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82.アンチェイン シャックス 襲来

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取り敢えず神宮寺の情報を求めて俺、修也、マダラの三人で街に向かう。
マダラは酒の買い出しも兼ねて付いてくる様だ。
道中マダラに話しかける修也。

「エペタムを狙ってる奴は相当な実力者かい?」
「何だ?誰が来ても大丈夫なんじゃねぇのか?」
「勿論大丈夫さ、でも情報は大事だろ?」

そんな修也とのやり取りを経てマダラが口を開く。
マダラ曰く「龍魔戦争」という狭間界最大最悪の
戦争が過去にあったらしい。

龍人族と魔族が領土の奪い合いで戦い多くの被害者
が出た。

マダラはその時鬼族として龍人族に着き戦争に参加。
シャックスは魔族の王族で戦争に参加。
戦局は一進一退の五分だった。
しかし鬼族の重鎮達は突然魔族に寝返った。
そして今まで傍観を決めていた死霊族も魔族に着く。

何故??

シャックスにはとある能力があった。
「黒きカリスマ」野望や欲が深い者は皆シャックスに
魅了され魔族に着いた。
龍人族の壊滅まで秒読みという所で龍人族に助っ人が現れた。



白と金の神龍だ!!



ラグナとカムイか・・・
ガランは参加していなかったのか?
俺と修也が考えているとマダラが口を開く。

「黒い神龍は大怪我を負い療養中だったと聞いたぞ」

まさか・・・
その戦争は250年前?
こっちでの戦争と同時に行われていた?

そんな中更に話を進めるマダラ。
白と金の神龍の勢いは凄まじかったが相手の軍勢も
一筋縄ではいかない。

そんな裏切りの連続で戦争に嫌気がさしていた
マダラは一人の男と出会う。

デセオだった・・・

奴は戦争の激しい地域で地面に落ちた割れていない
酒瓶を回収して呑んでいたらしい。



あいつ本格的に馬鹿なのか・・・



デセオに毒気を抜かれたマダラはその場でデセオと
酒を酌み交わす。

その会話の中デセオはマダラにこう言ったらしい。

「俺は自分以外を信じねぇ!世界がどうなろうが
    知ったこっちゃねぇ!俺を動かせるのは俺だけだ」

もの凄い我儘な言い分だったが何故かマダラの心には響いた言葉だった。

そんな会話をしている途中デセオの酒瓶が一筋の閃光に撃ち抜かれる。
当然戦場のど真ん中なのだから流れ弾の一つや二つあって当たり前だ。

ラグナ率いる龍人族の精鋭と死霊族、鬼族の連合軍がぶつかっていた。
そして割れた酒瓶を見たデセオは




切れた!!




二つの軍勢相手に暴れ回るデセオ。
何が起こったか分からない間に押される軍勢。
しかし神龍ラグナが立ちはだかりデセオと戦闘になる
二人共傷を負ったが勝ったのはデセオ。

これにより色々な所からデセオは狙われる様になる。
マダラはたった一人で戦うデセオに手を貸す。
デセオは拒否をしていたらしいがマダラは言った。

「俺が勝手にやってる事だ!お前が文句を言うな」

その後は本当にがむしゃらに戦ったらしい。
どんなにお互いがピンチでも助ける事はしない。
自分だけを守り戦う。

デセオ、マダラという共通の敵が出来た事により
いつしか戦争の火は消えていく。

ただこれに納得しない一人の男。



シャックス!!



シャックスは執拗にデセオを狙った。
しかしデセオはシャックスを相手にしなかった。


何故か??


デセオは長い戦闘の連続に飽きてしまっていたのだ。
それでもデセオを狙うシャックス。

ストレスが溜まったデセオはシャックスが武器マニアという情報を掴みシャックスから武器を大量に盗み出しそれを狭間界、人間界問わず色々な所に捨てた。

シャックスは次元を操る事が出来そこに武器を保管
していた。

その次元に干渉できる者などいるはずがなかった。
だが何故かデセオにはそれが出来た。

怒りに震えるシャックスだが先に大事な武器の回収
に向かいかなりの時間を費やす事になる。

ただシャックスにとって重要な一つの剣だけが見つからなかった。


それが「魔剣エペタム」


「おいおいじゃあ俺の元主人がシャックスか?」

そこまで話しを聞いてエペタムが口を開く。

「その通りだ!!」


キン!!



マダラの声ではない返事が聞こえその声の主が
いきなり斬りかかってきた。
それをエペタムで受け止める修也。

「チッ!シャックス」

マダラがそう言い放つ。
こいつがシャックス・・・

黒い髪を後ろに束ね赤と青のオッドアイ。

「間違いないか?ネシリカ」
「間違いない!エペタムだ!」

ネシリカと呼ばれる剣と会話するシャックス。

「マダラまで居るとは予想外だが返してもらおう」

そう言いながらシャックスは攻撃を仕掛けてきた。




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