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二章 水底に沈む玉

98、玉の行方 4 2/2(気だるい誕生日)

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「あっという間だった………」

 アルベラは驚くように、小さくこぼす。

 「どうしました?」と、向かいから母に視線を投げかけられ、アルベラは「何でもないです」と、誤魔化しの笑みと共に首を振って見せた。アルベラの隣にはエリーがおり、斜め向かいでは、正装の父が腕を組み、船を漕いでいた。

 日の沈みかけた空。馬車の窓の外に、薄暗くなった城の門前を、日光石をぶら下げた馬車が並んでいるのが見える。 

 ラツィラス王子の誕生日会。

 去年までは、日中に主役と年の近い、未成年者中心のお茶会があった。だが、今年からは王子が中等学園に入学したため、学業と両立するために終業後の開催となった。

 ディオール家の馬車は、もう城の敷地に入っており、今は城の正面玄関に向かっているところだ。玄関についたら弧を描いた真っ白な階段を上り、大きな扉をくぐればパーティー会場だ。

(大滝への旅行から二週間か)

 玉探しもそこそこに行いつつ、気づけばもうこの日になっていた。コントンとガルカの話では、二人して共通の地域が気になっているらしい。そのどこかにあるのは確定だろう、とガルカは自信ありのようだ。

(場所は絞れた。まだだいぶ広範囲だけど。………けど、今日と明日は少し休憩でもいいよね)

 ずっと座っていたせいで、凝り固まったように感じる体を伸ばす。

 いつもよりも大きなドレスが若干邪魔だ。

(このデザインは結構好きなんだけどなー)

 今年のドレスは、去年や一昨年前の物よりレースが少なく、大人っぽい印象だ。

 胸元や袖、スカートの裾には、唐草状の細かな刺繍がふんだんに施されていた。スカート部分は、等間隔に刺繍と無地とが繰り返されており、花びらのようなシルエットが作りあげられていた。

(けど動きやすさは外着優勝。あれを超えられる楽な服はないなー。ワンピースみたいな部屋着もあるけど、一般的に下着みたいな扱いだし。あれで出歩いたら痴女だよね)

 もっとも、エリーがよく副業で手伝ってる夜の店へ、スパンコールが効いた、体のラインにぴったりと張り付いたような、ワンピース的なドレスを着ていくことがある。立派な痴女だ。

(エンパイアなんとかとか、マーメイドラインのドレスもあるんだけど、舞踏会じゃ少数派だし。私みたいなお子様が着てもちんちくりん感際立つし。………お母様位大人の女性の着るものだよな、あれは。せめてお母様と同じ年齢の頃の自分が、ブクブクに膨れ上がっていないよう気を付けましょ)

 馬車が止まり、いつの間にか目を覚ましていた父が外を見ていた。

「ふー。着いたな。さ、まずはいつも通り、殿下にご挨拶だ」

 父の言葉と共に扉が開く。夜だというのに、外から明るい光が入り込む。フロントガーデンに、柔らかい光が灯され、それらが人の腰ほどの高さで浮遊しているのが見えた。まるで妖精が散歩して漂っているような光景だ。

(おお。ファンタジー)

 今年からの演出に、アルベラは無意識に感嘆の声を漏れらす。

「あらぁ。素敵ねぇ」

 アルベラの表情につられ、外を見たエリーは頬に手を当てうっとりとそういった。

 アルベラとエリーが馬車の窓から外を覗いている間に、体を軽く伸ばし、先ずは父が外へ出て行った。そして母が。何となくタイミングを感じ、続いてアルベラが、馬車を降りようと出口へ寄った。

「お疲れさまでした。さあ、お手を」

 ニヤリと、青年姿のガルカが笑む。

「………なかなかの仕上げ具合じゃない」

 自分に向けて、態とらしく大袈裟に大人の色香を振りまくガルカへ、アルベラは悔し気にトゲのある笑みを返す。

「お嬢様、夜とはいえ人目があります。もっと可愛らしい顔をしてみてはいかがです? あ、できませんか、これは失礼いたしました。そうでしたそういうお顔でした。さ、お手を」

