40 / 47
40.ぜ、全裸だと……
しおりを挟む
「ドニ」
「何も感じねえし、見えねえぞ」
名前を呼ぶだけで俺の言わんとしていることを理解し、返してくれるドニ。
彼の言葉とは裏腹に第六感の悪寒は止まらねえ。それどころか、更に強くなってきて背筋から汗が流れ落ちる。
「壁際に下がってくれ……俺が前に」
と言いつつ、パルヴィの矢筒に触れサイ・ウェポンを付与しておく。
自分は自分でポーションの瓶を開けつつ、反対の手で懐のナイフに触れた。
「アジリット、ストレングス、レジスト」
先ほど下ってきた壁に背を預けたドニが、自分を含めバフ魔法を唱える。
パルヴィもパルヴィで静かに弓を構え、臨戦態勢だ。
三人で二ヶ月くらいパーティを組んできたからな、俺たちの連携は一言発するだけで理解し合えるほどになっている。
さあ来い。
ドニの目にも超能力による感覚にも引っかからないとすれば、答えは一つ。
前方の空気が揺らぎ、巨大な影がいくつも忽然と姿を現した。
予想通りだ!
サキュバスが転移魔法を使うことは知っていたからな。奴なのか他のモンスターなのかは分からんが、出て来た瞬間にヤル。
転移は不意を打つにこれ以上の技はないけど、転移した本人もどこにいるのか一瞬迷うのだ。
俺の場合は「見える範囲」に転移するから転移前に転移後の状況を頭の中で浮かべながら転移する。それでも、一瞬止まるからな。
「レッサーデーモンがいっぱい!」
「ここで力を蓄えていやがったんだな」
二人の呟きの通り、どんどん転移してきやがる。
レッサーデーモンが全部で10体くらいか?
だが、問題ねえ!
サイ・ウェポンを付与した投げナイフをずらっと宙に浮かべる。
その間にもパルヴィがヘッドショットで二体のレッサーデーモンを仕留めた。
ドガガガガガ!
残りは俺の投げナイフで殲滅。
力の暴走のエネルギーの回復が予想以上に早いことは懸念していた。根源地でエネルギーを吸収していたから、他では大してモンスターが進化しなかったんだな。
だがこの程度、今の俺たちの敵じゃねえ。転移で見せた隙の僅かな時間で殲滅するに十分だぜ。
クンと念動力の糸を引き、投げナイフを手元に引っ張る。
と同時にパルヴィの矢とドニの投げナイフにもサイ・ウェポンを付与した。
ついでにポーションをぐびっと飲み干す。
「ちょうどいい。ここで迎撃させてもらうか」
「これで終わりってわけじゃねえよなあ」
後ろに声をかけると、ドニがぼやく。
当然だ。レッサーデーモンは転移魔法を使えないはず。
これまでの戦闘の経験からそう確信している。裏でこいつらを転移させたのはサキュバスか、それとも別のモンスターか?
さあ、出てこい。
俺の思いに応じるかのように第六感が警笛を鳴らし始める。
「来る!」
叫ぶ。ドニがエンチャントウェポンの魔法を俺たちの武器全てに付与する。
エンチャントウェポンは武器の威力を増す魔法であるが、武器自体が壊れないように保護する効果もあるのだ。
予備はたんまりと持ってきているから尽きることはないと思うけど、念には念を。やれることは全てやることは肝要である。
今度の影は人型じゃあないな。
俺たちから見て前列に目を奪われるくらい美しい銀色の獣毛を備えた巨狼が二体。その後ろに直立した爬虫類……俺の知識によるとドラゴンってやつかもしれん。
緑色の硬そうな鱗に全身が覆われ、短い前肢にがっちりとした後脚。背には翼竜のような翼を備え、鰐を精悍にしたような頭といった姿をしていた。
これが四体。ドラゴンが全長7メートルくらいあるので、奴らの後ろを確認することはできないな。まだ後ろに何かいるかもしれない。
「あれは……フェンリルじゃねえか。後ろはランドドラゴン……かもな。噂にしか聞いたことがねえような伝説級のモンスターだぜ」
ドニの呟きで手を止める俺たちじゃあない。本人も既に杖を構えて次の手を準備しているようだしな。
後ろをチラ見している余裕があるのかって? 余裕があるんじゃないさ。既に完了しているからドニとパーティの位置を確認していただけさ。
「前!」
パルヴィの声が飛ぶ。
言われずとも、もちろん俺の狙いは後ろの硬そうなドラゴンだ。
相手が動き出す前に、最大限の力を込め、投げナイフを打ち出す!
