57 / 80
第56話:これってマンネリ?(その3)
しおりを挟む
「でもどうして、急にデートしようなんて言い出したんだ?」
帰りに寄ったファミレスでユキヤはすみれに尋ねた。
「ふふ、たまにはいいかなって。でも楽しかったでしょ?」
「まぁな」
ユキヤは照れくさそうに笑う。
「なら良かった!」
すみれも嬉しそうに笑った。
「お前も楽しそうだったしな」
「うん、楽しかったよ!」
すみれは満面の笑みで答える。
「・・・ねぇ、ユキヤ?」
不意にすみれが真面目な顔になって言った。
「ん?」
ユキヤは少し首を傾げる。
「私たち・・・これからもずっと一緒だよね?」
「ああ、もちろんだ」
そう言って2人は笑い合った。
(そっか、私が楽しんでもいいんだよね。)
すみれの中でなにかが吹っ切れたような気がした。
***
数日後、すみれはユキヤと一緒に自宅で夕食をとっていた。
(私が楽しい事・・・か)
「何ニヤニヤ気持ちの悪い笑い浮かべてるんだよ?」
ユキヤが訝しげにすみれを見る。
「え?私笑ってた?」とすみれは自分の顔を押さえる。
「うん、思いっきりな」
(楽しい事・・・か)
ユキヤの言葉に触発されて、すみれの中で一つの答えが出た。
「へへ・・・ちょっとね」
すみれは笑って誤魔化した。
ユキヤはすみれの様子を見て、何かを察したのか
それ以上追及はしなかった。
「ごちそうさまでした」
夕食を食べ終えた2人は食器を片付ける。
「ねぇ、ユキヤ?」
すみれはふと思い立ってユキヤに声をかける。
「ん?なんだ?」とユキヤが答えると、
すみれは少し照れくさそうに言う。
「・・・やっぱりなんでもない!」
(ここで言っちゃったら面白くなくなっちゃうもんね!)
すみれはまた無意識にニヤニヤとしてしまう。
(俺、今晩あたりなにかされるんじゃないだろうな・・・)
ユキヤの中では不安な気持ちが湧き出ていた。
それぞれ思惑を抱えながら二人は夜まで過ごした。
***
そして夜・・・。
「それじゃおやすみー」
すみれはそう言ってベッドにもぐりこもうとする。
「・・・え?」
「何してるの?寝ないの?」
「いや、寝るけど・・・」
ユキヤは拍子抜けしたような顔をしていた。
「どうしたの、そんな顔して?」
「いや、なんでもない」
ユキヤはそう言って首を振った。
(いや・・・そんな期待していたとか、
そんなんじゃないけど・・・)
すみれのあっさりとした態度に
ユキヤは腑に落ちないというか、
どうにもスッキリしない気持ちになる。
「んー、何か期待してる?」
そんなユキヤのモヤモヤした気持ちを見透かしたように
すみれがニヤニヤしながら聞いてくる。
「・・・別に」
(こいつ・・・ワザとなのかマジなのか・・・?)
ユキヤは彼女の態度に少々戸惑った。
「そう、何でもないならもう寝るよ」
「あ・・・」
「どうかした?」
「・・・いや、なんでもない」
(くっそ・・・!)
ユキヤは心の中で毒づく。
だがそれも見透かされていたのだろう。
すみれはニヤリと意地悪そうに笑う。
「無理しなくてもいいのに~」
そう言ってすみれはユキヤに抱きついて押し倒した。
「いや、そんなことは・・・」
慌てて取り繕おうとするユキヤの唇を すみれは自分の唇で塞いだ。
「っ!?」
驚きのあまり硬直するユキヤを尻目に、
すみれはそのまま舌を絡めてくる。
(うっ・・・!)
息苦しさを覚えると同時に、自分が興奮していることに気がつく。
長いキスを終えると、すみれは妖しく微笑みながら言った。
「さぁ、どうしてほしい?」
すみれはユキヤの身体を跨ぎ、
馬乗りのような体勢になっていた。
「・・・ずるいぞ」
ユキヤは顔を赤らめながら、視線を逸らす。
「何が?」とすみれは小首を傾げる。
「今日のお前は変だぞ」
「そんなことないよ」すみれはクスリと笑って言った。
そしてゆっくりとユキヤの方へ顔を近づけてくる。
(こ、これは・・・!)
