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47.やさぐれこあら
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ちょうど兵舎にトリアノンがいたので、アンデッドに関する俺の推測を彼女に伝えることができた。
帰る前にコレットの矢とか魔法のスクロールを購入し、我が家に戻る。
その後は……丸一日寝て、今に至るってわけだ。
よおっし、調査に繰り出すとするか。
調査を開始してさっそく我が愛しのベノムウルフを狩ることができてホクホクしていたら、やべえのを発見してしまった。
場所は、かつてエルダートレントが生息していたエリアだ。
ここはゲームで言うところのボスエリアみたくなっている。他より背の高い大木がそそり立ち、密集していて壁のようになっているんだが、細いまっすぐな道がポッカリと開いているんだ。
道を抜けると、円形の広場になっていて中央にエルダートレントがいた。
エルダートレントを倒した後に一度だけここを訪れたことはあったんだけど、モンスターだけじゃあなく小鳥さえいないガランとした広場だったんだ。
だから、ここはエルダートレントが再び発生するまでも抜けの殻かなあと思っていた。
それがだな、まだ入り口の道がある辺りの樹上にいるってのに、強大な気配を感じるんだよ!
エルダートレントと同じ……いやそれ以上かもしれない気配をさ。
「コレット……」
「はい。コアラさん……」
コレットと顔を見合わせ、ゴクリと喉を鳴らす。
「確認だが、エリアボスは討伐されると数年は出現しないんだよな?」
「はい。その通りです。ですが……これは」
「エリアボスじゃあないにしても、エリアボスクラスであることは確かだ」
「で、ですよね……」
奥にいる何かは動き出そうとする気配を感じない。通常のモンスターだと、程度の差はあるけど動き回るんだ。
動くパターンはいくつもある。肉食系の獣型モンスターなら狩りをするために自分の縄張りの範囲を徘徊するし、植物型なら毎日同じ軌道をぐるぐると動いたり……。
いや、例外はあるな。キノコのモンスターは待ち伏せ型でじーっと息を潜めて身動きしない。
んー。動きのパターンから、他のモンスターとの違いを推し量ることはできないか。
だけど、ボスエリアから動かないとなると、エルダートレントみたいだよな。
踏み込むべきか、それとも引くべきか。
少しだけ逡巡するが、すぐに答えは出る。
「行こう。コレット、パンダ」
「やはり……そうなりますよね」
『パンダは笹が食べたいようです』
パンダに笹を撒きつつ、コレットの背中をポンと叩く。
「や、やっぱり、わたし……」
コレットの脚が小刻みに震えている。
彼女は本来とても臆病だった。だけど、自分を奮い立たせ怖いながらもそれを克服しようと頑張ってきたんだ。
彼女はもう昔の彼女ではない。
いつものセリフで強引に連れて行こうかと思ったけど、やめておこう。
「コレット」
「『大丈夫だ。問題ない』って言ってくれないんですか?」
「それじゃあダメだ。コレットが自分の意思で立ち上がって欲しいんだ。君は俺のパートナーなんだろう?」
「コアラさん!」
むぎゅううう。
コレットが力一杯、俺を抱きしめてきた。
何だよ。案外元気があるじゃないか。
仕方ない。彼女が自分の足で走ることができるように。
「な、撫でていいぞ」
「ほ、本当ですか! コアラさんが自分から言うなんて……」
「お、おう」
すごい食いついて来た。
許可を出したからといって、何も両手でえ。
「うぎゅう」
「普段はやさぐれているのに、こんな可愛い声を出すなんて本当にキュンとします」
「も、もうやめだ。やめ……うぎゅう」
「す、すいません」
「どうだ? もうすっかり震えはとまっただろ?」
「はい! コアラさんに元気をいただきましたから。もう大丈夫です。あなたと一緒なら、どこへだって恐れず飛び込めます」
「その意気だ」
「パンダさんもいますし!」
「そうだな」
コレットが俺を枝の上に降ろし、立ち上がった。
彼女の目は決意に満ちていて、もう不安など微塵も感じさせない。
さあ、鬼が出るか蛇が出るか、行ってみようじゃねえか。
俺たちにもう憂いはない。
◇◇◇
ボスエリアにいたのは、エルダートレントとは似ても似つかぬモンスターだった。
骨でできたドラゴンと言えばいいのか、ドラゴンの骨格標本がモンスターになったと表現すればいいのか、どっちにしろこいつはアンデッドであることで間違いない。
体高はおよそ十二メートルくらいで、横幅も体高に合わせて大きい。
翼や尻尾まで骨だけでできており、特に尻尾がやばそうだ。鞭のようにしならせてビュンビュンと振り回されたらたまらない。
動物学――。
弱点は……え?
