4 / 30
4.このやろおお
しおりを挟む
広場の裏手とでも言えばいいのか、パンダについて行ったら笹はあった。
竹はなかったが、笹はあったのだ。
何を言っているのか分からないと思うだろ? 俺もこれぞ異世界と思ったよ。
パンダとか森エルフに出会ってはいたけど、まだ想像の範囲内というか、しかしこいつは想像の斜め上をいっていた。
ええと、何でもいい幹のある普通の木を想像して欲しい。
木には葉があるよな? その葉が笹だったんだよ。
これで俺の言わんとしている言葉の意味が分かってくれただろうか?
便宜上、これを笹の木とでも呼ぶとしよう。
笹の木は一本だけじゃなく、結構な量が自生しているように見受けられた。
「笹なら沢山あったな」
うむうむとパンダに語りかけると、奴は「むがああ」と威嚇しくる。
何だよもう。
パンダは顎を上下させ、前脚を上にあげる。
上を見ろって?
笹の葉が、ん。緑色じゃない笹が結構、混じっているな。
「紅葉しているのか? 笹が」
綺麗に赤色へ色づいた笹は、何となく風情があるようなないような……違和感の方が先にきてしまい微妙だ。
言葉が通じているはずなのだけど、パンダは何も答えず笹の木の中を進み始めた。
少し進んだところでまたしても開けた場所に出る。
お世辞にも立派とは言えない小屋がいくつかあるな。並んでいるわけではなくポツポツと建っている小屋の数は全部で5棟だった。
小屋は丸太を組み合わせただけの簡素なもので、年季が入っているらしく苔むしている箇所がちらほらと。
住処があるということは、人がいるんじゃないか?
グルルルルル。
パンダの腹の音がまたしても鳴り響く。
どうせ鳴るなら、一時間ごととか時報みたいに鳴ればいいのに。
なんてくだらないことを考えてしまう。
生贄に捧げられるほどの生物に対して、余裕だなって?
まあそら。腹が減っているのか、進むのさえ億劫になったのか分からんが、ゴロンと腹を出してひっくり返るパンダに恐怖心なんて抱けないんだよ!
パンダがわざわざこの小屋を見せたかったとは思えないんだよな。
まあいい。勝手に探索させてもらうとしよう。パンダはもう動かんぞと主張しているかのように、ゴロンゴロンと左右に転がり始めたし。
「誰かー」
『パンダは笹が食べたいようです』
勝手に食べればいいだろ!
呼びかけたらパンダが自己主張してきやがった。
そこら中に笹が生えているのだから、食べ放題だろうに。
ハラヘッタ主張するだけで動こうとしないパンダを放置して、小屋の方へ向かう。
「失礼します」
開きっぱなしの扉から恐る恐る中を覗き込むが、誰もいない。
床は苔と砂で一杯になっていて、床板も朽ちており人が住んでいる気配はなかった。
こいつは、中に踏み込んだらまだ無事な板も体重で抜けてしまいそうだ。
二つ目の小屋も同じような感じで、期待せず三つ目の小屋を覗き込む。
「お、おお」
ここはまだ使えそうだ。
他と同じでワンルームだったのだけど、ベッドと小さなテーブルセットまである。
「いや、誰か住んでいる……最近まで住んでいた、のかも」
しまったなあ。勝手に覗き込んでしまった。
最初の2棟が朽ちていたから、ここもだろと思ってたんだけど。
最近まで住んでいた、のではなく今も住んでいる、でほぼ確定なんじゃないかと思う。
何故なら、家の中に服が吊ってあったから。
草を編んで作った紐に服がつられていたんだ。ワンピースみたいに筒状になった服で、腰を紐で縛るのだろう。
確か、貫頭衣だったっけ。
ここじゃあ、自給自足生活になるだろうから、この服は家主が自ら編んだんじゃないかと。
吊ってあるのは貫頭衣だけじゃなく、帯と……察して見るのを止めた。
他人の下着をしげしげと見るものじゃないよな。
心の中で家主に謝罪し、そっと入口扉を閉める。
残りはどうかな。
振り返ったところで、ペタンと尻餅をつきこちらを指さす女の子と目が合う。
あれえ、人の気配なんてしなかったんだけど。
下着を見るのに集中していたからだろって? いやいや、家の中をしげしげと見ていたことは確かだけどさ。
きっと彼女がこの家の主に違いない。
先ほど吊っていた貫頭衣とそっくりな服を着ているからね。
新緑を切り取ったかのような長い髪が目元まで伸び、長い尖った耳に整った顔、華奢な体つき。
彼女は俺をここまで連れてきた森エルフと同じ特徴をしていた。
森エルフの年齢は分からないけど、人間だったとしたら17、18歳くらいに見える。
「ごめん、勝手に家を覗いて」
「あ、あなたは……?」
「俺は市ヶ谷連夜。よくわからないうちに生贄ってやつになってしまった」
「に、人間……に見えます。で、でも、わたしの言葉を理解しているし……」
「『言語能力』ってやつらしいな。俺は誰とでも会話できる。言葉を持つ者なら」
「そ、そうなんですか。わたしもあなたと同じです」
驚いてはいたが俺のことを警戒しない彼女に対し、どうしてなんだろうと不思議に思った。
「生贄」という立場が同じだったからとかそんなところかな?
