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―Poison Kiss―(短編)
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しおりを挟む「みせてくれ一希、お前はどんな風にしてここを慰めていたんだ?」
司の色気のある声に、俺は耳元で囁かれるだけでも体が反応した。そして、背後から囁く声に徐々に欲情し始めた。
「やっ……!」
「俺はずっと我慢してたんだ。お前のその乱れた顔をもっと見せろ…――」
司は背後からキスをしてきた。俺は自分でも我慢できなくなると恥ずかしさを堪えて彼の目の前で自分の下半身を触り始めた。場所が風呂場のせいか、いつもよりも気分が高まった。なにより背後から彼に自分の自慰行為を見られてることに、羞恥心と胸の高鳴りがおさまらなかった。自分でもわからずに、瞳を潤ませながら彼の前で感じて乱れた。
「あっ…や、見ないで司…! おれ恥ずかしい…!」
彼の背後からの熱い視線は、まるで自分の体を暴かれる羞恥心に近かった。そして、ますます乱れた吐息を吐いて目の前で乱れた。
「その表情すごく綺麗だ一希…! 誰にもお前のその顔はみせたくない、見せていいのは俺だけだ……!」
「あっ…やっ…司……!」
「お前を捉えて写していいのは俺だけのファインダーだ…! 愛してる、一希…――!」
そう言って再びキスをしてくると、頭の脳がとろけそうな甘いキスをしてきた。そして司が俺の熱い場所に触れた時、快感は絶頂に達した。触れた場所から、熱を帯びる彼の独占欲の支配は俺を繋ぐような愛の鎖だった。 俺は彼の甘くて毒のようなキスに深く溺れた――。
END
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