上 下
214 / 310
三章 エイヴィの翼 前編(入学編)

214、 皆の誕生日 18(仕込みとエスコート)

しおりを挟む


「なんだ嬢。みみっちいことしてんな」

 アルベラが自分へ視線を向けたのを見て、ウォーフはニッと笑って自分の口の中へ指を突っ込んだ。

 奥歯の辺りをまさぐり、彼は何かを取り出すとそれらを掌に載せる。

 真っ赤に染まった綿だ。

 指先サイズの物が四つ。

 見ただけではそれがどれほどの量を染み込ませているのかは分からなかった。

(なるほど。通りですんなり飲んだわけ……。それに引き換え私は何の準備もなく……ああ。くそ……。けどルーの反応的にも執事の人の言葉的にも命に害はないみたいだったし……)

 アルベラは自分の準備の足らなさを悔いる。

「ああいう時は口の中に仕組んでおくのが長生きの秘訣なんだよ。卿から教わってねーのか?」

「教わってなかったわ。今勉強になりましてよ。ありがとう」

 アルベラが眺める前、ウォーフはポケットから取り出した薄型の小さな箱に綿をしまう

(お爺様そういうのも教えてくれたのか……。小さい頃もっと仲良くできたなら………………いや。あれは無理でしょ。相性的に)

「それでウォーフ様」

「『ウォーフ』」

 ニッと笑み、彼はアルベラを見下ろす。

「同じ盃を飲んだ仲だ。様はいらねぇ」

 アルベラは暫し間を空け言葉をつづけた。

「……そう。『ウォーフ』。で、貴方はあれを飲んだの? それとも全部この綿の中?」

 この小さな綿四つにあのグラスの液体全ては、アルベラ前世の常識的にはあり得なかった。だがこの世界はこの世界だ。コップ一杯の水を吸っても指先サイズの「綿っぽいもの」が無いとも限らない、とそう尋ねてみた。

「半分だな」

 ウォーフは隠すことなく問いに応じる。

「飲まない手もあったが、あの執事も危険はないって言ってたし。教師陣もいる大勢の前だった。パテックが参加してなかったのは残念だったが……。まあ命に関わることはしねーだろと思って半分飲んだ。だからしっかり味わらせてもらったぜ、め―――」

 ウォーフは何かを言いかけ、ぐらりとよろめく。

 彼は膝をつき、驚いた顔に笑みを浮かべた。瞳が定まらず小さく揺れ、その額には汗が噴き出している。

 『この誓いについては俺達だけの秘密だ。誰にも言うなよ』

 スチュートの言葉を思い出し、「……なるほどなぁ」と彼は呟いた。

「ウォーフ……」

 アルベラは不安げに呼びかける。

 「何でもない」と言ってウォーフは立ち上がり、アルベラの隣にいるエリーへ目を向ける。

「エリーさんよ。ちょっと席外してくれるか。それか会話は聞くな。口も読むな。いいな」

「分かりました」

 エリーは二人から距離を取り、聴覚に何か施したのか指で円を描いて準備できたことを告げる。

 彼女の合図にウォーフは「よし」と頷き、アルベラへと肘を持ち上げた。

「嬢、部屋まで送る。とりあえず俺に触れろ」

「はいはい。密談の魔術ね」

 アルベラはウォーフの腕に片手を乗せた。ウォーフがアルベラをエスコートする形で歩き出す。

 どこか顔色の悪いウォーフと「会話をきくな」と指示されたエリーを見て、アルベラも先ほどウォーフが思い出した第三王子様の言葉を思い出していた。





「はっ! なるほどな。しっかり躾け目的じゃねーか!」

 魔術具を作動させたウォーフの第一声がそれだ。

 アルベラは息をつく。

「さっきのあれ、赤い液体を飲んだ時の反応と同じ奴かしら?」

 彼女は愛想笑いを浮かべるのを止めていた。意味もなくニコニコしているのが馬鹿らしくなるくらい疲れたのだ。

「ああ。『盟約』と『熱』って言葉を口にしようとした。そしたら全く同じ炭の苦たんのくだ。あの王子さんとの盟約の件、人に言ったり聞かれたりしたら痛い思いするみたいだな」

 炭の苦、とは「火に焼かれるような苦しみ」というこの国の言葉だ。

 前世で似たような言葉があったな、どんな言葉だったかと思うアルベラの横、ウォーフは続ける。

「あと、『王族に逆らうことなかれ』『王族の望みに応え、その言葉に従うと約束してくれるか?』だったか……。王族の言葉に逆らうたびにこれか? 面倒だな」

「あの綿、あなたはどうするの? 痛い思いしたとしても、あの執事の言葉を信じるなら死ぬことは無いって事でしょ? 苦痛覚悟で誰かに渡すのかしら?」

「だよなぁ……。ま、死なないなら痛み位なんてこともねぇが……無いに越したことはねえ。特に俺からは何も書かずこれだけ送ってみるか。それで何も無けりゃ儲けもんだしな」

(親父もあれを受けとりゃ、俺が口にしたものってのは一目で分かるだろうし。調べりゃ俺の唾液も検出される)

「……さて、綿を送っただけであの盃の効果は表れるものかねぇ」

「それって今晩の内に送られて?」

「あ? ああ。部屋戻ったらな」

「そう。じゃあ明日、貴方が生きて終業式に出てくるようなら、私もお母様にハンカチ渡そうかしら」

 「嬢……あんたな……」とウォーフは呆れを溢す。

「ていうか公爵じゃなく奥方に渡すのか?」

「ワンクッション必要なの。お父様に直接こんなの送ったら大騒ぎで城に怒鳴り込みに行きそうだもの」

「カカッ! 公爵の溺愛ぶりは聞いてた通りか。十になるまでできる限り娘を人目に出さないようにしてたってのも本当か? 卿が『世間知らずに拍車がかかる』って猛反対してたな」

「そうね。敵が多いから色々準備したかったんですって。私もあまり屋敷の外に興味なかったし。……そんな話は良いから。ねえ、明日だけど貴方、第五王子様にお茶会に誘われていたりとかしない?」

「茶会か」

 ウォーフはくつりと笑う。

「ああ。なるほど、嬢も誘われてたか。……となると、お互い出るとしたら王子さんの言葉には全肯定でいないといけないな」

(ウォーフも誘われてたか。他の婚約者候補集めてって線もあるのかと思ってたけど、この分だと違いそうね)

「そうね。必要以上に従順でいてみる? 彼、違和感を感じて適当に色々上手いこと察して解毒剤か解術の方法でも持ってきてくれないかしら」

「察してか……。嬢、結構第五王子さんは信頼してる口か?」

「ただの希望を言っただけよ」

 「ふーん」とウォーフはすまし顔のお嬢様を観察する。

 お嬢様の顔を見ても「美人だな」という感想が浮かぶ位で、何も得られず彼は視線を前に戻した。顎に手を当て、「『解毒』ねぇ……」と呟く。

「……もしあの魔術を解く方法があるとして、嬢はこれをすぐ解くか?」

「……」

 アルベラは廊下の先に目を向けたまま、視線を少し上げて考える。

 そんな方法があれば、遅かれ早かれ解くには違いないだろう。問題はいつ解くかだ。

 さっさと解いた場合、第三王子様にあった時は自分にかけられた魔術がまだ効いているふりをするか。それとも、あっさりと命令に背くような事をし、自分が何ともない姿を見せつけてやるか。

 遅かったとして、それはいつだろう……。アルベラは考え、口を開く。

「方法があるなら……邪魔になった時に解く。それまでは放置する。幸い明後日から休みだし、その間ラツィラス殿下と関わらなきゃいけない用もないし。あっても言葉に逆らわなきゃいいし」

 アルベラは自分の誕生日が休みに入って二日目にあることを忘れてそう答える。

「波風立てず、だな。まあ俺もそうする」

 ウォーフも彼女の誕生日の招待は受けていたが、その事は今は頭から抜け落ちていた。

 二人は本館の廊下を端まで歩き外へ出る。

 外には正装のまま、ベンチに腰掛け話し込んでいる生徒たちの姿がまばらにあった。

 自分達以外の人の気配があったあたりから、アルベラの顔には条件反射で微笑みが張り付けられていた。

 彼女のそんな様子に、このお嬢さまの人物像がだいぶ見えて来たウォーフは「逞しいじゃねーか」と内心笑った。

(どんな溺愛の仕方したらこんな警戒心強く育つんだか。やっぱ卿の孫だよな……。こうして話し合えるだけ頼もしくていいが………………こういうタイプは迂闊に手を出すより時間をかけて信用を得てからが勝負だな。一学年の内は余計な事はしない方が吉か……?)

 ウォーフは今まで落としてきた女性を思い浮かべ、狩りの算段を立てる。

 アルベラはニヤつきながら何事かを考えているウォーフを見上げる。

(うわ。気に食わない顔……)

 女の勘、とでもいのだろうか。微笑みをはりつけているアルベラだったが、ウォーフを見る目には蔑みの色があった。





 出来るだけ人目の少ない経路を選んで、二人は寮館へと着いていた。

 殆どの生徒が楽な格好に着替え終え廊下を行き来していた。飲み足りなかった者達が自室で二次会を開いているようで、廊下に摘みや飲み物を持って歩く使用人の姿もあった。

 生活の区域であるにもかかわらず、エスコートを続けるウォーフと、彼の腕に手を乗せて楽し気に微笑んでいるアルベラの姿に、生徒たちはチラチラと興味の目を向ける。

 アルベラもウォーフも、人目など気にせず例の話を続けていた。

「にしてもおかしな話だな。『王族に従え』か……。兄弟間でなんかあった時に余計な口出されないための予防か? むやみに王族に話したくなくなるってのはあるが……。あの王子さん、第五の王子さんのこと嫌ってるんなら、それを省く意味でも『俺に従え』にすれば楽だっただろうに」

 それはアルベラも考えていた事だった。

「人前だったし、『俺』っていうより『王族』って言った方が耳触りが良かったから、とか」

 とアルベラは零すが、何となく違う気がした。

 人前だろうと彼は気にしない。そんな言葉をつい最近ラツィラスから聞いたからだ。

「んー。あの王子さんがそんな事気にするたまかねぇ……」

 ウォーフもあまりピンと来ていない様子だった。

 アルベラの脳裏に、ふと今までのラツィラスとのやり取りと、寵愛の話や兄弟関係の話が過った。

 功績組と関わる気のない第三王子様。

 王族に従えとアルベラやウォーフに命令したところで、この二人が普段関わりがあるとしたら第三の彼より第五の彼だ。 

(―――……いやがらせ)

 何となく、アルベラの頭にそんな言葉が浮かぶ。





 そのままお互い考えながら歩き、大して交わす言葉もなくなったのでアルベラはウォーフの腕から手を放した。

「ここまででいいわ」 

「そうか? すぐそこだし、ここまで来たら部屋まで送って差し上げるが?」

「そう」

 紳士の優しさを受けるのもマナーの一つだ。

 アルベラはそのままウォーフに部屋まで送ってもらい、二人はそれで解散した。

 アルベラがウォーフの腕から手を離した段階で、エリーも傍へと戻ってきていた。彼女は部屋に戻るとすぐに楽な服を取り出しアルベラへ差し出す。

 部屋に戻ったらさっさとドレスを脱ごうと考えていたアルベラは、エリーの行動に「よく分かってらっしゃる」と、気持ち悪さ半分で感心していた。





 ***





 扉の細い隙間、すっと一枚の封筒が差し込まれる。

 白い手袋をはめた手がそれを拾い上げ、紺色の瞳が一通りよく見まわす。

 安全を確認すると、ギャッジは主の元にそれを持っていった。

 ラツィラスは「ありがとう」と彼から封筒を受け取り、ギャッジは頭を下げて壁際へと下がった。

(差出人なしか)

 心あたりのある人物を思い浮かべラツィラスは封を切る。

 赤い瞳が短い文字列を追い、とある一点で動きを止めた。

 「スチュート」とラツィラスはごく小さな声で呟く。

 ―――ぞわり、と部屋の中の空気が重くなった。

 ギャッジは表情も変えず、その空気の源である主を見つめる。

 先ほどまで穏やかだったラツィラスの瞳は光が灯り、怒りを湛えて真っ赤に燃えがっていた。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヴァイオリン辺境伯の優雅で怠惰なスローライフ〜悪役令息として追放された魔境でヴァイオリン練習し

西園寺若葉
ファンタジー
◯カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました。 ◯この話はフィクションです。 ◯未成年飲酒する場面がありますが、未成年飲酒を容認・推奨するものでは、ありません。 ≪あらすじ≫ 「お前を追放する——!」 乙女のゲーム世界に転生したオーウェン。成績優秀で伯爵貴族だった彼は、ヒロインの行動を咎めまったせいで、悪者にされ、辺境へ追放されてしまう。 隣は魔物の森と恐れられ、冒険者が多い土地——リオンシュタットに飛ばされてしまった彼だが、戦いを労うために、冒険者や、騎士などを森に集め、ヴァイオリンのコンサートをする事にした。 「もうその発想がぶっ飛んでるんですが——!というか、いつの間に、コンサート会場なんて作ったのですか!?」 規格外な彼に戸惑ったのは彼らだけではなく、森に住む住民達も同じようで……。 「なんだ、この音色!透き通ってて美味え!」「ほんとほんと!」

不死身勇者と無敵魔王の虚無的スローライフ

あきさき
BL
不死身の勇者(無表情ムキムキ天然男)と無敵の魔王(性悪えっちなお兄さん)が出会ってセフレになって虚無だけど楽しく暮らすだけの話。 ◆勇者(攻め)  188センチ/89キロ 茶髪碧眼/筋肉質/割とかわいめの顔をしている/表情筋が死んでいる  不死身だったばかりに自律人型爆弾として魔王を倒しに行く羽目になった。人生の半分くらい虚無で生きているので表情筋と感情が瀕死。  ようやっと魔王城に辿り着いて全部終われると思って自爆魔法ぶちかましてたら魔王のセフレになった。  魔王がとってもえっちなので、近頃ようやく生きるのが楽しい。 ◆魔王(受け)  186センチ/体重可変 黒髪赤目/吊り目がちの美人、顔がいい/性格があんまりよくない  生まれた時から何の努力もなく無敵なのでまあまあ虚無だけど楽しく生きてる。  暇つぶしがエロいことと魔法薬作ることくらいしかない。あと飼ってる人間の世話。  なんかヤバいのが来たからセフレにしてみたら案外可愛くて気に入っている。  恋愛爆裂初心者なのであんま自覚がない。  好きだから人型でいるだけで本来の身体は全魔族ごった煮の化け物。 ◇ダークスライム  もちもち/ちょっとおもたい 勇者の従魔/かわいい 勇者が大好き ◇あとはなんか色々可愛い人外が出ます 異形頭好きな人は好きなタイプの可愛い人外が出ます

異世界に転生したので裏社会から支配する

Jaja
ファンタジー
 スラムの路地で、ひもじい思いをしていた一人の少年。  「あれぇ? 俺、転生してるじゃん」  殴られた衝撃で前世の記憶を思い出した少年。  異世界転生だと浮かれていたが、現在の状況は良くなかった。  「王道に従って冒険者からの立身出世を目指すか…。それとも…」  そして何を思ったか、少年は裏社会から異世界でのし上がって行く事を決意する。  「マフィアとかギャングのボスってカッコいいよね!」  これは異世界に転生した少年が唯一無二の能力を授かり、仲間と共に裏社会から異世界を支配していくお話。  ※この作品はカクヨム様にも更新しています。

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

異世界冒険記『ストレージ・ドミニオン』

FOX4
ファンタジー
遠坂亨(とおさか とおる)16歳は、夏休みの最中、新作ソフトを購入し、家へと帰る道のりで不幸にも命を落としてしまう。 その滑稽な死に方に、彼に大笑いで死を伝える、死神セラと対面する。 死後の選択として、天界で次の転生を待つか。新たな生を得て、超人的な能力か、神話級武器をもらい受け、ゲームの主人公みたいに活躍できる異世界にて、魔王討伐をするか。と、問われる亨。 迷ったあげく亨は、異世界へと旅立つ事を決意する。 しかし亨は、ゲームの主人公みたいな生活を送る事は拒否した。 どれだけ頑張っても、一人で出来る事は限界があると考えたからである。 そんな亨が選択した能力は、死んだ時に手にしていた携帯ゲーム機を利用し、ゲームに登場する主人公や、魅力的なキャラクター達をゲームのストレージデータから召喚するという能力だった。 ゲーム的主人公ポジションを捨て、召喚能力を得た、亨ことトールの旅が、どん詰まりの異世界からスタートする。 主人公、個人の力は、チート持ちとは縁遠いものです。地道に経験を積んで成長していくタイプです。 一話の文字数は、千から二千の間くらいになります。場合によっては、多かったり少なくなります。 誤字脱字は無いように見直してますが、あった時は申し訳ないです。 本作品は、横書きで作成していますので、横読みの方が読みやすいと思います。 2018/08/05から小説家になろう様でも投稿を始めました。 https://ncode.syosetu.com/n7120ew/

re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~

華音 楓
ファンタジー
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」  国王から殺気を含んだ声で告げられtた海人は頷く他なかった。  ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。  その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。  だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。  城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。  この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。

外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

KeyBow
ファンタジー
 この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。  人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。  運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。  ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

処理中です...