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第五十一話 大人気
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すると、倶利伽羅は困ったように頭をカリカリとかく。
「いやあ。九条のおっさんが突然東の大陸へ行けとか言って」
「九条左大臣か! 彼の指示で?」
「そうなんでさあ。あっしは風を起こして船の帆を扇げとかで。他にもやり手の商人とか九条のおっさんの子飼いとかも来てやす」
しかし……どうやって左大臣はこの大陸のことを知ったのだ?
私が国を出る前から知っていたとは思えない。彼は欲深く、未知の大陸のことを知ったのならこうやって船を派遣し商売を行おうとするだろう。
となると、彼がこの大陸の情報を得た時期は私が追放された後と考えるのが妥当なところだが……。
「何か日ノ本で変わったことがあったのか?」
「九条左大臣と久我右大臣が仲良しさんになったくらいっす」
「……それはとんでもないな……楠卿も苦労されそうだ……」
「楠しょーぐんは皇太子殿下と制度改革だーと難しいことやろうとしてるっすね」
訳がわからない。
中枢部の派閥が変わりすぎだ。
左大臣は皇族に継ぐ権限を持ち文官のトップである。次席の右大臣と激しく権力闘争をしていたはず。
左大臣である九条家は右大臣の久我家より家格が高く、左大臣の座を射止めた。
しかし、久我右大臣はなかなかのバランス感覚を持つ人で、手広い商売と農地改革で功を成す。その結果、臣民からの支持が厚いのは久我右大臣の方だ。
一方で九条左大臣は、皇族に次ぐ家格と古くからの祭り事を尊び、神社や神事に対し寄進を惜しまない。
子飼いを抱えるのが好きで、気に入らない人物に対しては狭量なところがあるものの、部下へ裁量権を与え仕事を任せるのが上手く、優秀な部下も多数いる。
身体つきと同様に太っ腹で、お気に入りと功績のある部下には惜しみなく金銭を与えていた。臣民の人気では右大臣に劣るが、彼は彼で多くの支持を勝ち得ている。
まとめると実直派の右大臣と人情派の左大臣というところか。どちらも実力者なものだから、お互いに一歩も引かずいがみ合っていたのだが……。
そして、この二人を取りまとめているのが若き皇太子だ。
皇太子は両者へ理解を示し、どちらにも寄り過ぎないように政を取り計らってきた。
基本彼は立場上、自ら積極的に事業を始めることはない。彼は上がってきた事柄を差配し承認する役目を受け持っているのだから。
皇太子は陛下の代理人たる地位を持つ。それ故、彼は絶対的な権限を保持している。
そんな彼が下からあがってくる意見に耳を貸さず強権を振るい続けたら、下の反発だけでなく意見を挟む者もいなくなってしまう。うまくいっているうちはそれでもいいかも知れないが、間違うと修正が効かない。
そのような理由から、皇太子は自ら積極的に何かを行うことは通常ありえないことであった。
それが楠卿と何かをしている?
楠卿は、地方を守る管領たちと中央を守護する近衛のトップだ。
彼が日ノ本の軍を実質仕切っている。一応、彼の上には皇族の護国卿と皇太子、陛下がいるにはいるが、彼らは直接軍事に口を出すことをしない。
これもまた文官と同じで、強権を振るわなくするための配慮だ。
「榊の旦那?」
「あ、すまない。考え事をしていた」
私の言葉に倶利伽羅は人差し指を唇にあてる。そして、旅芸人のように面白おかしく大仰に体全体を使って、頷きの仕草をした。
「まー、なるようにしかならないでさあ」
「貴君は相変わらずだな……」
苦笑しつつも私は理解している。
倶利伽羅もまた十郎に似て一見して何も考えてないように見せるが案外鋭い。
動物の感というのか、第六感と言えばいいのか物事の本質を本能で察してしまう。
「ハルト。お主の国で政変でもあったのか?」
これまでじっと私と倶利伽羅の話を目を細めながら聞いていたリリアナが口を挟む。
政変……争いは起きていないが、確かに政変と表現しても差し支えないほどの変化が日ノ本中枢で起きている。
「そうだな。一言で言うと、派閥がガラリと変わった」
「ふむ。お主とて国元のまつりごとは気になるところじゃろう。ほれ、そこのクリカラとやら」
リリアナは腰に手を当て上から目線で倶利伽羅へ声をかける。
「なんでやすか? 可憐なお姉さん」
「可憐……」
リリアナは上機嫌に頰を紅潮させた。
こんなんだから、すぐ騙されそうと思うのだ……。今は相手が倶利伽羅だから、その心配はないが。
口元が緩む彼女は、倶利伽羅へ葉っぱの二枚ついた小枝を手渡した。
「これを持て。何か面白い事が起こった時、その枝に妾かハルトの顔を思い浮かべ念じよ」
「これはなんすか?」
「どこにでもある木の枝じゃが、妾の魔力がこめてある。お主が遠くにいようとも意思疎通ができるのじゃ」
「そいつはすげえでやすね!」
確かに、シャルロットが遠くにいても会話できるなど言っていたが、魔術は陰陽術ではできないことを軽々とやってしまう。
