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第20話 念願の我が家を手に
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しんみりとした気持ちのまま、リリアナの屋敷へ帰還した。
特に置いてきた道具など無い私は、彼女の家に寄る必要はない。リリアナの家に戻った時に、すぐ大森林の入り口まで転移してもらうよう頼むこともできた。
だが、机を挟んで向かいに腰かける涙で腫らした彼女の顔を見て、放っておくことなんぞできぬだろう。
「リリアナ」
「すまぬの。家まで付き合わせてしまって」
「いや。私と話すことで落ち着くのなら、その方が望ましい。特に急ぐ用があるわけでもない」
追放されて以来、私は行うべき責務など持ち合わせていない。
私のすることといえば、村長の厚意に甘え、のんびりとティコの村で暮らしていくだけだ。例え収入が無くとも、自然が豊富なこの地なら生きていける。
つまり、焦って金銭を稼ぐ必要さえ無いということだ。
「おかげで落ち着いた」
リリアナは自分で淹れた湯気をたてるハーブティなるものをふーふーと息を吹きかけながら、ゴクリと飲む。
「そうか。こちらこそ世話になったな、リリアナ」
「うむ。ティコの村じゃったかの?」
「ああ。一応、ティコの村で住まわせていただける予定になっている」
「お主を訪ねにそのうち行かせてもらおうかの」
「ふむ。その時までに紅茶を準備しておこう。紅茶は非常に美味なのだぞ。村で初めて飲んで以来、私はあの味に魅了し続けられている」
「大げさな奴じゃの」
リリアナはようやく笑顔を見せ、立ち上がった。
「して、報酬なのじゃが」
「なんだ。突然立ち上がったので何事かと思ったが。ここを出る前に言った通り、先に報酬はいただいたじゃないか」
「まさか、スケルタル・ドレイクを討伐できるとは思っておらなかったのじゃ」
リリアナは立ち上がったままかぶりを振る。
結果的に討伐できたのだからそれでいいではないかと思うのだが。
しかし、彼女の気が済まないらしく熱っぽい視線で私を見下ろしてくる。
はて、彼女の位置からでは匂いが届かぬはずだが?
ついには頬を赤らめはじめた彼女は、自分の胸を隠す布を少しばかり両手で引っ張る。
「ハルト。お礼は妾でどうじゃ?」
「また冗談か。貴君が艶っぽく火照るのは、この腕からの匂いなのだろう?」
しかし、彼女は私の言うことなど聞こうともせず、いたずらっぽく首を傾けた。
「冗談ではないぞ?」
「そうか、貴君を頂いてもいいということか?」
じっとリリアナを見つめると、彼女は恥ずかしいのか長い耳まで真っ赤にして顔をそらす。
「なら、貴君を頂くとするか」
「やはりそう言うか……って、ええええ!」
「何を驚いているのだ? どれほどの期間、頂けるのかな?」
「そ、そんな激しいのかの? お主、見かけによらぬな。そ、そうじゃな……三日くらいなら……」
「分かった。三日だな。ならば、三日間、ついて来てもらおうか」
「え? え? どういう意味じゃ、ハルト!」
「そのままだが。そろそろ、我が家ができるころなのだ。工房も作りたければ畑も作りたい。貴君は華奢だが、魔術の使い手だ。大変助かる」
「……分かった……」
何故そこで憮然とした顔をする? いや、彼女の本意は分かっていたが、私は彼女を抱こうとなど思っていない。
この身は呪われし体なのだ。欲望に任せて動くことなどできぬ。
それに……。
「ところで、リリアナ」
「なんじゃ?」
「胸の辺りの布を引っ張るのは、良くないと思うぞ」
「どういう意味じゃ!」
「言わずともわかるだろう」
乳がまるでないから、引っ張ると見えてしまうぞ。
リリアナは察したのか、今度は怒りからか顔を真っ赤にして叫ぶ。
「エルフはみなこうなのじゃ! 人間のように余計な脂肪がついてないだけなのじゃああああ!」
うるさい……。
◇◇◇
リリアナの転移魔術で大森林の入り口まで移動し、そこからは煙々羅に乗り空を行くとあっという間にティコの村まで到着した。
村人を驚かせぬよう、村の外れで煙々羅から降りリュートの家まで向かう。
リュートの家が見えてきたところで、ちょうど外で漁業用の網を編んでいた彼の姿が目に入った。
私に気が付いたリュートは、作りかけの網を放り投げ満面の笑顔で両手をぶんぶんと振る。
「ハルト兄ちゃん! おかえり!」
「ただいま、リュート。待たせたな」
「ううん! 遅かったから父ちゃんと母ちゃんが心配してたよ。俺は全く心配なんてしてなかったけどな!」
へへんとリュートは指先で鼻をこする。
