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第15話:不思議なお薬(その2)
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「え、ええ!?・・・・えええええ?!!!!」
あまりの事にユキヤの脳に情報がすぐに伝わらず、
時間をかけて驚いた。
「ななななな・・・なんで・・・こんな」
ユキヤが驚きの余り口をパクパクさせていると、
すみれが真っ青になり
「私・・・女の子じゃなくなっちゃった・・・」
とぶるぶる震えて呆然としている。
そんな様子を見てユキヤは
(そうだよ!俺なんかよりすみれの方が
よっぽどショックが大きいはずだ!)
と我に返り、すみれを優しく抱きしめた。
「大丈夫だよ。きっと大丈夫だって・・・」
ユキヤはそう言ってすみれを励まそうとするが、
その声は少し動揺していた。
しかしなんとか深呼吸をして
「・・・落ち着いて・・・何があったか言ってみてくれ」
と真剣な顔ですみれを見た。
「・・・うん、わかった」すみれも泣きながら
ユキヤの目を見て答えた。
すみれの話によると、夜中自分の体が熱くて目が覚めた。
最初はすぐにおさまるだろうと思っていたが、
どんどん熱く痛くなっていった。
そして股間に痛みが集中したらと思ったら・・・
「そしてこんなことに・・・」
すみれは顔を赤面させつつ言った。
やはりすみれ本人にもなぜこうなったのかが分からないようだ。
「・・・・。」ユキヤは考え込んでから、
もう少し遡った質問をしてみる。
「で、今日の昼間何か変なことあった?」
「えっと・・・結衣ちゃんたちに最近眠れないってい言ったら
外国のお薬くれて・・・」
「・・・・・!」
なんか一気に答え合わせが出来てしまったような気がした。
「それだ!!!」
ユキヤは思わず叫んでしまった。
「・・・どうしたの、急に大きな声出して」
すみれもびっくりした様子で聞いてきた。
「・・・どうしたもこうしたも・・・
原因それしかないじゃん・・・」
ユキヤは頭を抱えてうなだれる。
「・・・どういうこと?」
「だからさ・・・多分あの二人がくれた怪しい薬が
原因だと思うんだよ」
「・・・そうなのかなぁ」
(・・・というかそれしかないだろ!)
「他に思い当たる事ある?無いよね?ね?」
ユキヤは念を押して聞いた。
「でもただのリラックスの薬って言ってたのになぁ・・・」
「・・・あの双子が持ってきた薬だぞ?!」
苦々しい表情でユキヤは言う。
「確かにちょっと怪しい感じはしてたけど・・・」
「怪しいなんてもんじゃないよ!!100%あいつらのせいだよ!!!」
そうユキヤが怒鳴ると、すみれが思い出したように言う。
「でもユキちゃんも飲んでるけど?」
「・・・え?」「ほらさっき寝る前に・・・」
「あー、さっきのミルクか・・・。
でも俺の身体は別に普通だしなぁ・・・」
「だって・・・」
すみれはじっとユキヤを見つめる。
「だって、ユキちゃんは元々男だし!」「そ、そうなのか?!」
男性器が生える効果はあっても、
性転換させる効果はなかったようだ。
「・・・このまま元に戻らなかったらどうしよう・・・」
すみれがこの世の終わりのような顔をしている。
「ま、まだ大丈夫じゃないかな」
ユキヤは慌ててフォローする。
「・・・この先性別聞かれたらなんて答えたらいいのかな?」
「・・・なんだその心配?」
ユキヤは呆れ気味に突っ込む。
「・・・まだ胸もあるし、完全に男ってわけじゃないんだから」
ユキヤはすみれの胸に手を伸ばす。「や、止めなさいよ、もう」
すみれはユキヤの手を振り払う。
「でも実際どうなの?別に女の方が消えてるわけじゃないんだろ?」
ユキヤは再度すみれのおっぱいに手を伸ばしながら聞く。
普段どさくさに紛れてこんな事をすれば、
即座にすみれからツッコミが入るところだが、
今の彼女にそんな余裕はない。
「それは、そうだけれど・・・」
ユキヤの問いにすみれは恥ずかしげに答える。
「・・・もしかして『ふたなり』ってやつか?!」
そんなもの、エロ漫画でしか見たことがない。
「いやまぁ・・・、そういうことになるのかな?」
「マジで!?」
「・・・うん」
ユキヤは驚くと同時に、『見て見たい』という衝動にも駆られていた。
しかし今の精神状態のすみれにそんなこと言えるはずがなかった。
