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第6話:一緒に気持ちよくなりたい(後編)
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数日後、ユキヤは再びすみれの部屋に来ていた。
注文していた下着が届いたのと、バイトが休みの日だったためだ。
「うわぁ、このブラ可愛いね」すみれが目を輝かせる。
「そ、そうか?」ユキヤは苦笑いする。
(そりゃあ、すみれのために買ったんだしな・・・)
「うん、これ欲しいかも」すみれはユキヤの手をぎゅっと握る。
「あ、ああ約束だったしな」ユキヤはドキッとしつつも答える。
「ありがとうユキヤ!大好き♡」すみれはユキヤに抱きついた。
「ちょ、おい!すみれ!?」ユキヤは慌てるが、内心は嬉しかった。
「ふふっ、嬉しいなぁ」すみれは上機嫌である。
「まったく、すみれには敵わないな」ユキヤも笑みを浮かべる。
(すみれの笑顔を見ていると、なんだか落ち着くな)
ユキヤはそんなことを思いながら、すみれの頭を撫でるのであった。
「ねぇ?つけたところ見たい?」
すみれが尋ねる。
「え?いいのか?見れるのであれば見たいけど」
「じゃあ、ちょっと待ってて」
すみれは自分の部屋へと戻っていった。
「さて、どんなのが来るのやら」
数分後、戻ってきたすみれの姿を見たユキヤの目が大きく見開かれる。
「ど、どう?似合ってる?」
すみれは顔を赤らめ、恥ずかしそうにしている。
その姿は、まるで天使のように愛らしく可憐で美しかった。
「すげぇ、綺麗だよ」ユキヤは素直な感想を口にした。
「これが・・・勝負下着ってやつなのかな?」
「ま、まぁそうなるかな?あんまり見ないでよぉ」
すみれはちょっと赤くなる。
「ごめん、つい見惚れちゃって」
「もう、ユキヤのエッチ!」
「でも、本当によく似合っていると思うぞ」
「本当?良かった」「うん、凄くかわいいよ」
「ユキヤ・・・。ありがと」
「すみれ・・・」「ユキヤ・・・」
2人は熱い口づけを交わす。
「んっ・・・ちゅっ・・・」
「あむっ・・れろっ・・・」
すみれの柔らかい感触にユキヤの心拍数が上がる。
(すみれとキスしている・・・。気持ち良い・・・)
お互い舌を絡め合い、唾液を交換し合う。
「ぷあっ・・・」唇が離れると銀色の糸が引いた。
「すみれ・・・好きだ・・・」
ユキヤは再びすみれを抱き寄せた。
「私も好き・・・大好きぃ・・」すみれはユキヤの背中に腕を回す。
「ずっと一緒にいようね」
「ああ、もちろんだ」
ユキヤはすみれの髪を優しく撫でる。
「うふっ、幸せ・・・」
すみれは甘えた声でユキヤの胸に顔をつける。
「・・・ユキヤはどう気持ちよくなりたい?」
「そうだな、とりあえずベッドに行こうか」
「わかった」
二人は寝室へと向かう。
そして、服を脱ぎ捨て、全裸になるとベットの上に横になった。
「いつもこんな風にされてて嫌?」
すみれはユキヤに首輪と手枷足枷しながら聞いた。
「別に、すみれにされるなら構わない・・・」
お前がいなくなるよりいい・・・とも言いたかったが、
こっちは流石に照れ臭い。
「じゃあ1日中首輪だけ付けて過ごすのは・・・」
「それは勘弁してくれ」
「冗談だってばぁ」
すみれはくすりと笑う。
(こいつの場合本気でやりかねないからな・・・)
ユキヤは軽く警戒する。
「じゃあ、まずはこれからね」
すみれはユキヤの股間に手を伸ばした。
「ふふっ、大きくなってる」
すみれは指先で亀頭に触れ、撫で回し始めた。
「くっ・・・」
ユキヤは思わず声を上げる。「ユキヤって敏感よね」
