上 下
221 / 310
三章 エイヴィの翼 後編(前期休暇旅行編)

221、 初の前期休暇 2(チンピラとプレゼント)

しおりを挟む


「ん? どうした嬢ちゃん。随分ご機嫌だな」

 いつもよりも晴れ晴れとしたアルベラの笑顔に、コーニオは嬉しそうに表情を崩した。

 アルベラは言われて自身の顔に手を当てる。「そうかしら?」と首を傾げた。

「帰ってきて気が抜けてるのかも。ここのところ貴族の人間関係の面倒臭さを思う存分味わい続けてたのもあって」

「なんだそら。贅沢な悩み自慢か?」

 コーニオの後ろからテッソが声をあげた。

 ネズミ使いのギエロも一緒だ。相変わらずローブに身を包んでいる。いつもフードを被っているが、彼に関しては顔を隠すことが目的ではなく、単にその装いが落ち着くらしい。

 年齢も体格もファッションも異なる彼らをアルベラは見上げる。この三人は共に行動する事が多かった。

(始めの頃はファミリーでグループでも決められてるのかとも思ったけど……意外と単純に仲が良いだけなんだよな)

「ちっせえぞテッソ。そんなだから女に相手にされねーんだ」

 ギエロの低く静かな言葉が胸に刺さり、テッソは「うぐっ」と言って頭を低くした。

 そんな彼らをしり目にコーニオはニコニコとほほ笑みながら、アルベラにちょいちょいと手を振る。

「ところで嬢ちゃん、ティーチの奴に聞いたぞ。誕生日だってな。ほれ、これは俺らからだ。おめっとさん!」

 差し出された薄い箱を受け取り、アルベラは目を丸くした。

「あり、がとう……。まさかプレゼントを準備して頂けてるなんて思ってもなかった」

「何言ってんだよ、今までだってあげてやったことあったろ」とテッソが唇を尖らせる。

「そうね。素敵なセンスのイヤリングやネックレスをありがとう」

 毒のあるお嬢様の笑顔に、「俺のセンスそんなにわりーか!?」と彼はショックを受けたような声をあげた。

「まあまあ。今回のは装飾品じゃねーから安心して受け取れって。機会があれば使えると思うぞ?」

 コーニオの人のいい笑顔。

(この人のセンスも大概なんだよな……)

 拷問器具じゃないだろうな、とアルベラは警戒しつつ、近くにテーブルに箱を置いて開いてみた。

 エリーとガルカの視線も箱へとそそがれた。

 何の装飾もないシンプルな木箱の上蓋を持ち上げると、カタリと下蓋がテーブルの上に残る。

 そこに収められたものを見て、アルベラはぽつりと呟いた。

「―――絵本?」

 固く光沢のある真っ白な表紙。絵もタイトルも書かれてないが、薄さやサイズ感からアルベラは何となくそう思った。

「ああ、絵本だ」

 コーニオがにんまりと頷く。

「中、見ていいのかしら?」

「止めとけ」

 そう言ったのはギエロだ。

「いいや。嬢ちゃんも見るべきだ」

 と言ったのはテッソだ。

 アルベラは目を据わらせ二人を見上げると、「じゃあ止めとくわ」と絵本は手に取るも中は見ない事にした。

「なんでだよ!」

 テッソが声を荒げる。

「ギエロさんの言葉の方が信用できるもの」

 絵本を見回しながらアルベラは素っ気なく返した。

 「精進するんだな」とギエロは感情の薄い声でそう言い、後輩であるテッソの背中をどんと押した。

 コーニオは彼らのやり取りにくつくつと笑い、絵本を観察するアルベラの様子を見る。

「エリーは? 見たい?」

「んー。それが何か分かりましたら考えます」

「なぜ俺には聞かない」

「あんたは危ないから」

 手渡せばいたずらに人に無理やり見せかねないと、アルベラはガルカを警戒していた。

「なんだ? 俺がガキみたいな悪戯をするとでも思うか?」

 アルベラから「ええ」という返答に、ガルカは考えるように顎に手を当てながら「ほう」と呟きそのやり取りは終わった。





「それで、これは何なの?」

「魔術具さ」

 コーニオはにこやかに説明する。

「行っちまえばこれも拷問の一つかもな。本を読んだ相手を精神的にじわじわと追い詰める」

「ごうもん……」

 ですよね、と拷問狂の男を見てアルベラは目を細めた。

「なんだい?」

「いいえ。それで」

「それがな……」

 ヒヒっと笑い、コーニオはテッソへ顔を向けた。

 説明を任せられたと汲み、テッソがうんざりともげっそりともとれる顔で絵本の説明を請け負う。

「女に付きまとわれんのさ」

(女……まさか……)

 彼の様子にアルベラは前世で言う「呪いのビデオ」を連想した。

「始めは視界の端にいんだよ。髪の長い、白いワンピースの女が……。それが日に日に近づいてきて………………う、うううう……」

 テッソは頭を抱えてしゃがみ込んだ。

 呆れてギエロがその続きを伝える。

「ラスト三日は幻に追っかけ回されたんだと。最後は殺される幻見て終わりだ。……初めは『俺に追っかけのファンがいるっぽい』とか言って喜んでたんだぜ、こいつ。全く情けねぇ」

 ギエロはフードの上から頭を掻く。

「確かにそれは……精神的拷問」

 アルベラはこんな物が世にある事や、よもや制作者がいる事や、テッソの経験談等諸々へ呆れた。

 コーニオはカラカラと笑う。

「まあニセモノ掴まされたわけじゃねぇってのを確認出来て良かったよな。効果はこの通り。―――貴族の学校ってのは足の取り合いで大変なんだろ? 気に入らない奴いたらそいつの鞄にそれを潜ませといてやれ。そいつが読んだら本は勝手に嬢ちゃんの所に戻ってくるらしい。便利だろ!」

「それ私もちょっと怖くない?」

 コーニオはぐっと親指を立てた。

 そしてギエロの口から、アルベラにとって何とも心外とも思える言葉が放たれた。

「手を汚さず他人を苦しめられるこれなら嬢ちゃんにもってこいだろ。コーニオのやつぁ、目の前で相手が派手に苦しむ姿を見ねぇと快感得られねぇタイプだが、嬢ちゃんはむしろじわじわと人が苦しんでいく過程があった方が良いタイプだもんな」

「……ん?」

(……ん?)

 アルベラは耳を疑い、口で疑問を出した後、一拍おいて全く同じ言葉を頭の中でも繰り返していた。

 ―――そんなタイプ知らん。

 そんな言葉が口をついて出そうになったが、アルベラは彼の姿を視界に捉えたまま真面目に考え始める。

(誰しも……もの凄く気に食わないやつが現れた際は、そういうタイプに変じなくもない)

 テッソを見るに、絵本は本当にただ怖がらせるだけのアイテムのようだ。

 ならば自分は、きっと学園生活で嫌な事があった際に喜んでこれを誰かに使用するだろう。

 だとするとここで最も伝えたい言葉は……

 思考の後、アルベラはコーニオとギエロへ親指を立てて返した。

「……―――ありがとうコーニオさん、ギエロさん。とっても便利ね、大切にするわ」

 「おい俺は!?」とテッソが声をあげた。それを無視し、もう一言。

「あとやっぱり一つ言っておくけど、私は別に嫌がらせが趣味とかじゃないからそこの所お願いいたしますわね」

 ギエロは小さく「そうか」と呟く。顎の無精ひげを撫でつけるその顔は全く納得している気配がない。本人が言っているのだから頷いておいてやろうという様子だ。

「なーに言ってんだい嬢ちゃん、得意魔法とその使い方が性格を物語ってるだろ」

 コーニオはケラケラと笑い、アルベラの肩をばんばんと叩いた。

(お嬢様……。今すぐに霧に毒でも混ぜて店内にぶちまけてやろうかって顔ね。ああ、可愛い)

 エリーが表情を崩すその肩。担がれていたニーニャは目を覚ましていた。

 前後の記憶が曖昧になっている彼女は、行きに使用したこの店の事を忘れており「あ……あのぉ……どこですかぁ、ここぉ……」と戸惑っていた。





 他にも居合わせたファミリーの者達が気さくにアルベラに声をかけた。

 「おう、嬢ちゃんじゃねーか」「親父に会いに来てたのか」「誕生日だってなおめでとさん」「ほら、祝いの一杯だ」と顔と名前は一致しないが見知った者達の他に、ファミリーでも何でもない、行きがかりの他の客からも祝いの言葉や手持ちからちょっとしたプレゼントを貰ったりした。

 アルベラは殆ど礼を言っているだけだったが、その手元には絵本以外にも多種多様な物騒な道具が集まっていた。

(誰だ手榴弾なんて持ち歩いてるの)

 その中ひと際分かりやすい危険物にアルベラは目を据わらせた。

 手元に集まった貢物を呆れて眺めつつ、押し付けられた祝いの一杯を口にしつつ。アルベラは一先ずまた顔を合わせる事は確実だろうコーニオとギエロを見る。

「お二人は何か欲しいものはある?」

 お二人と言う言葉にテッソが「本当なんでだよ!!」とアルベラの視界の端で嘆いていた。

「お返しか? 嬢ちゃんも律儀だね。毎年ありがとよ。―――けど、ここを見ろ。そんな面倒な事をしなくたってもっと簡単で手っ取り早い礼の仕方があんだろ」

 親指でカウンターを示すコーニオ。アルベラは「なるほど」と頷いた。

「エリー」

「はい」

「支払いの方をお願い」

「はい。ではいっそう賑やかになるでしょうし、お嬢様は先に出ているのがいいかと」

「分かった。じゃあ皆さん、お祝い有難う。またね」

「おう、またな!」





 エリーがカウンターへ向かい離れてしまったので、縋るかのようにニーニャはアルベラの腕にしがみついた。

 そんな彼女に、「じゃあこれ持って」とアルベラはプレゼントの品々を抱えさせる。

 それらの品に、ニーニャは「ヒッ」と顔を青くした。

「ようやく移動か」

 酒場の中に飽き始めていたガルカ面倒臭そうに店の外へ向かうアルベラとニーニャの後に続く。

 アルベラが外に出て数秒後。

 ―――うぅぉおおおおおおおおお!!!

 ―――ミクレーの嬢ちゃんにカンパーイ!!

 ―――ごちそうさまっす、姐さん!!!

 荒れた木肌の扉の向こうから男たちの歓声が聞こえて来た。あまりの勢いに、アルベラは周囲の物がびりびりと振動したような気がした。

 「ひゃぁ……?!」とニーニャが怯えた声をあげる。

(中に居なくてよかった)

 アルベラが呆然と扉を見つめていると、ガルカが「律儀な物だな」とぼやいた。

「でしょう?」

 ひとり言のような彼の言葉をギリギリ拾い上げたアルベラは素っ気なく返す。

「……ふん。分かってるぞ。貴様はただ保身のために清算したいだけだ。中身の年季はあるくせにそういう所はガキ臭くて臆病か」

 ニーニャがガルカの言葉の意味が分からず首を傾げる。

「返せる時だけ返してるだけでしょ。私だって仕方ない時は有難く貰い逃げするし、見返り期待せずに人に贈り物だってするわよ」

「そうか。あまり見ないと思うがな」

「そりゃあんたがそういうタイミングでふらふらしてるから……」

 とアルベラはガルカから店に視線を戻した時。

 後ろからどかりと肩に腕を置かれ、アルベラは重みに前のめりになりつつ言葉を切った。

「俺は見返りは求める質だ」

「……そう」

 不機嫌そうに目元を陰らすお嬢様とそれを揶揄うような魔族。その横でニーニャが仲裁が必要だろうかと困ったように視線をさまよわせる。

「仕事をすれば報酬を求めるし、報酬を与えられれば相応の仕事はする。……だがな、今まで貴様らが支払たと思っていた報酬の価値が、俺にとって同じ価値とは思うなよ。足りない分はしっかり徴収させてもらう」

 アルベラはじとりとガルカを見あげた。

 ガルカはニヤリと笑む。

「今は足りてるんでしょうね」

「どうだろうな」

「命や血肉、現実実の無い魔力や人の寿命を越えるような時間以外の物にしてよ。あと急に取り立てないで事前に何取り立てるか知らせる事。人の尺度でそれがどれくらいの価値か、物品や金額で示す事。良い?」

「……」

「良い?」

「……」

 ついと視線を逸らすガルカを半目で睨み上げ、アルべラは「おい」「こら」「返事しろ」と並べ立てる。





「お待たせしてすみません。中で少し捕まってしまって……」

 軽やかな足取りで店から出て来たエリーだが、気に食わぬ魔族がお嬢様の肩に腕を回しているのをみて形相を一変させた。

 「このケダモノォォォォ!」と、彼女はどすの効いた男声でガルカを払いのけた。

 お嬢様を自身に引き寄せると、退いた魔族へとしっしと猫を追い払うように手を払った。

 アルベラはエリーの加減された腕の中で彼女の体臭を感じつつ、じっとその美しい顔を……口元を見上げていた。

 エリーの真っ赤な口紅が、「濃厚な何かの後」を思わせるかのようにヨレて伸びていたのだ。

 先ほどの軽やかな足取りを合わせ、彼女の体から漂ってきたた他の誰かの動物性の香水の残り香合わせ、アルベラは一つの予想が的中しているであろうことを予感する。

「ケダモノ……」

 アルベラは「ケッ」と吐き捨てる。

 そしてエリーの腕を払いのけると、腹いせと言わんばかりにニーニャを引き寄せた。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。

せいめ
恋愛
 メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。  頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。   ご都合主義です。誤字脱字お許しください。

【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。

くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」 「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」 いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。 「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と…… 私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。 「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」 「はい、お父様、お母様」 「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」 「……はい」 「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」 「はい、わかりました」 パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、 兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。 誰も私の言葉を聞いてくれない。 誰も私を見てくれない。 そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。 ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。 「……なんか、馬鹿みたいだわ!」 もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる! ふるゆわ設定です。 ※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい! ※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇‍♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ! 追加文 番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。 ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。 ※短いお話です。 ※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...