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第61話:君が私にくれたもの(その4)(完結)
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「じゃあ、もういっぱい出したし今日はもうこれでおしまいにする?」
「・・・え?」
すみれの意外な言葉にユキヤは困惑した表情を浮かべる。
「なぁにその顔?もしかして物足りないの?」
すみれは少し意地悪そうに笑いかけた。
「う・・・」
ユキヤは顔を赤くする。
(俺は・・・まだ・・・したい)
「ふふっ、素直になりなよ♡」
すみれはそう言って彼の乳首を指先で弾いた。
「あうっ!」
敏感になっている乳首への刺激に思わず声を上げる。
「ほら、どうされたいの?言ってみて?」
(もうこんなに色々されて・・・何度も出したのに・・・)
ユキヤのペニスは何かを求めるように再び勃起していた。
「もっと・・・したい」
(俺は何を言って・・・?)
自分の意志とは関係なく体が貧欲に求めてしまう。
「ふふっ、素直で良い子だね♡」
そう言ってすみれはユキヤの頭を撫でる。
(あ・・・気持ち良い・・・)
その心地良さに思わず目を細めると彼女はクスリと笑った。
「ふふっ、気持ち良さそうだね」
彼女はユキヤの乳首を口に含みながら言う。
「あ・・・あぁ・・・」
(ダメだ・・・頭がボーっとする)
彼女の舌使いに思わず声が出る。
「ふふ、女の子みたいになっちゃってるね」
ユキヤの耳に甘い吐息がかかり、
全身がゾクゾクする感覚に襲われる。
「あ、ひぅ・・・んん」
(やべ・・・こんな声出すつもりじゃなかったのに)
「大丈夫だよ、もっと可愛いところ見せて」
そう言って彼女は舌を離して軽く口づけをした。
「ん・・・」
すみれはユキヤを優しく抱きしめて耳元で囁く。
「ねぇ、もっとしたい?」
「うん・・・」
ユキヤは素直に答えた。
(ああ、もう!本当に可愛い・・・・!!)
すみれはユキヤのトロトロになった顔を見て胸を高鳴らせる。
「じゃあ・・・するなら前と後ろ、どっちがいい?」
すみれが興奮気味に聞いてくる。
「あ・・・う、後ろがいい」
先程アナルをさんざん刺激させられたお陰で、
ユキヤもついそっちを求めてしまう・・・。
(それに・・・)
今のすみれの黒いボンデージ姿を見て
ペニスバンドがとても似合うような気がしたからでもあった。
「うふふ、ユキちゃん、お尻でされるの大好きだもんね」
「う・・・」
ユキヤは羞恥で何も答えられない。
(まぁ、それも可愛いんだけどね)
すみれはユキヤのアナルを舐める。
「ひっ!」
「ふふ、気持ち良い?」
そしてゆっくりと舌を中へと入れていく。
「ダ・・・ダメ、そんなとこ・・」
「そんなとこって?・・・ここかな?」
そう言いながらも、すみれは舌先での刺激をやめない。
「あ、あふっ・・・ひゃうん!」
彼女の舌が動くたびにユキヤはビクビクと体を震わせる。
「ん・・・ちゅ・・・れろ」
(ああ・・・もうダメ!我慢できない!)