そこで彼は、私と並んで歩いていたリリアナへ目を向けた。
「ハルト兄ちゃん、そっちの裸みたいな格好をした姉ちゃんは?」
「確かに。裸みたいだな。破廉恥な奴だよ。全く」
さすがに子供相手には怒りを向けることができないのか、リリアナは私をキッと睨みつける。
「誰がエロフじゃ! この衣装は針を使わずとも済む。裁縫は苦手なのじゃ」
「エロフ? 貴君はハイエルフだろう?」
「お主がえっちとか言うから、言葉のあやじゃ」
があああっと鼻息荒く詰め寄ってくるリリアナ。
彼女の額を手のひらで押し、どうどうとなだめつつ自然な動作で一歩後ずさり、彼女と距離を取る。
「エロフ姉ちゃん、よろしくな! 俺、リュートって言うんだ」
「ははははは!」
思わず笑い声が出てしまった。
リュートよ。エロフは名前じゃないだろう。
「ハルト……。リュートよ。妾はリリアナ。よろしくの」
「うん! リリアナ姉ちゃん!」
ハルトとリリアナは握手を交わす。
「そうそう、ハルト兄ちゃん。兄ちゃんの家がもう使えるって」
「おお、そうか。ならさっそく家に向かうとするか」
「案内するよ!」
はしゃぐリュートの案内で、村の中を歩いて行く。
海岸にほど近い村はずれの場所に私の住む家があった。
雨風さえ凌げればよいと思っていたがなかなかどうして、良い家じゃあないか。
外観はリュートの家と同じで、漆喰の白が美しい。豆腐の上に半分くらいの同じ形をした豆腐を重ねたような二階建てになっている。
更には、建材がない二階部分がちょっとした庭のような作りをしており、転落しないように柵で覆われ、中へ続く扉も見えた。
屋根は赤レンガを敷き詰めた派手な色だが、漆喰の白と映えてこれはこれで良い。
「素晴らしい!」
感嘆の声をあげる私へリュートが両腕をめいいっぱい広げて、右側へ体を向けた。
「あっち側のこれくらいの範囲に柵があるんだ。そこは畑として使っていいって」
「それは何から何まで助かる。一人で住むには広すぎるが、一階部分を工房として使うとなると丁度よさそうだ」
感慨深く我が家を眺めていたら、不審者が家に入ろうとしているではないか。
「リリアナ。まだだ」
「お主の家なのじゃろう? いいではないか」
「先に村長殿へ礼を。入るのはその後だ」
「変なしきたりじゃのう……」
納得いかないのか、扉に手をかけるリリアナの肩を後ろから掴み引き離す。
「リュート、しっかりとリリアナを見ていてくれ。私は村長殿のところへ行ってくる」
「うん!」
◇◇◇
村長に挨拶へ行ったところ、彼は親切にも何か家に問題があれば言ってくれと申し出てくれた。
外観を見た限り、不具合など無さそうではあるが、こちらの建築方法はまるで分からぬこともあり、彼の助力は心強い。
上機嫌で我が家へ戻ったはいいが、二人の姿が無い……。
一体どこへ?
特に置いてきた道具など無い私は、彼女の家に寄る必要はない。リリアナの家に戻った時に、すぐ大森林の入り口まで転移してもらうよう頼むこともできた。
だが、机を挟んで向かいに腰かける涙で腫らした彼女の顔を見て、放っておくことなんぞできぬだろう。
「リリアナ」
「すまぬの。家まで付き合わせてしまって」
「いや。私と話すことで落ち着くのなら、その方が望ましい。特に急ぐ用があるわけでもない」
追放されて以来、私は行うべき責務など持ち合わせていない。
私のすることといえば、村長の厚意に甘え、のんびりとティコの村で暮らしていくだけだ。例え収入が無くとも、自然が豊富なこの地なら生きていける。
つまり、焦って金銭を稼ぐ必要さえ無いということだ。
「おかげで落ち着いた」
リリアナは自分で淹れた湯気をたてるハーブティなるものをふーふーと息を吹きかけながら、ゴクリと飲む。
「そうか。こちらこそ世話になったな、リリアナ」
「うむ。ティコの村じゃったかの?」
「ああ。一応、ティコの村で住まわせていただける予定になっている」
「お主を訪ねにそのうち行かせてもらおうかの」
「ふむ。その時までに紅茶を準備しておこう。紅茶は非常に美味なのだぞ。村で初めて飲んで以来、私はあの味に魅了し続けられている」
「大げさな奴じゃの」
リリアナはようやく笑顔を見せ、立ち上がった。
「して、報酬なのじゃが」
「なんだ。突然立ち上がったので何事かと思ったが。ここを出る前に言った通り、先に報酬はいただいたじゃないか」
「まさか、スケルタル・ドレイクを討伐できるとは思っておらなかったのじゃ」
リリアナは立ち上がったままかぶりを振る。
結果的に討伐できたのだからそれでいいではないかと思うのだが。
しかし、彼女の気が済まないらしく熱っぽい視線で私を見下ろしてくる。
はて、彼女の位置からでは匂いが届かぬはずだが?
