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三章 エイヴィの翼 前編(入学編)

159、授業開始 3(初級魔獣学)◆

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「じゃあ皆、罰ゲーム考えておくから楽しみにしててね」

 学食にて、ラツィラスが席を立ちテーブルの面々へ笑いかける。

 アルベラとキリエが「あ、そうだった……」と不安げな表情を浮かべた。スカートンは目が合うと恥ずかしそうに手元に視線を落とし、ウェンディとテリアは「楽しみにしてますわ」と嬉しそうに微笑んだ。

 ラツィラスとジーンとともに席を立ったウォーフは「あー、そんなのあったな」とこぼし、罰ゲームに対しては特に何とも思ってない様子だ。





 彼らと別れ次の授業へ向かう中、ラツィラスは「あ、」と小さく呟いた。

「どうした?」

 歩きながらジーンが尋ねる。

「アルベラに昨日の話しそびれちゃった」

「……ああ。『使うのやめた』ってやつか。別に良いんじゃないか。急ぎで伝えたいならギャッジさんに手紙でも代筆しておいてもらったどうだ?」

「いいや。ギャッジにあの内容書かせるのもなんだし、自分で言うか書くよ。……ていうかジーン、その言い方ひどい。まだ根に持ってる? しつこい男は嫌われるよ?」

「お前にか? なら多少は歓迎だ」

 「多少って……」とラツィラスは苦笑する。

「少しだろうが何だろうが、本当に僕に嫌われてもメソメソしないでよ?」

「しねーよ」

「おーい。何コソコソ話してる」

 二人と同じく「初級戦術学」を選択しているウォーフが二人を振り返る。

 「ちょっと忘れ物をね」とラツィラスは答えた。

「けど次の授業では必要ないし、別にいいかな。……あ」

「なんだ、王子様?」

「思い返してみれば、僕が忘れ物したのってベルルッティのせいだ。君が小魔合戦なんて始めるから」

 くすくす笑うラツィラスに、ウォーフは「そうだったか、悪いな!」と罪悪感を微塵も感じさせない返事を返す。

「まあ、楽しかったし良いんだけど」

「おう、楽しんでもらえて何よりだ。早くサシでの演習もやりてえな」

「お手柔らかにね」

「王子さんは本気で頼むぞ」

 彼等のやり取りを見ながら、ジーンは「王子様とは認識してるんだよな……」とウォーフへ視線を向ける。

(馴染むのが早いとかじゃない。……こいつが砕けすぎてんだよな。公爵家とはいえ神経が図太い……)

 確かにラツィラス自身に人誑ひとたらしという性質はあるが、いつもなら誑されている側はもっと礼儀をわきまえて居るものだ。

(そういやコイツ、初対面からずっとラツにもため口だったような……)

 ジーンの呆れの視線を受け、ウォーフは「なんだ」と返す。

「別に……度胸あるなって」

「は? まああるけど」

「うん?」

 何の話だろうと、ラツィラスも笑顔のまま首を傾げていた。

(お前はお前で思う所さえないんだな。……主人が緩い分、楽できるからいいか)





 ***





「こんにちは。魔獣学担当のザッヘルマ・バスチャランです」

 黄緑と黄色の髪が奇麗に半分半分の若い男性教師は、生徒たちを見回しにこりと笑った。 

 なぜか寒気を感じ、ミーヴァは首筋を片手で撫でながら、教室の窓でも開いてるのだろうかと辺りを見る。だが地下階であるこの部屋には窓は無かった。

(気のせいか?)

 彼は改めて教壇に目を向けた。





 アルベラが五、六時間目に選択したのは「初級魔獣学」だ。

 偶然キリエとミーヴァも選択しており、一緒に来た流れで三人は同じ机について座っていた。

「今日は魔獣学に使う設備を見て回り、最後にさくっと、この季節に出現する魔獣について触れて終わりましょう。では皆さん、私についてきてください。……どうぞ、こちらの扉から続いてきてかまいませんよ」

 バスチャラン教諭が教壇横にある扉から教室を出ていく。後に続き、前の方に座っていた生徒たちから、ぞろぞろと彼の後に続いていく。

 アルベラの耳に、キリエの向こう側から「お前そっくりだな」とささやく声が聞こえた。

「だよね。まだ兄さんの方が少し背が高いけど」

 キリエは苦笑する。

 アルベラが立ち上がりつつちらりと見ると、ミーヴァは分かりやすく視線を逸らした。

 教室についたら席が離れると思っていたのだろう彼は、アルベラが同じ机に座ってご不満な様子だった。

 それをしっかり感じ取り自覚してるアルベラは、嫌がらせと言わんばかりの笑顔を浮かべていた。

 間に挟まれるキリエには、いがみ合う二人の間に火花が見えるかのようだった。

(アルベラと座れて嬉しい……けどこのままじゃ二人とも勉強にならないんじゃ……)

