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二章 水底に沈む玉

85、彼らの気晴らし 2(あの滝への行き方)

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「こんにちはー」

 アルベラはノックもなく扉を開け放つ。

 ソファーの上横になり、昼寝をしていたリュージが不意の訪問者にやや驚いた様子で上半身を持ち上げていた。

 アルベラの姿を認め、小さく息をついてソファーに背を預けなおす。何とも胡乱気な表情だ。

「………クソガキ。遂に知らせさえもなく訪ねて来やがったか」

「あー。はいはい。ごめんなさい。受付の人尋ねたら、『リューさん? 今なら丁度暇してるぜぇ、入んな!』って快く通してくれたから」

 棒読みの謝罪に、リュージは額に青筋を浮かべる。隣の部屋へ向け、「今日の当番誰だぁ?」と怒鳴り声をあげた。

 訪問者との窓口となっている部屋で待機していた男から、「ヒィ!! ごめんなさい!!!」と情けない声が返ってきた。





「で、何の用だ?」

 ヌー皮の黒いソファーに腰かけ、リュージは不機嫌に煙草をふかす。

 隣の部屋から、アルベラとエリーとリュージへとコーヒーを入れた手下が入ってきた。額には怒りのままにつけられた根性焼きの跡があり、リュージに睨まれて「ヒィ!」っと哀れな声をまた上げた。

 そんな彼を同情する視線で見送り、目の前の柄の悪い男へと目を戻す。

「これありがとう」

 アルベラは借りていた契約魔術具をテーブルに乗せた。

「ああ。それか。おう………」

 リュージは興味も薄く、気のない返事をすると、インク瓶を視線の高さに持ち上げて、透明のガラスの中を眺めた。

「要件は以上か」

「………え? う、うん」

「そうか。なら帰れ」

「ええ?! 雑!!」

「お前と話しててもしょうがねぇだろ。エリーの嬢さんの綺麗な顔を見れたのだけが唯一の救いだ」

「まぁ、お上手」

 抑えてはいるが、エリーから嬉しそうな空気がジワリと滲み出る。少なくとも隣のアルベラにはそう感じた。ついでに、何かもやもやした、むらむらしたような空気も漂ってきた。「あー、押し倒してえー」と、隣のオカマから心の声が聞こえてくる気がし、アルベラは目を座らす。

 リュージは返された魔術具をテーブルに置いたまま、ソファにだらしなく横になって、つっかえ棒のようにした手の上に頭を乗せこちらに顔を向けていた。

「おら。とっとと出てけ。嬢さん借りる話についてはまた後日手紙を送る。それまでもう来んな」

 枕にしてない方の手をしっしっと振って、客人を、特にアルベラの方を邪険そうに追い払った。

「はいはい。ありがとうございました!」

 「べー」と舌を出し、アルベラはリュージの部屋の扉を閉めた。

「おう、ミクレーの嬢ちゃん。用は済んだか?」

 名前は知らないが顔を知っているファミリーの手下がアルベラに話しかける。

「ええ。お邪魔しました」

 出ていく際、部屋の隅を見ると根性焼きされた男が、壁の方を向きしゃがみ込み、背を丸めて落ち込んでいた。

「わ、悪いことしたわね」

「気にすんな。どうせ昼には忘れてケロッとしてるさ。デコのあれも、そのうち仲間に自慢しだすだろうよ」

「へ、へー。自慢するんだ」

 どうやってだ。リュージにつけられた焦げ跡を、勲章の用にでも語るのだろうか。とアルベラは疑問に思いつつチンピラのたまり場を後にする。

「おう、嬢ちゃん。帰りか?」

 入れ違いで道の先からコーニオがやってきた。

「ええ。コーニオさん、またね」

 ひらひらと手を振る少女に、「あいよー」とコーニオも手を振った。

 事務所に返り部屋の隅を見たコーニオは、「なんじゃありゃ」と呟く。もう一人の仲間を見ると、苦笑いが返された。

(嬢ちゃんが来たからなぁ。いつもの一悶着に巻き込まれたか?)