 口を挟む隙を一切与えず、一気にそういい終えると、ガルカは再度ニコリと笑った。

「………あんたね」

 眉間がひくつくのを感じつつ、馬車を降りようと身を乗り出す。そこに、横からするりとしなやかな腕が伸びてきた。

「ほら、邪魔よ。どきなさい」

 差し出されたガルカの手を、エリーが叩きのける。

「お嬢様、お先によろしいかしら?」

「ん? ああ、ええ」

 エリーは軽やかに馬車から降りると、スカートを翻して振り返った。

「さあお嬢様! 安心して飛び込んでらして!」

 満面の笑みを浮かべ、両手を広げる。両手を広げた瞬間、香水の香りが周囲に広がった。 

「わー。凄ーい。明るーい」

 アルベラはエリーの腕の下を器用に潜り抜け、目を合わさないように父と母の後を追った。

「お、お嬢様」

「あの服にしては滑らかな良い動きだったな。貴様が普段鍛えてやってる成果が出たんじゃないか」

「煩いわね! こんな時にそんな成果望んでないのよ!」





 ***





 城のエントランスホールには、入り口から一直線に一つの列ができていた。

 来客たちが王と今日の主役への挨拶をしに行ってるのだ。これは強制ではない。だが皆王と話がしたいがために、この機会を逃すまいと、殆どの者がその列に参加していた。

 ラツィラスは王と共にその列の執着地点に座り、短い挨拶を客人たちとしていた。

(はぁ~~~。果てしないなぁ。時間になればひとまず解散するけど)

 その後も入れ替わり立ち代わりで、挨拶は終わることはない。皆の期待にまじめに応えていれば、挨拶だけでこのパーティーは終わってしまうだろう。

(程々程々っと、)

 ちょうど今の客人との挨拶が終わったのを見計らい、赤い瞳をきょろきょろと周囲に走らせる。

 御付きの少年の姿がなかった。

 王の御前に控える騎士長のザリアスへ目をやると、同じように辺りを見回していた彼は肩をすくませた。

 ラツィラスは苦笑する。

(………まさか、まさかね………ジーン)





「…………………まさか、まさか、な、………俺」

 パーティー会場となっている城のエントランスホールの奥。おなじ形の窓が続く廊下の突き当たり。ジーンは壁に額を当て、落ち込んでいた。

「ああ、…………なにやってんだよ」

(このまま本当に逃げたりとかしないよな………………流石にそれは格好悪すぎる)

 既に逃げたも同然な気もするが、これから戻ればまだ間に合う。それに自分は、少し休んでるだけだ。そう頭の中で唱える。

「はあ………言い訳かよ」

 ずん、と肩を落とす姿は、廊下に落ちる影に見事に溶け込んでいた。

 この角を曲がった先にはお手洗いがあるので、ここまではまだ、来客の者達も入ることができる。更に奥に行こうとすれば、見張りの兵に止められるが、ジーンならその奥に行くこともできた。行かなかったのは「戻らなければ」という気持ちがあるためだ。

 会場が開けられてまだまもない。それが幸し、この廊下にはまだ人が来ていなかった。

 丁度いい。

 誰か来るまでここにいよう。

(ちゃんと………もどる。戻るんだからな。逃げてる訳じゃない)

 生意気な顔で笑うラツィラスの顔が頭に浮かび、言い訳のように心の中で繰り返す。

 だが、そんな思考に情けなさを感じため息が漏れた。

 すぐ横にある縦長の大きな窓の縁に寄る。腰掛けられる程度の窪みがあり、手で軽く払ってみるが、埃は全く無かった。さすが国の中枢。手入れが行き届いている。晴れ着を汚す心配は無さそうだ、とジーンはその窪みに腰掛けた。

 なんて気がのらないんだ。

 十三の少年は、外の月に背を向けて脚をぶらつかせた。

(だって、………………いや。『だって』って何だよ。ラツの言ってた通り。今日を上手くやれば良い。城の招待した貴族達に、失礼の無いように。絡まれても丁寧に、問題が起きそうならこっちから先に頭を下げて、それでラツの面目が汚れされそうなときは実力行使に出ても良くて………)

 ———好意。

 敵意のいなし方なら良く知っていた。挑発の仕方も、喧嘩の買い方も。プライドが高い貴族から振られた争いの、穏便な終わらせ方も。

(分かってる。普通にしてれば良いんだ。俺はいつも通り、王子様のお付きとして振る舞ってれば良い。何もしなくていいんだ。………………………分かってる…………分かってるのに)

 なぜ会場に戻ることが出来ないんだ。

 分かっていた。かなり大きく振り切った言い方をすれば、恥ずかしいのだ。単純に。だから億劫に感じてしまう。

(嫌ってくれた方がマシとか、思ってる俺ってずれてるよな)

 「敵意>好意」であった自分の価値観に、今まで気づけなかった。

(くそ。あいつを見習わなきゃと思うけど、それを認めるのが癪だ)

 大きく長いため息と共に項垂れる。膝を抱えるような体制のまま、少しの間、先ほどより増えてきている会場の賑やかな音を聞いていた。

(———?!)

 突然人の気配を感じた。

 慌てて顔を上げたジーンの目の前に、鮮やかな二つの瞳があった。それは月明かりに、一瞬細く紫の反射をする。ジーンの驚く顔に満足したように、それは静かに細められた。

「あら」

 淡い紫に、先が水色のウェーブがかった髪。数か月前に会った、自分と同い年の少女。

「アルベラ………? なんで」

 ジーンが聞きたかったのは、「何で」というより「どうやって」だった。

 気落ちはしていたが、気は抜いていなかったはずだ。人が来たら戻ろうと決めていたのだから。

 だが、足音もなければ、その他に感じるられる筈の気配の類いの一切が、目の前の人物からは全く感じられなかった。

「残念。気づかれちゃったのね。どうしたの? 面白い恰好をしてたけど」

「別に。少し休んでただけだ」

「パーティーはまだ始まってもいないのに?」

 月明かりを真っ正面から受けて、彼女は態とらしく肩をくすませた。ジーンはその様をじっと見つめる。

「もう。キリエとスカートンを探してたら、先にジーンを見つけるなんて。ねえ、ジーンは二人とはもう会った?」

「………いや。俺はまだ、誰とも」

「そうなの? 嫌ね。またあの中歩き回らないといけないなんて」

 そう息をつくと、アルベラはニコリと微笑み、ひょいっと窓を嵌めた壁の溝へと腰を下ろす。ジーンの横に並んで、窓へ背を預ける。

「なに? そんなに見つめられたら恥かしいんだけど」

 ラベンダー色の髪が窓から入り込む明かりに透明に輝く。

 脚をぶらつかせてドレスを揺らす彼女は、少し考えるように視線を斜め上に向けた。だがすぐに何か思いついたようで、その上半身をずいっと無遠慮にジーンへ寄せる。

 ジーンは身動ぎ、避けるように後ろへ下がる。窓の形に沿って造られた溝の幅は狭く、ほんの少し下がっただけの背には、もう壁の感触があった

「ねえ、どうしたの? そんな逃げることないじゃない」

 至近距離で顔を覗き込んでくる少女に、ジーンは顔をしかめた。

「近い。離れろ」

「だめ?」

 少女の息がかかる。ジーンが肩を押すと、彼女は甘えるように首を傾げた。髪が柔らかく揺れ、甘い香りが漂う。

「ねえ、ジーン。あなた、私に見合いの手紙を出したんですってね」

 ふふっと彼女が笑った。

 あれを出したのはザリアスであり、自分は何も聞かされていなかったのだが。とジーンは口を開きかけやめる。それを今、彼女に言う意味があるだろうかと考えた。

「私、それを聞いて思ったの。もっと、貴方のことが知りたい」

 大人びた表情。こういうのを妖艶、というのだったか、とジーンは頭の片隅で使い慣れない単語を思い出す。彼女の瞳に、自分の姿が映って見えた。それは固く、構えた表情をしている。

 少女は白い手を伸ばし、自分の片手にそれを乗せた。ジーンがその片手をそっと引き抜くと、彼女は悲し気に目を細めた。

「お願い。少しの間だけ。側に寄らせて」

 少女の切ない横顔を月が照らす。彼女の瞳をじっと見つめていると微笑み返された。

 ジーンは目を細める。

「お前………」

「ジーン」

 彼女は少年の胸元へ手を当てる。その手にゆっくりと体重をかけ、もう一度ジーンへと身を寄せる。

 既に壁際に追い詰められているジーンは、身動ぎもせず、赤い瞳をそらすこともせず、真っ直ぐに目の前の少女を見つめた。



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