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第6章―運命の選択―
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しおりを挟む「よし! 奴らに気づかれる前に岩のシャワーをたらふく浴びせてやれっ!!」
ジョンは彼らにそう告げると、近くに浮いていた大きな岩に向かってビームを放った。一瞬にして砕かれた岩は6時の方向にいる敵に向かって押し寄せると、そのまま敵の機体もろとも一気に呑み込んだ。
敵は砕かれた岩のシャワーをまともに浴びるとそこで反撃する隙もないまま撃破された。地形を上手く利用して敵を倒すとジョンは一人で大きな笑い声をあげた。
「ダッハハハ、どうだ参ったか敵ども! これがカペラ部隊のリーダー、ジョン様の本領発揮ってところだ!」
そう言って豪快に笑うと、レオンは唖然となりながら独り言を呟いた。
「何て奴だ……! あいつ無茶苦茶だぜ、あれで撃退出来たのはいいけど、一歩間違ってたら俺達もあれに巻き込まれたぜ!」
レオンはそう言って独り言を口走ると、寿命が縮んだ気がした。
「よし、目的地はあと少しだ! もう少し行った先に例の岩が浮いてる! あの中にある物を回収して、とっとと此処からずらかるぞ!」
『了解っ!!』
ジョンは彼らにそう告げると、迷いもなく戦闘機を走らせた。
「お前ら2人はここから基地に戻れ、さっき死にたくないって言ったよな!? だったらさっさと戻るんだ!!」
彼がレオンとジェイドに命令すると、アレックスは2人に話しかけた。
「ジョン隊長の命令だ! 2人は基地に戻って、他の部隊の仲間達と防衛にあたるんだ! さあ、早く行け!」
「で、でも……! アレックス…――!」
レオンは彼にそう言われるとその場で迷った。
「――ここから先は保障なんてものはない。彼の言葉は確かだ。それに一層、危険を伴うかもしれない。お前達はあの時に決めたんだろ? なら、それでいい。誰もお前達を責めるつもりはない。だから戻って防衛にあたるんだ!」
「っ…――!」
「グズクズしてんじゃねーよっ!! 俺達の足を引っ張るくらいなら、とっとと大人しく戻ってろ!!」
マードックは痺れを切らすと横から口を挟んだ。戸惑うレオンにジェイドが潔く声をかけた。
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