 コーニオはリュージのいる部屋をノックした。返事はない。

「コーニオです。今戻りました。あのアホどもの戦利品、確認しますか?」

『入れ』

 中から声が返ってきたので扉を開く。

 リュージはアルベラ達が去った時同様、ソファーに横になっていた。

 インク瓶を持ち上げて眺めていた彼へ、コーニオは尋ねる。

「どうでした? 嬢ちゃんそれ使ってました?」

 リュージはだるそうにコーニオへ視線を向けると、手に持っていたインク瓶をテーブルに置いて滑らせた。

 コーニオはそれを持ち上げて中を見る。一つの契約書を書くのに、このインクは普通のインクの数倍の量を使う。専用のペンは一度インクにつけると、一枚の契約書を掻き切る分だけインクを飲み込む。蛇が水を飲むようにごくごくとインクを吸い出し、インクが吸い出されたガラス瓶からは分かりやすく嵩が減る。この魔術具は、その特徴から使用が一目で確認できるのだ。

 コーニオが覗き込んだ瓶は、貸す前と全く変わっていないように見えた。

「ありゃぁ。まったくですねぇ。………なんだぁ、だからリューさんいつもより穏やかな顔してんのか。可愛い妹分の手が汚れなくって良かったですねぇ」

 けらけらと笑いだすコーニオに、紫の鋭い眼光が向けられる。

「今の言葉全部気に入らねぇ。焼き殺すぞ」

 静かな迫力ある声に、コーニオはぴたりと笑顔を固まらせた。

「すーやせん」





 ***





(返すものも返せたし、と)

 スカートンの件から次の休息日を迎え、アルベラは魔法練習場にしているいつもの池の畔で、木陰に腰を下ろし、自分あてに届いていていた手紙を膝の上に乗せた。

 エリーは池で泳ぐスーに平べったい木の実を投げ、あの遊びをしている。

 流石に立て続けに休日を遠出に使ったので、一度休みを挟むことにしたのだ。宝玉のありかも、その番人のコントンともガルカを通して連絡が取れるため、今週の休息日は言葉の通り休息を挟むことにしたのだ。

(人間、休みはちゃんと取っておかないと。いざという時に動けないしねー)

 アルベラは前に両足を放り出し、そのつま先を左右にぶらぶら揺らしながら一枚目の手紙を読み終える。

(カリアさんからのお返事………)

 精霊が見える、光の夢を見た、と嘘を付いた件は、シスター二人を捕まえたその夜に手紙をしたためて謝罪済みだ。何故そんな嘘を付いたか、スカートンのいじめの件は話さず、ただ「理由はお伝え出来ませんがすみませんでした。本当にすみませんでした」と書いて送った。

(だって仕方ないじゃない。スカートン的に苛めの事、カリアさんに言っていいのか悪いのか、判断できなかったし。なにより考えてたら面倒くさくなっちゃったし!)

 だから「理由は聞くな」に至ったわけだ。 

 花の装飾がされた可愛らしい便せんに並ぶ綺麗な字。そこにはアルベラの嘘と、お付きの二人の逮捕に心底驚いたことと、二人への悲しみや憐みや、自分がしっかりしていれば防げたのではないか、という自責の念がしたためられていた。

(そりゃ二人揃って投獄だなんて驚くよね………しかも中庭と裏庭のあの荒れよう)

 アルベラが教会を立ち去る時、裏庭からシスターの叫び声が聞こえたのを思い出す。

 きっと顔も知れぬ園芸好きの君だ。ラツィラスが庭の修繕も買って出てくれたので、もう人が送られとっくに治ってるかもとは思うが、可愛そうなことをした。

 そして、カリアの手紙には最後に一言。話の流れとは関係なく、追記のような書き方でこう書かれていた。

 ———アルベラ様に深く感謝を。ありがとうございます。

(カリアさん、これ何への感謝? 私スカートンの事話してないのに………やだ、怖い)

 神に仕える者ならではの勘というものだろうか。

(迂闊に悪いことできないなー、と思っては見るも………ならお付きのあの二人の裏の顔についても気づいてくれれば良かったのに。信頼は目を濁らせるってやつ? そもそも、あんな粗暴な輩がいままでシスターをやってたのかが驚きだよなー。神様、何も見てないのね)

 次いで、もう一枚。カリアからの手紙を仕舞い、下に重ねて持っていた封筒を出す。城の印が押された王子からの手紙だ。

 便せんを握りしめる手に力が入り、くしゃりと小さな音が鳴った。アルベラは食い入るようにその手紙を顔に近づけ、夢中で内容を読み取っていく。

「………はあ?!」

 つい声が上がり腰が浮く。エリーが「どうしたのかしら?」と振り返った。

(メイジュ、余罪あり?! 過去に七名の静養者とシスターへ脅迫行為?! 四名は教会を立ち去り、三名は殺、害?! ………殺害?!!! 一人は金光になる際の試験で邪魔だったから。一人はカリアさんのお付き候補。これも邪魔だったから。一人は施設の空気を乱す生意気な静養者で、目障りだったから………。遺体は王都の外に持ち出し植物に吸収させたって………そんな事できるの? 私も運が悪かったら肥料になってたって事………?)

