように、アリを潰します」
「な、なんと……」
「賢者さまー、すごーい」
言葉が出ないといった風のエドの後ろからフィアがぴょんぴょん跳ねながら称賛の声をあげる。
こんなことができるのも、ブロックの頑丈さがあってこそなんだが……そこまで説明する必要はないだろ。
せっかくだから、このブロックはキープしておくか……俺がタブレットにブロックを映しこもうとしていると、エドが俺を呼びかけた。
「賢者よ。あなたの大魔法があれば、アリどもなぞ恐るるに足らず」
「いえ、そこで相談なんです。エドさん。アリは巣の中に大量にいるんですよね?」
「うむ。次から次へと出てくるのだ。ま、まさか、賢者よ……」
「はい。巣を何とかしないと解決はしないです。そこで、村の皆さんにも相談が――」
俺はエドに巣穴ごとアリを殲滅する作戦を伝えると、彼は顎に手をあて「ううむ」と声を出しながら熟考を始める。
この作戦を実施するにはいくつか条件がある。エドは俺の出した条件が達成できるか、また俺の作戦に漏れが無いかを検討しているのだろう。
五分くらいエドが虚空を見つめ考え込んだ後、静かに口を開く。
「賢者よ。私の見立てでは恐らく可能だと思う。もし作戦がうまくいかないにしても、あなたにはアリの数を減らすだけでも協力していただきたい」
「はい。元々そのつもりです」
「村の者の説得は任せてくれ。明朝、またこの場所で落ち合う形でいいだろうか。そのまま村へ来てもらいたい」
「分かりました。全力を尽くします」
「急ぎ村へ戻る。二人のことは明日までお願いしてもいいだうか?」
「問題ありません」
エドは俺とガッチリ握手を交わすと、翼をはためかせて空へと飛び立っていった。
彼が見えなくなるまで目で追った後、ライラ達へ顔を向ける。
「一旦戻ろうか。悪いけど、フィアも一緒に」
「わーい。やったー。おねえちゃんと一緒ー」
村に比べて快適とはいえないと思われる拠点だけど、ライラといられるのはそんなに嬉しいことなんだな。
うーん、ライラを村に帰してやれないだろうか。フィアとライラの会話を聞いていた限り、結婚の話もお流れになりそうなんだけどなあ……。
◆◆◆
――その日の晩
体もさっぱりと洗い流し、着慣れたジャージに着替えるとどっと疲れが出てしまいすぐに居室で寝ころんでしまった。
いつもはポチをモフモフしながら、眠くなったら寝るんだけど……この日はポチが来る前に眠ってしまう。
話は変わるが、熱帯雨林の中だというのに、この世界は深夜になると肌寒くなってくるのだ。そのため、目が覚めてしまい……しかし眠気に勝てるわけもなくライラが作ってくれた藁で編んだ布団を頭までかぶって再び眠りにつこうとした。
ん、暖かい。ポチかあ。
俺は目を瞑ったまま手を伸ばしわしゃわしゃといつものように動かす……ん、何か違う。
ポチの毛はもっとこうぬいぐるみのようなモサモサした感じなんだけど……こっちはサラサラした手触りなのだが?
何かおかしい。
目を開ける。
薄紫の後頭部が目に入る。
気のせいだと思い、目を閉じてからまた目を開く。
やっぱり、え、ええええ。
「ライラ?」
なんと布団に入っていたのはポチではなく、俺に背を向けて頭を撫でられるままになっているライラだったのだ!
「良介さん、あ、あの、そのですね」
ライラは俺に背を向けたままモゴモゴと何か言おうとしているが言葉になっていない。
どうすりゃいい? この状況……。布団は二人の体温で温まっており、完全に目が覚めた俺は体温があがってきたこともあり布団に潜っていると暑いくらいだ。
いっそ、このまま……おそ、って。待て待て、俺は何を言っているんだよお。約束したじゃないか、ライラと。
「りょ、良介さん、ポチがフィアと寝てしまってですね、そ、その布団が、そう布団が占領されてしまいまして」
「そ、そうだったのか……今日は俺だけ先に寝てしまったものな」
じゃあ、仕方ないかあ。布団が無いんだものねー。
しばらく無言の時間が過ぎる……。
そ、そんなわけあるかああああ。この状況で寝られるわけねえだろうが。
「良介さん、今日は父と会っていただきありがとうございます。それに……村のことも」
「あ、うん」
ひょっとしてライラはこのことを言うために、理由をつけてここに潜り込んできたのか。
俺も彼女と話をしたいことがある。今はフィアがいるからアリの件が終わってからにしようと思っていたけど、いい機会だから……。
「ライラ、君は村に戻りたくはないのか?」
「村のことは好きです。ですが……」
「フィアも言っていたけど、君を無理に結婚させようなんてもう言わないんじゃないかな。なんなら、俺からも君の父さんに」
恩を売る目的ではなかったけど、俺からの頼みとなるとライラの父も断り辛いはず。
もっとも、ちゃんとアリを駆除したらだけど……。
俺の言葉にライラからの返答はなく、時間だけが過ぎていく。俺が自身の興奮を紛らわせるために百五十ほどのひつじを数えた時、ライラはポツリポツリと呟き始めた。
「良介さん、私、正直どうしていいのか……分からないんです」
「うん」
「さっきも言いましたが、村のことは好きです。でも、私はここの生活も……」
「お、俺のことなら心配しなくても大丈夫だよ。ちゃんとサバイバルしてみせる」
「い、いえ、良介さんがお一人で生活していけないから心配とか、そういうことではなくてですね……」
「お、おう」
違うのか。自慢じゃないが、これまでライラがいなかったらまともな生活ができていない自信があるぞ。