「ねぇ・・・もっとして欲しい?」
すみれが耳元で囁く。
(ユキちゃん、いつもアナル責められると
女の子みたいによわよわになっちゃうんだよね・・・)
この事はすみれだけが知っている事で
ユキヤ自身には自覚がない。
「う・・・うぅ」
ユキヤは涙目になって何度も体を震わせる。
(ふふっ、こんなに敏感な身体にしてごめんね)
「ねぇ、どう?気持ち良いでしょ?」
「う・・・うぅ」
ユキヤは何度か涙目ですみれの方を見る。
(あ、ダメだこれ。もう完全にスイッチ入っちゃったみたい)
すみれがそんな事を考えていると・・・
「お願い、すみれの・・挿れて・・・」
ユキヤがそう小さな声で懇願してきた。
「ふふっ、素直に言えて偉いね」
すみれはそう言って微笑むとペニスバンドを用意し始める。
(この格好でこれ付けるのって・・・すごく恥ずかしいんだけど)
すみれは内心そんな事を思いながら装着する。
「お待たせ・・・時間かかってごめんね」
暫くして、ぺニパンを装着し終わったすみれが
そう言いながらユキヤの枷を外していく・・。
「・・・・・」
ユキヤはそんなすみれの姿をまじまじと見つめていた。
「どうしたの?」
「いや、その・・・なんかエロいなって」
ユキヤは頬を赤らめながらそう答えた。
実際、黒いボンデージ衣装に
同じく黒いペニスバンドはよく映えていた。
「ふふっ、ありがと。じゃあそろそろ始めようか」
すみれは仰向けになったユキヤの足を広げると、
ローションを塗ったペニバンを挿入させていった。
「欲しくてしょうがなかったんだよね・・・?」
すみれは少し意地悪そうな笑みを浮かべた。
「う・・・んんっ!あぁぁ・・・」
ユキヤは喘ぐ。
「ふふっ、気持ち良い?」
すみれがそう尋ねると彼はコクッと頷いた。
(可愛い♡)
その仕草に思わず笑みがこぼれる。
「やっぱ全部ツルツルだと女の子みたいでキレイだよね」
すみれが体毛がすべて処理された
ユキヤの身体を触りながら言った。
実際彼には腋毛、臑毛は勿論、陰毛やアナル周りも含め、
首から下に体毛が存在していなかった。
「うぅ・・・言わないでよぉ・・・」
(自分がそうさせてるのに・・・)
そう思いながらもユキヤは恥ずかしそうに顔を背ける。
そんな彼の姿を見て、すみれはますます興奮してきた。
「うふふ、前も後ろもここからなら全部丸見えだよ」
(ああ・・・もう我慢できない!)
そして彼女はペニバンを激しく動かし始める。
「あ、ああっ!」
その刺激にユキヤは大きく喘いだ。
「ふふっ、どう?気持ち良い?」
すみれが耳元で囁くと彼は何度も頷いた。
(やば・・・すごい・・・)
彼女の腰の動きに合わせてペニスバンドも動き、
それがユキヤの中に幾度も快感を与えていった。
「あん、ああっ!ひゃぅん!」
ユキヤは何度も身体を痙攣させる。
(ふふっ、可愛い♡)
すみれは彼の反応を見て更に興奮しペニバンの動きを激しくする。
「すごいね・・・ユキちゃん咥えて離してくれないよ・・・」
「あ・・・あぁ・・・奥まで入って・・・ひゃぅっ!」
ユキヤはビクビクと体を震わせた。
「ふふっ、ここもツルツルでかわいい♡」
そう言って彼女はユキヤの睾丸を優しく揉んだ。
「あうっ!」
その瞬間、ユキヤの身体がビクンと跳ねた。
「もっと女の子みたいに鳴いてみて!」
すみれはユキヤの睾丸を優しく撫で回す。
「あ、ああっ!・・・あぁん」
立て続けに身体を襲う激しくも心地よい刺激に、
ユキヤの頭の中は真っ白になっていった。
「ふふっ、可愛い声出しちゃって♡」
すみれはそう言って微笑むと更にペニバンで激しく攻め立てた。
「うあっ!ああぁぁっ!!」
ユキヤはまたも身体を大きく跳ねさせる。
「今のユキちゃんは・・・エッチな女の子だね」
「ち、違う・・・俺はそんなんじゃ・・・ひゃんっ!」
ユキヤは涙目で否定する。
「ふふっ、可愛い♡」
すみれはそう言って微笑むと更に激しく動いた。
彼女が動くたびにボンデージ衣装に強調された
その豊かな胸がゆさゆさと揺れていく。
「ああぁっ!ダメぇ!」
甘く痺れる快感にユキヤは大きく体を仰け反らせた。
「それ以上・・・され・・たらぁ・・・」
(あぁ・・・もうダメだ)
ユキヤは涙を流しながらそう思った。
「あぅ・・・ひんっ!あふぅん!」
(もう・・・我慢できない)
「ねぇ、どう?気持ち良い?」
すみれが耳元で囁くと彼は何度も頷いた。
(あぁ!もうダメだ!限界だ!)