ユキヤは期待に胸を膨らませる。
だが、すみれはそのまま耳元に口を寄せると囁いた。
「こっちはもう、元気になり始めるけど?」
すみれはそう言って、ユキヤの股に手をやる。
「!?ちょっ、まっ・・・」
ユキヤは慌ててすみれの手を押し返そうとするが、
すみれはそのままユキヤの股間のそれを摩り始めた。
「くっ・・・!」
突然の刺激にユキヤは思わず声が出そうになる。
「あ、もう気持ちよくなってきた?」
すみれは悪戯っぽく笑う。
(くそぉ!こいつ・・・!)
ユキヤは心の中で叫ぶが、もはや身体は素直に反応している。
「うぅ・・・そんな・・されたら・・・」
ユキヤが声を絞り出すようにして言うと、すみれは手を止めた。
「え・・・何?どうしたの?」
すみれはわざときょとんとした顔をしながら尋ねる。
「・・・お前絶対わざとやってるだろ!」
ユキヤがそう叫ぶとすみれはニヤリと笑った。
「さーて、どうかな~♪」
そう言いながらすみれはユキヤの服をするすると脱がせていく。
「お、おい・・・」
「なに?」
ユキヤは少し躊躇したが、素直に答える。
「いや・・・もっとやってくれ」
すみれは呆れたような顔でため息をつく。
「・・・今日は素直だねぇ」
「うるせぇ!」
・・・そんな事を話してる間に彼は全裸にされ、
後ろ手に枷を嵌められ拘束されていく。
「ふふ♪」
すみれは満足そうに笑っている。
「くそっ・・・」
「これで前隠せなくなっちゃったね」
すみれはユキヤの耳元で囁く。
「ぐぅぅ・・・」
ユキヤは悔しさと恥ずかしさが
入り混じったような表情をしている。
「あらら、だんまり?」
「・・・・」
すみれの問いかけに彼は俯いたまま黙ってしまう。
「そんな風に黙ってると、私のしたいようにしちゃうよ?」
「・・・いつもそうしてるくせに」
ユキヤがぼそりと呟いた。
「ふーん、そんな事言うんだ?
じゃあ今日はお〇ん〇んだけ触ってあげない」
「な!?」
ユキヤは思わず声を上げていた。
(こいつ・・・!)
すみれはニッコリと微笑む。
その宣言は彼にとって地獄の始まりであった・・・。
「最近ここ、すんごい感じやすくなってるよね?」
すみれはそう言うとユキヤの背中に回り、
乳首を軽く摘まんだ。
「ひぎゃっ・・・」
敏感な部分をいじられたせいでユキヤは小さく声を上げる。
「ねぇ、答えてよ?」
すみれは執拗に彼を攻め立てる。
「う・・・うぅ」
ユキヤは言葉にならない声で悶えることしかできない。
「ねぇ、どうなの?」
「くぅぅ・・・」
すみれの言葉責めに耐えかねたユキヤがようやく白旗を上げた。
「き・・・気持ちい・・・」
耳まで真っ赤にしたユキヤの口から囁くような声が漏れる。
「ふふ、よくいえました」
すみれは嬉しそうに言うと彼の耳に息を吹きかける。
「ひゃっ!」
突然の刺激にユキヤはビクッと反応してしまう。
「あはは、可愛い~♪」
すみれはからかうように笑った。
ユキヤは顔を赤くして俯いた。
そしてそれに反応するように彼の股間のものが
ムクムクと頭をもたげてくる・・・。
「あ、あぁ・・・」
自分の身体が我慢できなくなっているのを、
嫌でも理解させられる。
「ふふ、大きくなってきたね」
すみれは楽しげに笑って言った。
「でもまだ触ってあげないからね。」
済俺は先ほどの予告通り、彼の股間に視線を送るものの、
一切触れようとはしなかった。
「くっ・・・」ユキヤは歯を食いしばり、もどかしさに耐える。
「ねぇ、どうしてほしいの?」すみれは意地の悪い笑みを浮かべている。
「いや・・・その」
ユキヤは恥ずかしさのあまり、口ごもってしまう。
すみれは妖艶な笑みを浮かべながら言った。
「今日はいっぱい我慢してもらうからね!」
「?!!」
その言葉にユキヤの顔が青ざめる。
「そうそう、その顔。ユキちゃんのそういう顔、
わたし見たかったんだ」
すみれはそう言ってくすくすと笑っていた。
ユキヤはその笑顔にゾクリとした恐怖を覚え、背筋が震えた。
(何をされるんだ・・・?)