改めて、私も魔術を学んでみたいと思った。
魔術を知ることで、新たな可能性が見えて来そうだ。もっとも……今はリリアナらの協力の元、ミツヒデらに備えることが最優先だが。
「榊の旦那、シャルロットさん、可憐なお姉さん。そろそろ、あっしは行かねえと」
「リリアナじゃ」
どうやら本気で急いでいるようで、倶利伽羅はそう言いつつ既に翼をはためかせていた。
「それじゃ! また近々! この枝で連絡しやす!」
私たちが返答する前に倶利伽羅は高く飛び上がり、ドレークの街へ向けて飛んで行く。
彼の姿が見えなくなったところで、私たちは顔を見合わした。
「して、ハルト。目的はもう果たしたのかの?」
「そうだな。倶利伽羅に会えたことは幸いだ。遠目から彼らの船を確認するくらいだろうか」
「ふむ。なら、街へ行くかの?」
「せっかくここまで来たのだ。チラリと見てから戻ろうか」
なんて軽くリリアナと話をしていたが、ドレークの街へ入るとすぐさま撤退することになってしまう。
というのは……。
「聖女様!」
「聖女様!」
「寄進させてください」
シャルロットが大人気過ぎて、集まってきた街の人たちに囲まれ身動きできないほどだったのだ。
彼女は私へチラリと目をやると、街の人へ向け苦笑するでもなく慈愛の籠った微笑みを浮かべる。
「所要がございますので、せめてみなさんにお祈りをさせてください」
彼女の言葉に街の人から歓声があがった。
中には感涙している者までいるのだから……どれだけ彼女の人望が厚いか分かるってものだ。
シャルロットが目立つのは構わない。普段から彼女はこのように祈りを捧げているのだろう。
しかし、陰陽師の衣装を着た男がいると噂になるのは避けたい。
そんなわけで、街の人たちが満足して立ち去った後、すぐにドレークの街から出ることにしたのだった。
◇◇◇
煙々羅で正座するシャルロットはしゅんとなり、顔を伏せている。
「すいません。申し上げておくべきでした」
「いや、いいんだ。街に行ったのはついでだから」
何でもないという風に軽い口調でシャルロットへ声を返した。
しかし、今後、彼女を連れて行く時は目立つことを避けたいのかそうではないのかちゃんと考えてから動くべきだな。
さて、そうこうしているうちにティコの村が見えて来たぞ。
「いやあ。九条のおっさんが突然東の大陸へ行けとか言って」
「九条左大臣か! 彼の指示で?」
「そうなんでさあ。あっしは風を起こして船の帆を扇げとかで。他にもやり手の商人とか九条のおっさんの子飼いとかも来てやす」
しかし……どうやって左大臣はこの大陸のことを知ったのだ?
私が国を出る前から知っていたとは思えない。彼は欲深く、未知の大陸のことを知ったのならこうやって船を派遣し商売を行おうとするだろう。
となると、彼がこの大陸の情報を得た時期は私が追放された後と考えるのが妥当なところだが……。
「何か日ノ本で変わったことがあったのか?」
「九条左大臣と久我右大臣が仲良しさんになったくらいっす」
「……それはとんでもないな……楠卿も苦労されそうだ……」
「楠しょーぐんは皇太子殿下と制度改革だーと難しいことやろうとしてるっすね」
訳がわからない。
中枢部の派閥が変わりすぎだ。
左大臣は皇族に継ぐ権限を持ち文官のトップである。次席の右大臣と激しく権力闘争をしていたはず。
左大臣である九条家は右大臣の久我家より家格が高く、左大臣の座を射止めた。
しかし、久我右大臣はなかなかのバランス感覚を持つ人で、手広い商売と農地改革で功を成す。その結果、臣民からの支持が厚いのは久我右大臣の方だ。
一方で九条左大臣は、皇族に次ぐ家格と古くからの祭り事を尊び、神社や神事に対し寄進を惜しまない。
子飼いを抱えるのが好きで、気に入らない人物に対しては狭量なところがあるものの、部下へ裁量権を与え仕事を任せるのが上手く、優秀な部下も多数いる。
身体つきと同様に太っ腹で、お気に入りと功績のある部下には惜しみなく金銭を与えていた。臣民の人気では右大臣に劣るが、彼は彼で多くの支持を勝ち得ている。
まとめると実直派の右大臣と人情派の左大臣というところか。どちらも実力者なものだから、お互いに一歩も引かずいがみ合っていたのだが……。
そして、この二人を取りまとめているのが若き皇太子だ。
皇太子は両者へ理解を示し、どちらにも寄り過ぎないように政を取り計らってきた。
基本彼は立場上、自ら積極的に事業を始めることはない。彼は上がってきた事柄を差配し承認する役目を受け持っているのだから。
皇太子は陛下の代理人たる地位を持つ。それ故、彼は絶対的な権限を保持している。
そんな彼が下からあがってくる意見に耳を貸さず強権を振るい続けたら、下の反発だけでなく意見を挟む者もいなくなってしまう。うまくいっているうちはそれでもいいかも知れないが、間違うと修正が効かない。
そのような理由から、皇太子は自ら積極的に何かを行うことは通常ありえないことであった。
それが楠卿と何かをしている?
楠卿は、地方を守る管領たちと中央を守護する近衛のトップだ。
彼が日ノ本の軍を実質仕切っている。一応、彼の上には皇族の護国卿と皇太子、陛下がいるにはいるが、彼らは直接軍事に口を出すことをしない。
これもまた文官と同じで、強権を振るわなくするための配慮だ。
「榊の旦那?」
「あ、すまない。考え事をしていた」
私の言葉に倶利伽羅は人差し指を唇にあてる。そして、旅芸人のように面白おかしく大仰に体全体を使って、頷きの仕草をした。
「まー、なるようにしかならないでさあ」
「貴君は相変わらずだな……」
苦笑しつつも私は理解している。
倶利伽羅もまた十郎に似て一見して何も考えてないように見せるが案外鋭い。
動物の感というのか、第六感と言えばいいのか物事の本質を本能で察してしまう。
「ハルト。お主の国で政変でもあったのか?」
これまでじっと私と倶利伽羅の話を目を細めながら聞いていたリリアナが口を挟む。
政変……争いは起きていないが、確かに政変と表現しても差し支えないほどの変化が日ノ本中枢で起きている。
「そうだな。一言で言うと、派閥がガラリと変わった」
「ふむ。お主とて国元のまつりごとは気になるところじゃろう。ほれ、そこのクリカラとやら」
リリアナは腰に手を当て上から目線で倶利伽羅へ声をかける。
「なんでやすか? 可憐なお姉さん」
「可憐……」
リリアナは上機嫌に頰を紅潮させた。
こんなんだから、すぐ騙されそうと思うのだ……。今は相手が倶利伽羅だから、その心配はないが。
口元が緩む彼女は、倶利伽羅へ葉っぱの二枚ついた小枝を手渡した。
「これを持て。何か面白い事が起こった時、その枝に妾かハルトの顔を思い浮かべ念じよ」
「これはなんすか?」
「どこにでもある木の枝じゃが、妾の魔力がこめてある。お主が遠くにいようとも意思疎通ができるのじゃ」
「そいつはすげえでやすね!」
確かに、シャルロットが遠くにいても会話できるなど言っていたが、魔術は陰陽術ではできないことを軽々とやってしまう。
改めて、私も魔術を学んでみたいと思った。
魔術を知ることで、新たな可能性が見えて来そうだ。もっとも……今はリリアナらの協力の元、ミツヒデらに備えることが最優先だが。
「榊の旦那、シャルロットさん、可憐なお姉さん。そろそろ、あっしは行かねえと」
「リリアナじゃ」
どうやら本気で急いでいるようで、倶利伽羅はそう言いつつ既に翼をはためかせていた。
「それじゃ! また近々! この枝で連絡しやす!」
私たちが返答する前に倶利伽羅は高く飛び上がり、ドレークの街へ向けて飛んで行く。
彼の姿が見えなくなったところで、私たちは顔を見合わした。
「して、ハルト。目的はもう果たしたのかの?」
「そうだな。倶利伽羅に会えたことは幸いだ。遠目から彼らの船を確認するくらいだろうか」
「ふむ。なら、街へ行くかの?」
「せっかくここまで来たのだ。チラリと見てから戻ろうか」
なんて軽くリリアナと話をしていたが、ドレークの街へ入るとすぐさま撤退することになってしまう。
というのは……。
「聖女様!」
「聖女様!」
「寄進させてください」
シャルロットが大人気過ぎて、集まってきた街の人たちに囲まれ身動きできないほどだったのだ。
彼女は私へチラリと目をやると、街の人へ向け苦笑するでもなく慈愛の籠った微笑みを浮かべる。
「所要がございますので、せめてみなさんにお祈りをさせてください」
彼女の言葉に街の人から歓声があがった。
中には感涙している者までいるのだから……どれだけ彼女の人望が厚いか分かるってものだ。
シャルロットが目立つのは構わない。普段から彼女はこのように祈りを捧げているのだろう。
しかし、陰陽師の衣装を着た男がいると噂になるのは避けたい。
そんなわけで、街の人たちが満足して立ち去った後、すぐにドレークの街から出ることにしたのだった。
◇◇◇
煙々羅で正座するシャルロットはしゅんとなり、顔を伏せている。
「すいません。申し上げておくべきでした」
「いや、いいんだ。街に行ったのはついでだから」
何でもないという風に軽い口調でシャルロットへ声を返した。
しかし、今後、彼女を連れて行く時は目立つことを避けたいのかそうではないのかちゃんと考えてから動くべきだな。
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