ついには頬を赤らめはじめた彼女は、自分の胸を隠す布を少しばかり両手で引っ張る。
「ハルト。お礼は妾でどうじゃ?」
「また冗談か。貴君が艶っぽく火照るのは、この腕からの匂いなのだろう?」
しかし、彼女は私の言うことなど聞こうともせず、いたずらっぽく首を傾けた。
「冗談ではないぞ?」
「そうか、貴君を頂いてもいいということか?」
じっとリリアナを見つめると、彼女は恥ずかしいのか長い耳まで真っ赤にして顔をそらす。
「なら、貴君を頂くとするか」
「やはりそう言うか……って、ええええ!」
「何を驚いているのだ? どれほどの期間、頂けるのかな?」
「そ、そんな激しいのかの? お主、見かけによらぬな。そ、そうじゃな……三日くらいなら……」
「分かった。三日だな。ならば、三日間、ついて来てもらおうか」
「え? え? どういう意味じゃ、ハルト!」
「そのままだが。そろそろ、我が家ができるころなのだ。工房も作りたければ畑も作りたい。貴君は華奢だが、魔術の使い手だ。大変助かる」
「……分かった……」
何故そこで憮然とした顔をする? いや、彼女の本意は分かっていたが、私は彼女を抱こうとなど思っていない。
この身は呪われし体なのだ。欲望に任せて動くことなどできぬ。
それに……。
「ところで、リリアナ」
「なんじゃ?」
「胸の辺りの布を引っ張るのは、良くないと思うぞ」
「どういう意味じゃ!」
「言わずともわかるだろう」
乳がまるでないから、引っ張ると見えてしまうぞ。
リリアナは察したのか、今度は怒りからか顔を真っ赤にして叫ぶ。
「エルフはみなこうなのじゃ! 人間のように余計な脂肪がついてないだけなのじゃああああ!」
うるさい……。
◇◇◇
リリアナの転移魔術で大森林の入り口まで移動し、そこからは煙々羅に乗り空を行くとあっという間にティコの村まで到着した。
村人を驚かせぬよう、村の外れで煙々羅から降りリュートの家まで向かう。
リュートの家が見えてきたところで、ちょうど外で漁業用の網を編んでいた彼の姿が目に入った。
私に気が付いたリュートは、作りかけの網を放り投げ満面の笑顔で両手をぶんぶんと振る。
「ハルト兄ちゃん! おかえり!」
「ただいま、リュート。待たせたな」
「ううん! 遅かったから父ちゃんと母ちゃんが心配してたよ。俺は全く心配なんてしてなかったけどな!」
へへんとリュートは指先で鼻をこする。
そこで彼は、私と並んで歩いていたリリアナへ目を向けた。
「ハルト兄ちゃん、そっちの裸みたいな格好をした姉ちゃんは?」
「確かに。裸みたいだな。破廉恥な奴だよ。全く」
さすがに子供相手には怒りを向けることができないのか、リリアナは私をキッと睨みつける。
「誰がエロフじゃ! この衣装は針を使わずとも済む。裁縫は苦手なのじゃ」
「エロフ? 貴君はハイエルフだろう?」
「お主がえっちとか言うから、言葉のあやじゃ」
があああっと鼻息荒く詰め寄ってくるリリアナ。
彼女の額を手のひらで押し、どうどうとなだめつつ自然な動作で一歩後ずさり、彼女と距離を取る。
「エロフ姉ちゃん、よろしくな! 俺、リュートって言うんだ」
「ははははは!」
思わず笑い声が出てしまった。
リュートよ。エロフは名前じゃないだろう。
「ハルト……。リュートよ。妾はリリアナ。よろしくの」
「うん! リリアナ姉ちゃん!」
ハルトとリリアナは握手を交わす。
「そうそう、ハルト兄ちゃん。兄ちゃんの家がもう使えるって」
「おお、そうか。ならさっそく家に向かうとするか」
「案内するよ!」
はしゃぐリュートの案内で、村の中を歩いて行く。
海岸にほど近い村はずれの場所に私の住む家があった。
雨風さえ凌げればよいと思っていたがなかなかどうして、良い家じゃあないか。
外観はリュートの家と同じで、漆喰の白が美しい。豆腐の上に半分くらいの同じ形をした豆腐を重ねたような二階建てになっている。
更には、建材がない二階部分がちょっとした庭のような作りをしており、転落しないように柵で覆われ、中へ続く扉も見えた。
屋根は赤レンガを敷き詰めた派手な色だが、漆喰の白と映えてこれはこれで良い。
「素晴らしい!」
感嘆の声をあげる私へリュートが両腕をめいいっぱい広げて、右側へ体を向けた。
「あっち側のこれくらいの範囲に柵があるんだ。そこは畑として使っていいって」
「それは何から何まで助かる。一人で住むには広すぎるが、一階部分を工房として使うとなると丁度よさそうだ」
感慨深く我が家を眺めていたら、不審者が家に入ろうとしているではないか。
「リリアナ。まだだ」
「お主の家なのじゃろう? いいではないか」
「先に村長殿へ礼を。入るのはその後だ」
「変なしきたりじゃのう……」
納得いかないのか、扉に手をかけるリリアナの肩を後ろから掴み引き離す。
「リュート、しっかりとリリアナを見ていてくれ。私は村長殿のところへ行ってくる」
「うん!」
◇◇◇
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