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第6章―運命の選択―

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 一方その頃、ケイニッフィが抜けた後にジョンが防衛に加わった。コロニーの入り口付近では、敵機が何度も押し寄せて来た。

中と外の防衛にあたっている空戦部隊では、敵の数を防ぐには足りないくらいだった。彼らは苦しい状況下の中で懸命に戦い、己の役割を果たしていた。

 ジョンはケイニッフィに代わってリゲル部隊の隊員達と共に、外から来る敵を迎撃しながら数を減らしていた。他の空戦部隊もまた懸命に防衛にあたっていた。撃ち落としも切りが無いが状況にレオンは疲労感を感じてつい弱音を吐いた。

「なあ、アレックス! いくら撃ち落としも切りが無いぜ! あいつら不死身かよ!?」

「黙れレオン! そんな事はお前が言わなくても解っている! だけど今は、文句を言わずに戦うしかないだろ!?」

 彼は無線を通して激を飛ばすと、そこでレオンを叱りつけた。

「なんだよ、今のケイニッフィ大佐の真似か~? そうやってすぐに怒るところとか――」

レオンが再び言い返すと、いきなり敵のミサイルが彼の方に目掛けて撃ち込まれた。

『しっ、しまった……!!』

咄嗟に攻撃を交わそうとしたが、ミサイルは彼を既にロックしていた。鬼気迫るものを感じた時、ジョンがそれに気がついて、ミサイルをレーザーガンで撃ち落とした。ほっと安堵の顔を浮かべるとレオンは急に身体が震えた。

「生きてる……!」

「レオン大丈夫かっ!?」

 アレックスは慌てると、無線を通して彼に話しかけた。するとそこにジョンが激を飛ばしながらレオンの方に向かって来た。

「おい貴様、死にたいのかっ!!」

 ジョンは無線を通して怒鳴りつけた。

「す、すみませんジョンさん…――!」

「誰がジョンさんだ!? ジョン隊長と呼べ!」

 レオンは再び叱られると違う意味でビビった。

「こうなったらトコトン奴らを蹴散らしてやる! 今からお前達、隊長である俺の指示に従え!」

「了解…――!」

リゲル部隊の彼らは不安な気持ちになりながらも、ジョンの命令に従うことにした。

「今から俺達は敵陣の中を掻い潜りに行く作戦にでる! 目的はプロテクトシールドの再起動だ! 敵は我が基地のシールドを破り、未だに侵入して来ている! プロテクトシールドが再起動すれば少しは時間が稼げる、今はそれに賭けるんだ!」

ジョンの思わぬ作戦にアレックスは口を挟んだ。
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