「………なに、それ」

 アルベラは興奮から一変、脱力して項垂れ、後ろにどさりと倒れ込んだ。仰向けのまま気持ちを落ち着かせ、再度内容に目を通し、手紙を封筒の中に戻した。

(聖職者って、罪犯しても天罰とかないの?! あんな二人が金光って………神様の目は節穴か!! 祈ってれば何でもかんでも許されちゃうわけ?)

 はー。馬鹿らしくなっちゃう。などと思えば、あの少年が「そうだろう、そうだろう」と大きく頷く姿が脳裏に浮かび上がった。

 手紙の残りの内容は、メイジュとオーレンの罰についてだった。大体はこの間の話の通りで、プラスでメイジュは投獄の年数が伸び、出所後は奴隷になることが決まったそうだ。

(そんなことまでしっかり報告してくれるとは。王子、様様ね。ありがたやありがたや………)

 「ふー」と息をつき、空を見て休みを入れる。

(今日明日は、ゆっくり過ごそう。来週、いけるようならあの滝に行くとして、どうやって行こうか)

 エリーと二人で行けばいいかとも思っているが、その場合「脚」をどうするかだろう。馬では結構かかってしまう。二人を担いで飛ぶことが、あの魔族には可能だろうか。かくなる上は―――

(………地獄の、フライ乗り継ぎ………)

「う、ううう………」

 アルベラは両手で顔を覆って左右に首を振る。





 ***





 平日はあっという間だった。

 だが平和的でのんびりもできた。

 いつも通りに授業をし、この週末の休息日は宝玉を取りに行けるかも、とも思っていた。

 ガルカに取りに行ってくれと言ったら、真面目に取り合ってはもらえず、ならコントンにお願いできないのかと言ったら、なぜかコントンはあの玉に触れないのだという。どうやら魔族もあまり触りたい代物ではないらしく、ガルカはそれもあってのらりくらりとアルベラの言葉を交わしていたようだ。

(自分で取りに行くしかない、かぁ)

 平日最後の夜。明日の事を考えて考えて考えて、どうやって行くのか悩みぬき、ついに父に相談しようと腰を上げた。

(こうなったら、素直にお父様にあの滝へ観光に行きたいと言いましょう。遠出を渋られたらその時考えればいいか。………もしかしたら、またガルカと二人で行くのが手っ取り早いのかな)

 正直あの魔族より、エリーといたほうが安心できる。が、エリーの変態オカマの面を思い出すと、信頼していることが悔しくも感じてしまう。

(もっと素直に信頼させてくれないものかなー)





