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序章『行きつけの喫茶店でオムライスを食べたらまた殺人事件が起きました。』
関西弁バリバリ使ってる主人公はすぐに事件を解決してしまう。
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皆さんご機嫌よう。
俺の名前は文夜 流月(ふみや るづき)。
関西人中学生探偵だ。
ちなみに好物はオムライス。
しかしそのオムライスにも欠点がある。
それは俺がオムライスを食べると何故か近くで殺人事件が起きるのだ。
ちなみに簡単に説明するとこうだ。
一口目→容疑者に犯行動機が訪れる。
二口目→容疑者が犯行方法を考える。
三口目→容疑者と被害者が犯行現場に着く。
食べ終わり→事件発生。
こんな感じだ。
結局意味は分からない。
しかし殺人事件が起きようと知ったこっちゃないのだ。
だって俺は好物を食べているだけなのだから。
ちなみに俺のIQは230。
通常の人間の倍はあるだろう。
だから探偵をやっている。
そんな俺、割と顔が利いているので助手もいる。
それが間宮 千冬(まみや ちふゆ)。
俺の学校の後輩だ。
ちなみに俺は人付き合いが苦手だし、事件解決も一人でやりたい。
俺はこいつ以外の人間が助手になりたいと言ってきてたが、全て拒否した。
何故なら俺の質問は2つだからだ。
「自分は頭が良いと思うか?」
と、
「好物は?」
だ。
これだけ俺の助手が務まるかが決まる。
そして大体の奴は、
「良いと思う。」
と言うのと、各々の好物を答えるだけ。
これは0点だ。
しかし千冬は100点の答えを言ってきた。
「文夜さんよりは悪い!
オムライス!」
だ。
まずオムライスを好物としているだけでもう務まるのだが、
自分を高く見ている奴は気に食わないので全員捨てた。
でも俺より低いという自分でも思いつかなかった模範解答を言ってきたので、合格にした。
これで登場人物紹介は終わりだ。
ちなみに俺は現在オムライスを食べている。
「やっぱここのオムライスは最高っすね!」
と千冬が言ってくる。
「あぁ。
ここは昔から行きつけの店なんや。
雰囲気もマスターも好きやしな。」
ここは少し古びた喫茶店。
調べによると53歳で元中華料理店のシェフらしい。
そして安定に食べ終わった。
「よし、仕事や。
行くで。」
と千夏に言うと聞こえにくいが悲鳴が聞こえてきた。
事件発生から約2分は経った頃だろう。
俺と千冬は現場に着いた。
「うっわ血生臭すぎやろ…」
と一言呟く俺。
いつまで経ってもこの匂いには耐えきれない。
そして俺は勝手に現場を調べる。
犯行現場は多分被害者の部屋。
「メモ取っててくれ千冬。」
「はいっす。」
と千冬はメモ帳とペンを取り出した。
「えっと…見た感じ密室殺人事件やな…」
ちなみに現場はさっきの喫茶店から歩いて1分で着く旅館だ。
「刃物で4回刺されてる。
あ、普通の殴られた痕もあるか
抵抗したんか…?
そんでこの液体は…
油か。
そんで何でロープ?
犯行に使用したのか…
てか…刺された回数の割に血の量が少なないか?」
そしてなんやかんや調べていると、微かだがパトカーのサイレンが聞こえてきた。
「お、安定のカズさん来たか。」
カズさんとは、知り合いの刑事である。
「あ!
また文夜君いる!
またオムライス食べたの!?」
と着いて早々言ってくるカズさん。
「いやいや…
好物食べて何が悪いか言ってみぃや。」
と少し煽る俺。
「事件起きてこっちが面倒だから。」
それはガチの正論やん。
「それはちょっと話が違いますやん。
まあええや。
千冬、カズさんにメモ見せたって。」
と言うとすぐにメモを見せる千冬。
ちなみに超優秀だから側に置いているということもある。
「密室殺人事件…
んで被害者は加藤 茂さん34歳、イラストレーターか…」
正直イラストレーターが旅行来んなよって思う。
てか千冬は何でそんなことまで知ってんの?