火起こしでダウンしていた可能性もあるからな……恐ろしいことに。
「私はここにきて、自分を必要としてくれて満たされていたんです。頼りない私でもこうして……やれるんだって」
ライラが村でのことを語ることはあまりないが、彼女は自分の「できなささ」にコンプレックスがあることは分かっていた。
俺から見たら、出来ないどころか万能過ぎてびっくりさせられることばかりなんだけどなあ。
「ライラ。君が望む通りにしてくれたらいいよ。戻るもよし、ここにいるのもよし」
「ありがとうございます!」
「うん、ゆっくりと考えて。村に行ってもいつでも戻ってきてもいいんだから」
俺はライラの絹糸のような髪を手で梳る。「大丈夫だよ」と彼女に伝えるように。
「はい……ここにいたいのはそれだけじゃ、ないんだけど……」
「ライラ? 何か言った?」
彼女の声がくぐもって何を言っていたのか聞き取れなかった。
聞き返したら、「なんでもないです!」と言って体を丸めてしまうし……。
なんだか話をしたいことを話せたおかげか、ホッとしたことで急速に眠気が襲ってくる。
さっきまで、ライラへ襲い掛かってしまうううとかワタワタしていたことが嘘のように、眠気に耐えられず俺はそのまま意識を手放す。
「ぐっすり眠ってくださいね、良介さん」
そんなライラの声が聞こえた気がした。
「な、なんという……」
しかし、初めてブロック化を見たエドはライラやフィアのように冷静ではいられなかった。彼はこれでもかというほど目を見開き、口は開きっぱなしになっている。
彼がワナワナと驚愕しているところすまないけど、俺はタブレットに新しい木を映しこみ更にブロックを作成した。
「次に進めたいんですが大丈夫ですか?」
「あ、ああ。君を見た時……フィアから聞いていたが、正直なところ、どこにでもいる青年だと思ってしまった」
うん、俺自身はどこにでもいる人間に過ぎないことは間違っていない。このタブレットが異常ってことなんだけど……。
俺はそんな思いはおくびにも出さず、ブロックを真っ直ぐに積み上げて見せた。
「ブロックを作ることと同じくらい……いえ、それ以上に重要なことがブロックを動かすことなんです」
「ま、瞬きを行う間に移動してしまったぞ!」
「この能力を使って、まずはアリの数を減らそうと思います」
「比類なき大魔法だとは理解したが、それだけではアリを倒すことができないのではないか?」
「いえ……」
ブロックを空中に出現させ、落とす。
「このように、アリを潰します」
「な、なんと……」
「賢者さまー、すごーい」
言葉が出ないといった風のエドの後ろからフィアがぴょんぴょん跳ねながら称賛の声をあげる。
こんなことができるのも、ブロックの頑丈さがあってこそなんだが……そこまで説明する必要はないだろ。
せっかくだから、このブロックはキープしておくか……俺がタブレットにブロックを映しこもうとしていると、エドが俺を呼びかけた。
「賢者よ。あなたの大魔法があれば、アリどもなぞ恐るるに足らず」
「いえ、そこで相談なんです。エドさん。アリは巣の中に大量にいるんですよね?」
「うむ。次から次へと出てくるのだ。ま、まさか、賢者よ……」
「はい。巣を何とかしないと解決はしないです。そこで、村の皆さんにも相談が――」
俺はエドに巣穴ごとアリを殲滅する作戦を伝えると、彼は顎に手をあて「ううむ」と声を出しながら熟考を始める。
この作戦を実施するにはいくつか条件がある。エドは俺の出した条件が達成できるか、また俺の作戦に漏れが無いかを検討しているのだろう。
五分くらいエドが虚空を見つめ考え込んだ後、静かに口を開く。
「賢者よ。私の見立てでは恐らく可能だと思う。もし作戦がうまくいかないにしても、あなたにはアリの数を減らすだけでも協力していただきたい」
「はい。元々そのつもりです」
「村の者の説得は任せてくれ。明朝、またこの場所で落ち合う形でいいだろうか。そのまま村へ来てもらいたい」
「分かりました。全力を尽くします」
「急ぎ村へ戻る。二人のことは明日までお願いしてもいいだうか?」
「問題ありません」
エドは俺とガッチリ握手を交わすと、翼をはためかせて空へと飛び立っていった。
彼が見えなくなるまで目で追った後、ライラ達へ顔を向ける。
「一旦戻ろうか。悪いけど、フィアも一緒に」
「わーい。やったー。おねえちゃんと一緒ー」
村に比べて快適とはいえないと思われる拠点だけど、ライラといられるのはそんなに嬉しいことなんだな。
うーん、ライラを村に帰してやれないだろうか。フィアとライラの会話を聞いていた限り、結婚の話もお流れになりそうなんだけどなあ……。
◆◆◆
――その日の晩
体もさっぱりと洗い流し、着慣れたジャージに着替えるとどっと疲れが出てしまいすぐに居室で寝ころんでしまった。
いつもはポチをモフモフしながら、眠くなったら寝るんだけど……この日はポチが来る前に眠ってしまう。
話は変わるが、熱帯雨林の中だというのに、この世界は深夜になると肌寒くなってくるのだ。そのため、目が覚めてしまい……しかし眠気に勝てるわけもなくライラが作ってくれた藁で編んだ布団を頭までかぶって再び眠りにつこうとした。
ん、暖かい。ポチかあ。
俺は目を瞑ったまま手を伸ばしわしゃわしゃといつものように動かす……ん、何か違う。
ポチの毛はもっとこうぬいぐるみのようなモサモサした感じなんだけど……こっちはサラサラした手触りなのだが?
何かおかしい。
目を開ける。
薄紫の後頭部が目に入る。
気のせいだと思い、目を閉じてからまた目を開く。
やっぱり、え、ええええ。
「ライラ?」
なんと布団に入っていたのはポチではなく、俺に背を向けて頭を撫でられるままになっているライラだったのだ!
「良介さん、あ、あの、そのですね」
ライラは俺に背を向けたままモゴモゴと何か言おうとしているが言葉になっていない。
どうすりゃいい? この状況……。布団は二人の体温で温まっており、完全に目が覚めた俺は体温があがってきたこともあり布団に潜っていると暑いくらいだ。
いっそ、このまま……おそ、って。待て待て、俺は何を言っているんだよお。約束したじゃないか、ライラと。
「りょ、良介さん、ポチがフィアと寝てしまってですね、そ、その布団が、そう布団が占領されてしまいまして」
「そ、そうだったのか……今日は俺だけ先に寝てしまったものな」
じゃあ、仕方ないかあ。布団が無いんだものねー。
しばらく無言の時間が過ぎる……。
そ、そんなわけあるかああああ。この状況で寝られるわけねえだろうが。
「良介さん、今日は父と会っていただきありがとうございます。それに……村のことも」
「あ、うん」
ひょっとしてライラはこのことを言うために、理由をつけてここに潜り込んできたのか。
俺も彼女と話をしたいことがある。今はフィアがいるからアリの件が終わってからにしようと思っていたけど、いい機会だから……。
「ライラ、君は村に戻りたくはないのか?」
「村のことは好きです。ですが……」
「フィアも言っていたけど、君を無理に結婚させようなんてもう言わないんじゃないかな。なんなら、俺からも君の父さんに」
恩を売る目的ではなかったけど、俺からの頼みとなるとライラの父も断り辛いはず。
もっとも、ちゃんとアリを駆除したらだけど……。
俺の言葉にライラからの返答はなく、時間だけが過ぎていく。俺が自身の興奮を紛らわせるために百五十ほどのひつじを数えた時、ライラはポツリポツリと呟き始めた。
「良介さん、私、正直どうしていいのか……分からないんです」
「うん」
「さっきも言いましたが、村のことは好きです。でも、私はここの生活も……」
「お、俺のことなら心配しなくても大丈夫だよ。ちゃんとサバイバルしてみせる」
「い、いえ、良介さんがお一人で生活していけないから心配とか、そういうことではなくてですね……」
「お、おう」
違うのか。自慢じゃないが、これまでライラがいなかったらまともな生活ができていない自信があるぞ。
火起こしでダウンしていた可能性もあるからな……恐ろしいことに。
「私はここにきて、自分を必要としてくれて満たされていたんです。頼りない私でもこうして……やれるんだって」
ライラが村でのことを語ることはあまりないが、彼女は自分の「できなささ」にコンプレックスがあることは分かっていた。
俺から見たら、出来ないどころか万能過ぎてびっくりさせられることばかりなんだけどなあ。
「ライラ。君が望む通りにしてくれたらいいよ。戻るもよし、ここにいるのもよし」
「ありがとうございます!」
「うん、ゆっくりと考えて。村に行ってもいつでも戻ってきてもいいんだから」
俺はライラの絹糸のような髪を手で梳る。「大丈夫だよ」と彼女に伝えるように。
「はい……ここにいたいのはそれだけじゃ、ないんだけど……」
「ライラ? 何か言った?」
彼女の声がくぐもって何を言っていたのか聞き取れなかった。
聞き返したら、「なんでもないです!」と言って体を丸めてしまうし……。
なんだか話をしたいことを話せたおかげか、ホッとしたことで急速に眠気が襲ってくる。
さっきまで、ライラへ襲い掛かってしまうううとかワタワタしていたことが嘘のように、眠気に耐えられず俺はそのまま意識を手放す。
「ぐっすり眠ってくださいね、良介さん」
そんなライラの声が聞こえた気がした。
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