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第5章―生と死の輪舞―(ロンド)
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しおりを挟む「桐會。神宮寺はどうした?」
「隼人隊長がいませんでした! さっきいた部屋に戻ったんですが、中にはいませんでした!」
結人はグラギウスに報告すると半泣きした。
「何て事だ……! こん時に『頼みの綱』がいなくなるとは、此処でこんな事をしている場合ではないのに……!」
グラギウスはそこで呟くと深いため息をついた。
「あ、あの……艦長どうしますか?」
結人は困っている艦長に指示を仰いだ。すると、彼は思い悩みながらある事を頼んだ。
「桐會お前に頼みがある。これは私からの重大な任務だ。お前に今からそれを命令する」
「えっ? 僕にですか…――!? 無理です! 僕にその任務は重すぎます!」
「いいから話を聞け! 今ここで頼めるのはお前しかいないんだ!」
「ッ……!」
結人は命令される前から自分には無理だと駄々をこねた。しかし、グラギウスは彼に任務の内容を伝えた。
「私は見ての通り動けない。それに神宮寺も東もいない状況だ。今この場で頼めるのは、お前しかいないんだ!」
「でっ、でも……!」
「この任務を頼むのは正直言って気が退けるが、今はそんな事を言っている場合じゃないからお前にそれを託す」
彼は真剣な瞳で結人に任務を伝えた。
「いいか、桐會。これは地下Aー13区域のアポカリュプシスのカードキーだ。そこには我々が何としてでも、敵の手から守らなくてはならない機体がある……! 中には輸送機用のシステム機械がある。それを作動させてその機体をエヴァリアの戦艦に輸送するのがお前の任務だ!」
グラギウスは結人にその事を伝えると、大事に持っていたアポカリュプシスのカードキーを手渡した。
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