「そ、そりゃあ・・・好きな人にされたら反応するさ」
「へへ、ありがとう」
すみれはユキヤに覆いかぶさり、胸を押し当ててきた。
「どうかな?気持ちいい?」
「き、気持ちいい・・・」
「ふふっ、正直でよろしい」
「すみれの身体って柔らかくて温かいな」
密着した体から体温と鼓動が伝わってくるのがわかる。
その心地良さに心まで温かくなっていく。
「もっと強く抱きしめて欲しい?」
「あ、ああ。」
「いいよ、ユキヤ」
すみれはギュッと力を込めて、抱き締めてくれた。
「どう?痛くない?」
「大丈夫だよ、むしろ気持ちいい」
いつものように手も足も動かせないので、
すみれのされるがままになっている。
「ねぇ、どうして欲しい?」
「すみれのしたいようにしてくれて構わないぞ」
「うーん・・・」すみれは考え込む。
そしてブラシのようなもので首筋をなぞり始めた。
「ひゃんっ!?」
突然の刺激に思わず悲鳴をあげてしまう。
「い・・・今のは一体・・・」「化粧の時使うブラシ」
そう言うとすみれはもう一度、今度は肩の方へと移動させる。
「ちょっ、やめっ、うぅっ・・・」
「どう?気持ち良い?」
「ま、待ってくれ、ちょっとくすぐったくて・・・」
「でもユキヤのここ、また大きくなったけど?」
「えっ・・・」
見ると確かに先ほどよりも固くなっていた。
「ふふっ、可愛い♪」
すみれは更に責め続ける。
「ユキヤの弱いところはもうわかっちゃったもんね~」
すみれはユキヤの耳にブラシを走らせる。「あっ、そこは・・・!」
「ほら、ビクビクしてる。やっぱり耳が弱点なんだ」
「うう・・・」
ユキヤは顔を真っ赤にして目を逸らす。
そして動けない事の辛さを再確認する。
「あれぇ?恥ずかしいのかなぁ?ふふっ」
そう言ってすみれは乳首にブラシをあてる。「くっ・・・」
ユキヤは必死で耐える。
「あら、我慢しちゃうんだ?いいの?そんな態度取って」
すみれはブラシの速度を上げていく。
「ううっ・・・」
ユキヤは歯を食い縛る「やっぱり敏感になってるのかな~」
すみれはユキヤの下半身に手を伸ばす。
「こんなに大きくなってるのに」
すみれはユキヤのペニスを掴み、上下に動かし始める。
「はぁっ、だ、ダメだって、それ・・・」
「わかった、じゃあやめちゃおっと」
すみれはパッと手を離した。「へっ?あ、あの・・・」
ユキヤは戸惑ってしまう。
「どうしたの?ユキヤ」
「い、いやその・・・」
「何してほしいの?」
「そ、それは・・・」
「言わないとわかんないよ?ユキヤ」
「その・・・もっと触って欲しいです・・・」
「よく言えたね、偉いぞ」
すみれはユキヤの頭を撫でた。「ふあ・・・」
「じゃあご褒美あげるね」
すみれは再びユキヤのモノを握る。今度は優しく、包み込むように。
「うっ、あ・・・」
「気持ち良い?」
「うん・・・」
「そっか、良かった」
すみれはゆっくりと、そして確実に快楽を与えてくれる。
「ねぇ、気持ちいい?」
「ああ、気持ちいいよ」
「嬉しい。ユキヤが喜んでくれて」
すみれの手の動きが早くなる。「あっ!だめっ、すみれ、もうっ・・・」
その時またもすみれは手を離した。「えっ、なんで・・・」
「ユキヤ、イキたい?」
「あ、ああ、イカせてくれ」
「うーん・・・ねぇ、さっきからなんで脇締めてるの?」
ユキヤの腕は後ろ手に拘束されてるとはいえ、
明らかに力を入れて腋を閉じてるのがわかる。
まるで何かの侵入を拒むかのような、
その不自然さにすみれは気づいてしまった。
「もしかして、そこ、一番の弱点?」
「ち、違う・・・」
「ほんとはそうなんでしょ?ねぇ、教えて?」
「くっ・・・」
「答えてくれないなら、またお預けだよ?」
