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第18章―虚ろな心―

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「あっ…あっ…ひぁ…っ…ねえ、ハルバート。もっと突いて…貴方が欲しいの…っ…奥まで…もっと奥まで突いて…。そう…あたしの中に…来て…っ…ン……」

 リーナは下から突き上げられる快感に一層激しく喘いだ。淫乱な姿をさらけだしながら、彼女はベッドの上で厭らしく乱れ続けた。華奢な体を前に反らしながら自らも腰を動かした。そのたびにスプリングの軋む音が部屋の中に響いた。厭らしく体をくねらす彼女に、彼は下からさらに激しく腰を突き上げた。そのたびにリーナは抱かれる喜びを全身で感じた。お互いの体温を求めあうように2人は体を密着させた。

「あっ…んっ…イ、イッちゃう…そんなに激しくしたら…あたし…あっ…あっ…ハル……」

 彼女は次第に快感に上り詰めた。呼吸を荒くさせながら、長い髪を揺らした。前屈みになるとハルバートは彼女の細い腰に両手を回して更に下から腰を突き上げた。下から激しく突くと彼女は身体をくねらせながら切ない喘ぎ声を出した。

「あぁ、ああ…っ…あっ…イくぅ…イっちゃ…!」

 その瞬間リーナは身体をビクビクさせながら痙攣した。グッタリすると、そのまま前屈みで彼に抱きついた。

「はぁはぁ…ハルバート…貴方のまだ堅くて熱いわ……」

「ああ、お前だけイッたからな。俺もイかせろよ…――」

「だ…だめよ、まだ…動いちゃ……」

「いいから焦らすな。お前も激しいのが好きなんだろ?」

「ええ、激しく抱かれるのが好きよ。貴方にこうして激しく抱かれるのはもっと好き。ねえ、このままでいいからキスして……?」

「さっきしただろ……?」

「いいの…今度は貴方からキスして欲しいの……」

「リーナ…――」

 ハルバートはせがむ彼女にキスをした。リーナは彼のキスに身体を熱く火照らせた。

「ンッ…ハルバート…――」

 キスだけでも彼女は感じている様子だった。体勢を変えると彼女を下に押し倒した。

「激しいのが好きか?」

「えぇ、もっと激しく私を抱いてちょうだい…――」

「ああ、言われなくても激しくしてやるよ……」

「ぁっ…ああっ……!」

 彼女を下にすると、そのまま強引に中に入って来た。リーナはさっきよりも身体が敏感になった。中に入ると、そのまま腰を前に激しく突いた。リーナは彼に激しく抱かれるとシーツを掴んで乱れた。

「だ…だめ…! そんなに激しくしたら、またあたし……!」

「激しいのが好きって言ったじゃねーか? もっと奥まで突いてやるよ。こうやって俺に中を突かれるのが好きなんだろ」

「ンっ…! あぁ……! あっ…あっ……! ハ…ハルバート、もっと…もっと突いて……! あたしがあたしで、なくなっちゃうくらいに…――!」

 彼女はシーツを掴みながら呼吸を荒くさせて乱れ狂った。開かれた体に快感の波が押し寄せる。

「リーナ、一人で乱れてヨガって本当厭らしいな。でも、アンタのそう言う厭らしい姿は堪らなく綺麗だ…――」

「ンン…!」

 激しく抱かれる度に虚ろな瞳で乱れながら切ない喘ぎ声を出した。背中に両手を回すと、彼女は彼にしがみついた。

「っ…あまり締め付けるなよ」

「だって気持ちいいんですもの…。こんなに激しい人は貴方が初めて……」

「そうか?」

「ええ、そうよ。だからもっと、私に触ってちょうだい……」

「アンタに体ごともってかれそうだよ…――」

 激しく求めてくる彼女に、彼はさらに腰を突き上げた。リーナは快感が絶頂に達すると再び身体をビクビクさせた。

「っ…イッちゃう…! また…! ハルバートっ…!」

「イけよ。何度でもイけ。その度に熱いものをお前の中に出してやるから――」

「ンンっ……!」

 リーナは激しく抱かれる彼の腕の中で微かに愛を感じていた。その一瞬の刹那的快楽に男女は互いに溺れた。




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