その瞬間ユキヤのペニスから精液が流れ出た・・・。
「ああ、あぁぁ・・・」
さっきまでの勢いはないが、彼が絶頂を迎えた証であった。
「ふふっ、お尻だけでイっちゃったね♡」
すみれはそう言ってユキヤの頭を優しく撫でる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ねぇ、どうだった?女の子みたいにされた気分は」
「はぁ・・・はぁ・・・すごく・・・良かった」
ユキヤは肩で息をしながら答えた。
「ふふっ、そう。良かった」
すみれはそう言ってペニバンを外すとユキヤにキスをした。
「ん・・・」
そして舌を絡め合いながら濃厚な口づけをした。
(やっぱり今回も甘やかしちゃったなぁ・・・)
すみれは少し後悔しつつも、
幸せそうに口づけを返すユキヤの姿を見るのが幸せだった。
「今日はこれくらいにしとく?」
「う・・・うん」
ユキヤは恥ずかしそうに頷く。
「ふふっ、でも次からはもっと激しくするからね♡」
すみれはそう言ってユキヤを抱きしめた。
(ま、今回くらいの手加減でやる方が丁度良いかもだけど)
***
数日後・・・。
「それで、それで、どうなりましたの?」
学食で顔を合わせるなり、友麻がユキヤに尋ねてきた。
「どうなったって・・・何がだよ?」
「もちろん、すみれちゃんとの事ですのよ!」
友麻は目をキラキラと輝かせながら聞いてくる。
「あれからどうなったんですの?」
「はぁ・・・」
「この私に相談を持ち掛けたくせに、
何のお返事もございませんの?」
「君はなにも具体的な答えをくれてないだろ!!」
ユキヤは大声でツッコミを入れた。
「あら、そうでしたかしら?」
友麻は悪びれた様子もなく答える。
(まったく・・・)
ユキヤは心の中でため息をついた。
「それで、結局どうなったんですの?」
「いや・・・その・・・」
ユキヤは少し言い淀んだ後、ボソッと言った。
「・・・まぁ、とにかく何とかなったよ」
「え~?それではわかりませんのよ・・・」
友麻は不満そうに唇を尖らせる。
「いや、これ以上は勘弁してくれ」
ユキヤがそう言うと彼女は渋々引き下がった。
(やれやれ・・・)
ユキヤは心の中でため息をついた。
「でも、お前の欲求が満たされたのは分かりますのよ」
「は?」
「顔と態度に現れていますもの」
「え!?」
ユキヤは思わず自分の顔に手を当てる。
(俺、そんなに顔に出やすいタイプだったのか?)
「ふふっ」
そんなユキヤを見て友麻は笑った。
「それだけでも分かれば結構ですのよ。
では失礼いたしますわ。」
友麻はそう言うと踵を返す。
「あ、おい!」
ユキヤは慌てて呼び止めた。
「まだ何か?」
友麻は不思議そうに振り返る。
「俺でダメならすみれに聞こうとか思うなよ?」
ユキヤはそう彼女にチクリと釘を刺す。
「・・・そんなことしませんわよ!」
友麻はそう言って頬を膨らませた。
(これはやるな・・・)
ユキヤはそう思いながら彼女の後姿を見送るのだった。
(ちっ見抜かれてましたのね・・・)
友麻は心の中で舌打ちをした。
「でも、ふふっ、良かったですわ♪」
友麻は歩きながら微笑んだ。
***
そして・・・。
すみれはユキヤのくれたボンデージ衣装を前に物思いに耽っていた。
(こういうの着てても女王様っぽくならないよね私・・・)
ユキヤが傍にいたらものすごい勢いで
否定されるような事を考えている。
「うーん・・・」
(ちゃんと勉強してみよっかな)
すみれはそんなことを思いながらそのボンデージを手に取り、
一人寝室に戻っていった。
―2時間後。
「ただいま」
バイトを終えたユキヤが帰って来る。
しかしすみれからの返事がない。
(どこ行ったんだ?寝室か・・・?)
訝しみながらも寝室の扉をノックする。
「はい、ちょ、ちょっと待って!」
何やら慌てたような返事が帰って来る。
「おい!何やってんだ!?」少し嫌な予感がしたユキヤが
急いで扉を開けると、そこには・・・。
手芸用のロープで縛られているぬいぐるみが数体転がっていた。
「お、おかえり・・・」
すみれは恥ずかしそうに顔を赤らめて言った。
「な、何やってるの?」
ユキヤは唖然として尋ねる。
「あ、えっと・・・その・・・ちょっと練習」
「何の!?」
「女王様の練習」
「なんでまたそんな・・・」
「・・・女王様として1歩前に進もうかなと」
前向きなセリフとは裏腹にすみれは苦々しい顔をしてそう言った。
ぬいぐるみにはどれも、何をどうしたらこの形になるのかと
言いたくなるような奇怪な結び目が形成されていた・・・。
(新手の現代アートか・・・?)
なんとも形容しがたい形で縛られたぬいぐるみたちを見て
ユキヤはそんなことを思った。
「そのために練習してたのか?」
「うん・・・」
すみれは恥ずかしげに頷いた。
「因みに俺が居ない間ずっとそれやってたの?」
「う、うん」
元々不器用なすみれはロープ縛りが苦手であった。
AVなどでプロの女王様がするすると手際よく
相手を亀甲縛りする様子に彼女は少しあこがれていた。
しかしいくら頑張って練習してみても
自分は奇怪な結び目を作るばかりである。
「せっかく結衣ちゃん達にも教えてもらったのに・・・」
すみれはそう言って俯く。
「ちゃんと手順を見ながらやってるのに、
なんでこうなるんだろう?」
(なんというか・・・恐るべき不器用さだな)
ユキヤはもはや一周回って感心してしまう。
「・・・無理に縛らなくても今まで通りの拘束具でいいと思うけど」
ユキヤは自分でもよく分からない慰め方をしてしまう。
「でも、せっかく君に女王様っぽい衣装も貰ったのに・・・」
すみれは不満げに頬を膨らませる。
(俺としてはこれ以上過激な所に行ってほしくないんだが・・・)
ユキヤは心の中でため息をつく。
「とにかく、無理しなくていいから」
そう言って彼はすみれを宥めた。
「私は、女王としてまだまだだなぁ・・・」
とすみれはため息を吐く。
(何を言ってるんだよこいつは!!?)
ユキヤは心の中でツッコミを入れる。
彼の視点から見ればすみれの女王・・・というか
Sとしての資質はもう十分すぎるほど高い。
(これ以上エスカレートされたら・・・)
ユキヤは不安に思った。
「ユキヤ、私頑張るからね!」
すみれは目を輝かせて言う。
(いや、がんばらなくていいから・・・)
ユキヤは心の中で祈るような気持でそう思った・・・。
おわり
「・・・え?」
すみれの意外な言葉にユキヤは困惑した表情を浮かべる。
「なぁにその顔?もしかして物足りないの?」
すみれは少し意地悪そうに笑いかけた。
「う・・・」
ユキヤは顔を赤くする。
(俺は・・・まだ・・・したい)
「ふふっ、素直になりなよ♡」
すみれはそう言って彼の乳首を指先で弾いた。
「あうっ!」
敏感になっている乳首への刺激に思わず声を上げる。
「ほら、どうされたいの?言ってみて?」
(もうこんなに色々されて・・・何度も出したのに・・・)
ユキヤのペニスは何かを求めるように再び勃起していた。
「もっと・・・したい」
(俺は何を言って・・・?)
自分の意志とは関係なく体が貧欲に求めてしまう。
「ふふっ、素直で良い子だね♡」
そう言ってすみれはユキヤの頭を撫でる。
(あ・・・気持ち良い・・・)
その心地良さに思わず目を細めると彼女はクスリと笑った。
「ふふっ、気持ち良さそうだね」
彼女はユキヤの乳首を口に含みながら言う。
「あ・・・あぁ・・・」
(ダメだ・・・頭がボーっとする)
彼女の舌使いに思わず声が出る。
「ふふ、女の子みたいになっちゃってるね」
ユキヤの耳に甘い吐息がかかり、
全身がゾクゾクする感覚に襲われる。
「あ、ひぅ・・・んん」
(やべ・・・こんな声出すつもりじゃなかったのに)
「大丈夫だよ、もっと可愛いところ見せて」
そう言って彼女は舌を離して軽く口づけをした。
「ん・・・」
すみれはユキヤを優しく抱きしめて耳元で囁く。
「ねぇ、もっとしたい?」
「うん・・・」
ユキヤは素直に答えた。
(ああ、もう!本当に可愛い・・・・!!)
すみれはユキヤのトロトロになった顔を見て胸を高鳴らせる。
「じゃあ・・・するなら前と後ろ、どっちがいい?」
すみれが興奮気味に聞いてくる。
「あ・・・う、後ろがいい」
先程アナルをさんざん刺激させられたお陰で、
ユキヤもついそっちを求めてしまう・・・。
(それに・・・)
今のすみれの黒いボンデージ姿を見て
ペニスバンドがとても似合うような気がしたからでもあった。
「うふふ、ユキちゃん、お尻でされるの大好きだもんね」
「う・・・」
ユキヤは羞恥で何も答えられない。
(まぁ、それも可愛いんだけどね)
すみれはユキヤのアナルを舐める。
「ひっ!」
「ふふ、気持ち良い?」
そしてゆっくりと舌を中へと入れていく。
「ダ・・・ダメ、そんなとこ・・」
「そんなとこって?・・・ここかな?」
そう言いながらも、すみれは舌先での刺激をやめない。
「あ、あふっ・・・ひゃうん!」
彼女の舌が動くたびにユキヤはビクビクと体を震わせる。
「ん・・・ちゅ・・・れろ」
(ああ・・・もうダメ!我慢できない!)
「ねぇ・・・もっとして欲しい?」
すみれが耳元で囁く。
(ユキちゃん、いつもアナル責められると
女の子みたいによわよわになっちゃうんだよね・・・)
この事はすみれだけが知っている事で
ユキヤ自身には自覚がない。
「う・・・うぅ」
ユキヤは涙目になって何度も体を震わせる。
(ふふっ、こんなに敏感な身体にしてごめんね)
「ねぇ、どう?気持ち良いでしょ?」
「う・・・うぅ」
ユキヤは何度か涙目ですみれの方を見る。
(あ、ダメだこれ。もう完全にスイッチ入っちゃったみたい)
すみれがそんな事を考えていると・・・
「お願い、すみれの・・挿れて・・・」
ユキヤがそう小さな声で懇願してきた。
「ふふっ、素直に言えて偉いね」
すみれはそう言って微笑むとペニスバンドを用意し始める。
(この格好でこれ付けるのって・・・すごく恥ずかしいんだけど)
すみれは内心そんな事を思いながら装着する。
「お待たせ・・・時間かかってごめんね」
暫くして、ぺニパンを装着し終わったすみれが
そう言いながらユキヤの枷を外していく・・。
「・・・・・」
ユキヤはそんなすみれの姿をまじまじと見つめていた。
「どうしたの?」
「いや、その・・・なんかエロいなって」
ユキヤは頬を赤らめながらそう答えた。
実際、黒いボンデージ衣装に
同じく黒いペニスバンドはよく映えていた。
「ふふっ、ありがと。じゃあそろそろ始めようか」
すみれは仰向けになったユキヤの足を広げると、
ローションを塗ったペニバンを挿入させていった。
「欲しくてしょうがなかったんだよね・・・?」
すみれは少し意地悪そうな笑みを浮かべた。
「う・・・んんっ!あぁぁ・・・」
ユキヤは喘ぐ。
「ふふっ、気持ち良い?」
すみれがそう尋ねると彼はコクッと頷いた。
(可愛い♡)
その仕草に思わず笑みがこぼれる。
「やっぱ全部ツルツルだと女の子みたいでキレイだよね」
すみれが体毛がすべて処理された
ユキヤの身体を触りながら言った。
実際彼には腋毛、臑毛は勿論、陰毛やアナル周りも含め、
首から下に体毛が存在していなかった。
「うぅ・・・言わないでよぉ・・・」
(自分がそうさせてるのに・・・)
そう思いながらもユキヤは恥ずかしそうに顔を背ける。
そんな彼の姿を見て、すみれはますます興奮してきた。
「うふふ、前も後ろもここからなら全部丸見えだよ」
(ああ・・・もう我慢できない!)