そこまで言った記憶ないんやけど。
「じゃ、容疑者かもしれない人全員連れてきてくれ、千冬。」
すると千冬は4人の容疑者を連れてきた。
女将さんの志野さん、加藤さんの弟さん、
加藤さんの友人の河上さん、たまたまいた神木さん。
と千冬に紹介された4人。
「じゃ、まずは事件の時何してたか言って。」
と言って順番に言わせる俺。
すると志野さんが最初に言った。
「私はそこの神木さんの受付をしていました。
そしてそれからは玄関前の掃除を。」
と言っている。
まあ話は全員聞いてからだ。
そして次は加藤さんの弟さん。
「僕は食事をしてました。
兄はトイレに行っていました。」
と言いながら泣いている弟さん。
‘‘泣いている’’っていうのに突っ掛かるけどな…
次に河上さん。
「私は弟さんと同じところでご飯を食べてました。
弟さんの言う通り茂はトイレに行っていました。
そして私が第一発見者です。」
ふ~ん…
泣いてる感じは…ないな。
ラスト神木さんだが…
「僕は女将さんが言った通り受付にいたよ。
そしてそれからは部屋に荷物を置きに。」
ふ~ん…
全員何かはしていた…と。
けどすぐ解決しそうだ。
ちょっと頑張るか。
「各自のアリバイの証拠を見てきてくれ千冬。
そして写真を撮ってきてくれ。」
「分かったっす。
ではこれ、メモです。」
とメモを渡されて俺を離れた千冬。
「そういや、お前らはいくつだよ。」
と神木さんが言ってくる。
「中学二年生です。
なので14歳ですよ。」
と珍しく丁寧な言葉遣いで話した。
「はぁ!?
警察はこんなガキ共に調べさせていいのかよ!
メンツ丸潰れじゃねえのか!?」
と大声で言う神木さん。
俺のキレメーター(怒りそうになると上がるメーター)は噴火寸前まで来ていた。
「俺たちは好きでやってるだけですから。」
「おいおい…事件現場にガキ入れるのもダメだと思うぜ?
そもそもこんなガキに解決できんのかよ!」
と言ってくる。
すると俺のメーターは噴火した。
「おいお前、ちょっと黙れ。
いい加減にしろ。」
と睨みながら言う。
すると神木さんは縮こまった。
「では、捜査を再開します。」
と言って俺は千冬が行った方へ歩き出す。
「そこに座っといてください。
自由に話してていいですからね。」
と言って警察も全員その場を離れた。
これで少しは喋ってくれるか…?
緊張がほぐれた方が調査はしやすいしな。
そして俺は千冬のところに着いた。
周りには知り合いの刑事が数人。
「先輩、これ。」
と言って指差してくる千冬。
「なんだ?
って…これは…」
そこには殺害に使ったであろう包丁が。
「まさかの発見…か。
お手柄だな、千冬。」
「ありがとうございますっす。」
と少し照れている千冬。
「よし、じゃカズさん。
指紋鑑定お願いします。
なるべく速くしてくださいよ?
いっつも解決してから来るんですから。」
と言うと走り出すカズさん。
よし、まあいつもみたいに三十分後には戻ってくるだろ。
と思いながらさっきの四人のところまで戻った。
「さて…と。
何か喋りましたか?」
と聞くと、
「いえ、私達もあまり面識がないので…ね。」
と言う女将さん。
「いえいえ、緊張している方が辛いでしょう?
なので雑談をしてもらった方がこちらとしても調査しやすいのでご自由に。
あ、ここから離れたりしたら…
死ぬ覚悟しといてください。」
と言ってまた調査を始めた。
「そういや先輩。」
「ん?
なんだ?」
と千冬が喋りかけて来た。
「今回の事件、何かがおかしいです。」
何かがおかしい…?
「どういう意味だ?」
と俺が聞くと千冬は一拍開けて口を開いた。
「まず1つ目は、調査しているときに喋っている容疑者の皆さん。
そしてそれを伝えてくれないこと。」
「うん。
それは分かってた。」
と知ったかぶるように応え、千冬はまだあると言い張る。
「そして2つ目は、犯行用具が容易に見つかったこと。」
そう。
加藤さんの部屋のベッドの下に隠されてあっただけの包丁。
「確かにそれはおかしいな。」
と言った。
そして同時に俺は言う。
「まぁいいよ。
犯人の見当は付いてる。」
と。
「本当っすか!?」
「あぁ。
現場を見た瞬間からな。
まあ、ここからは容疑者達の前で喋るよ。」
と渋る俺。
そして顔を膨らませる千冬。
正直可愛かった。
別に好意を抱いてるわけでもないが。
そして俺たちは容疑者達のところへ着いた。
「じゃ、犯人分かったんで言いますわ。」
と言った。
「犯人が分かったって…
どういうことだよ。」
と相変わらずの態度を見せる神木さん。
「人の話は最後まで聞くのが常識やで?
習わんかったん?
まあええですわ。
とりあえず犯人は、弟さんと神木さんでしょ?」
「おいおいおい…
どこにそんな証拠があるんだよ!」
と神木さんが言ってきた。
「まず、犯行用具であると見られる包丁に付いてた指紋、あれ弟さんのですよね。
そしてあの油。
弟さんを庇おうとした神木さんが証拠隠滅の為に撒いた油でしょ。」
「証拠なんて何処にも…」
と言いかけた弟さんに追い打ちをかけるように俺は言う。
「弟さん、貴方泣いてたでしょ?
あれ、聞いた感じ心拍数一緒だったんで。
悲しみの感情はないかなってね。
あ、さっき貴方たち話してましたけど、
それ全部聞こえてますししかも念のための…」
と言って容疑者達に近寄り、壁を見る。
「え~っと…あった。」
と言って壁に設置していた盗聴器を手に取る。
そして俺はそれを再生する。
「『あれは僕がやったんだ。
お願いだ。
隠してくれ…!』」
と言う弟さんの声が。
「これが証拠と言えずに…何と言うんですか?」
と言うと神木さんがいきなり突っ込んできた。
「お前なんか殺してやる…!」
と。
「あ~…これだから探偵は嫌なんだ。
反感買うから。」
と言いながら刃物を振りかぶってくる神木さんを躱す。
「駄目ですよ。
殺人未遂で逮捕しま~す。」
と言って手錠をかける。
「なっ…!
なんで探偵のお前が手錠なんか…!?」
「自分を守るため。
それだけで理由は十分でしょ?」
と吐き捨て、安定に遅れたカズさんだった。
そして弟さんと神木さんはパトカーで運ばれ、一件落着となった。
そして女将さんが俺たちに喋りかけて来た。
「貴方たちは何者なんですか?」
と。
「彼女は俺の助手であり後輩。
俺は…ただの中学生探偵ですよ。
『元FBI捜査官』の。」
「FBI!?
中学生がなれるものなんですか!?」
と驚かれた。
「迎えが来ました。
俺の話はここまでにしましょう。
では、またご縁があったら。」
と言って無事(?)に終わった今日の事件であった。
ちなみに俺がオムライスを食べた回数事件が起き、人が死んでいるのでエゲつない人数が死んでいることになるらしい。
そろそろ俺の昼食時を監視するとかなんとか…
やめてほしいわー。
そんなん。
俺の名前は文夜 流月(ふみや るづき)。
関西人中学生探偵だ。
ちなみに好物はオムライス。
しかしそのオムライスにも欠点がある。
それは俺がオムライスを食べると何故か近くで殺人事件が起きるのだ。
ちなみに簡単に説明するとこうだ。
一口目→容疑者に犯行動機が訪れる。
二口目→容疑者が犯行方法を考える。
三口目→容疑者と被害者が犯行現場に着く。
食べ終わり→事件発生。
こんな感じだ。
結局意味は分からない。
しかし殺人事件が起きようと知ったこっちゃないのだ。
だって俺は好物を食べているだけなのだから。
ちなみに俺のIQは230。
通常の人間の倍はあるだろう。
だから探偵をやっている。
そんな俺、割と顔が利いているので助手もいる。
それが間宮 千冬(まみや ちふゆ)。
俺の学校の後輩だ。
ちなみに俺は人付き合いが苦手だし、事件解決も一人でやりたい。
俺はこいつ以外の人間が助手になりたいと言ってきてたが、全て拒否した。
何故なら俺の質問は2つだからだ。
「自分は頭が良いと思うか?」
と、
「好物は?」
だ。
これだけ俺の助手が務まるかが決まる。
そして大体の奴は、
「良いと思う。」
と言うのと、各々の好物を答えるだけ。
これは0点だ。
しかし千冬は100点の答えを言ってきた。
「文夜さんよりは悪い!