「・・・それで、どうすれば治るのかな、これ」
すみれが不安気に聞いてくる。
「・・・う~ん」
ユキヤは腕組みをして考える。
「とりあえず明日、あの双子に聞いてみるしかないな。
何か知ってるかもしれんし」
なんたって薬をくれた張本人たちだ。
「・・・やっぱりあの二人に聞かないとダメ?」
「そりゃあ、な」
「じゃあさ・・・、もし、もしもだけどさ、
あの二人が知らないようなことだったら・・・」
「・・・何?」
「私がずっとこのままだったら・・・ユキちゃんはどうする?」
すみれが上目遣いでユキヤを見ながら言った。
「こんな普通でない状態の人間と一緒にいたい?」
「・・・別に、俺は気にしないけど」
ユキヤは少し考え、そしてきっぱりと答えた。
「俺がすみれの彼氏なのは変わらないし」
「・・・そっか」
すみれはほっとした表情を見せる。
「だから安心しろって。お前はお前なんだから」
「・・・ありがと」すみれが嬉しそうに微笑む。
「だからさ、今は『元に戻らないときの事』じゃなく
『元に戻る方法』を考えよう!」
「・・・う、うん」
すみれが若干気まずそうな顔で返事をする。
「・・・どうした?」
「えっとね・・・、ちょっと言いにくいんだけど・・・」
すみれがもじもじしながらユキヤに言う。
「・・・大きくなってる・・・」
「へっ?!ちょ、それってまさか・・・」
ユキヤは思わず自分の股間を確認する。
「違うわよ!そうじゃなくて、その、
ユキちゃんに胸揉まれたときから・・・」
「お、おい、ちょっと待て」
ユキヤは慌てだす。
「・・・大きくなって、熱い」
すみれは真っ赤になりながら俯く。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ」
ユキヤがさらに焦り出す。
「・・・その、なんだ、つまりアレか?興奮して立ってきた・・・と?」
「言わないでよ!」
すみれが両手で顔を覆う。
「・・・悪い」
ユキヤはすみれに謝る。
「・・・でもこれ、どうしよう・・・」
「ど、どうしようって言われても」
「ねぇ・・・これどうすれば治まるの?」
すみれが潤んだ瞳でユキヤを見つめる。
「うぐっ・・・」
ユキヤは一瞬言葉に詰まる。とりあえず男である以上、知ってはいるが
具体的に口に出すのは恥ずかしいものばかりだ・・・。
「そ、そりゃあまぁ・・・いつもお前にされてるような事とか」
ユキヤはそう言って言葉を濁した。
「いつもの・・・?」
すみれがきょとんとする。
「・・・ま、まぁ、要するに刺激して出せば治まる・・・」
「ふぅん・・・」
すみれが興味深げにユキヤを見る。
「・・・ユキちゃんがしてくれるの?」
すみれはユキヤの耳元で囁いた。「・・・ああ、いいぜ」
自分の手で刺激するという方法もあるが、今のすみれには酷だろう。
ユキヤはすみれをベッドに押し倒すと、パジャマを脱がせ始めた。
「ちょ、ちょっと、いきなり!?」
「だって、このままだと汚れるぞ?」
「う、うん・・・」
すみれが顔を赤くしながらも、
ユキヤのされるがままに服を脱がされる。
「あ、あのさ、ユキちゃん」
「何?」
「・・・電気消さないの?」
「消すわけないじゃん」
ユキヤは即答する。
「なんで?」
「暗いと見えないし」
「でも、明るいとちょっと恥ずかしいというか」
「慣れろよ。これからもっと凄いことするのに」
「ううう~」
「ほら、もう観念しろって」
ユキヤはそう言うと、裸のすみれを仰向けに寝かせる。
「足開いて」
「う、うん・・・」
すみれが素直に従う。
(ふたなりのここって・・・こんな風になってるのか)
この先見る機会は(多分)ないと思われる状態なので、
ついまじまじと見てしまう。
「う・・・あんまりジロジロ見ないの!」
流石にすみれも声を荒げる。
「ごめん、なんか珍しくて」
「珍しいって・・・君にだってあるでしょ!?これと同じものが!!」
「いや、同じ身体に一緒に付いているって事だけでもありえない事だし」
「そうだけどさぁ・・・」
まず生えてきた(?)という男性器は女性器の前に位置していた。
そして女性器はその下に隠れるように存在している・・・。
「・・・」
ユキヤは思わずゴクリと唾を飲み込む。
(すごい・・・ちゃんと二つ付いてるんだ)
ユキヤは感心して眺めているが、注目すべきはそれだけではない。
(なんか・・・俺のより大きくないか?!)
すみれの男性器の大きさは、ユキヤのものよりも一回り大きかった。
(こんなの挿れられたら・・・)ユキヤは生唾を飲み込む。
「・・・ユキちゃん」
「え?ああ、悪い悪い」
いつの間にか見とれてしまっていたようだ。
(うう、変な気分になってくる・・・)
自分のものと比べていたせいで、妙な気持になってしまった。
「じゃあ、触るから」
「う、うん」
ユキヤはそう言うと、すみれの股間へと手を伸ばす。
「あっ・・・」
その瞬間、すみれの口から甘い声が出る。
ユキヤはそんなすみれの仕草が可愛くて思わず見とれてしまう・・・。
だが、今はそういう場面ではないので、すぐに頭を切り替える。
(俺だって他人のを扱くなんて始めてだし・・・)
まずは優しく包むように握ってみる。
すると、すみれがビクッと反応した。
(大きくなるってことは、神経も通ってるんだよな・・・)
「んっ・・・」
「大丈夫?」
「だ、大丈夫・・・続けて」
「分かった」
ユキヤは慎重に力を加えていく。
「くぅ・・・」
すみれの息遣いが荒くなる。
「気持ちいい?」
「わ、分からない・・・けど・・・」
「わかった・・・」
ユキヤの手の動きが少しだけ早くなる。
「ん、んん・・・あぁっ!」
すみれの声が次第に切ない感じになってくる。「ど、どう?」
「な、なんだか・・・へ、変な感じがするの」
「そっか。じゃあ、こういうのは?」
今度は人差し指でつつつっとなぞる。
「ひゃあ!?」
すみれは身体を大きくのけぞる。
(ひょっとして俺よりも敏感か?)
ユキヤはすみれの反応を見てそう思う。
ユキヤも経験が無いわけではないが、
そこまで感度が高い方ではなかったはずだ。
「ちょ、ちょっと待って・・・」
「え?何が?」
「わ、わからない・・・けど、すごく変・・・あぁ・・」
すみれの顔はまるで熱でもあるかのように紅潮し、
目もうつろになっている・・・
「お、おい!まさか・・・・?!」
「うぅ・・・!くぅぅっ!!・・・・あぁぁぁぁっ!!」
すみれのモノから白いものが盛大に吹き出した・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
自分の彼女にペニスが生えて、目の前で盛大に射精する・・・
あまりといえばあまりに光景に、
ユキヤは呆然と見守るしか出来なかった・・・。
やがて呼吸が落ち着いてきたのか、ユキヤの方に視線を向ける。
「・・・射精・・・しちゃったんだ・・・私・・・」
恐らく自分以上にショックを受けているはずのすみれに、
ユキヤはかけてやるべき言葉が見つからず、無言で見守った。
「ごめんなさい・・・こんなの見せられても困るよね・・・」
すみれは力なく謝ってしまう。
「い、いや、俺は別に・・・男ならだれにでもある事だし・・・」
「私・・・女の子なんだよ・・・」
すみれの言葉にユキヤはハッとなる。
そうだ。彼女は女の子なのだ。
男と女では身体の構造が違う。
男にとって当たり前の事でも、彼女にとっては未知の体験だったのだ。
「その、言い方悪かったな・・・ごめん」
ユキヤはすみれに謝った。
「いいよ・・・でも、男の子がイクってこういう感じなんだ・・・」
すみれは少し落ち着いたのかそれとも惚けてるのか、
ぼんやりとした顔でつぶやく。
「あー、うん、まあ、そんな感じかな・・・」
しかしそんな二人のやり取りをよそに
すみれのペニスはまだ衰えを見せていなかった・・・。
「まだ、元気だね・・・」
「すごいな・・・あれだけ出したのに・・・」
ユキヤもちょっと驚いていた。
「薬の・・・せい・・・なのかな?」
すみれも戸惑っている。
「多分だけど、そうだと思う。普通あんなに出ないと思うし」
ユキヤも自信なさげである。
「そうなの?」
「ああ。それにしても、本当に生えてるな・・・」
ユキヤはまじまじとすみれの股間を見つめる。
「ちょ、だからあんまり見ないで・・・」
すみれは恥ずかしそうに顔を背ける。
「あ、悪い」
ユキヤは慌てて目を逸らす。
「あ、あのさ・・・」
「ん?」
「今度は・・・その、口でして・・・見せて・・・」
つづく
あまりの事にユキヤの脳に情報がすぐに伝わらず、
時間をかけて驚いた。
「ななななな・・・なんで・・・こんな」
ユキヤが驚きの余り口をパクパクさせていると、
すみれが真っ青になり
「私・・・女の子じゃなくなっちゃった・・・」
とぶるぶる震えて呆然としている。
そんな様子を見てユキヤは
(そうだよ!俺なんかよりすみれの方が
よっぽどショックが大きいはずだ!)
と我に返り、すみれを優しく抱きしめた。
「大丈夫だよ。きっと大丈夫だって・・・」
ユキヤはそう言ってすみれを励まそうとするが、
その声は少し動揺していた。
しかしなんとか深呼吸をして
「・・・落ち着いて・・・何があったか言ってみてくれ」
と真剣な顔ですみれを見た。
「・・・うん、わかった」すみれも泣きながら
ユキヤの目を見て答えた。
すみれの話によると、夜中自分の体が熱くて目が覚めた。
最初はすぐにおさまるだろうと思っていたが、
どんどん熱く痛くなっていった。
そして股間に痛みが集中したらと思ったら・・・
「そしてこんなことに・・・」
すみれは顔を赤面させつつ言った。
やはりすみれ本人にもなぜこうなったのかが分からないようだ。
「・・・・。」ユキヤは考え込んでから、
もう少し遡った質問をしてみる。
「で、今日の昼間何か変なことあった?」
「えっと・・・結衣ちゃんたちに最近眠れないってい言ったら
外国のお薬くれて・・・」
「・・・・・!」
なんか一気に答え合わせが出来てしまったような気がした。
「それだ!!!」
ユキヤは思わず叫んでしまった。
「・・・どうしたの、急に大きな声出して」
すみれもびっくりした様子で聞いてきた。
「・・・どうしたもこうしたも・・・
原因それしかないじゃん・・・」
ユキヤは頭を抱えてうなだれる。
「・・・どういうこと?」
「だからさ・・・多分あの二人がくれた怪しい薬が
原因だと思うんだよ」
「・・・そうなのかなぁ」
(・・・というかそれしかないだろ!)
「他に思い当たる事ある?無いよね?ね?」
ユキヤは念を押して聞いた。
「でもただのリラックスの薬って言ってたのになぁ・・・」
「・・・あの双子が持ってきた薬だぞ?!」
苦々しい表情でユキヤは言う。
「確かにちょっと怪しい感じはしてたけど・・・」
「怪しいなんてもんじゃないよ!!100%あいつらのせいだよ!!!」
そうユキヤが怒鳴ると、すみれが思い出したように言う。
「でもユキちゃんも飲んでるけど?」
「・・・え?」「ほらさっき寝る前に・・・」
「あー、さっきのミルクか・・・。
でも俺の身体は別に普通だしなぁ・・・」
「だって・・・」
すみれはじっとユキヤを見つめる。
「だって、ユキちゃんは元々男だし!」「そ、そうなのか?!」
男性器が生える効果はあっても、
性転換させる効果はなかったようだ。
「・・・このまま元に戻らなかったらどうしよう・・・」
すみれがこの世の終わりのような顔をしている。
「ま、まだ大丈夫じゃないかな」
ユキヤは慌ててフォローする。
「・・・この先性別聞かれたらなんて答えたらいいのかな?」
「・・・なんだその心配?」
ユキヤは呆れ気味に突っ込む。
「・・・まだ胸もあるし、完全に男ってわけじゃないんだから」
ユキヤはすみれの胸に手を伸ばす。「や、止めなさいよ、もう」
すみれはユキヤの手を振り払う。
「でも実際どうなの?別に女の方が消えてるわけじゃないんだろ?」
ユキヤは再度すみれのおっぱいに手を伸ばしながら聞く。
普段どさくさに紛れてこんな事をすれば、
即座にすみれからツッコミが入るところだが、
今の彼女にそんな余裕はない。
「それは、そうだけれど・・・」
ユキヤの問いにすみれは恥ずかしげに答える。
「・・・もしかして『ふたなり』ってやつか?!」
そんなもの、エロ漫画でしか見たことがない。
「いやまぁ・・・、そういうことになるのかな?」
「マジで!?」
「・・・うん」
ユキヤは驚くと同時に、『見て見たい』という衝動にも駆られていた。
しかし今の精神状態のすみれにそんなこと言えるはずがなかった。
「・・・それで、どうすれば治るのかな、これ」
すみれが不安気に聞いてくる。
「・・・う~ん」
ユキヤは腕組みをして考える。
「とりあえず明日、あの双子に聞いてみるしかないな。
何か知ってるかもしれんし」
なんたって薬をくれた張本人たちだ。
「・・・やっぱりあの二人に聞かないとダメ?」
「そりゃあ、な」
「じゃあさ・・・、もし、もしもだけどさ、
あの二人が知らないようなことだったら・・・」
「・・・何?」
「私がずっとこのままだったら・・・ユキちゃんはどうする?」
すみれが上目遣いでユキヤを見ながら言った。
「こんな普通でない状態の人間と一緒にいたい?」
「・・・別に、俺は気にしないけど」
ユキヤは少し考え、そしてきっぱりと答えた。
「俺がすみれの彼氏なのは変わらないし」
「・・・そっか」
すみれはほっとした表情を見せる。
「だから安心しろって。お前はお前なんだから」
「・・・ありがと」すみれが嬉しそうに微笑む。
「だからさ、今は『元に戻らないときの事』じゃなく
『元に戻る方法』を考えよう!」
「・・・う、うん」
すみれが若干気まずそうな顔で返事をする。
「・・・どうした?」
「えっとね・・・、ちょっと言いにくいんだけど・・・」
すみれがもじもじしながらユキヤに言う。
「・・・大きくなってる・・・」
「へっ?!ちょ、それってまさか・・・」
ユキヤは思わず自分の股間を確認する。
「違うわよ!そうじゃなくて、その、
ユキちゃんに胸揉まれたときから・・・」
「お、おい、ちょっと待て」
ユキヤは慌てだす。
「・・・大きくなって、熱い」
すみれは真っ赤になりながら俯く。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ」
ユキヤがさらに焦り出す。
「・・・その、なんだ、つまりアレか?興奮して立ってきた・・・と?」
「言わないでよ!」
すみれが両手で顔を覆う。
「・・・悪い」
ユキヤはすみれに謝る。
「・・・でもこれ、どうしよう・・・」
「ど、どうしようって言われても」
「ねぇ・・・これどうすれば治まるの?」
すみれが潤んだ瞳でユキヤを見つめる。
「うぐっ・・・」
ユキヤは一瞬言葉に詰まる。とりあえず男である以上、知ってはいるが
具体的に口に出すのは恥ずかしいものばかりだ・・・。
「そ、そりゃあまぁ・・・いつもお前にされてるような事とか」
ユキヤはそう言って言葉を濁した。
「いつもの・・・?」
すみれがきょとんとする。
「・・・ま、まぁ、要するに刺激して出せば治まる・・・」
「ふぅん・・・」
すみれが興味深げにユキヤを見る。
「・・・ユキちゃんがしてくれるの?」
すみれはユキヤの耳元で囁いた。「・・・ああ、いいぜ」
自分の手で刺激するという方法もあるが、今のすみれには酷だろう。
ユキヤはすみれをベッドに押し倒すと、パジャマを脱がせ始めた。
「ちょ、ちょっと、いきなり!?」
「だって、このままだと汚れるぞ?」
「う、うん・・・」
すみれが顔を赤くしながらも、
ユキヤのされるがままに服を脱がされる。
「あ、あのさ、ユキちゃん」
「何?」
「・・・電気消さないの?」
「消すわけないじゃん」
ユキヤは即答する。
「なんで?」
「暗いと見えないし」
「でも、明るいとちょっと恥ずかしいというか」
「慣れろよ。これからもっと凄いことするのに」
「ううう~」
「ほら、もう観念しろって」
ユキヤはそう言うと、裸のすみれを仰向けに寝かせる。
「足開いて」
「う、うん・・・」
すみれが素直に従う。
(ふたなりのここって・・・こんな風になってるのか)
この先見る機会は(多分)ないと思われる状態なので、
ついまじまじと見てしまう。
「う・・・あんまりジロジロ見ないの!」
流石にすみれも声を荒げる。
「ごめん、なんか珍しくて」
「珍しいって・・・君にだってあるでしょ!?これと同じものが!!」
「いや、同じ身体に一緒に付いているって事だけでもありえない事だし」
「そうだけどさぁ・・・」
まず生えてきた(?)という男性器は女性器の前に位置していた。
そして女性器はその下に隠れるように存在している・・・。
「・・・」
ユキヤは思わずゴクリと唾を飲み込む。
(すごい・・・ちゃんと二つ付いてるんだ)
ユキヤは感心して眺めているが、注目すべきはそれだけではない。
(なんか・・・俺のより大きくないか?!)
すみれの男性器の大きさは、ユキヤのものよりも一回り大きかった。
(こんなの挿れられたら・・・)ユキヤは生唾を飲み込む。
「・・・ユキちゃん」
「え?ああ、悪い悪い」
いつの間にか見とれてしまっていたようだ。
(うう、変な気分になってくる・・・)
自分のものと比べていたせいで、妙な気持になってしまった。
「じゃあ、触るから」
「う、うん」
ユキヤはそう言うと、すみれの股間へと手を伸ばす。
「あっ・・・」
その瞬間、すみれの口から甘い声が出る。
ユキヤはそんなすみれの仕草が可愛くて思わず見とれてしまう・・・。
だが、今はそういう場面ではないので、すぐに頭を切り替える。
(俺だって他人のを扱くなんて始めてだし・・・)
まずは優しく包むように握ってみる。
すると、すみれがビクッと反応した。
(大きくなるってことは、神経も通ってるんだよな・・・)
「んっ・・・」
「大丈夫?」
「だ、大丈夫・・・続けて」
「分かった」
ユキヤは慎重に力を加えていく。
「くぅ・・・」
すみれの息遣いが荒くなる。
「気持ちいい?」
「わ、分からない・・・けど・・・」
「わかった・・・」
ユキヤの手の動きが少しだけ早くなる。
「ん、んん・・・あぁっ!」
すみれの声が次第に切ない感じになってくる。「ど、どう?」
「な、なんだか・・・へ、変な感じがするの」
「そっか。じゃあ、こういうのは?」
今度は人差し指でつつつっとなぞる。
「ひゃあ!?」
すみれは身体を大きくのけぞる。
(ひょっとして俺よりも敏感か?)
ユキヤはすみれの反応を見てそう思う。
ユキヤも経験が無いわけではないが、
そこまで感度が高い方ではなかったはずだ。
「ちょ、ちょっと待って・・・」
「え?何が?」
「わ、わからない・・・けど、すごく変・・・あぁ・・」
すみれの顔はまるで熱でもあるかのように紅潮し、
目もうつろになっている・・・
「お、おい!まさか・・・・?!」
「うぅ・・・!くぅぅっ!!・・・・あぁぁぁぁっ!!」
すみれのモノから白いものが盛大に吹き出した・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
自分の彼女にペニスが生えて、目の前で盛大に射精する・・・
あまりといえばあまりに光景に、
ユキヤは呆然と見守るしか出来なかった・・・。
やがて呼吸が落ち着いてきたのか、ユキヤの方に視線を向ける。
「・・・射精・・・しちゃったんだ・・・私・・・」
恐らく自分以上にショックを受けているはずのすみれに、
ユキヤはかけてやるべき言葉が見つからず、無言で見守った。
「ごめんなさい・・・こんなの見せられても困るよね・・・」
すみれは力なく謝ってしまう。
「い、いや、俺は別に・・・男ならだれにでもある事だし・・・」
「私・・・女の子なんだよ・・・」
すみれの言葉にユキヤはハッとなる。
そうだ。彼女は女の子なのだ。
男と女では身体の構造が違う。
男にとって当たり前の事でも、彼女にとっては未知の体験だったのだ。
「その、言い方悪かったな・・・ごめん」
ユキヤはすみれに謝った。
「いいよ・・・でも、男の子がイクってこういう感じなんだ・・・」
すみれは少し落ち着いたのかそれとも惚けてるのか、
ぼんやりとした顔でつぶやく。
「あー、うん、まあ、そんな感じかな・・・」
しかしそんな二人のやり取りをよそに
すみれのペニスはまだ衰えを見せていなかった・・・。
「まだ、元気だね・・・」
「すごいな・・・あれだけ出したのに・・・」
ユキヤもちょっと驚いていた。
「薬の・・・せい・・・なのかな?」
すみれも戸惑っている。
「多分だけど、そうだと思う。普通あんなに出ないと思うし」
ユキヤも自信なさげである。
「そうなの?」
「ああ。それにしても、本当に生えてるな・・・」
ユキヤはまじまじとすみれの股間を見つめる。
「ちょ、だからあんまり見ないで・・・」
すみれは恥ずかしそうに顔を背ける。
「あ、悪い」
ユキヤは慌てて目を逸らす。
「あ、あのさ・・・」
「ん?」
「今度は・・・その、口でして・・・見せて・・・」
つづく
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