そして彼女はペニバンを激しく動かし始める。
「あ、ああっ!」
その刺激にユキヤは大きく喘いだ。
「ふふっ、どう?気持ち良い?」
すみれが耳元で囁くと彼は何度も頷いた。
(やば・・・すごい・・・)
彼女の腰の動きに合わせてペニスバンドも動き、
それがユキヤの中に幾度も快感を与えていった。
「あん、ああっ!ひゃぅん!」
ユキヤは何度も身体を痙攣させる。
(ふふっ、可愛い♡)
すみれは彼の反応を見て更に興奮しペニバンの動きを激しくする。
「すごいね・・・ユキちゃん咥えて離してくれないよ・・・」
「あ・・・あぁ・・・奥まで入って・・・ひゃぅっ!」
ユキヤはビクビクと体を震わせた。
「ふふっ、ここもツルツルでかわいい♡」
そう言って彼女はユキヤの睾丸を優しく揉んだ。
「あうっ!」
その瞬間、ユキヤの身体がビクンと跳ねた。
「もっと女の子みたいに鳴いてみて!」
すみれはユキヤの睾丸を優しく撫で回す。
「あ、ああっ!・・・あぁん」
立て続けに身体を襲う激しくも心地よい刺激に、
ユキヤの頭の中は真っ白になっていった。
「ふふっ、可愛い声出しちゃって♡」
すみれはそう言って微笑むと更にペニバンで激しく攻め立てた。
「うあっ!ああぁぁっ!!」
ユキヤはまたも身体を大きく跳ねさせる。
「今のユキちゃんは・・・エッチな女の子だね」
「ち、違う・・・俺はそんなんじゃ・・・ひゃんっ!」
ユキヤは涙目で否定する。
「ふふっ、可愛い♡」
すみれはそう言って微笑むと更に激しく動いた。
彼女が動くたびにボンデージ衣装に強調された
その豊かな胸がゆさゆさと揺れていく。
「ああぁっ!ダメぇ!」
甘く痺れる快感にユキヤは大きく体を仰け反らせた。
「それ以上・・・され・・たらぁ・・・」
(あぁ・・・もうダメだ)
ユキヤは涙を流しながらそう思った。
「あぅ・・・ひんっ!あふぅん!」
(もう・・・我慢できない)
「ねぇ、どう?気持ち良い?」
すみれが耳元で囁くと彼は何度も頷いた。
(あぁ!もうダメだ!限界だ!)
その瞬間ユキヤのペニスから精液が流れ出た・・・。
「ああ、あぁぁ・・・」
さっきまでの勢いはないが、彼が絶頂を迎えた証であった。
「ふふっ、お尻だけでイっちゃったね♡」
すみれはそう言ってユキヤの頭を優しく撫でる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ねぇ、どうだった?女の子みたいにされた気分は」
「はぁ・・・はぁ・・・すごく・・・良かった」
ユキヤは肩で息をしながら答えた。
「ふふっ、そう。良かった」
すみれはそう言ってペニバンを外すとユキヤにキスをした。
「ん・・・」
そして舌を絡め合いながら濃厚な口づけをした。
(やっぱり今回も甘やかしちゃったなぁ・・・)
すみれは少し後悔しつつも、
幸せそうに口づけを返すユキヤの姿を見るのが幸せだった。
「今日はこれくらいにしとく?」
「う・・・うん」
ユキヤは恥ずかしそうに頷く。
「ふふっ、でも次からはもっと激しくするからね♡」
すみれはそう言ってユキヤを抱きしめた。
(ま、今回くらいの手加減でやる方が丁度良いかもだけど)
***
数日後・・・。
「それで、それで、どうなりましたの?」
学食で顔を合わせるなり、友麻がユキヤに尋ねてきた。
「どうなったって・・・何がだよ?」
「もちろん、すみれちゃんとの事ですのよ!」
友麻は目をキラキラと輝かせながら聞いてくる。
「あれからどうなったんですの?」
「はぁ・・・」
「この私に相談を持ち掛けたくせに、
何のお返事もございませんの?」
「君はなにも具体的な答えをくれてないだろ!!」
ユキヤは大声でツッコミを入れた。
「あら、そうでしたかしら?」
友麻は悪びれた様子もなく答える。
(まったく・・・)
ユキヤは心の中でため息をついた。
「それで、結局どうなったんですの?」
「いや・・・その・・・」
ユキヤは少し言い淀んだ後、ボソッと言った。
「・・・まぁ、とにかく何とかなったよ」
「え~?それではわかりませんのよ・・・」
友麻は不満そうに唇を尖らせる。
「いや、これ以上は勘弁してくれ」
ユキヤがそう言うと彼女は渋々引き下がった。
(やれやれ・・・)
ユキヤは心の中でため息をついた。
「でも、お前の欲求が満たされたのは分かりますのよ」
「は?」
「顔と態度に現れていますもの」
「え!?」
ユキヤは思わず自分の顔に手を当てる。
(俺、そんなに顔に出やすいタイプだったのか?)