オムライス!」
だ。
まずオムライスを好物としているだけでもう務まるのだが、
自分を高く見ている奴は気に食わないので全員捨てた。
でも俺より低いという自分でも思いつかなかった模範解答を言ってきたので、合格にした。
これで登場人物紹介は終わりだ。
ちなみに俺は現在オムライスを食べている。
「やっぱここのオムライスは最高っすね!」
と千冬が言ってくる。
「あぁ。
ここは昔から行きつけの店なんや。
雰囲気もマスターも好きやしな。」
ここは少し古びた喫茶店。
調べによると53歳で元中華料理店のシェフらしい。
そして安定に食べ終わった。
「よし、仕事や。
行くで。」
と千夏に言うと聞こえにくいが悲鳴が聞こえてきた。
事件発生から約2分は経った頃だろう。
俺と千冬は現場に着いた。
「うっわ血生臭すぎやろ…」
と一言呟く俺。
いつまで経ってもこの匂いには耐えきれない。
そして俺は勝手に現場を調べる。
犯行現場は多分被害者の部屋。
「メモ取っててくれ千冬。」
「はいっす。」
と千冬はメモ帳とペンを取り出した。
「えっと…見た感じ密室殺人事件やな…」
ちなみに現場はさっきの喫茶店から歩いて1分で着く旅館だ。
「刃物で4回刺されてる。
あ、普通の殴られた痕もあるか
抵抗したんか…?
そんでこの液体は…
油か。
そんで何でロープ?
犯行に使用したのか…
てか…刺された回数の割に血の量が少なないか?」
そしてなんやかんや調べていると、微かだがパトカーのサイレンが聞こえてきた。
「お、安定のカズさん来たか。」
カズさんとは、知り合いの刑事である。
「あ!
また文夜君いる!
またオムライス食べたの!?」
と着いて早々言ってくるカズさん。
「いやいや…
好物食べて何が悪いか言ってみぃや。」
と少し煽る俺。
「事件起きてこっちが面倒だから。」
それはガチの正論やん。
「それはちょっと話が違いますやん。
まあええや。
千冬、カズさんにメモ見せたって。」
と言うとすぐにメモを見せる千冬。
ちなみに超優秀だから側に置いているということもある。
「密室殺人事件…
んで被害者は加藤 茂さん34歳、イラストレーターか…」
正直イラストレーターが旅行来んなよって思う。
てか千冬は何でそんなことまで知ってんの?
そこまで言った記憶ないんやけど。
「じゃ、容疑者かもしれない人全員連れてきてくれ、千冬。」
すると千冬は4人の容疑者を連れてきた。
女将さんの志野さん、加藤さんの弟さん、
加藤さんの友人の河上さん、たまたまいた神木さん。
と千冬に紹介された4人。
「じゃ、まずは事件の時何してたか言って。」
と言って順番に言わせる俺。
すると志野さんが最初に言った。
「私はそこの神木さんの受付をしていました。
そしてそれからは玄関前の掃除を。」
と言っている。
まあ話は全員聞いてからだ。
そして次は加藤さんの弟さん。
「僕は食事をしてました。
兄はトイレに行っていました。」
と言いながら泣いている弟さん。
‘‘泣いている’’っていうのに突っ掛かるけどな…
次に河上さん。
「私は弟さんと同じところでご飯を食べてました。
弟さんの言う通り茂はトイレに行っていました。
そして私が第一発見者です。」
ふ~ん…
泣いてる感じは…ないな。
ラスト神木さんだが…
「僕は女将さんが言った通り受付にいたよ。
そしてそれからは部屋に荷物を置きに。」
ふ~ん…
全員何かはしていた…と。
けどすぐ解決しそうだ。
ちょっと頑張るか。
「各自のアリバイの証拠を見てきてくれ千冬。
そして写真を撮ってきてくれ。」
「分かったっす。
ではこれ、メモです。」
とメモを渡されて俺を離れた千冬。
「そういや、お前らはいくつだよ。」
と神木さんが言ってくる。
「中学二年生です。
なので14歳ですよ。」
と珍しく丁寧な言葉遣いで話した。
「はぁ!?
警察はこんなガキ共に調べさせていいのかよ!
メンツ丸潰れじゃねえのか!?」
と大声で言う神木さん。
俺のキレメーター(怒りそうになると上がるメーター)は噴火寸前まで来ていた。
「俺たちは好きでやってるだけですから。」
「おいおい…事件現場にガキ入れるのもダメだと思うぜ?
そもそもこんなガキに解決できんのかよ!」
と言ってくる。
すると俺のメーターは噴火した。
「おいお前、ちょっと黙れ。
いい加減にしろ。」
と睨みながら言う。
すると神木さんは縮こまった。
「では、捜査を再開します。」
と言って俺は千冬が行った方へ歩き出す。
「そこに座っといてください。
自由に話してていいですからね。」
と言って警察も全員その場を離れた。
これで少しは喋ってくれるか…?
緊張がほぐれた方が調査はしやすいしな。
そして俺は千冬のところに着いた。
周りには知り合いの刑事が数人。
「先輩、これ。」
と言って指差してくる千冬。
「なんだ?