「明日? 外出を?」

「はい。その、南の地に滝を見に行きたいんです。凄い大きな滝があるって。私見てみたくて」

「ああ。『ドラゴンの巣』か。結構遠いな………」

「はい。明日では戻ってこられませんよね?」

「そうだな。行くなら三日は取らないと」

「空を飛ぶ騎獣を手配して、とかはダメですか?」

「ダメだ!」

 ダンっと父が机に手をついて立ち上がった。

 アルベラは驚いて肩を揺らすが、父のまとう空気は怖がるような類のものではなかった。勢い余った物らしく、自分の手を見て顔をしかめ、息をついて椅子に座りなおす。

「危ないから、お父さんは反対だ」

「じゃあ、お母さまに聞いてみても」

「頼む、それはしないでくれ」

 父は情けない声を上げて頭を下げる。

 きっと、母のレミリアスは、アルベラが空の旅をすることは反対しないだろう。

 もしかしたら、乗馬だけでは飽き足らず騎獣に乗る稽古まで始めかねない。

「最近ハイパーホースに乗ったという事だけでも心臓に悪いというのに………アルベラ、どうかお父さんの体もいたわってくれ………」

 絞り出すような弱弱しい声に、アルベラは苦笑いを浮かべる。

「その、滝の件は少し考えさせてくれないか? ………なに。前向きには考えるから、その………」

 父は口元に手を当て、誰かの聞き耳を恐れるように声を潜めた。

「お、お母さんには騎獣に乗りたいとかそういう話はしないでくれ。いいな?」

「はい。分かりました」

 なんとも面白い夫婦関係だ。と、アルベラはやはり苦笑した。 





 翌日。父に言われ滝への旅は断念するに至ったわけだが、それも表向きだ。

 アルベラは朝の身支度を済ませ、エリーへと尋ねる。

「ね、今日のガルカの都合分かる?」

「いいえ」

 大分低い声が間髪を入れず返ってきた。

 アルベラとエリーが見つめ合ったまま制止する。

「エリーさん」

「いやです」

 また暫し、二人は見つめあう。

「嫌って、何が?」

「あの魔族の今日明日と、出来ればここ暫くのシフトを確認してくれって事ですよね? いやです。私はお断りさせていただきます」

「そこをなんと」

「いやです」

「そんな食い気味に………」

 アルベラは息をつく。

(まあ、そこら辺の事情なら自分で調べればいいか。三日に一回は顔を合わせてるわけだし。昨日一昨日は来なかったから、今日は探さなくてもあっちから来てくれるかも)

「そうそう」

 エリーは気に食わない話題を逸らそうと、空気をがらりと変えて華やかな笑顔を浮かべた。

「聞いてください。一昨日のリュージさんのお手伝いの話し」

「そういえば、まだその話詳しく聞いてなかったっけ。どうだったの?」

 アルベラも気になる話題だったので、聞き入る体制に入りベッドへと腰かける。

「それが、結構広範囲であれてしまいまして。飼育禁止魔獣のブリーダーが、魔獣に逃げられてしまったようなんです」

「ああ。確かそんな話は聞いたような………。害虫って言うのが魔獣だったんだっけ。ブリーダーは何? ファミリーの敵? 味方?」

「ブリーダー自体は、ファミリーもたまにお世話になる筋だったみたいなんです。それでブリーダー直々にファミリーに依頼が来て」

「………ああ、そうか。こんなの、表側で助けを求めたら即逮捕だもんね」

「そうなんです。そうそう、それで驚いたのが八郎ちゃんなんですけど、」

「八郎?」

「少し離れた場所で薬草やら鉱物やらに夢中になっていたんですが、私もリュージさんも、他のメンバーも皆して苦戦してた大ミミズを、………こう、羽虫を払うみたいに、片手で叩いて奇絶させちゃったんですよ」

「………あ、ああ。へぇー」

「あんなに強かったなんてびっくりしました。確かに、何となく強いんだろうなーとは思ってたんですが。ていうか、あんなに強ければ数年前、私たちが助けなくても自分で何とか出来たんじゃないのかしらって」

「本当、それよね」 

 ドラゴンにも勝ててしまうオタク装備。世界を滅亡させるための転生者。

 結構な経験値はあることはアルベラも知っていたが、今の話を聞くとエリーやリュージよりも強いのだろうか?

(一体何万力なんやら。高等学園、エリーと一緒に護衛として雇ったら大分楽できるんじゃ………)

 アルベラの頭の中で「ござるござるござる………」と、気色悪くニヤついた八郎の顔がコピペされて大量生産された。その八郎たちは、「アルベラ氏~」っと、様々なイントネーションで自分を呼んで手を振ってきた。

(あー。無理。精神衛生上むり。よくないよくない)

 「根がいい奴なのは分かってるけど、無理」と、ぶんぶんと首を振る。

「それで、八郎ちゃんが倒す前に結構暴れられてしまって―――あら?」

 アルベラの部屋の扉がノックされる。

「お嬢様」

 ニーニャの声だ。

「どうぞ」

 アルベラの許しを得て、扉が開かれる。そこに居たのはやはりニーニャだった。

「あら。約束は来週だったと思うけど」

「あ、いえ、その件じゃないんです」

 アルベラとニーニャが思い当たったのは、「お詫びの休日」の件だ。アルベラの影武者として、休息日に引っ張り出されたニーニャに、アルベラのお付きという体で休息日を返上する日。その日はニーニャの行きたいところに行って、アルベラはそれについていくという約束をしていた。

「じゃあ?」

「お客、様が」





「やあ、アルベラ」

「よお」

「………………んんーーー………!」

 所変わって、屋敷の一階にある応接室。

 アルベラは二人の少年を前に、声にならない声を上げ、片手で頭を抱えていた。
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