ユキヤはまたも不安な気持ちに襲われていた。
だがその一方で、ユキヤの身体は
彼女の手で犯されるのを待ち望んでいた。
「それじゃまずは、仰向けになってね」
すみれの言葉に従って彼は仰向けに横たわる。
するとすみれがその上に跨るようにして座った。
そして首筋にキスをするとそのまま舌を這わせていく。
気持ち良さとくすぐったさが入り混じった感覚が
彼の身体を支配する。
「はぁ・・・はぁ・・・」
ユキヤの口から漏れる熱い吐息。
すみれはクスリと笑うと言った。
「ユキちゃん、興奮してるね」
「う、うるせえっ!」
彼は顔を真っ赤にして反論する。
「ふふ、可愛い♪」
楽しんでいるすみれに対し、
ユキヤの方は限界をむかえようとしていた。
「ふふ、こっちはどうかな?」
すみれは次に脇に舌を這わせていった。
毎日の手入れにより腋毛は処理されているため、
彼女の舌が直に当たってくる。
「ちょっ、くすぐったいって・・・」
彼は身を捩るが、逃れることはできない。
すみれは執拗に脇を攻め立てる。
するとその刺激に反応してユキヤのものがピクッと動く。
「ふーん、まだ余裕だね」
すみれは楽しげに言う。
「このっ!好き勝手やりやがって!」
ユキヤが怒りと快感が入り混じったような叫び声を上げる。
「すごいねぇ、全然触ってないのに
もうこんなにビンビンになってるよ」
すみれはそう言ってユキヤのモノの先っぽを指先で突っついた。
「うぅっ!」
ユキヤはその快感に耐えかねたように声を上げる。
「ふふ、もう我慢できなくなってきちゃった?」
すみれは更に意地悪問いかける。
「くっ!そ、そんな・・・訳ない・・だろ!」
ユキヤは強がってみせるものの、
その口調は明らかに弱々しいものだった。
「ふーん」
すみれは意地の悪そうな笑みを浮かべると、
ユキヤの乳首にしゃぶりつく。
「ひゃんっ!」
ユキヤの口からたまらず甘い声が漏れた。
「もう、可愛い・・・」
すみれはユキヤの頭を撫でる。「やめろよ・・・!」
ユキヤは顔を真っ赤にして抵抗する。
だが、そんな抵抗も虚しく、
彼の身体はどんどんと熱を帯びていく・・・。
すみれはユキヤの股間に手を伸ばし、
指先で優しく触れていった。
「あふぅ・・・」
「ふふ、身体中が敏感になっちゃってるね」
すみれは嬉しそうに微笑む。
(うう、またされるがままに)
ユキヤは悔しそうに歯嚙みした。
つづく
帰りに寄ったファミレスでユキヤはすみれに尋ねた。
「ふふ、たまにはいいかなって。でも楽しかったでしょ?」
「まぁな」
ユキヤは照れくさそうに笑う。
「なら良かった!」
すみれも嬉しそうに笑った。
「お前も楽しそうだったしな」
「うん、楽しかったよ!」
すみれは満面の笑みで答える。
「・・・ねぇ、ユキヤ?」
不意にすみれが真面目な顔になって言った。
「ん?」
ユキヤは少し首を傾げる。
「私たち・・・これからもずっと一緒だよね?」
「ああ、もちろんだ」
そう言って2人は笑い合った。
(そっか、私が楽しんでもいいんだよね。)
すみれの中でなにかが吹っ切れたような気がした。
***
数日後、すみれはユキヤと一緒に自宅で夕食をとっていた。
(私が楽しい事・・・か)
「何ニヤニヤ気持ちの悪い笑い浮かべてるんだよ?」
ユキヤが訝しげにすみれを見る。
「え?私笑ってた?」とすみれは自分の顔を押さえる。
「うん、思いっきりな」
(楽しい事・・・か)
ユキヤの言葉に触発されて、すみれの中で一つの答えが出た。
「へへ・・・ちょっとね」
すみれは笑って誤魔化した。
ユキヤはすみれの様子を見て、何かを察したのか
それ以上追及はしなかった。
「ごちそうさまでした」
夕食を食べ終えた2人は食器を片付ける。
「ねぇ、ユキヤ?」
すみれはふと思い立ってユキヤに声をかける。
「ん?なんだ?」とユキヤが答えると、
すみれは少し照れくさそうに言う。
「・・・やっぱりなんでもない!」
(ここで言っちゃったら面白くなくなっちゃうもんね!)