 合間でキリエが悩ましげな表情を浮かべているのを見て、ミーヴァは目を据わらせた。

(『来週、ミーヴァとアルベラ、どっちと座ろう。アルベラとすわりたいけどミーヴァに悪い気もするし、ミーヴァと座るとアルベラが気になって仕方ないし……うーん、どうしたら……』とか考えてそうだな)

「あ、ほら。置いてかれるわよ」

 生徒たちの流れを見て、アルベラが席間の階段を下りていき、二人はそれに続く。





 バスチャラン教諭の真後ろを歩く一年の生徒は、彼が持つ分厚い二冊の本の隙間から、少し薄めの本がはみ出ているのが見えた。

 『ドSな魔獣による調教』

(……副題……『魔獣に強調される快楽』)

「……」

 彼の思考が停止する。

 少しして、彼は思い出したようにそのタイトルから目をそらし、遠慮気味に「先生」と声をかけた。

「ん?」

「あの、一冊落ちそうですよ……」

「あ? ああ。ありがとう。……見たかい?」

 教諭は微笑みつつ、圧を発していた。

 生徒は「いえ、何も」と目をそらす。

「何も? なんで目をそらすんだい? 見えたらな見えたで言ってくれていいんだよ? 僕に引いて、心の中で変態と罵って、授業を受けるたびに冷ややかな目を向けてくれていいんだよ?」

「い、いえ……。先生が何を言っているのか全く……」

(……どうしよう。この人積極的なドMだ)





(うわ……。可哀そう。見なかったことにしよう)

 アルベラは斜め前でのやり取りから視線を逸らす。とても不思議な話だが、周囲を見るに、先ほどのバスチャラン教諭と生徒のやり取りは自分しか見ていなかったようだ。他の生徒たちは友人と話したり、他に気を取られていたようで、誰もあの二人を気にしている様子はない。

 初対面の男性、しかも教師の性癖を垣間見せられた哀れな生徒は、いくつか教師と言葉を交わし、「あ、いえ、本当に何も見てませんので……」という言葉を最後に教師から距離を取った。

 歩調を緩めて後退した彼に、彼の友人が声をかけているのが聞こえた。





「どうした。顔色悪いな?」

「……俺、この授業落とすかも」

「は? まだ始まったばっかだぞ?」

「疲れた……」

「そんな歩いてないだろ?」





 彼らの会話に目を据わらせると、「ザッヘルマ兄様……」と、アルベラは呟く。

『―――僕に引いて、心の中で変態と罵って、授業を受けるたびに冷ややかな目を向けてくれていいんだよ?』

(ここだけやけに聞こえてしまった……。小さい頃から、その片鱗があるのはどことなく感じてたんだけど……あの子、何を見たのかしら……)

 現場を見ていなかったキリエは、「兄さんがどうかした?」ときょとんとする。

 隣のミーヴァに目を移し、キリエはそちらへも不思議そうに問いかける。

「……ミーヴァ?」

「いや、なんでもない……」

 鳥肌を浮かべいるミーヴァに、アルベラは少し期待した。

「あなた、もしかして今の見てた? それか聞こえた?」

「は? 今の?」

「……いいわ。見てなさそうね」

 いかにもエリーが現れた時と似たような反応だ。アルベラは以前のフォルゴート卿の言葉を思い出した。

『優秀な研究者というのは、勘が鋭いものでして。あの子もそれに違わず……。きっと私よりも優秀な研究者になりますよ』

 かわいい孫自慢のような会話の際に出た言葉だ。

(勘がいいゆえの……? 『変態発見器』として役立ちそうね。使い時あるかな……)