赤く光る部分が全身に渡っているじゃあないか。全身が弱点……そんなわけないよな。
奴が動かなくなるまで削り切れってことを示しているのではないかと思う。
「何か分かるか?」
「コーデックスに聞いています。コアラさんは弱点が見えましたか?」
コレットが逆に俺に質問を投げかけてきた。
「いや、骨のドラゴンは全身が弱点みたいで」
「そ、そんな……それってスケルタルドレイクの体力を全て削り切るか全身を破壊しろってことですか……」
「スケルタルドレイク?」
「はい。あの骨ドラゴンの名前はスケルタルドレイクです。レベルは101で……す」
「レベルはともかく、あいつはエリアボスなのか?」
「はい。コーデックスによると間違いなくエリアボスですよ」
エリアボスか。
ならばレベルの高さも納得できる。コレットからレベルを聞かずともあの圧倒的な気配から、相当に強いのは分かるけどな……。
だけど、いろいろ不可解なことがあるんだよな。
「あいつ、動かないよな」
「はい。どうやら、こちらが攻撃するまでは動かないみたいです」
「なら、放置しておいてもよさそうだけど」
「放置もあまりよくないみたいなんです。いずれ自ら動き始めるとコーデックスが」
「だったら、今が最大のチャンスタイムってわけか」
「ですね」
一つ目の疑問は解消した。
充分な準備をしてから、スケルタルドレイクに挑むことができるってことだな。
放置できるってのが最高だったんだけど、仕方ない。
こんなのが暴れはじめたら俺のユーカリ(モンスター)が。
「もう一つ。確かめたい。エリアボスってのはエリアごとに決まっているんだよな? この森だとエルダートレントといった具合に」
「はい。ここにスケルタルドレイクがいるのは異質です。何故、ここにスケルタルドレイクがいるのか分かりません」
うーん。
エリアボスはユニーク。
エルダートレントは既に討伐した。だから、もういない。
ん?
まさか……。
「コレット。ジャックオーランタンはいたよな。アンデッド化して」
「はい」
「姿形はまるで違うけど、スケルタルドレイクってエルダートレントを苗床にして生まれたか、エルダートレントそのものがアンデッド化したんじゃないか?」
「た、確かに。その可能性はありますよね。魔の森のエリアボスはエルダートレント以外有り得ません」
「いろいろ腑に落ちないけど、やることは一つだ」
「はい!」
暴れはじめる前にスケルタルドレイクを仕留める。
ユーカリを護るために。
ついでに不本意だけど、笹もな。
帰る前にコレットの矢とか魔法のスクロールを購入し、我が家に戻る。
その後は……丸一日寝て、今に至るってわけだ。
よおっし、調査に繰り出すとするか。
調査を開始してさっそく我が愛しのベノムウルフを狩ることができてホクホクしていたら、やべえのを発見してしまった。
場所は、かつてエルダートレントが生息していたエリアだ。
ここはゲームで言うところのボスエリアみたくなっている。他より背の高い大木がそそり立ち、密集していて壁のようになっているんだが、細いまっすぐな道がポッカリと開いているんだ。
道を抜けると、円形の広場になっていて中央にエルダートレントがいた。
エルダートレントを倒した後に一度だけここを訪れたことはあったんだけど、モンスターだけじゃあなく小鳥さえいないガランとした広場だったんだ。
だから、ここはエルダートレントが再び発生するまでも抜けの殻かなあと思っていた。
それがだな、まだ入り口の道がある辺りの樹上にいるってのに、強大な気配を感じるんだよ!