弾丸のように高速回転した投げナイフがぐううんと向きを変える。
念動力の糸でドラゴンの頭にロックオン済みだからな! なので先ほど完了しているとうそぶいていたのだ。
ドガアアン。
っと。そうだった。エンチャントウェポンとサイ・ウェポンを重ねかけしたパルヴィの矢は当たると爆発する。
前方の犬二匹の頭が粉みじんになる。
時を同じくして、俺の投げナイフもドラゴン四体の頭を正確に貫き、地に沈めた。
ドラゴンの硬い鱗でも物理的な威力を回転と速度で極大化したナイフなら貫けるようだな。
ドオオン。地響きをあげて倒れ伏すドラゴンらから土煙があがる。手前の犬たちの方がより派手な消し飛び方をしているが……パルヴィも、慣れたもんだろ。
「あ、あ……あう」
慣れていなかったらしい。
膝が落ちそうになるパルヴィをそっと横から支え、立たせる。
だが、弛緩するにはまだ早い。第六感の警告はまだ継続中だからな。
煙が晴れたその場所に悠々と立つ人影。
これまで出て来た巨体を誇るモンスターからするとその大きさは拍子抜けでさえある。
が、ドラゴンやフェンリルとは比べものにならない存在感にビリビリとプレッシャーを感じた。
単独か。
立っていたのは冷たい目をした美女。身長は170センチに満たないほどで背中からコウモリの翼を生やし、額からぐるんと巻いた角が見える。
忘れもしない。こいつはサキュバス。
相も変わらず肉感的なボディを薄布一枚巻いただけの姿で悠然と佇んでいる。
魅了される前に先手必勝!
回収したナイフにサイ・ウェポンを込め、念動力の糸を奴の眉間にセットする。
高速回転し唸りをあげるナイフが、サキュバスの額へ――。
「な、なに……」
額どころか彼女の上方二メートルくらいのところをナイフが突き抜けてしまった。
『認識阻害でーす。いけぞえさーんは「見て」狙いをつけますがー。視覚情報がズレているのでーす』
『すみよん?』
俺の脳内から離れたと言っていたのに、助言をくれるすみよんに心の中で感謝を述べる。しかし、もう彼女の気配は脳内にない。
ならば転移でやってやる。サキュバスにはコアがあるが、俺もあの時の俺ではないのだ。
対するサキュバスは魔法でも使ってくるのかと思いきや、薄布に手をかけハラリと剥ぎ取り地面に捨てた。
ぜ、全裸……だと。
その瞬間、ピンク色のむんむんな何かが俺の中を這いずり回る。
ま、まずい……これを解除するには……。
震える指先でパルヴィの肩へ手を乗せるが、ダ、ダメだ。サキュバスに心が……。
「何も感じねえし、見えねえぞ」
名前を呼ぶだけで俺の言わんとしていることを理解し、返してくれるドニ。
彼の言葉とは裏腹に第六感の悪寒は止まらねえ。それどころか、更に強くなってきて背筋から汗が流れ落ちる。
「壁際に下がってくれ……俺が前に」
と言いつつ、パルヴィの矢筒に触れサイ・ウェポンを付与しておく。
自分は自分でポーションの瓶を開けつつ、反対の手で懐のナイフに触れた。
「アジリット、ストレングス、レジスト」
先ほど下ってきた壁に背を預けたドニが、自分を含めバフ魔法を唱える。
パルヴィもパルヴィで静かに弓を構え、臨戦態勢だ。
三人で二ヶ月くらいパーティを組んできたからな、俺たちの連携は一言発するだけで理解し合えるほどになっている。
さあ来い。
ドニの目にも超能力による感覚にも引っかからないとすれば、答えは一つ。
前方の空気が揺らぎ、巨大な影がいくつも忽然と姿を現した。
予想通りだ!
サキュバスが転移魔法を使うことは知っていたからな。奴なのか他のモンスターなのかは分からんが、出て来た瞬間にヤル。
転移は不意を打つにこれ以上の技はないけど、転移した本人もどこにいるのか一瞬迷うのだ。
俺の場合は「見える範囲」に転移するから転移前に転移後の状況を頭の中で浮かべながら転移する。それでも、一瞬止まるからな。
「レッサーデーモンがいっぱい!」
「ここで力を蓄えていやがったんだな」
二人の呟きの通り、どんどん転移してきやがる。
レッサーデーモンが全部で10体くらいか?
だが、問題ねえ!
サイ・ウェポンを付与した投げナイフをずらっと宙に浮かべる。
その間にもパルヴィがヘッドショットで二体のレッサーデーモンを仕留めた。
ドガガガガガ!
残りは俺の投げナイフで殲滅。
力の暴走のエネルギーの回復が予想以上に早いことは懸念していた。根源地でエネルギーを吸収していたから、他では大してモンスターが進化しなかったんだな。
だがこの程度、今の俺たちの敵じゃねえ。転移で見せた隙の僅かな時間で殲滅するに十分だぜ。
クンと念動力の糸を引き、投げナイフを手元に引っ張る。
と同時にパルヴィの矢とドニの投げナイフにもサイ・ウェポンを付与した。
ついでにポーションをぐびっと飲み干す。
「ちょうどいい。ここで迎撃させてもらうか」
「これで終わりってわけじゃねえよなあ」
後ろに声をかけると、ドニがぼやく。
当然だ。レッサーデーモンは転移魔法を使えないはず。
これまでの戦闘の経験からそう確信している。裏でこいつらを転移させたのはサキュバスか、それとも別のモンスターか?