 彼女は唇に弧を描き、楽し気に「んふふ」とこぼす。

 ご機嫌な彼女とは対照的に、ミーヴァは「また寒気がするんだよな……」と嫌な顔をする。





 ***





「では、初めに話した通り、この季節の魔獣について、よく見る物五選。便利な物二選。要注意三選でさらっとお話しておきましょう」

 担当教員に不安を覚えつつも授業自体は楽しく受けることが出来た。

 温室や庭園、学園内の飼育小屋、騎獣用の厩を周り、学園内に居る魔獣について説明を受けた。今は初めの教室に戻り、休憩を挟んで六時間目の授業終盤だ。

 教室前のボードには、箇条書きになった魔獣の名前が描かれ、ボードの上の広い壁には、映写機のようなもので、解説中の魔獣の絵が大きく投影されていた。





「さて、特に獰猛で比較的遭遇しやすいのは『アイスベアー』です。皆さんはあまり行くことはないと思いますが、冬の山や森の奥などに出現しやすいです。見た目通り凶暴。冷気と魔力濃度、精霊の活動等の条件が揃うと出現します。一つの山に多くても2~3頭が平均ですね。条件がそろわず、出現しないこともよくあり……コユキンボは雪山で雪崩を起こし、この時期にはよく騎士団や軍が山に入り……ユキアラシの毒針は要注意です……に別状ありませんが、魔力の流れを留めてしまい麻痺の効果も……相手が痺れている間に逃げるので、その間に他の魔獣や獣に襲われる可能性も……」

(ユキアラシか……ヤマアラシ亜種って感じ。あの毒私にも使えるかな……)

 アルベラは手持ちの手帳に小さくメモする。





「まあ、要注意って事で紹介しましたが、最後の三体は街中には出ない魔獣です。旅行の際の豆知識程度に、頭の片隅に入れておいてください。それでは皆さん、今日はこれで終了です。また来週よろしくお願いいたします」

 「お疲れ様でした」というバスチャラン教諭の言葉の後、生徒たちが退席していく。

 アルベラも席を立ちあがり退席しようとしたが、キリエに肩を叩かれ教室の前に目を向ける。

 バスチャラン教諭が手を振って手招きしていた。アルベラに手招きした後、キリエに向けては手を払うような動作をしている。

「兄さん、アルベラと久しぶりに会えるって楽しみにしてたから……」

「そ、そう。私もザッヘルマ様に久しぶりにお会いできて嬉しいわ。挨拶してくる。ミーヴァはどうする? キリエの友人代表としてご挨拶する?」

「俺は良いよ。挨拶するならお前のいない時にするし」

「可愛くないわね。もっと敬いなさいよ。私を」

「敬える態度ってのを学び直してこい性悪」

 アルベラは目を細め「ふーん」と微笑み返す。

「お忘れじゃなきゃいいんだけど、そういう態度を私が取らない原因……初めはどちらが招いたものかしらね……」

 「は? そんなんなのお前が」とそこまで言い、ミーヴァは数年前、彼女との初対面でのやり取りを思い出した。顔を上げると、彼は淀みない真っすぐな目を彼女に向ける。

「確かに、初めは俺だ。けど、その後何度かあの時の非礼を詫びようとしたよな。その度に謝罪を妨害して、あの件をチャラにしようとしないのはお前の方……」

「さ、ご挨拶にいってきましょ」

「あ! またそうやって」

 耳を貸すつもりもない様に、アルベラは下へと降りていく。

 ミーヴァは「くそ。謝るのも許しを得るのもばかばかしいと思うよな」とキリエを見る。

 キリエは苦笑し、ノーコメントで返した。

 先に寮へ向かう中、ミーヴァはキリエに話しかける。

「……でさ、」

「ん?」

「お前来週はあの授業俺といなくて良いぞ。あいつといたら俺が集中できないし。どうせお前、俺といるよりあいつといたいだろ?」

「いいの?!」

「即答だな……本当何が良いんだか……」

「いやぁ、流石ミーヴァ。こんなこと言ったら薄情だよなって思えて、来週はミーヴァと座るかアルベラと座るかで凄い悩んでたんだ」

 キリエは晴れ晴れとした表情を浮かべる。その答えに、ミーヴァはため息をついた。

「さっきの返事と言い今の台詞と言い、十分薄情なんだよ。気づけ」

「……あ。……あはは、ごめん」





「アルベラ様、お久しぶりです」

 キリエの兄ザッヘルマ・バスチャランは懐かしさに表情を緩める。

 アルベラとキリエと五つ年の離れている彼は、二年前にこの学園を卒業し、そこから二年、この学園の魔獣学の教員の補佐をしていたのだ。ことしから「初級」の方の授業を任されるようになり、教壇に立ったのは今日が初日だった。

「ザッヘルマ様、授業は終わりましたし、いつも通りに接してください」

「そうかい? じゃあお言葉に甘えて。……いやぁ、それにしても大きくなったね」

「そうなんです。良い眺めになってきました」

 百六十センチ前半のアルベラは、言葉の通り女子の平均より背が高い。

 この先、もう少し伸びで百六十センチ後半で止まる事を知っているアルベラは、「もっと大きくなりますよ」とほほ笑んだ。

「ははは。そういう意味じゃなかったんだけど……いいね、その視点。高慢さが滲みでてたっていうか……いいね……」

 ほんの少し、彼の頬が紅潮し嫌な空気が流れ出た気がして、アルベラは「はっ」とする。

(Mっ気を誘ったの? え? スイッチ分かりづら! こわ!)

 身を引くアルベラに気付き、ザッヘルマは「ごめんごめん」と両手を振った。

「僕は、今回是非君にお礼を言いたかったんだ。そんな引かれたかったわけじゃ……」

「あの、嬉しそうに表情をほころばせないでください。話を進めてくださるかしら、お兄様」

「……は! ごめんごめん、つい」

(ついってなんだ)

「でね、お礼をしたかったんだよ。弟の道を正してくれてありがとう」

「は、い?」

 アルベラはきょとんとする。

「いやあ。キリエはさ、昔から動物が好きだろう?」

「はあ」

「でさ、あいつ。多分なんだけど、小さい頃キメラを作るのが夢だったみたいなんだ。……ああ、多分ってのは、兄弟としてあいつの言葉の傾向や、部屋にあった本なんかから感じたからで、本人の口から聞いたわけじゃないんだよ」

「そうなんですね。私もそれは初耳でした」

「だよね。多分、君を驚かそうと秘密にしてたんだと思う」

 アルベラは少し考え、何となく納得した。ザッヘルマは彼女の視線に頷いた。

「あいつ、アルベラちゃんにいいとこ見せたかったんだろうなって。まあ全部想像なんだけど。……なのにいつの間にかさ」

 彼は吹き出し、笑いながら続けた。

「あいつ、筋トレにドはまりしてて。それまで僕と会うたびにしてたキメラの話も無し。考え方も前向きになって、いつの間にか『俺』って……。なんで突然って思ったけど、聞いたら『君のタイプがそういうのだから』だって……。ははは、いやぁ、弟が危険な道から逸れてくれたのは君のおかげだよ。本当に感謝してるんだ。気持ち悪い魔法を覚えちゃったのはあるけど、あれはまあ、キメラ研究に目覚められるのと比べたら大分ましだよね」

「あ、ああ……」

 アルベラの目が泳ぐ。

 そして、教卓の上に重なった本の隙間から見えた表題に目が留まる。

(『ドSな魔獣による調教~魔獣に強調される快楽~』)

 さっきの生徒とザッヘルマとのやり取りを思い出した。

(……これか?!)

 アルベラが目を据わらせると、ザッヘルマはそれに気づいて嬉しそうに息をつき、その本の輪郭をなぞった。

 色っぽい指の動きに、アルベラは鳥肌をたてる。

「これもさ……君にお礼を言わないとね」

(え?!)

「な、ななな、なんのことです?」

「君、覚えてないかな。小さい頃、僕とろうそく使って遊んだ時の事」

(―――な?! なああああああ?!)

 アルベラは小さく開いた口をパクパクさせた。

 「僕がこんな素敵な世界を知った切っ掛けはね」と話し始めた彼の前、アルベラは心の中で耳を塞ぎ、頭をぶんぶんと振っていた。

(いやあああ! 聞きたくない聞きたくない聞きたくない、聞きたくない!!!)

 何とか平静を装う。

「ザッヘルマお兄様、この後用がありますので、私はこれで」

 勿論用など無い。

「え? ……ああ、そうか。残念だけど、続きはまた今度」

(今度?! むりむりむり、絶対嫌!!)

 彼の笑顔に頷かず、アルベラは「えーと……」と零す。

「……で、では、これで。キリエには筋トレもほどほどにとお伝えください。また来週の授業でよろしくお願いいたします」

「うん。お疲れ様。講義についてや学園生活について、不安があれば何でも聞くから。気軽に研究室においで」

 気のいい笑顔に見届けられ、「最後の挨拶だけ切り取れば、優しくて素敵な先生なのに……」とアルベラは残念な気持ちになった。

 そして記憶にない蝋燭を使用した遊びという物が、本当に記憶に無く困惑する。

(私はなにもわるくない……と、思いたい……。いや、悪くない……悪くないんだ。……一人の男性がドMに目覚めた原因が自分にあるなんて、何があっても何を聞こうとも絶対に信じない!!!)

 こうしてこの日、アルベラの中に「この件に関しては何があっても全否定する」という一つの決意が生まれた。



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