「ふふっ」
そんなユキヤを見て友麻は笑った。
「それだけでも分かれば結構ですのよ。
では失礼いたしますわ。」
友麻はそう言うと踵を返す。
「あ、おい!」
ユキヤは慌てて呼び止めた。
「まだ何か?」
友麻は不思議そうに振り返る。
「俺でダメならすみれに聞こうとか思うなよ?」
ユキヤはそう彼女にチクリと釘を刺す。
「・・・そんなことしませんわよ!」
友麻はそう言って頬を膨らませた。
(これはやるな・・・)
ユキヤはそう思いながら彼女の後姿を見送るのだった。
(ちっ見抜かれてましたのね・・・)
友麻は心の中で舌打ちをした。
「でも、ふふっ、良かったですわ♪」
友麻は歩きながら微笑んだ。
***
そして・・・。
すみれはユキヤのくれたボンデージ衣装を前に物思いに耽っていた。
(こういうの着てても女王様っぽくならないよね私・・・)
ユキヤが傍にいたらものすごい勢いで
否定されるような事を考えている。
「うーん・・・」
(ちゃんと勉強してみよっかな)
すみれはそんなことを思いながらそのボンデージを手に取り、
一人寝室に戻っていった。
―2時間後。
「ただいま」
バイトを終えたユキヤが帰って来る。
しかしすみれからの返事がない。
(どこ行ったんだ?寝室か・・・?)
訝しみながらも寝室の扉をノックする。
「はい、ちょ、ちょっと待って!」
何やら慌てたような返事が帰って来る。
「おい!何やってんだ!?」少し嫌な予感がしたユキヤが
急いで扉を開けると、そこには・・・。
手芸用のロープで縛られているぬいぐるみが数体転がっていた。
「お、おかえり・・・」
すみれは恥ずかしそうに顔を赤らめて言った。
「な、何やってるの?」
ユキヤは唖然として尋ねる。
「あ、えっと・・・その・・・ちょっと練習」
「何の!?」
「女王様の練習」
「なんでまたそんな・・・」
「・・・女王様として1歩前に進もうかなと」
前向きなセリフとは裏腹にすみれは苦々しい顔をしてそう言った。
ぬいぐるみにはどれも、何をどうしたらこの形になるのかと
言いたくなるような奇怪な結び目が形成されていた・・・。
(新手の現代アートか・・・?)
なんとも形容しがたい形で縛られたぬいぐるみたちを見て
ユキヤはそんなことを思った。
「そのために練習してたのか?」
「うん・・・」
すみれは恥ずかしげに頷いた。
「因みに俺が居ない間ずっとそれやってたの?」
「う、うん」
元々不器用なすみれはロープ縛りが苦手であった。
AVなどでプロの女王様がするすると手際よく
相手を亀甲縛りする様子に彼女は少しあこがれていた。
しかしいくら頑張って練習してみても
自分は奇怪な結び目を作るばかりである。
「せっかく結衣ちゃん達にも教えてもらったのに・・・」
すみれはそう言って俯く。
「ちゃんと手順を見ながらやってるのに、
なんでこうなるんだろう?」
(なんというか・・・恐るべき不器用さだな)
ユキヤはもはや一周回って感心してしまう。
「・・・無理に縛らなくても今まで通りの拘束具でいいと思うけど」
ユキヤは自分でもよく分からない慰め方をしてしまう。
「でも、せっかく君に女王様っぽい衣装も貰ったのに・・・」
すみれは不満げに頬を膨らませる。
(俺としてはこれ以上過激な所に行ってほしくないんだが・・・)
ユキヤは心の中でため息をつく。
「とにかく、無理しなくていいから」
そう言って彼はすみれを宥めた。
「私は、女王としてまだまだだなぁ・・・」
とすみれはため息を吐く。
(何を言ってるんだよこいつは!!?)
ユキヤは心の中でツッコミを入れる。
彼の視点から見ればすみれの女王・・・というか
Sとしての資質はもう十分すぎるほど高い。
(これ以上エスカレートされたら・・・)
ユキヤは不安に思った。
「ユキヤ、私頑張るからね!」
すみれは目を輝かせて言う。
(いや、がんばらなくていいから・・・)
ユキヤは心の中で祈るような気持でそう思った・・・。
おわり
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