さあ、出てこい。
俺の思いに応じるかのように第六感が警笛を鳴らし始める。
「来る!」
叫ぶ。ドニがエンチャントウェポンの魔法を俺たちの武器全てに付与する。
エンチャントウェポンは武器の威力を増す魔法であるが、武器自体が壊れないように保護する効果もあるのだ。
予備はたんまりと持ってきているから尽きることはないと思うけど、念には念を。やれることは全てやることは肝要である。
今度の影は人型じゃあないな。
俺たちから見て前列に目を奪われるくらい美しい銀色の獣毛を備えた巨狼が二体。その後ろに直立した爬虫類……俺の知識によるとドラゴンってやつかもしれん。
緑色の硬そうな鱗に全身が覆われ、短い前肢にがっちりとした後脚。背には翼竜のような翼を備え、鰐を精悍にしたような頭といった姿をしていた。
これが四体。ドラゴンが全長7メートルくらいあるので、奴らの後ろを確認することはできないな。まだ後ろに何かいるかもしれない。
「あれは……フェンリルじゃねえか。後ろはランドドラゴン……かもな。噂にしか聞いたことがねえような伝説級のモンスターだぜ」
ドニの呟きで手を止める俺たちじゃあない。本人も既に杖を構えて次の手を準備しているようだしな。
後ろをチラ見している余裕があるのかって? 余裕があるんじゃないさ。既に完了しているからドニとパーティの位置を確認していただけさ。
「前!」
パルヴィの声が飛ぶ。
言われずとも、もちろん俺の狙いは後ろの硬そうなドラゴンだ。
相手が動き出す前に、最大限の力を込め、投げナイフを打ち出す!
弾丸のように高速回転した投げナイフがぐううんと向きを変える。
念動力の糸でドラゴンの頭にロックオン済みだからな! なので先ほど完了しているとうそぶいていたのだ。
ドガアアン。
っと。そうだった。エンチャントウェポンとサイ・ウェポンを重ねかけしたパルヴィの矢は当たると爆発する。
前方の犬二匹の頭が粉みじんになる。
時を同じくして、俺の投げナイフもドラゴン四体の頭を正確に貫き、地に沈めた。
ドラゴンの硬い鱗でも物理的な威力を回転と速度で極大化したナイフなら貫けるようだな。
ドオオン。地響きをあげて倒れ伏すドラゴンらから土煙があがる。手前の犬たちの方がより派手な消し飛び方をしているが……パルヴィも、慣れたもんだろ。
「あ、あ……あう」
慣れていなかったらしい。
膝が落ちそうになるパルヴィをそっと横から支え、立たせる。
だが、弛緩するにはまだ早い。第六感の警告はまだ継続中だからな。
煙が晴れたその場所に悠々と立つ人影。
これまで出て来た巨体を誇るモンスターからするとその大きさは拍子抜けでさえある。
が、ドラゴンやフェンリルとは比べものにならない存在感にビリビリとプレッシャーを感じた。
単独か。
立っていたのは冷たい目をした美女。身長は170センチに満たないほどで背中からコウモリの翼を生やし、額からぐるんと巻いた角が見える。
忘れもしない。こいつはサキュバス。
相も変わらず肉感的なボディを薄布一枚巻いただけの姿で悠然と佇んでいる。
魅了される前に先手必勝!
回収したナイフにサイ・ウェポンを込め、念動力の糸を奴の眉間にセットする。
高速回転し唸りをあげるナイフが、サキュバスの額へ――。
「な、なに……」
額どころか彼女の上方二メートルくらいのところをナイフが突き抜けてしまった。
『認識阻害でーす。いけぞえさーんは「見て」狙いをつけますがー。視覚情報がズレているのでーす』
『すみよん?』
俺の脳内から離れたと言っていたのに、助言をくれるすみよんに心の中で感謝を述べる。しかし、もう彼女の気配は脳内にない。
ならば転移でやってやる。サキュバスにはコアがあるが、俺もあの時の俺ではないのだ。
対するサキュバスは魔法でも使ってくるのかと思いきや、薄布に手をかけハラリと剥ぎ取り地面に捨てた。
ぜ、全裸……だと。
その瞬間、ピンク色のむんむんな何かが俺の中を這いずり回る。
ま、まずい……これを解除するには……。
震える指先でパルヴィの肩へ手を乗せるが、ダ、ダメだ。サキュバスに心が……。
1
お気に入りに追加
378
あなたにおすすめの小説
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。
朱本来未
ファンタジー
魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。
天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。
ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
転生しても侍 〜この父に任せておけ、そう呟いたカシロウは〜
ハマハマ
ファンタジー
ファンタジー×お侍×父と子の物語。
戦国時代を生きた侍、山尾甲士郎《ヤマオ・カシロウ》は生まれ変わった。
そして転生先において、不思議な力に目覚めた幼い我が子。
「この父に任せておけ」
そう呟いたカシロウは、父の責務を果たすべくその愛刀と、さらに自らにも目覚めた不思議な力とともに二度目の生を斬り開いてゆく。
※表紙絵はみやこのじょう様に頂きました!
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる