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第6章―運命の選択―
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第2部隊と第11部隊と第14部隊は、リゲル部隊の彼らが目的地に行けるまでの間、敵を引き付ける陽動作戦を開始した。
彼らは前方にいる敵の群れに向かって攻撃を一気に仕掛けに行くと果敢にも攻めた。そして、敵の群れは彼らの作戦に見事にハマると、彼らの後を追うようにその場から移動を開始した。
「ジョン! 俺達が敵を引き付けている間に例の場所に早く行け!」
「ああ、悪いがそうしてもらうぜブレーク!」
無線を通して返答するとジョンはリゲル部隊の仲間達に『気合いを入れて突っ込むぞ!』と指示を出した。リゲル部隊の仲間達はその瞬間、それぞれ息を呑んで覚悟を決めた。
「あいつらが敵を引き付けている間に俺達はこのど真ん中を一気に突っ切って行く、遅れたら承知しねえぞ! お前ら気合いを入れていけ!」
「了解っ!!」
ジョンは彼らにそう告げると操縦桿を握り締めて気合いの掛け声を上げた。
『アローヘッド・フォーメーションに展開だ! 行くぞぉおおおーーっ!!』
リゲル部隊の彼らを引き連れて敵が隙を見せたうちにど真ん中を速い速度で駆け抜けた。それは一か八かの賭けだった。
ジョンは敵陣の中を突っ切りながら目的地へと目指した。そこに彼の迷いはなかった。ただ己の信念がそこにはあった。
「3時の方向に敵機多数確認! 追跡されれば、こちらが不利になります!」
五列目の右側に飛んでいたカーターは、敵機の姿をレーダーで捉えるとジョンに報告した。
「そんなものは今はほっとけ、敵は全てあいつらに任せるんだ!」
「しっ、しかし……!」
カーターはジョンにそう言われると言い返そうとした。するとアレックスが口を挟んだ。
「下手に動けば俺達が危ない。ジョン隊長の言うとおり、今は彼らに任せるしかない!」
カーターはアレックスの冷静な判断に対して、言いかけた言葉をのみ込んだ。するとその直後、6時の方向から敵機の姿をとらえた。
「おい、あいつらあんなところにもいやがった! 気づかれたら俺達、終わりだぜ!」
左側の一列目に飛んでいたレオンは、敵機の姿をレーダーで確認すると慌てながら口走った。
彼らは前方にいる敵の群れに向かって攻撃を一気に仕掛けに行くと果敢にも攻めた。そして、敵の群れは彼らの作戦に見事にハマると、彼らの後を追うようにその場から移動を開始した。
「ジョン! 俺達が敵を引き付けている間に例の場所に早く行け!」
「ああ、悪いがそうしてもらうぜブレーク!」
無線を通して返答するとジョンはリゲル部隊の仲間達に『気合いを入れて突っ込むぞ!』と指示を出した。リゲル部隊の仲間達はその瞬間、それぞれ息を呑んで覚悟を決めた。
「あいつらが敵を引き付けている間に俺達はこのど真ん中を一気に突っ切って行く、遅れたら承知しねえぞ! お前ら気合いを入れていけ!」
「了解っ!!」
ジョンは彼らにそう告げると操縦桿を握り締めて気合いの掛け声を上げた。
『アローヘッド・フォーメーションに展開だ! 行くぞぉおおおーーっ!!』
リゲル部隊の彼らを引き連れて敵が隙を見せたうちにど真ん中を速い速度で駆け抜けた。それは一か八かの賭けだった。
ジョンは敵陣の中を突っ切りながら目的地へと目指した。そこに彼の迷いはなかった。ただ己の信念がそこにはあった。
「3時の方向に敵機多数確認! 追跡されれば、こちらが不利になります!」
五列目の右側に飛んでいたカーターは、敵機の姿をレーダーで捉えるとジョンに報告した。
「そんなものは今はほっとけ、敵は全てあいつらに任せるんだ!」
「しっ、しかし……!」
カーターはジョンにそう言われると言い返そうとした。するとアレックスが口を挟んだ。
「下手に動けば俺達が危ない。ジョン隊長の言うとおり、今は彼らに任せるしかない!」
カーターはアレックスの冷静な判断に対して、言いかけた言葉をのみ込んだ。するとその直後、6時の方向から敵機の姿をとらえた。
「おい、あいつらあんなところにもいやがった! 気づかれたら俺達、終わりだぜ!」
左側の一列目に飛んでいたレオンは、敵機の姿をレーダーで確認すると慌てながら口走った。
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