「こ・・・ここだけは本当に、やめて・・・」
「あー、やっぱり一番の弱点かぁ・・・」
すみれはニヤリと笑う。「それ!」その次の瞬間、脇に手を突っ込んくすぐりだす。
「ぎゃはははっ!!やめっ、やめろっ!!」
「どう?くすぐったいでしょ?」
「やめっ、やめでぐれっ!!!」
「だ~め、やめない♪」
すみれの指先がコチョコチョ動く。ユキヤにとっては
これまでで一番の拷問だった・・・
「あはははははっ!!!」
「ふふっ、可愛い声出しちゃって」
「頼むっ、もう許してくれっ、ひひっ、あははははっ!」
「まだ始めたばっかりじゃない。ほらほら、まだまだいくよ~」
一見明るく楽しそうだが本人にとってはいつ果てるともない地獄である。
「あはははっ、お願いだぁっ、もう無理だっ、ひいっ、あははっ!」
「そんなに嫌?でもさ、そんなに身体ビクビクさせてたら説得力ないんだけど」
「ぐっ・・・」
「本当は好きなんじゃないの?この感じが」
「そ、そんなわけ・・・」
「嘘つきには、こうしちゃおうかな」
すみれはブラシを手に取る。
「ま、まさか・・・」
「ふふっ、これでユキヤの弱いところをゴシゴシしてあげるね」
「や、やめてくれっ!それだけは勘弁してくれっ!!」
「ダーメ、やめなーい!」
「い、いやだぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ユキヤの絶叫が響く。
「あ・・・」「な、なんだよ!」「その顔・・・かわいい」「はっ!?」
「ユキヤ、今の顔すごくよかった・・・」
「お前っ、何言ってんだ!こんな時にっ」
「ユキヤ、もっと鳴いて」
「ふざけんなって・・・うあっ!」
ユキヤの敏感になった乳首が刺激される。
「あっ、やっ、やめっ・・・」
「やっぱりちょっと敏感になってる?」
「ち、違う・・・」
「素直になりなさい。気持ちいいんでしょ?」
「き、気持ちよくなんか・・・」「じゃ、これは?」
すみれは再びユキヤのモノを握り、激しく擦り上げる。
「うあぁっ!だめっ、やっ、やめっ、あぁっ!」
「ほらほら、気持ちいいでしょ?でもまだね。」
その後、ユキヤはイきそうになる度に手を離され、他の場所を刺激された。
そしてついに・・・
「す、すみれ・・・もうだめだ、お願い・・・」
口調が懇願するようになってくる。
「あ、ようやく正直になってきたね」
「たのむ、もう限界なんだ・・・」ユキヤのモノは、もうはち切れんばかりになっていた。
「ふふっ、やっぱりその顔、最高に可愛い・・・」
「お願いだから・・・」
「仕方がないわねぇ・・・」
すみれはユキヤの耳元で囁くように言う。
「ユキヤ、私の事好き?」
「ああ、好きだ・・・」
「愛してる?」
「あ、あい・・・?」
「そう、愛するってこと。わかるでしょ?私が言いたいことは」
「あ、あぁ・・・」
「ならちゃんと言いなさい。私を愛してるって」
「あ、あぁ、そんな事・・・あ・・当たり前じゃないか!」
半ば絶叫に近い声でユキヤは叫んだ。
「ふふっ、ありがと♪」
すみれは嬉しそうな表情を浮かべる。
「じゃ、ご褒美あげないとね。」
「え・・・」
「だって、これだけ焦らすのもかわいそうだし。それに・・・」
「な、なんだよ」
「私も、一緒に気持ちよくなりたいもの!」
すみれは自分の股間に手を当てて妖艶な笑みを浮かべる。
「そ、それはどういう意味だよっ!」
「ふふっ、わかってるでしょ?こういう意味!」
すみれはユキヤの上に跨がり自分の秘所にユキヤのモノをあてがい、
一気に腰を落とした。
「あぁっ!あぁぁぁぁっ!!」「んっ、あぁっ!すごいっ!これがユキヤのっ!」
すみれは無我夢中で腰を動かす。
「うっ、あぁっ!ダメだっ、あぁっ!」
「あぁっ!そんなに締め付けたらっ・・・」ユキヤの頭の中は真っ白になっていく。
「うぅっ、出るっ、あっ、ああっ!!!」
「あ、あぁっ、出てるっ、ユキヤの熱いのいっぱいっ!」
ユキヤの精液を受け止めながら、すみれは絶頂を迎えた。
「ふふっ、ユキヤったら出し過ぎよ」
すみれは満足げに微笑んだ。「だってぇ・・・じらすからぁ・・・」
ユキヤは既に息絶えだえだった。
しかもちょっと泣きが入っている・・・。「ユキヤぁ、大丈夫?」
すみれが心配そうに声をかける。
「うっ、うっ、うう・・・」「よしよし、頑張ったね」
すみれはユキヤの頭を優しく撫でる。「ううっ、ぐすっ、うううっ・・・」
「泣かないの。男の子でしょ?」「おねがい・・・どこにも・・・いかないで」
「?!」
ユキヤは興奮状態が続いて、
自分が何を口走ってるのかを理解していなかった・・・。
「ううっ、ひっく、うううっ・・・」
(なにこれ、どうしよう、すごくかわいい・・・)
すみれはちょっとドキドキしていた。
「はいはい、ここにいるわよ。ずっと一緒だから安心なさい」
「うん・・・」
「ほらほら、もう寝ちゃいなさい。今日は疲れたでしょ?」
「うん、おやすみ・・・」
そう言うとユキヤは本当に寝入ってしまった・・・。「あぁ、可愛い子・・・」
そう呟いてすみれはユキヤを抱きしめた。
****
翌朝。
「・・・・・・・。」
拘束は解かれたものの、ユキヤは部屋の隅でうずくまっていた・・・。
昨晩の自分がなにを言ったのかを思い出してしまったからだ。
「なんてことを言っちまったんだ俺は・・・!」
あれではまるで幼児退行ではないか。
「くそっ、あんなの俺じゃない・・・」
恥ずかしさで死にそうだ・・・。
「もぉ、いつまでいじけてるの!」
すみれはいつも通りの様子でユキヤに声をかけた。「・・・。」
「ねえ、ユキヤってば!」
「・・・。」
「ねぇってば!」
「うるせええええええええ!!!!」
「ひゃっ!?」
突然の大声にすみれは驚く。
「あ、ごめん・・・」
「まったく・・・よく分からないけど元気出してよね!」
「ああ・・・」ユキヤはこの世で一番恨めし気な顔で振り返った・
「あ、あと、ユキヤが言ってたことだけど・・・」
「あぁ・・・」
「あのね、私、嬉しかったんだよ?私と一緒にいたいって思ってくれたんでしょう?
私もね、ユキヤのこと大好きだよ。」
「そ、それは・・・」
「私ね、ユキヤのことが大好き。世界で1番大好き。」「そ、それは・・・」
「ふふっ、やっとこっち向いてくれたね。」
「そ、それは・・・」
ユキヤは顔を真っ赤にして俯いていた。
「ユキヤ、顔真っ赤だよ?」
「う、うるさい!」
「この下着も大事にするね!」
すみれはそう言いながら昨日貰った下着を見せびらかす。
「見せびらかすんじゃないの!」
「いいじゃん!ユキヤがプレゼントしてくれたものなんだから~」
「はいはい・・・」
ユキヤは諦めてため息をつく。
「あ、でも、他の人に見せるのは禁止だから!」
「わかってるよ!」
すみれは笑顔で答える
****
その日の午後。
二人はすみれの部屋でまったりと過ごしていた。
リビングでテレビを見てると、すみれがダンベルを上げ下げし始めた。
「んっ、よいしょっと・・・」「なにしてんだよ?」
「いざとなったらユキヤを担げるぐらい鍛えておこかなと。」
「そんなことしないでくれよ・・・」
「ほら、いつも拘束して動けなくしてるから私が動かせるようにしておかないと・・・」
「そういう問題じゃなくてだな・・・」
「あ、そうだ。今度一緒にジム行こう?ユキヤの身体、結構筋肉あるんだもん。」
(間違ってる・・・何もかもが間違ってる・・・・!)ユキヤは頭を抱えた。
おわり
注文していた下着が届いたのと、バイトが休みの日だったためだ。
「うわぁ、このブラ可愛いね」すみれが目を輝かせる。
「そ、そうか?」ユキヤは苦笑いする。
(そりゃあ、すみれのために買ったんだしな・・・)
「うん、これ欲しいかも」すみれはユキヤの手をぎゅっと握る。
「あ、ああ約束だったしな」ユキヤはドキッとしつつも答える。
「ありがとうユキヤ!大好き♡」すみれはユキヤに抱きついた。
「ちょ、おい!すみれ!?」ユキヤは慌てるが、内心は嬉しかった。
「ふふっ、嬉しいなぁ」すみれは上機嫌である。
「まったく、すみれには敵わないな」ユキヤも笑みを浮かべる。
(すみれの笑顔を見ていると、なんだか落ち着くな)
ユキヤはそんなことを思いながら、すみれの頭を撫でるのであった。
「ねぇ?つけたところ見たい?」
すみれが尋ねる。
「え?いいのか?見れるのであれば見たいけど」
「じゃあ、ちょっと待ってて」
すみれは自分の部屋へと戻っていった。
「さて、どんなのが来るのやら」
数分後、戻ってきたすみれの姿を見たユキヤの目が大きく見開かれる。
「ど、どう?似合ってる?」
すみれは顔を赤らめ、恥ずかしそうにしている。
その姿は、まるで天使のように愛らしく可憐で美しかった。
「すげぇ、綺麗だよ」ユキヤは素直な感想を口にした。
「これが・・・勝負下着ってやつなのかな?」
「ま、まぁそうなるかな?あんまり見ないでよぉ」
すみれはちょっと赤くなる。
「ごめん、つい見惚れちゃって」
「もう、ユキヤのエッチ!」
「でも、本当によく似合っていると思うぞ」
「本当?良かった」「うん、凄くかわいいよ」
「ユキヤ・・・。ありがと」
「すみれ・・・」「ユキヤ・・・」
2人は熱い口づけを交わす。
「んっ・・・ちゅっ・・・」
「あむっ・・れろっ・・・」
すみれの柔らかい感触にユキヤの心拍数が上がる。
(すみれとキスしている・・・。気持ち良い・・・)
お互い舌を絡め合い、唾液を交換し合う。
「ぷあっ・・・」唇が離れると銀色の糸が引いた。
「すみれ・・・好きだ・・・」
ユキヤは再びすみれを抱き寄せた。
「私も好き・・・大好きぃ・・」すみれはユキヤの背中に腕を回す。
「ずっと一緒にいようね」
「ああ、もちろんだ」
ユキヤはすみれの髪を優しく撫でる。
「うふっ、幸せ・・・」
すみれは甘えた声でユキヤの胸に顔をつける。
「・・・ユキヤはどう気持ちよくなりたい?」
「そうだな、とりあえずベッドに行こうか」
「わかった」
二人は寝室へと向かう。
そして、服を脱ぎ捨て、全裸になるとベットの上に横になった。
「いつもこんな風にされてて嫌?」
すみれはユキヤに首輪と手枷足枷しながら聞いた。
「別に、すみれにされるなら構わない・・・」
お前がいなくなるよりいい・・・とも言いたかったが、
こっちは流石に照れ臭い。
「じゃあ1日中首輪だけ付けて過ごすのは・・・」
「それは勘弁してくれ」
「冗談だってばぁ」
すみれはくすりと笑う。
(こいつの場合本気でやりかねないからな・・・)
ユキヤは軽く警戒する。
「じゃあ、まずはこれからね」
すみれはユキヤの股間に手を伸ばした。
「ふふっ、大きくなってる」
すみれは指先で亀頭に触れ、撫で回し始めた。
「くっ・・・」
ユキヤは思わず声を上げる。「ユキヤって敏感よね」
「そ、そりゃあ・・・好きな人にされたら反応するさ」
「へへ、ありがとう」
すみれはユキヤに覆いかぶさり、胸を押し当ててきた。
「どうかな?気持ちいい?」
「き、気持ちいい・・・」
「ふふっ、正直でよろしい」
「すみれの身体って柔らかくて温かいな」
密着した体から体温と鼓動が伝わってくるのがわかる。
その心地良さに心まで温かくなっていく。
「もっと強く抱きしめて欲しい?」
「あ、ああ。」
「いいよ、ユキヤ」
すみれはギュッと力を込めて、抱き締めてくれた。
「どう?痛くない?」
「大丈夫だよ、むしろ気持ちいい」
いつものように手も足も動かせないので、
すみれのされるがままになっている。
「ねぇ、どうして欲しい?」
「すみれのしたいようにしてくれて構わないぞ」
「うーん・・・」すみれは考え込む。
そしてブラシのようなもので首筋をなぞり始めた。
「ひゃんっ!?」
突然の刺激に思わず悲鳴をあげてしまう。
「い・・・今のは一体・・・」「化粧の時使うブラシ」
そう言うとすみれはもう一度、今度は肩の方へと移動させる。
「ちょっ、やめっ、うぅっ・・・」
「どう?気持ち良い?」
「ま、待ってくれ、ちょっとくすぐったくて・・・」
「でもユキヤのここ、また大きくなったけど?」
「えっ・・・」
見ると確かに先ほどよりも固くなっていた。
「ふふっ、可愛い♪」
すみれは更に責め続ける。
「ユキヤの弱いところはもうわかっちゃったもんね~」
すみれはユキヤの耳にブラシを走らせる。「あっ、そこは・・・!」
「ほら、ビクビクしてる。やっぱり耳が弱点なんだ」
「うう・・・」
ユキヤは顔を真っ赤にして目を逸らす。
そして動けない事の辛さを再確認する。
「あれぇ?恥ずかしいのかなぁ?ふふっ」
そう言ってすみれは乳首にブラシをあてる。「くっ・・・」
ユキヤは必死で耐える。
「あら、我慢しちゃうんだ?いいの?そんな態度取って」
すみれはブラシの速度を上げていく。
「ううっ・・・」
ユキヤは歯を食い縛る「やっぱり敏感になってるのかな~」
すみれはユキヤの下半身に手を伸ばす。
「こんなに大きくなってるのに」
すみれはユキヤのペニスを掴み、上下に動かし始める。
「はぁっ、だ、ダメだって、それ・・・」
「わかった、じゃあやめちゃおっと」
すみれはパッと手を離した。「へっ?あ、あの・・・」
ユキヤは戸惑ってしまう。
「どうしたの?ユキヤ」
「い、いやその・・・」
「何してほしいの?」
「そ、それは・・・」
「言わないとわかんないよ?ユキヤ」
「その・・・もっと触って欲しいです・・・」
「よく言えたね、偉いぞ」
すみれはユキヤの頭を撫でた。「ふあ・・・」
「じゃあご褒美あげるね」
すみれは再びユキヤのモノを握る。今度は優しく、包み込むように。
「うっ、あ・・・」
「気持ち良い?」
「うん・・・」
「そっか、良かった」
すみれはゆっくりと、そして確実に快楽を与えてくれる。
「ねぇ、気持ちいい?」
「ああ、気持ちいいよ」
「嬉しい。ユキヤが喜んでくれて」
すみれの手の動きが早くなる。「あっ!だめっ、すみれ、もうっ・・・」
その時またもすみれは手を離した。「えっ、なんで・・・」
「ユキヤ、イキたい?」
「あ、ああ、イカせてくれ」
「うーん・・・ねぇ、さっきからなんで脇締めてるの?」
ユキヤの腕は後ろ手に拘束されてるとはいえ、
明らかに力を入れて腋を閉じてるのがわかる。
まるで何かの侵入を拒むかのような、
その不自然さにすみれは気づいてしまった。
「もしかして、そこ、一番の弱点?」
「ち、違う・・・」
「ほんとはそうなんでしょ?ねぇ、教えて?」
「くっ・・・」
「答えてくれないなら、またお預けだよ?」
「こ・・・ここだけは本当に、やめて・・・」
「あー、やっぱり一番の弱点かぁ・・・」
すみれはニヤリと笑う。「それ!」その次の瞬間、脇に手を突っ込んくすぐりだす。
「ぎゃはははっ!!やめっ、やめろっ!!」
「どう?くすぐったいでしょ?」
「やめっ、やめでぐれっ!!!」
「だ~め、やめない♪」
すみれの指先がコチョコチョ動く。ユキヤにとっては
これまでで一番の拷問だった・・・
「あはははははっ!!!」
「ふふっ、可愛い声出しちゃって」
「頼むっ、もう許してくれっ、ひひっ、あははははっ!」
「まだ始めたばっかりじゃない。ほらほら、まだまだいくよ~」
一見明るく楽しそうだが本人にとってはいつ果てるともない地獄である。
「あはははっ、お願いだぁっ、もう無理だっ、ひいっ、あははっ!」
「そんなに嫌?でもさ、そんなに身体ビクビクさせてたら説得力ないんだけど」
「ぐっ・・・」
「本当は好きなんじゃないの?この感じが」
「そ、そんなわけ・・・」
「嘘つきには、こうしちゃおうかな」
すみれはブラシを手に取る。
「ま、まさか・・・」
「ふふっ、これでユキヤの弱いところをゴシゴシしてあげるね」
「や、やめてくれっ!それだけは勘弁してくれっ!!」
「ダーメ、やめなーい!」
「い、いやだぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ユキヤの絶叫が響く。
「あ・・・」「な、なんだよ!」「その顔・・・かわいい」「はっ!?」
「ユキヤ、今の顔すごくよかった・・・」
「お前っ、何言ってんだ!こんな時にっ」
「ユキヤ、もっと鳴いて」
「ふざけんなって・・・うあっ!」
ユキヤの敏感になった乳首が刺激される。
「あっ、やっ、やめっ・・・」
「やっぱりちょっと敏感になってる?」
「ち、違う・・・」
「素直になりなさい。気持ちいいんでしょ?」
「き、気持ちよくなんか・・・」「じゃ、これは?」
すみれは再びユキヤのモノを握り、激しく擦り上げる。
「うあぁっ!だめっ、やっ、やめっ、あぁっ!」
「ほらほら、気持ちいいでしょ?でもまだね。」
その後、ユキヤはイきそうになる度に手を離され、他の場所を刺激された。
そしてついに・・・
「す、すみれ・・・もうだめだ、お願い・・・」
口調が懇願するようになってくる。
「あ、ようやく正直になってきたね」
「たのむ、もう限界なんだ・・・」ユキヤのモノは、もうはち切れんばかりになっていた。
「ふふっ、やっぱりその顔、最高に可愛い・・・」
「お願いだから・・・」
「仕方がないわねぇ・・・」
すみれはユキヤの耳元で囁くように言う。
「ユキヤ、私の事好き?」
「ああ、好きだ・・・」
「愛してる?」
「あ、あい・・・?」
「そう、愛するってこと。わかるでしょ?私が言いたいことは」
「あ、あぁ・・・」
「ならちゃんと言いなさい。私を愛してるって」
「あ、あぁ、そんな事・・・あ・・当たり前じゃないか!」
半ば絶叫に近い声でユキヤは叫んだ。
「ふふっ、ありがと♪」
すみれは嬉しそうな表情を浮かべる。
「じゃ、ご褒美あげないとね。」
「え・・・」
「だって、これだけ焦らすのもかわいそうだし。それに・・・」
「な、なんだよ」
「私も、一緒に気持ちよくなりたいもの!」
すみれは自分の股間に手を当てて妖艶な笑みを浮かべる。
「そ、それはどういう意味だよっ!」
「ふふっ、わかってるでしょ?こういう意味!」
すみれはユキヤの上に跨がり自分の秘所にユキヤのモノをあてがい、
一気に腰を落とした。
「あぁっ!あぁぁぁぁっ!!」「んっ、あぁっ!すごいっ!これがユキヤのっ!」
すみれは無我夢中で腰を動かす。
「うっ、あぁっ!ダメだっ、あぁっ!」
「あぁっ!そんなに締め付けたらっ・・・」ユキヤの頭の中は真っ白になっていく。
「うぅっ、出るっ、あっ、ああっ!!!」
「あ、あぁっ、出てるっ、ユキヤの熱いのいっぱいっ!」
ユキヤの精液を受け止めながら、すみれは絶頂を迎えた。
「ふふっ、ユキヤったら出し過ぎよ」
すみれは満足げに微笑んだ。「だってぇ・・・じらすからぁ・・・」
ユキヤは既に息絶えだえだった。
しかもちょっと泣きが入っている・・・。「ユキヤぁ、大丈夫?」
すみれが心配そうに声をかける。
「うっ、うっ、うう・・・」「よしよし、頑張ったね」
すみれはユキヤの頭を優しく撫でる。「ううっ、ぐすっ、うううっ・・・」
「泣かないの。男の子でしょ?」「おねがい・・・どこにも・・・いかないで」
「?!」
ユキヤは興奮状態が続いて、
自分が何を口走ってるのかを理解していなかった・・・。
「ううっ、ひっく、うううっ・・・」
(なにこれ、どうしよう、すごくかわいい・・・)
すみれはちょっとドキドキしていた。
「はいはい、ここにいるわよ。ずっと一緒だから安心なさい」
「うん・・・」
「ほらほら、もう寝ちゃいなさい。今日は疲れたでしょ?」
「うん、おやすみ・・・」
そう言うとユキヤは本当に寝入ってしまった・・・。「あぁ、可愛い子・・・」
そう呟いてすみれはユキヤを抱きしめた。
****
翌朝。
「・・・・・・・。」
拘束は解かれたものの、ユキヤは部屋の隅でうずくまっていた・・・。
昨晩の自分がなにを言ったのかを思い出してしまったからだ。
「なんてことを言っちまったんだ俺は・・・!」
あれではまるで幼児退行ではないか。
「くそっ、あんなの俺じゃない・・・」
恥ずかしさで死にそうだ・・・。
「もぉ、いつまでいじけてるの!」
すみれはいつも通りの様子でユキヤに声をかけた。「・・・。」
「ねえ、ユキヤってば!」
「・・・。」
「ねぇってば!」
「うるせええええええええ!!!!」
「ひゃっ!?」
突然の大声にすみれは驚く。
「あ、ごめん・・・」
「まったく・・・よく分からないけど元気出してよね!」
「ああ・・・」ユキヤはこの世で一番恨めし気な顔で振り返った・
「あ、あと、ユキヤが言ってたことだけど・・・」
「あぁ・・・」
「あのね、私、嬉しかったんだよ?私と一緒にいたいって思ってくれたんでしょう?
私もね、ユキヤのこと大好きだよ。」
「そ、それは・・・」
「私ね、ユキヤのことが大好き。世界で1番大好き。」「そ、それは・・・」
「ふふっ、やっとこっち向いてくれたね。」
「そ、それは・・・」
ユキヤは顔を真っ赤にして俯いていた。
「ユキヤ、顔真っ赤だよ?」
「う、うるさい!」
「この下着も大事にするね!」
すみれはそう言いながら昨日貰った下着を見せびらかす。
「見せびらかすんじゃないの!」
「いいじゃん!ユキヤがプレゼントしてくれたものなんだから~」
「はいはい・・・」
ユキヤは諦めてため息をつく。
「あ、でも、他の人に見せるのは禁止だから!」
「わかってるよ!」
すみれは笑顔で答える
****
その日の午後。
二人はすみれの部屋でまったりと過ごしていた。
リビングでテレビを見てると、すみれがダンベルを上げ下げし始めた。
「んっ、よいしょっと・・・」「なにしてんだよ?」
「いざとなったらユキヤを担げるぐらい鍛えておこかなと。」
「そんなことしないでくれよ・・・」
「ほら、いつも拘束して動けなくしてるから私が動かせるようにしておかないと・・・」
「そういう問題じゃなくてだな・・・」
「あ、そうだ。今度一緒にジム行こう?ユキヤの身体、結構筋肉あるんだもん。」
(間違ってる・・・何もかもが間違ってる・・・・!)ユキヤは頭を抱えた。
おわり
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