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第4章―舞い降りた翼―
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「凄い、なんて速さだ! 信じられない……! 能力脳覚醒装置を使わずにまさかあそこまで機体を使いこなすなんてバカな…――!」
オペレーターの一人は美岬の戦う姿を見ると、そこで驚愕しながら思わず声を上げた。
「総司令官大変です! 第8エリアでミストラル部隊の隊長らしき機体とうちのパイロット3名が交戦中です…――!」
「何だと、それは本当か?」
「はい!」
オペレーターの一人は、そう言って慌てて彼に報告した。冴嶋は第8ブロックの映像を司令室のモニター画面に映すように命じた。
「機体の識別番号を特定したのち、速やかに退却させろ! アビスを上手く使いこなすパイロットがいない状況の中で、無闇に戦うことは無駄死にするようなものだ! ましてや3機だけで、敵の頭を叩くのは無謀過ぎる!」
冴嶋はモニター画面を見ながら、的確な判断を下した。するとオペレーターの一人は自分が見た事を報告した。
「さ、冴嶋総司令官そのことなんですが……! その3機の中に驚異的な動きをするパイロットがいます。そっ、そのパイロットはレゾナシステムを使わずに敵と互角に戦っています…――!」
「何っ!?」
「信じられないかも知れませんが見て下さい! これは今から6分前の映像です……!」
オペレーターの一人は、司令室のモニター画面に6分前の映像を流した。冴嶋はその映像を見るなり驚いた。そして、周りも一気にざわついた。そこに映し出されていたのは今までのパイロット達の動きとは明らかに違う、驚異的な動きをする1機のアビスの姿だった。その映像を見るなり、その機体に乗っているパイロットに注目した。
「うちの基地に最新型の機体を使いこなすアビスのパイロットは何人いる?」
「調べた所アビスを使いこなすパイロットはまだいません。恐らく、あの機体を操っている者だけかと思います!」
「何……?」
「適応能力と共に全てが他のパイロット達とは、遥かに上回っています!」
オペレーターの一人はそう言って報告すると、他にも違う映像を流した。
「交戦中の相手はミストラル部隊の隊長と、敵のエースの機体だと思います! 機体名は不明ですが、恐らくZナンバーの機体かも知れません!」
「Zナンバーだと!? オリジナルか……!?」
「ええ、恐らくオリジナルの機体だと思います! 以前調べた情報によると敵はZナンバーの機体を密かに開発をしていると言う情報がありました! それにあんな見慣れない機体は、我が軍のデータにはありません!」
「そうか、やはり上層部での噂は本当だったか。敵のエースが乗っているのは赤い機体との情報があったが、ひょっとしたらあれがそうかも知れん……!」
冴嶋はモニター画面を見ながら椅子の上で、興味深く呟いた。
オペレーターの一人は美岬の戦う姿を見ると、そこで驚愕しながら思わず声を上げた。
「総司令官大変です! 第8エリアでミストラル部隊の隊長らしき機体とうちのパイロット3名が交戦中です…――!」
「何だと、それは本当か?」
「はい!」
オペレーターの一人は、そう言って慌てて彼に報告した。冴嶋は第8ブロックの映像を司令室のモニター画面に映すように命じた。
「機体の識別番号を特定したのち、速やかに退却させろ! アビスを上手く使いこなすパイロットがいない状況の中で、無闇に戦うことは無駄死にするようなものだ! ましてや3機だけで、敵の頭を叩くのは無謀過ぎる!」
冴嶋はモニター画面を見ながら、的確な判断を下した。するとオペレーターの一人は自分が見た事を報告した。
「さ、冴嶋総司令官そのことなんですが……! その3機の中に驚異的な動きをするパイロットがいます。そっ、そのパイロットはレゾナシステムを使わずに敵と互角に戦っています…――!」
「何っ!?」
「信じられないかも知れませんが見て下さい! これは今から6分前の映像です……!」
オペレーターの一人は、司令室のモニター画面に6分前の映像を流した。冴嶋はその映像を見るなり驚いた。そして、周りも一気にざわついた。そこに映し出されていたのは今までのパイロット達の動きとは明らかに違う、驚異的な動きをする1機のアビスの姿だった。その映像を見るなり、その機体に乗っているパイロットに注目した。
「うちの基地に最新型の機体を使いこなすアビスのパイロットは何人いる?」
「調べた所アビスを使いこなすパイロットはまだいません。恐らく、あの機体を操っている者だけかと思います!」
「何……?」
「適応能力と共に全てが他のパイロット達とは、遥かに上回っています!」
オペレーターの一人はそう言って報告すると、他にも違う映像を流した。
「交戦中の相手はミストラル部隊の隊長と、敵のエースの機体だと思います! 機体名は不明ですが、恐らくZナンバーの機体かも知れません!」
「Zナンバーだと!? オリジナルか……!?」
「ええ、恐らくオリジナルの機体だと思います! 以前調べた情報によると敵はZナンバーの機体を密かに開発をしていると言う情報がありました! それにあんな見慣れない機体は、我が軍のデータにはありません!」
「そうか、やはり上層部での噂は本当だったか。敵のエースが乗っているのは赤い機体との情報があったが、ひょっとしたらあれがそうかも知れん……!」
冴嶋はモニター画面を見ながら椅子の上で、興味深く呟いた。
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