そこに考えが至ったところで、俺の中にある種の不安がよぎる。
尻餅をついたままの彼女へ目を移し、顔をそらす。
「脚を閉じるか立ち上がるかしてくれると嬉しい」
「え、あ……はい。男の人と接するのは久しぶりで、すいません」
「謝るのは俺の方だって」
「は、はは……わたし、カルミアと言います。レンさん、これからパートナーとしてよろしくお願いします」
立ち上がってペコリと頭を下げるカルミアであった。
カルミア、カルミア……どこかで聞いたような。
グルルルルル。
思い出せそうなところで、またしてもパンダの腹の虫が邪魔をする。
「だから自分で食えよ! ゴロゴロするくらいなら立てるだろうが」
ずんずんとパンダの元へ歩いて行くと、カルミアも後からついてくる。
いっそ蹴っ飛ばしてやろうかと鼻息荒く右脚を振り上げたら、彼女に後ろから羽交い絞めにされてしまった。
「神獣になんてことを! ダメです。ダメですうー」
「ええい、離せ。離してくれ。一発やらんと俺の気が済まん。こんな怠け者のために俺が生贄になったなんて」
「気持ちは分からなくもないです。ですが、神獣が元気じゃないと、森の精霊が」
「それも眉唾じゃないのか? 生贄っていうから、こいつに喰われるのかと思ったが違ったし」
「嘘じゃないです。わたしが一人になってしまって、神獣がお腹を空かせているんです」
「腹が減ったら力が出ないーってか……」
「森の精霊の力が弱まっています。あなたにも聞こえますよね?」
「全くもって……」
「ええええ!」
耳元で叫ばないで……耳がキンキンする。
後ろから俺にしかとしがみついたままのカルミアは心底驚いた様子だった。
俺の姿を最初に見た時よりも驚愕している。
そうは言われましても、精霊なんて見たことも聞いたこともない。
俺たちのやり取りなんてどこ吹く風でぱかーっと口を開きあほ面を晒すパンダにまたしてもむかむかしてくる。
「おい、パンダ」
『パンダは笹が食べたいようです』
「このやろおおお!」
「だから、ダメですってばああ!」
今度はぎゅううっと後ろから抱え込まれるだけじゃなく、足まで俺の足に絡めてきて止められてしまった。
もふん。
足を取られたら、前か横に倒れてしまうわけで。
ならば、固い地面よりはパンダの腹の方がましだろうと、前のめりに行かせてもらった。
竹はなかったが、笹はあったのだ。
何を言っているのか分からないと思うだろ? 俺もこれぞ異世界と思ったよ。
パンダとか森エルフに出会ってはいたけど、まだ想像の範囲内というか、しかしこいつは想像の斜め上をいっていた。
ええと、何でもいい幹のある普通の木を想像して欲しい。
木には葉があるよな? その葉が笹だったんだよ。
これで俺の言わんとしている言葉の意味が分かってくれただろうか?
便宜上、これを笹の木とでも呼ぶとしよう。
笹の木は一本だけじゃなく、結構な量が自生しているように見受けられた。
「笹なら沢山あったな」
うむうむとパンダに語りかけると、奴は「むがああ」と威嚇しくる。
何だよもう。
パンダは顎を上下させ、前脚を上にあげる。
上を見ろって?
笹の葉が、ん。緑色じゃない笹が結構、混じっているな。
「紅葉しているのか? 笹が」
綺麗に赤色へ色づいた笹は、何となく風情があるようなないような……違和感の方が先にきてしまい微妙だ。
言葉が通じているはずなのだけど、パンダは何も答えず笹の木の中を進み始めた。
少し進んだところでまたしても開けた場所に出る。
お世辞にも立派とは言えない小屋がいくつかあるな。並んでいるわけではなくポツポツと建っている小屋の数は全部で5棟だった。
小屋は丸太を組み合わせただけの簡素なもので、年季が入っているらしく苔むしている箇所がちらほらと。
住処があるということは、人がいるんじゃないか?
グルルルルル。
パンダの腹の音がまたしても鳴り響く。
どうせ鳴るなら、一時間ごととか時報みたいに鳴ればいいのに。
なんてくだらないことを考えてしまう。
生贄に捧げられるほどの生物に対して、余裕だなって?
まあそら。腹が減っているのか、進むのさえ億劫になったのか分からんが、ゴロンと腹を出してひっくり返るパンダに恐怖心なんて抱けないんだよ!
パンダがわざわざこの小屋を見せたかったとは思えないんだよな。
まあいい。勝手に探索させてもらうとしよう。パンダはもう動かんぞと主張しているかのように、ゴロンゴロンと左右に転がり始めたし。
「誰かー」
『パンダは笹が食べたいようです』
勝手に食べればいいだろ!