って…これは…」
そこには殺害に使ったであろう包丁が。
「まさかの発見…か。
お手柄だな、千冬。」
「ありがとうございますっす。」
と少し照れている千冬。
「よし、じゃカズさん。
指紋鑑定お願いします。
なるべく速くしてくださいよ?
いっつも解決してから来るんですから。」
と言うと走り出すカズさん。
よし、まあいつもみたいに三十分後には戻ってくるだろ。
と思いながらさっきの四人のところまで戻った。
「さて…と。
何か喋りましたか?」
と聞くと、
「いえ、私達もあまり面識がないので…ね。」
と言う女将さん。
「いえいえ、緊張している方が辛いでしょう?
なので雑談をしてもらった方がこちらとしても調査しやすいのでご自由に。
あ、ここから離れたりしたら…
死ぬ覚悟しといてください。」
と言ってまた調査を始めた。
「そういや先輩。」
「ん?
なんだ?」
と千冬が喋りかけて来た。
「今回の事件、何かがおかしいです。」
何かがおかしい…?
「どういう意味だ?」
と俺が聞くと千冬は一拍開けて口を開いた。
「まず1つ目は、調査しているときに喋っている容疑者の皆さん。
そしてそれを伝えてくれないこと。」
「うん。
それは分かってた。」
と知ったかぶるように応え、千冬はまだあると言い張る。
「そして2つ目は、犯行用具が容易に見つかったこと。」
そう。
加藤さんの部屋のベッドの下に隠されてあっただけの包丁。
「確かにそれはおかしいな。」
と言った。
そして同時に俺は言う。
「まぁいいよ。
犯人の見当は付いてる。」
と。
「本当っすか!?」
「あぁ。
現場を見た瞬間からな。
まあ、ここからは容疑者達の前で喋るよ。」
と渋る俺。
そして顔を膨らませる千冬。
正直可愛かった。
別に好意を抱いてるわけでもないが。
そして俺たちは容疑者達のところへ着いた。
「じゃ、犯人分かったんで言いますわ。」
と言った。
「犯人が分かったって…
どういうことだよ。」
と相変わらずの態度を見せる神木さん。
「人の話は最後まで聞くのが常識やで?
習わんかったん?
まあええですわ。
とりあえず犯人は、弟さんと神木さんでしょ?」
「おいおいおい…
どこにそんな証拠があるんだよ!」
と神木さんが言ってきた。
「まず、犯行用具であると見られる包丁に付いてた指紋、あれ弟さんのですよね。
そしてあの油。
弟さんを庇おうとした神木さんが証拠隠滅の為に撒いた油でしょ。」
「証拠なんて何処にも…」
と言いかけた弟さんに追い打ちをかけるように俺は言う。
「弟さん、貴方泣いてたでしょ?
あれ、聞いた感じ心拍数一緒だったんで。
悲しみの感情はないかなってね。
あ、さっき貴方たち話してましたけど、
それ全部聞こえてますししかも念のための…」
と言って容疑者達に近寄り、壁を見る。
「え~っと…あった。」
と言って壁に設置していた盗聴器を手に取る。
そして俺はそれを再生する。
「『あれは僕がやったんだ。
お願いだ。
隠してくれ…!』」
と言う弟さんの声が。
「これが証拠と言えずに…何と言うんですか?」
と言うと神木さんがいきなり突っ込んできた。
「お前なんか殺してやる…!」
と。
「あ~…これだから探偵は嫌なんだ。
反感買うから。」
と言いながら刃物を振りかぶってくる神木さんを躱す。
「駄目ですよ。
殺人未遂で逮捕しま~す。」
と言って手錠をかける。
「なっ…!
なんで探偵のお前が手錠なんか…!?」
「自分を守るため。
それだけで理由は十分でしょ?」
と吐き捨て、安定に遅れたカズさんだった。
そして弟さんと神木さんはパトカーで運ばれ、一件落着となった。
そして女将さんが俺たちに喋りかけて来た。
「貴方たちは何者なんですか?」
と。
「彼女は俺の助手であり後輩。
俺は…ただの中学生探偵ですよ。
『元FBI捜査官』の。」
「FBI!?
中学生がなれるものなんですか!?」
と驚かれた。
「迎えが来ました。
俺の話はここまでにしましょう。
では、またご縁があったら。」
と言って無事(?)に終わった今日の事件であった。
ちなみに俺がオムライスを食べた回数事件が起き、人が死んでいるのでエゲつない人数が死んでいることになるらしい。
そろそろ俺の昼食時を監視するとかなんとか…
やめてほしいわー。
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