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第6話 ハーブティーと卵と牛乳
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朝陽が窓から射し込んでくる。
ギラギラした強い光ではなく、そっと包み込むような優しい光。
おかげさまで、さわやかに目を覚ますことができる。
「ぬぁ~」
定番の気の抜けた声と共に、異世界2日目がスタートした。
俺が眠っていたのは、リルとミルの一家が住む家の一室。
空き部屋になっていたところに、余っていたベッドを運び込んでもらったのだ。
「起きるかぁ~」
ベッドを抜け出して、階段を降りる。
リビングのスペースには、すでに一家が勢ぞろいしていた。
「お、ケントくんおはよう」
「あら、おはよう~」
眼鏡をかけた男性エルフが、双子のお父さんであるシェグさん。
っして全員分の朝のお茶を用意してくれたのが、お母さんのメイリさんだ。
「おはようございます!」
「ん、おはよー」
「おはようございます。リル、意外と早起きなんだな」
「あさはミルにおこされる。すごくねむい。だから、おひるにまたねる」
「なるほど?」
俺が食卓を囲む椅子に座ると、メイリさんがお茶を出してくれた。
ほかほかと良い香りの湯気が立ち昇っている。
メイリさんは薬草栽培が趣味で、ハーブティーをオリジナルでブレンドするのが好きなんだそうだ。
宴の時にいろいろ話してくれた。
「これはどんな効果があるんですか?」
「昨日は結構食べすぎちゃったでしょう? だから胃に優しいハーブを配合してるわ。あとは、一日の始まりにぴったりの爽やかな気分になれるハーブを何種類か入れてるのよ~」
はふはふして飲んでみると、柔らかな甘みとわずかな酸味が口に広がる。
そしていくつものハーブの香りが、重なり合って鼻へと抜けていった。
確かにすごく爽やかで、朝にぴったりの味と香りだ。
「すごく美味しいです」
「うふふ。良かったわ~」
嬉しそうに笑うメリナさんの表情は、昨日の目を細めたミルとそっくりだ。
親子だなぁという感じがする。
「今日の朝食当番はリルだったね」
「あぐっ」
「朝食当番?」
「そう。僕たちの家では、毎日代わりばんこに朝ごはんを作ってるんだ。今日はリルの番。最近は、リルもミルも簡単なものならひとりで作れるようになってきたんだよ」
「5歳で料理が作れるのはすごいですね」
とは言いつつも、リルの顔を見てみればめんどくさそうな表情を浮かべている。
そして数秒後、閉じがちなリルの目が3分の2くらい開いた。
そして目が輝く。
何か思いついたみたいだ。
彼女のことだから、作るのが楽なメニューでも閃いたのかな?
「そういえばきのう、ケントがあさごはんつくるっていってた。おせわになるおれいするって。ケントがすごいりょうり、あさごはんにつくってくれるって」
う~ん、初耳。
そんなこと言った覚えがない。
お酒は飲んだけど、記憶が無くなるほど酔いつぶれてはいない。
だから昨晩のことはちゃんと全部覚えている。
その上で、リルが言っているようなことは一つも記憶にない。
ところがどっこい、シェグさんは娘の言うことを信じてしまった。
「へえ、それは嬉しいな。そしたらぜひ、ケントくんにお願いしよう」
「あ、え、えー、あ、はい……」
うわっ! 流れのままに「はい」って言っちゃった!
どうしよう何もすごい料理なんて思いつかないぞ……。
「えーっとぉ……」
「家の食材は、自由に使ってくれていいわよ~」
「あ、ありがとうございます……」
キッチンでまず目を惹くのは、大きな小麦粉の袋。
村全体で管理する畑で、大規模に栽培しているらしい。
小麦粉で作る朝食……ホットケーキとか?
でも卵も牛乳がない。
昨日の料理にも、卵や鶏肉を使ったものはなかった。
牛もだ。
そもそもこの村では飼っていないのだろう。
かろうじて、奇跡的に砂糖は存在している。
異世界の森の中で砂糖があるのはめちゃくちゃアドバンテージだけど、卵と牛乳が無いとお話にならないよなぁ……。
鶏も牛もいないんじゃ……
「待てよ?」
不意に閃いた。
ぬいぐるみの鶏と乳牛を呼びだして、卵と牛乳をゲットできないかな。
ただのぬいぐるみならまだしも、動くわ食うわ鳴くわのぬいぐるみたちなら可能性はある。
「ちょっと待っててください」
さすがに家の中で乳牛を出すのは大迷惑なので、俺は一旦外に出る。
それからスキルを連続使用した。
「【ぬいぐるみテイム・雌鶏】! 【ぬいぐるみテイム・乳牛】!」
ぽんっぽんっと、2つのぬいぐるみが現われる。
片方は鶏、片方は乳牛。
実寸大の乳牛はかなり大きいけど、見た目がぬいぐるみゆえに威圧感よりマスコット感が勝つ。
「コケコッコー!」
「もぉ~」
産声を上げたところで、俺はぬいぐるみたちにお願いした。
「鶏……えーっと、名前で呼ばれた方がいいよな。コケ子にしよう。コケ子は卵を出してくれるか? それで、うーんと、モー子は牛乳が欲しいんだ」
「コケー」
「もぉ~」
2匹は分かったというように鳴く。
そしてコケ子は、コロコロと卵を産み落とした。
正真正銘、本物の卵だ。
もしぬいぐるみの卵が出てきたらどうしようと思ったけど、よくできてるもんだ。
「えーっと牛乳は……」
俺は家の中に戻ると、ボウルを取って外に戻った。
そしてモー子の乳を搾り始める。
ふっかふかぬいぐるみ素材の乳だけど、卵と同じように牛乳はしっかりと出た。
小学校の時にやった乳しぼり体験が、まさかこんな場所で生きるとはな。
ありがとう、牧場のおっちゃん。
「よし、こんなもんだな」
必要な量の牛乳が集まったところで、俺は乳しぼりの手を止める。
何か牛乳は牛に溜め込ませない方が良いって聞いたような気がするけど、今は早いとこ朝ごはんを作らないといけないからな。
もろもろのことは悪いけど後回しだ。
「コケーコッコッコ」
「もぉ~」
コケ子は盛んに地面を突っつきまわし、モー子もきょろきょろ周りを見回している。
そっか、エサが欲しいんだな。
取るもん取られて、ご飯なしじゃあまりにもかわいそうだ。
彼女たちにも朝ご飯をあげないと。
もちろんグレイにも。
「お待たせしてます。すぐに作りますんで」
家の中に戻ってそう声を掛けてから、キッチンにあった乾燥トウモロコシと野菜を手に取る。
それをミルに渡して言った。
「悪いんだけど、外にぬいぐるみを呼んだからこれをあげてきてくれるか?」
「おまかせください!」
ミルは小さな腕でぎゅっと抱えると、意気揚々と家を出て行く。
そして数秒後、大きな声が響き渡った。
「ひあああ! おっきくておっきくておっきいっ!」
あちゃー、語彙力喪失モードに入っちゃったか。
モー子は大きいもんな。
村にいる動物の中で、きっと一番大きい。
ぬいぐるみだし、危険性はないけれども。
「さーてと」
俺はとっさに集めた卵と牛乳、そして小麦粉や砂糖などを前に腕まくりをした。
始めますか、異世界でホットケーキ調理。
ギラギラした強い光ではなく、そっと包み込むような優しい光。
おかげさまで、さわやかに目を覚ますことができる。
「ぬぁ~」
定番の気の抜けた声と共に、異世界2日目がスタートした。
俺が眠っていたのは、リルとミルの一家が住む家の一室。
空き部屋になっていたところに、余っていたベッドを運び込んでもらったのだ。
「起きるかぁ~」
ベッドを抜け出して、階段を降りる。
リビングのスペースには、すでに一家が勢ぞろいしていた。
「お、ケントくんおはよう」
「あら、おはよう~」
眼鏡をかけた男性エルフが、双子のお父さんであるシェグさん。
っして全員分の朝のお茶を用意してくれたのが、お母さんのメイリさんだ。
「おはようございます!」
「ん、おはよー」
「おはようございます。リル、意外と早起きなんだな」
「あさはミルにおこされる。すごくねむい。だから、おひるにまたねる」
「なるほど?」
俺が食卓を囲む椅子に座ると、メイリさんがお茶を出してくれた。
ほかほかと良い香りの湯気が立ち昇っている。
メイリさんは薬草栽培が趣味で、ハーブティーをオリジナルでブレンドするのが好きなんだそうだ。
宴の時にいろいろ話してくれた。
「これはどんな効果があるんですか?」
「昨日は結構食べすぎちゃったでしょう? だから胃に優しいハーブを配合してるわ。あとは、一日の始まりにぴったりの爽やかな気分になれるハーブを何種類か入れてるのよ~」
はふはふして飲んでみると、柔らかな甘みとわずかな酸味が口に広がる。
そしていくつものハーブの香りが、重なり合って鼻へと抜けていった。
確かにすごく爽やかで、朝にぴったりの味と香りだ。
「すごく美味しいです」
「うふふ。良かったわ~」
嬉しそうに笑うメリナさんの表情は、昨日の目を細めたミルとそっくりだ。
親子だなぁという感じがする。
「今日の朝食当番はリルだったね」
「あぐっ」
「朝食当番?」
「そう。僕たちの家では、毎日代わりばんこに朝ごはんを作ってるんだ。今日はリルの番。最近は、リルもミルも簡単なものならひとりで作れるようになってきたんだよ」
「5歳で料理が作れるのはすごいですね」
とは言いつつも、リルの顔を見てみればめんどくさそうな表情を浮かべている。
そして数秒後、閉じがちなリルの目が3分の2くらい開いた。
そして目が輝く。
何か思いついたみたいだ。
彼女のことだから、作るのが楽なメニューでも閃いたのかな?
「そういえばきのう、ケントがあさごはんつくるっていってた。おせわになるおれいするって。ケントがすごいりょうり、あさごはんにつくってくれるって」
う~ん、初耳。
そんなこと言った覚えがない。
お酒は飲んだけど、記憶が無くなるほど酔いつぶれてはいない。
だから昨晩のことはちゃんと全部覚えている。
その上で、リルが言っているようなことは一つも記憶にない。
ところがどっこい、シェグさんは娘の言うことを信じてしまった。
「へえ、それは嬉しいな。そしたらぜひ、ケントくんにお願いしよう」
「あ、え、えー、あ、はい……」
うわっ! 流れのままに「はい」って言っちゃった!
どうしよう何もすごい料理なんて思いつかないぞ……。
「えーっとぉ……」
「家の食材は、自由に使ってくれていいわよ~」
「あ、ありがとうございます……」
キッチンでまず目を惹くのは、大きな小麦粉の袋。
村全体で管理する畑で、大規模に栽培しているらしい。
小麦粉で作る朝食……ホットケーキとか?
でも卵も牛乳がない。
昨日の料理にも、卵や鶏肉を使ったものはなかった。
牛もだ。
そもそもこの村では飼っていないのだろう。
かろうじて、奇跡的に砂糖は存在している。
異世界の森の中で砂糖があるのはめちゃくちゃアドバンテージだけど、卵と牛乳が無いとお話にならないよなぁ……。
鶏も牛もいないんじゃ……
「待てよ?」
不意に閃いた。
ぬいぐるみの鶏と乳牛を呼びだして、卵と牛乳をゲットできないかな。
ただのぬいぐるみならまだしも、動くわ食うわ鳴くわのぬいぐるみたちなら可能性はある。
「ちょっと待っててください」
さすがに家の中で乳牛を出すのは大迷惑なので、俺は一旦外に出る。
それからスキルを連続使用した。
「【ぬいぐるみテイム・雌鶏】! 【ぬいぐるみテイム・乳牛】!」
ぽんっぽんっと、2つのぬいぐるみが現われる。
片方は鶏、片方は乳牛。
実寸大の乳牛はかなり大きいけど、見た目がぬいぐるみゆえに威圧感よりマスコット感が勝つ。
「コケコッコー!」
「もぉ~」
産声を上げたところで、俺はぬいぐるみたちにお願いした。
「鶏……えーっと、名前で呼ばれた方がいいよな。コケ子にしよう。コケ子は卵を出してくれるか? それで、うーんと、モー子は牛乳が欲しいんだ」
「コケー」
「もぉ~」
2匹は分かったというように鳴く。
そしてコケ子は、コロコロと卵を産み落とした。
正真正銘、本物の卵だ。
もしぬいぐるみの卵が出てきたらどうしようと思ったけど、よくできてるもんだ。
「えーっと牛乳は……」
俺は家の中に戻ると、ボウルを取って外に戻った。
そしてモー子の乳を搾り始める。
ふっかふかぬいぐるみ素材の乳だけど、卵と同じように牛乳はしっかりと出た。
小学校の時にやった乳しぼり体験が、まさかこんな場所で生きるとはな。
ありがとう、牧場のおっちゃん。
「よし、こんなもんだな」
必要な量の牛乳が集まったところで、俺は乳しぼりの手を止める。
何か牛乳は牛に溜め込ませない方が良いって聞いたような気がするけど、今は早いとこ朝ごはんを作らないといけないからな。
もろもろのことは悪いけど後回しだ。
「コケーコッコッコ」
「もぉ~」
コケ子は盛んに地面を突っつきまわし、モー子もきょろきょろ周りを見回している。
そっか、エサが欲しいんだな。
取るもん取られて、ご飯なしじゃあまりにもかわいそうだ。
彼女たちにも朝ご飯をあげないと。
もちろんグレイにも。
「お待たせしてます。すぐに作りますんで」
家の中に戻ってそう声を掛けてから、キッチンにあった乾燥トウモロコシと野菜を手に取る。
それをミルに渡して言った。
「悪いんだけど、外にぬいぐるみを呼んだからこれをあげてきてくれるか?」
「おまかせください!」
ミルは小さな腕でぎゅっと抱えると、意気揚々と家を出て行く。
そして数秒後、大きな声が響き渡った。
「ひあああ! おっきくておっきくておっきいっ!」
あちゃー、語彙力喪失モードに入っちゃったか。
モー子は大きいもんな。
村にいる動物の中で、きっと一番大きい。
ぬいぐるみだし、危険性はないけれども。
「さーてと」
俺はとっさに集めた卵と牛乳、そして小麦粉や砂糖などを前に腕まくりをした。
始めますか、異世界でホットケーキ調理。
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