すみれはまた無意識にニヤニヤとしてしまう。
(俺、今晩あたりなにかされるんじゃないだろうな・・・)
ユキヤの中では不安な気持ちが湧き出ていた。
それぞれ思惑を抱えながら二人は夜まで過ごした。
***
そして夜・・・。
「それじゃおやすみー」
すみれはそう言ってベッドにもぐりこもうとする。
「・・・え?」
「何してるの?寝ないの?」
「いや、寝るけど・・・」
ユキヤは拍子抜けしたような顔をしていた。
「どうしたの、そんな顔して?」
「いや、なんでもない」
ユキヤはそう言って首を振った。
(いや・・・そんな期待していたとか、
そんなんじゃないけど・・・)
すみれのあっさりとした態度に
ユキヤは腑に落ちないというか、
どうにもスッキリしない気持ちになる。
「んー、何か期待してる?」
そんなユキヤのモヤモヤした気持ちを見透かしたように
すみれがニヤニヤしながら聞いてくる。
「・・・別に」
(こいつ・・・ワザとなのかマジなのか・・・?)
ユキヤは彼女の態度に少々戸惑った。
「そう、何でもないならもう寝るよ」
「あ・・・」
「どうかした?」
「・・・いや、なんでもない」
(くっそ・・・!)
ユキヤは心の中で毒づく。
だがそれも見透かされていたのだろう。
すみれはニヤリと意地悪そうに笑う。
「無理しなくてもいいのに~」
そう言ってすみれはユキヤに抱きついて押し倒した。
「いや、そんなことは・・・」
慌てて取り繕おうとするユキヤの唇を すみれは自分の唇で塞いだ。
「っ!?」
驚きのあまり硬直するユキヤを尻目に、
すみれはそのまま舌を絡めてくる。
(うっ・・・!)
息苦しさを覚えると同時に、自分が興奮していることに気がつく。
長いキスを終えると、すみれは妖しく微笑みながら言った。
「さぁ、どうしてほしい?」
すみれはユキヤの身体を跨ぎ、
馬乗りのような体勢になっていた。
「・・・ずるいぞ」
ユキヤは顔を赤らめながら、視線を逸らす。
「何が?」とすみれは小首を傾げる。
「今日のお前は変だぞ」
「そんなことないよ」すみれはクスリと笑って言った。
そしてゆっくりとユキヤの方へ顔を近づけてくる。
(こ、これは・・・!)
ユキヤは期待に胸を膨らませる。
だが、すみれはそのまま耳元に口を寄せると囁いた。
「こっちはもう、元気になり始めるけど?」
すみれはそう言って、ユキヤの股に手をやる。
「!?ちょっ、まっ・・・」
ユキヤは慌ててすみれの手を押し返そうとするが、
すみれはそのままユキヤの股間のそれを摩り始めた。
「くっ・・・!」
突然の刺激にユキヤは思わず声が出そうになる。
「あ、もう気持ちよくなってきた?」
すみれは悪戯っぽく笑う。
(くそぉ!こいつ・・・!)
ユキヤは心の中で叫ぶが、もはや身体は素直に反応している。
「うぅ・・・そんな・・されたら・・・」
ユキヤが声を絞り出すようにして言うと、すみれは手を止めた。
「え・・・何?どうしたの?」
すみれはわざときょとんとした顔をしながら尋ねる。
「・・・お前絶対わざとやってるだろ!」
ユキヤがそう叫ぶとすみれはニヤリと笑った。
「さーて、どうかな~♪」
そう言いながらすみれはユキヤの服をするすると脱がせていく。
「お、おい・・・」
「なに?」
ユキヤは少し躊躇したが、素直に答える。
「いや・・・もっとやってくれ」
すみれは呆れたような顔でため息をつく。
「・・・今日は素直だねぇ」
「うるせぇ!」
・・・そんな事を話してる間に彼は全裸にされ、
後ろ手に枷を嵌められ拘束されていく。
「ふふ♪」
すみれは満足そうに笑っている。
「くそっ・・・」
「これで前隠せなくなっちゃったね」
すみれはユキヤの耳元で囁く。
「ぐぅぅ・・・」
ユキヤは悔しさと恥ずかしさが
入り混じったような表情をしている。
「あらら、だんまり?」
「・・・・」
すみれの問いかけに彼は俯いたまま黙ってしまう。
「そんな風に黙ってると、私のしたいようにしちゃうよ?」
「・・・いつもそうしてるくせに」
ユキヤがぼそりと呟いた。
「ふーん、そんな事言うんだ?
じゃあ今日はお〇ん〇んだけ触ってあげない」
「な!?」
ユキヤは思わず声を上げていた。
(こいつ・・・!)
すみれはニッコリと微笑む。
その宣言は彼にとって地獄の始まりであった・・・。
「最近ここ、すんごい感じやすくなってるよね?」
すみれはそう言うとユキヤの背中に回り、
乳首を軽く摘まんだ。
「ひぎゃっ・・・」
敏感な部分をいじられたせいでユキヤは小さく声を上げる。
「ねぇ、答えてよ?」
すみれは執拗に彼を攻め立てる。
「う・・・うぅ」
ユキヤは言葉にならない声で悶えることしかできない。
「ねぇ、どうなの?」
「くぅぅ・・・」
すみれの言葉責めに耐えかねたユキヤがようやく白旗を上げた。
「き・・・気持ちい・・・」
耳まで真っ赤にしたユキヤの口から囁くような声が漏れる。
「ふふ、よくいえました」
すみれは嬉しそうに言うと彼の耳に息を吹きかける。
「ひゃっ!」
突然の刺激にユキヤはビクッと反応してしまう。
「あはは、可愛い~♪」
すみれはからかうように笑った。
ユキヤは顔を赤くして俯いた。
そしてそれに反応するように彼の股間のものが
ムクムクと頭をもたげてくる・・・。
「あ、あぁ・・・」
自分の身体が我慢できなくなっているのを、
嫌でも理解させられる。
「ふふ、大きくなってきたね」
すみれは楽しげに笑って言った。
「でもまだ触ってあげないからね。」
済俺は先ほどの予告通り、彼の股間に視線を送るものの、
一切触れようとはしなかった。
「くっ・・・」ユキヤは歯を食いしばり、もどかしさに耐える。
「ねぇ、どうしてほしいの?」すみれは意地の悪い笑みを浮かべている。
「いや・・・その」
ユキヤは恥ずかしさのあまり、口ごもってしまう。
すみれは妖艶な笑みを浮かべながら言った。
「今日はいっぱい我慢してもらうからね!」
「?!!」
その言葉にユキヤの顔が青ざめる。
「そうそう、その顔。ユキちゃんのそういう顔、
わたし見たかったんだ」
すみれはそう言ってくすくすと笑っていた。
ユキヤはその笑顔にゾクリとした恐怖を覚え、背筋が震えた。
(何をされるんだ・・・?)
ユキヤはまたも不安な気持ちに襲われていた。
だがその一方で、ユキヤの身体は
彼女の手で犯されるのを待ち望んでいた。
「それじゃまずは、仰向けになってね」
すみれの言葉に従って彼は仰向けに横たわる。
するとすみれがその上に跨るようにして座った。
そして首筋にキスをするとそのまま舌を這わせていく。
気持ち良さとくすぐったさが入り混じった感覚が
彼の身体を支配する。
「はぁ・・・はぁ・・・」
ユキヤの口から漏れる熱い吐息。
すみれはクスリと笑うと言った。
「ユキちゃん、興奮してるね」
「う、うるせえっ!」
彼は顔を真っ赤にして反論する。
「ふふ、可愛い♪」
楽しんでいるすみれに対し、
ユキヤの方は限界をむかえようとしていた。
「ふふ、こっちはどうかな?」
すみれは次に脇に舌を這わせていった。
毎日の手入れにより腋毛は処理されているため、
彼女の舌が直に当たってくる。
「ちょっ、くすぐったいって・・・」
彼は身を捩るが、逃れることはできない。
すみれは執拗に脇を攻め立てる。
するとその刺激に反応してユキヤのものがピクッと動く。
「ふーん、まだ余裕だね」
すみれは楽しげに言う。
「このっ!好き勝手やりやがって!」
ユキヤが怒りと快感が入り混じったような叫び声を上げる。
「すごいねぇ、全然触ってないのに
もうこんなにビンビンになってるよ」
すみれはそう言ってユキヤのモノの先っぽを指先で突っついた。
「うぅっ!」
ユキヤはその快感に耐えかねたように声を上げる。
「ふふ、もう我慢できなくなってきちゃった?」
すみれは更に意地悪問いかける。
「くっ!そ、そんな・・・訳ない・・だろ!」
ユキヤは強がってみせるものの、
その口調は明らかに弱々しいものだった。
「ふーん」
すみれは意地の悪そうな笑みを浮かべると、
ユキヤの乳首にしゃぶりつく。
「ひゃんっ!」
ユキヤの口からたまらず甘い声が漏れた。
「もう、可愛い・・・」
すみれはユキヤの頭を撫でる。「やめろよ・・・!」
ユキヤは顔を真っ赤にして抵抗する。
だが、そんな抵抗も虚しく、
彼の身体はどんどんと熱を帯びていく・・・。
すみれはユキヤの股間に手を伸ばし、
指先で優しく触れていった。
「あふぅ・・・」
「ふふ、身体中が敏感になっちゃってるね」
すみれは嬉しそうに微笑む。
(うう、またされるがままに)
ユキヤは悔しそうに歯嚙みした。
つづく
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる