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第43話:君も気持ち良くなってほしい(その4)(完結)

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(・・・すべてを受け止めるとは・・・言ったけど)
とユキヤは思うが
(・・・やっぱりキツイかもしれない)
彼の決意は早くも挫けかけていた。

しかしそんなユキヤの気持ちなど知る由もなく、
 すみれは嬉しそうに言う。
「ふふ、可愛いなぁ~」彼女はユキヤの頭を撫でた。
(うぅ・・・)と心の中で思うが、やはり何もできない。
そんな彼の心境を知ってか知らずか、すみれは続ける。

「じゃあ、まずはキスからしようか」
すみれがそう言って、二人は唇を重ねた・・・。
「・・・んっ!」とユキヤは思わず声を上げる。
(あぁ・・・やっぱり気持ちいい・・・)
ユキヤはすみれの甘いキスに蕩けそうになる

二人は舌を絡ませ合った・・・。
「ん・・・ちゅっ・・・んんっ・・・」
(あぁ、やっぱり気持ちいいなぁ)
とユキヤは思うが、やはり何もできない。
そんな彼の心境を知ってか知らずか、
すみれは唇を離すと、続けた。
「ユキちゃん、どうされたい?」
「・・・・・!」

改めて自分のされたいことを聞かれてユキヤは無言になった。
今自分がされたいこと・・・それは分かりきっている。
(だって・・・もうこんなにほぐされて・・・)

ユキヤはすみれの指によってアナルはすっかりほぐされている。
「ほら、どうされたい?」と耳元で囁くように言われる。
(あぁ・・・もうダメだ)と心の中で呟くが、
身体は正直に反応してしまう・・・。

「ねぇ、どうしてほしい?」
「・・・ほしい」
とユキヤは消え入りそうな声で呟いた。
「ん?聞こえないよ?」とすみれが意地悪く聞き返す。
(うぅ・・・)
「すみれので・・・俺をめちゃくちゃに犯して・・・」
ユキヤは消え入りそうな声でそう言った。
「ふふ、よく言えました」
すみれは満足そうに言うと、準備し始める。

(あぁ、またすみれに後ろからされるんだ・・・)
すみれとのアナルセックスはユキヤにとって、
想像するだけで胸が高鳴ってくるぐらいの快楽を
もたらす存在であった。

自分が彼女に犯される・・・そんなシチュの特殊さも
彼の中の羞恥と背徳感を刺激していき、気持ちを高ぶらせていた。

「・・・おまたせ」
ペニバンを装着し終えたすみれが声を掛けた。

「・・・うん」とユキヤは恥ずかしそうに答える。
「ほら、する前にすることは?」
手足の枷を外しながらすみれがそう言うと、
ユキヤは四つん這いになって、
膝立ちしてるすみれのペニバンをしゃぶる。

「・・・うん、上手だね」とすみれはユキヤの頭を撫でた。
「ん・・・んん・・・」
(あぁ・・・やっぱり美味しい)
ユキヤは一心不乱にしゃぶる。

(あぁ、これってすごくいやらしい光景だよね・・・)
そんなユキヤを見てすみれも興奮していく・・・。
「ほら、しっかり舐めてね」とすみれはユキヤの尻を軽く叩いた。
「・・・うぅ」とユキヤが切ない声を上げる。
そして再び舌を使い始める・・・。

本物のペニスではないので、この行為に意味は殆どない。
しかし二人の間ではある種の儀式となっていた。

ユキヤは一心不乱にすみれのペニバンに舌を這わせる。
(あぁ、すみれの匂いだ・・・)
ユキヤはその匂いだけで身体が熱くなっていくのを感じた・・・。

「ユキちゃん、これ欲しい?」
「・・・・。」
ユキヤはペニバンに舌を這わせながら頷いた。

「じゃあ、おねだりしてみて?」とすみれが耳元で囁く。
(あぁ・・・もうダメだ)
ユキヤはすみれのペニバンを舐めながら言う。
「お、俺の後ろの・・に・・・」
(うぅ・・・恥ずかしい)と心の中で呟くが、
その恥ずかしさも身体を興奮させる材料になっていた・・・。

そしてついに彼は言ってしまったのだ・・・。
「・・・入れてください」
「ふふ、よく言えました」
そう言ってすみれはまた彼の頭を優しく撫でる。

「じゃあ入れるよ。痛かったら言ってね・・・」
そう言って彼女はゆっくりとペニバンを挿入する。
「あ・・・あぁ・・・」とユキヤは思わず声を上げる。

自分ののアナルに彼女のペニバンが入っていく・・・。
(あぁ、入ってくる・・・)
ユキヤは自分の中に大きなものが
徐々に入っていくのを感じながら
興奮を強めていく。

そしてついにそれは全て入りきる。
(あぁ、すごい圧迫感だ・・・)
ユキヤは自分の身体の中に感じる異物感に思わず身体を震わせた。

「ほら、全部入ったよ」とすみれは言った。
「あ、あぁ・・・」
ユキヤは顔を真っ赤にしながら答える。
(あぁ、やっぱりすごい圧迫感だ・・・)
「じゃあ動くね」と言ってすみれは腰を動かし始めた・・・。

最初はゆっくりと小さく動いていたが、
次第にその動きを大きくしていく。
「あ・・・あぁっ!」とユキヤは思わず声を上げる。
(うぅ・・・気持ち良いけど・・・苦しい)
「ひぐっ!ひゃうっ!はぁん・・・」
ユキヤの口から悲鳴が上がる。

「はぁ、はぁ・・・・ユキちゃん・・・可愛い」
腰を動かしながらすみれも興奮しているようだ。
(あぁ、すみれが興奮してる・・・嬉しい)
「ひゃう!ひゃうっ!」ユキヤの口から再び悲鳴が上がる。
(あぁ、お尻犯されてるのに・・・気持ち良くてイっちゃいそう)

「あ、あぁ・・・奥に・・・あたるぅ」
あまりの気持ち良さにユキヤの理性が吹っ飛びそうになる。

ユキヤはすみれに後ろからもされるようになるまで、
まさか自分がアナルでこんなに感じるなんて思わなかった。

そして前と後ろ、どちらでされるのがいいのか、
自分でもよく分からなくなっていた・・・。
ただ、両方ともとても気持ちいい・・・それに変わりはないのだ。

「ひぎっ!ひゃうっ!」
(あぁ・・・もっと激しくして欲しい)
興奮のあまりユキヤは更に強く求めてしまう
でも恥ずかしくて言えない・・・。
(でも・・・)

「ねぇ・・・すみれ」
ユキヤは口を開いた。
「どうしたの、ユキちゃん?」
すみれがきょとんとしたかおで聞き返す。

「すみれは・・・俺としてて・・・気持ちいいの?」
ユキヤは顔を真っ赤にして言った。
「ふふ、もちろんだよ」とすみれが即答する。

「ホントに?」「当たり前でしょ?」
すみれがそう答えると、ユキヤは少しだけ笑顔になって
「そっか・・・なら良かった・・・」
と言った。

「ふふ、ユキちゃん可愛い」
とすみれも笑うと、さらに腰を強く打ちつけた。
「ひゃう!?ひぐっ!」
「だって・・・私はいつだって、ユキちゃんとしてるときは、
最高に気持ちいいんだから!」
すみれは腰を動かし、汗だくになりながらそう言った。

「あぁ・・・すみれ!」
ユキヤは嬉しさと恥ずかしさで顔が真っ赤になる。
(あぁ、嬉しい!)
彼は心の中でそう思った。

「俺も・・・すみれとするのが最高に気持ちいいよ」
とユキヤも言う。
「へへ、ありがと」
とすみれは嬉しそうに言った。

「ねぇ、ユキちゃん」
「・・・なに?」
「顔見えるように・・・しようか?」
「・・・うん」

2人はここで、向かい合ってお互いの顔が見える体制になる。
「ふふ、ユキちゃんの顔よく見える」
すみれは嬉しそうだ。
「俺も・・・すみれの顔が見えて嬉しいよ」
ユキヤも言う。

「ねぇ、またキスしよっか?」
「・・・うん!」と言って二人は唇を重ねた・・・。
そして再び腰を動かし始める・・・。
「ん・・・んんっ」お互いの舌も絡み合う。

(そう言えば前に、キスするときが
一番ドキドキするって言ってたな・・・)
ユキヤはすみれのキスに酔いしれながらそう思った。
(あぁ・・・やっぱり気持ちいい)
「ん・・・んんっ!」とユキヤの口から思わず声が漏れる。

「あ・・・あぁん・・・すみれぇ・・・」
「はぁ・・・ユキちゃん・・・可愛い」
すみれも息を荒げながら言う。
(あぁ、やっぱり気持ちいい・・・)

「ユキちゃん、もっと・・・気持ち良くなって・・・」
すみれはユキヤのペニスに手を伸ばし、刺激していく
「ひゃうっ!」とユキヤは思わず声を上げる。
「あぁ、ダメ・・・両方・・・とか」
とユキヤは 顔を真っ赤にしながら言う。
しかしすみれの手は止まらない。

「ふふ、両方気持ちいいでしょ?」
と言いながら彼女の手は激しく動く。
「あぁ・・・気持ち良すぎておかしくなっちゃうぅ・・・」
ユキヤは思い切りすみれを抱きしめる。

「うん、一緒におかしくなっちゃおう!」
すみれもユキヤを抱きしめる。
そして二人は絶頂を迎える・・・。

「はぁはぁ・・・ユキちゃん・・・気持ち良かった・・・よ」
とすみれはユキヤにまたキスをする。
(あぁ、やっぱりキスって気持ちいいなぁ)

「うん・・・俺も気持ち良かったよ」とユキヤも返す。
「そうか・・・よかっ・・・た」
すみれはそうとだけ言うと、ユキヤの横にぱたりと倒れこんだ。

「すみれ?!」
とユキヤが心配そうに声をかける。
「大丈夫・・・ちょっと疲れただけ・・・」
とすみれは力なく答えた。

「ゴメン、ちょっと外すね・・・」
すみれがそう言ってぺニパンのハーネスを外していく。
「え・・・?!」
「ふぅ・・・」

すみれが外したハーネスの裏側には・・・
ディルドが2本存在していた。

「え・・・すみれ、これって・・・」とユキヤが驚きながら聞く。
(もしかして・・・。)
「うん、実はね・・・今日はずっと前と後ろにいれてたんだ」
とすみれは言った。
「・・・え?」とユキヤは驚く。

(じゃあ、今までずっと入ったまま!?)
「はぁはぁ・・・うん、そうだよ・・・ふふ、ユキちゃんと一緒にね、
私、前も後ろも・・・感じまくってた。」
とすみれは息を整えながら恥ずかしそうに言う。

「じゃ、じゃあお前はずっと前と後ろに
ディルド入れた状態で、してたのか?!」
ユキヤはわけが分からない・・・。
(何してるんだよ?!こいつは・・・・!)

「そうだよ・・・あぁ、気持ちよかった・・・」
とすみれは虚ろな目になって答える。
(お前・・・普通にやべーよ!)
とユキヤは思ったが口に出さなかった。

「なんかね・・・ユキちゃんに滅茶苦茶にされてる気分だった。」
とすみれは恍惚としながらも曇りのない笑顔だ。
「無茶しやがって・・・・。」
とユキヤは呆れ顔で言った。

「へへ、でもこれで二人でもっともっと気持ちよくなれたよね」
とすみれが満足そうに笑う。
(くそ・・・可愛いな)
「まぁそうだな・・・」とユキヤは照れくさそうに答える。
(ありのままを、受け止める・・・か)

ユキヤはすみれの頭を撫でた。
「ん・・・えへへ」とすみれが嬉しそうにする。
(そうだ・・・今のままでいいんだ)
「ん?どうしたの?ユキちゃん」とすみれが聞く。
「いや、なんでもないよ」と言ってユキヤは笑った。

***

「ねぇ、黒川くんに何を相談してたの?」
数日後、すみれはユキヤにそれとなく聞いてみた。

「ん?なんの事だ」とユキヤはとぼける。

「嘘。結衣ちゃん達から聞いたんだから。」
「うぐ・・・」
(あいつ・・・喋りやがったな)
ユキヤは言葉に詰まる。

(まったくどいつもこいつも・・・)
ユキヤは心の中で毒づいたが、黒川に相談すれば、
結衣たちに伝わるのは当然の流れである。

「うーん・・・」
ユキヤは観念したのか少し考えた後、
「・・・かいつまんで言うと、
『お前とずっと一緒にいられるには?』かな」
と言った。
恐ろしくざっくりとした言い方だが、嘘は言ってない。

「え・・・?」すみれは驚いた表情になる。
(まぁ、そういう反応になるよな)
ユキヤは思った。
とは言ってもあんまり具体的に説明するのは照れ臭い。

「と、とにかくもう解決したから」
ユキャは視線を逸らしながら言った。
「ふぅん、ならいいけど・・・」
すみれもいまいち腑に落ちない感じだが、笑顔で返す。
(そう、俺はすべてを受け止めるって決めたんだ・・・。)
ユキヤは心の中で決意を新たにする。

「で、そんなに私と一緒にいたいの?」
とすみれは意地悪な質問をする。
(くそ、こいつめ)
「うん・・・一緒にいたいよ」とユキヤが素直に答える。
(あぁ、やっぱり恥ずかしいなぁ)

「・・・私もだよ」
とすみれは笑顔で返す。
(あぁ、やっぱり可愛いなぁ)
「ふふ、ユキちゃん可愛い」
とすみれは笑うとそのまま唇を重ねた・・・。

「・・・私もね、色々考えるから。」
「え?」
「ユキちゃんと一緒にいつまでも楽しめるように」
「え?」
「もっと気持ちよくなれるように」

「ええと?」
「もっともっと、二人で気持ちよくなれるように
ユキちゃんが気持ち良くなれる事、沢山勉強するから」
すみれはそう言うとユキヤを抱きしめる。
そして耳元でささやく・・・。
「・・・だから、これからも一緒にもっと気持ちいいことしよ♡」

彼としては嬉しい言葉であるはずなのだが、
ユキヤは何故かどこかで不安を覚えた・・・。
(どうしてだろう・・・とてつもなく嫌な予感がする)
「よ、よろしくお願いします」
とユキヤは若干引きつった笑顔で返す。

(こいつの『勉強する』とか『二人でもっと気持ちよくなれる』
ってセリフ・・・絶対に碌なもんじゃないぞ・・・)
と彼は心の中で冷や汗をかいた。

おわり
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