エルダートレントと同じ……いやそれ以上かもしれない気配をさ。
「コレット……」
「はい。コアラさん……」
コレットと顔を見合わせ、ゴクリと喉を鳴らす。
「確認だが、エリアボスは討伐されると数年は出現しないんだよな?」
「はい。その通りです。ですが……これは」
「エリアボスじゃあないにしても、エリアボスクラスであることは確かだ」
「で、ですよね……」
奥にいる何かは動き出そうとする気配を感じない。通常のモンスターだと、程度の差はあるけど動き回るんだ。
動くパターンはいくつもある。肉食系の獣型モンスターなら狩りをするために自分の縄張りの範囲を徘徊するし、植物型なら毎日同じ軌道をぐるぐると動いたり……。
いや、例外はあるな。キノコのモンスターは待ち伏せ型でじーっと息を潜めて身動きしない。
んー。動きのパターンから、他のモンスターとの違いを推し量ることはできないか。
だけど、ボスエリアから動かないとなると、エルダートレントみたいだよな。
踏み込むべきか、それとも引くべきか。
少しだけ逡巡するが、すぐに答えは出る。
「行こう。コレット、パンダ」
「やはり……そうなりますよね」
『パンダは笹が食べたいようです』
パンダに笹を撒きつつ、コレットの背中をポンと叩く。
「や、やっぱり、わたし……」
コレットの脚が小刻みに震えている。
彼女は本来とても臆病だった。だけど、自分を奮い立たせ怖いながらもそれを克服しようと頑張ってきたんだ。
彼女はもう昔の彼女ではない。
いつものセリフで強引に連れて行こうかと思ったけど、やめておこう。
「コレット」
「『大丈夫だ。問題ない』って言ってくれないんですか?」
「それじゃあダメだ。コレットが自分の意思で立ち上がって欲しいんだ。君は俺のパートナーなんだろう?」
「コアラさん!」
むぎゅううう。
コレットが力一杯、俺を抱きしめてきた。
何だよ。案外元気があるじゃないか。
仕方ない。彼女が自分の足で走ることができるように。
「な、撫でていいぞ」
「ほ、本当ですか! コアラさんが自分から言うなんて……」
「お、おう」
すごい食いついて来た。
許可を出したからといって、何も両手でえ。
「うぎゅう」
「普段はやさぐれているのに、こんな可愛い声を出すなんて本当にキュンとします」
「も、もうやめだ。やめ……うぎゅう」
「す、すいません」
「どうだ? もうすっかり震えはとまっただろ?」
「はい! コアラさんに元気をいただきましたから。もう大丈夫です。あなたと一緒なら、どこへだって恐れず飛び込めます」
「その意気だ」
「パンダさんもいますし!」
「そうだな」
コレットが俺を枝の上に降ろし、立ち上がった。
彼女の目は決意に満ちていて、もう不安など微塵も感じさせない。
さあ、鬼が出るか蛇が出るか、行ってみようじゃねえか。
俺たちにもう憂いはない。
◇◇◇
ボスエリアにいたのは、エルダートレントとは似ても似つかぬモンスターだった。
骨でできたドラゴンと言えばいいのか、ドラゴンの骨格標本がモンスターになったと表現すればいいのか、どっちにしろこいつはアンデッドであることで間違いない。
体高はおよそ十二メートルくらいで、横幅も体高に合わせて大きい。
翼や尻尾まで骨だけでできており、特に尻尾がやばそうだ。鞭のようにしならせてビュンビュンと振り回されたらたまらない。
動物学――。
弱点は……え?
赤く光る部分が全身に渡っているじゃあないか。全身が弱点……そんなわけないよな。
奴が動かなくなるまで削り切れってことを示しているのではないかと思う。
「何か分かるか?」
「コーデックスに聞いています。コアラさんは弱点が見えましたか?」
コレットが逆に俺に質問を投げかけてきた。
「いや、骨のドラゴンは全身が弱点みたいで」
「そ、そんな……それってスケルタルドレイクの体力を全て削り切るか全身を破壊しろってことですか……」
「スケルタルドレイク?」
「はい。あの骨ドラゴンの名前はスケルタルドレイクです。レベルは101で……す」
「レベルはともかく、あいつはエリアボスなのか?」
「はい。コーデックスによると間違いなくエリアボスですよ」
エリアボスか。
ならばレベルの高さも納得できる。コレットからレベルを聞かずともあの圧倒的な気配から、相当に強いのは分かるけどな……。
だけど、いろいろ不可解なことがあるんだよな。
「あいつ、動かないよな」
「はい。どうやら、こちらが攻撃するまでは動かないみたいです」
「なら、放置しておいてもよさそうだけど」
「放置もあまりよくないみたいなんです。いずれ自ら動き始めるとコーデックスが」
「だったら、今が最大のチャンスタイムってわけか」
「ですね」
一つ目の疑問は解消した。
充分な準備をしてから、スケルタルドレイクに挑むことができるってことだな。
放置できるってのが最高だったんだけど、仕方ない。
こんなのが暴れはじめたら俺のユーカリ(モンスター)が。
「もう一つ。確かめたい。エリアボスってのはエリアごとに決まっているんだよな? この森だとエルダートレントといった具合に」
「はい。ここにスケルタルドレイクがいるのは異質です。何故、ここにスケルタルドレイクがいるのか分かりません」
うーん。
エリアボスはユニーク。
エルダートレントは既に討伐した。だから、もういない。
ん?
まさか……。
「コレット。ジャックオーランタンはいたよな。アンデッド化して」
「はい」
「姿形はまるで違うけど、スケルタルドレイクってエルダートレントを苗床にして生まれたか、エルダートレントそのものがアンデッド化したんじゃないか?」
「た、確かに。その可能性はありますよね。魔の森のエリアボスはエルダートレント以外有り得ません」
「いろいろ腑に落ちないけど、やることは一つだ」
「はい!」
暴れはじめる前にスケルタルドレイクを仕留める。
ユーカリを護るために。
ついでに不本意だけど、笹もな。
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