呼びかけたらパンダが自己主張してきやがった。
そこら中に笹が生えているのだから、食べ放題だろうに。
ハラヘッタ主張するだけで動こうとしないパンダを放置して、小屋の方へ向かう。
「失礼します」
開きっぱなしの扉から恐る恐る中を覗き込むが、誰もいない。
床は苔と砂で一杯になっていて、床板も朽ちており人が住んでいる気配はなかった。
こいつは、中に踏み込んだらまだ無事な板も体重で抜けてしまいそうだ。
二つ目の小屋も同じような感じで、期待せず三つ目の小屋を覗き込む。
「お、おお」
ここはまだ使えそうだ。
他と同じでワンルームだったのだけど、ベッドと小さなテーブルセットまである。
「いや、誰か住んでいる……最近まで住んでいた、のかも」
しまったなあ。勝手に覗き込んでしまった。
最初の2棟が朽ちていたから、ここもだろと思ってたんだけど。
最近まで住んでいた、のではなく今も住んでいる、でほぼ確定なんじゃないかと思う。
何故なら、家の中に服が吊ってあったから。
草を編んで作った紐に服がつられていたんだ。ワンピースみたいに筒状になった服で、腰を紐で縛るのだろう。
確か、貫頭衣だったっけ。
ここじゃあ、自給自足生活になるだろうから、この服は家主が自ら編んだんじゃないかと。
吊ってあるのは貫頭衣だけじゃなく、帯と……察して見るのを止めた。
他人の下着をしげしげと見るものじゃないよな。
心の中で家主に謝罪し、そっと入口扉を閉める。
残りはどうかな。
振り返ったところで、ペタンと尻餅をつきこちらを指さす女の子と目が合う。
あれえ、人の気配なんてしなかったんだけど。
下着を見るのに集中していたからだろって? いやいや、家の中をしげしげと見ていたことは確かだけどさ。
きっと彼女がこの家の主に違いない。
先ほど吊っていた貫頭衣とそっくりな服を着ているからね。
新緑を切り取ったかのような長い髪が目元まで伸び、長い尖った耳に整った顔、華奢な体つき。
彼女は俺をここまで連れてきた森エルフと同じ特徴をしていた。
森エルフの年齢は分からないけど、人間だったとしたら17、18歳くらいに見える。
「ごめん、勝手に家を覗いて」
「あ、あなたは……?」
「俺は市ヶ谷連夜。よくわからないうちに生贄ってやつになってしまった」
「に、人間……に見えます。で、でも、わたしの言葉を理解しているし……」
「『言語能力』ってやつらしいな。俺は誰とでも会話できる。言葉を持つ者なら」
「そ、そうなんですか。わたしもあなたと同じです」
驚いてはいたが俺のことを警戒しない彼女に対し、どうしてなんだろうと不思議に思った。
「生贄」という立場が同じだったからとかそんなところかな?
そこに考えが至ったところで、俺の中にある種の不安がよぎる。
尻餅をついたままの彼女へ目を移し、顔をそらす。
「脚を閉じるか立ち上がるかしてくれると嬉しい」
「え、あ……はい。男の人と接するのは久しぶりで、すいません」
「謝るのは俺の方だって」
「は、はは……わたし、カルミアと言います。レンさん、これからパートナーとしてよろしくお願いします」
立ち上がってペコリと頭を下げるカルミアであった。
カルミア、カルミア……どこかで聞いたような。
グルルルルル。
思い出せそうなところで、またしてもパンダの腹の虫が邪魔をする。
「だから自分で食えよ! ゴロゴロするくらいなら立てるだろうが」
ずんずんとパンダの元へ歩いて行くと、カルミアも後からついてくる。
いっそ蹴っ飛ばしてやろうかと鼻息荒く右脚を振り上げたら、彼女に後ろから羽交い絞めにされてしまった。
「神獣になんてことを! ダメです。ダメですうー」
「ええい、離せ。離してくれ。一発やらんと俺の気が済まん。こんな怠け者のために俺が生贄になったなんて」
「気持ちは分からなくもないです。ですが、神獣が元気じゃないと、森の精霊が」
「それも眉唾じゃないのか? 生贄っていうから、こいつに喰われるのかと思ったが違ったし」
「嘘じゃないです。わたしが一人になってしまって、神獣がお腹を空かせているんです」
「腹が減ったら力が出ないーってか……」
「森の精霊の力が弱まっています。あなたにも聞こえますよね?」
「全くもって……」
「ええええ!」
耳元で叫ばないで……耳がキンキンする。
後ろから俺にしかとしがみついたままのカルミアは心底驚いた様子だった。
俺の姿を最初に見た時よりも驚愕している。
そうは言われましても、精霊なんて見たことも聞いたこともない。
俺たちのやり取りなんてどこ吹く風でぱかーっと口を開きあほ面を晒すパンダにまたしてもむかむかしてくる。
「おい、パンダ」
『パンダは笹が食べたいようです』
「このやろおおお!」
「だから、ダメですってばああ!」
今度はぎゅううっと後ろから抱え込まれるだけじゃなく、足まで俺の足に絡めてきて止められてしまった。
もふん。
足を取られたら、前か横に倒れてしまうわけで。
ならば、固い地面よりはパンダの腹の方がましだろうと、前のめりに行かせてもらった。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる