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最終章 神饌
二人の王子2
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――少しの間、気を失っていたらしい。
意識を取り戻したとき、シェイドは机に凭れるようにして床に座り込んでいた。
ディリウスの姿はもうない。
床に座り込んだまま緩慢な動作で猿轡を外して、シェイドはあたりをぼんやりと眺めた。
窓から差し込む光は相変わらず高く、王子誕生の鐘が鳴った時からさほどの時間は経過していないように思える。
机の周りには様々なものが散乱し、惨憺たる有様だ。シェイドが身に着けていた衣もあちこち破れて、毟り取られた飾り釦が床に転がっていた。
裾が捲れて剥き出しになった腿には、透明な蜜が伝っていた。部屋には青臭い匂いが濃く漂っている。
体内に二度吐精されたところまでは覚えているが、その後のことはよくわからない。
あんなに一方的な暴力だったというのに、一度は果てた自分を思い出してシェイドは苦く笑った。
手を伸ばし、割れた花瓶の欠片を一つ握ると、シェイドは机に縋ってゆっくり立ち上がった。
あちこち痛むが大した傷ではなさそうだ。
いつラナダーンに求められるかわからないので、常に香油を塗りこめておく習慣が幸いした。
「……浄めなくては……」
自分に言い聞かせるように、シェイドはぽつりと呟いた。
日が暮れればラナダーンが宮に帰ってくる。ディリウスの残したものが溢れでもすれば、言い訳するのが面倒だ。
覚束ない足取りで、シェイドは浴室へと向かった。
浴室にも侍従の姿はなかったが、シェイドは構わず更衣の為の部屋に入った。
白桂宮の浴室は、いつでも温かい湯を使えるように、ジハードの時代に設備が整えられている。
シェイドは姿見の前に立つと、覆い布を取り外した。
縁に金象嵌がなされた大きな鏡が姿を現す。
天窓からの明かりが部屋の中を照らし、見慣れた顔を鏡に映し出した。
星青玉を嵌め込んだ額環が陽光を弾いて煌めく。
腰まで覆う長い白金の髪、白い肌。両目は青。
今その顔は、目の横に机に打ち付けた跡が赤く浮かび、唇の端が切れて血を滲ませている。
釦が引き千切られた襟から、肩についた歯型も見えた。片方の袖を失い、あらわになった手首には指の跡が赤く残っている。
――隠しようもない凌辱の痕跡だ。
それを目にしたシェイドの胸に、言いようのない悲しみが溢れてきた。
白桂宮で育てていたころ、二人の王子はどちらも礼儀正しく聡明だった。
二人争うようにシェイドに纏わりつき、二人とも一日中側に居たがった。
十五歳で元服してそれぞれに宮を与えられた後も、時折この宮を訪れてくれて、楽しい時間を過ごしていると思っていたのに……。
信じていたものが足元から崩れていく。
書斎でのディリウスはまるで獣のようだった。物も言わずにただ欲望をぶつけるのみ。
あの朽ちかけた砦で傭兵たちがシェイドを奴隷として扱った時とまるで同じだ。
視界が歪んで、シェイドは両目を閉じた。涙が頬を伝い落ちていく。
いったいいつまでこんなことが続くのだろう。
終わらせるにはどうすればいいのか。
目を閉じたまま、シェイドは破れた袖に包んでいたものを手に握った。鋭く尖った花瓶の欠片だ。
これで喉を掻き切ればすべての苦悩から解放されるだろうか。
ジハードの元へ、辿り着けるだろうか。
「無駄ですからおやめください」
ハッとなった時には、凶器を持つ手が誰かに握られていた。ラナダーンだ。
冷たい目をして夜毎シェイドを叫ばせる支配者。
この国の王にしてシェイドの所有者でもある男が、自決を図ろうとした自分を見下ろしていた。
手首を強く握られて、欠片が床へと落ちていく。
ラナダーンの足がそれを遠くへ蹴りやった。
「あんなもので貴方は死ねません」
凪いだ水面のように、静謐な声でラナダーンは告げた。
シェイドの腰に手を回し、後ろから支えるように鏡に向かわせる。
――そこに映っていたのは、壮年期の終盤を迎えようとする王と、見慣れた己の顔だった。
白い髪に白い肌の、何十年も前から変わることのない同じ姿。
赤子だったラナダーンが成長して二人の王子の親となり、その王子たちも今や青年期を迎えている。
侍従長として長く仕えてくれたフラウも、一昨年老いを理由に職を辞した。
明るい色の髪はすっかり白くなり、笑みを浮かべれば顔には深い皺が刻まれていたではないか。
それなのに、鏡の中の自分は何一つ変わっていない。
白い髪は色を変えることもなく、顔に皺が刻まれることもない。
老いていく周りの人々とは対照的に、むしろ徐々に若返っているようにさえ思えて、鏡を覆い布で隠して見えないようにしたのは何年も前のことだ。
「お気づきだったでしょう? ご自身が歳をとらぬことに」
残酷な事実をラナダーンは告げる。
目を伏せたシェイドの顎に手をかけて、ラナダーンは首筋が鏡に映るように仰向かせた。
男にしては白く細い首が鏡に映っている。
「父上が亡くなられた日のことを覚えていらっしゃいますか。貴方の首には赤い痣が残っていました」
遥か古い記憶を、シェイドは辿る。
最愛のジハードが亡くなった日、訃報はラナダーンとの面会中に、サラトリアによってもたらされた。
あの日は朝から喉に違和感があって、声が出しづらいと感じていた。ラナダーンから話しかけられた時に声が掠れて困ってしまったので、記憶に残っている。
今、鏡に映る白い首には、痣はおろか黒子一つない。
その白い首に、ラナダーンは後ろから両手を絡めた。かつて見た痣をなぞるように。
「貴方に課せられた運命を呪って、父上は前の夜に貴方の首を絞めたそうです。完全に息絶えるまで喉を扼し、冷たくなっていく貴方を朝まで抱いていたと」
『愛している……』
絞り出すようなジハードの声が、脳裏に甦ってきた。
『永遠にだ……シェイド、永遠にお前だけを愛している……』
「――けれど、夜明けの光が差すと同時に貴方は息を吹き返し、何も覚えておらぬ様子で目覚めてしまった……父上の残した手記の最後にはそう記されていました」
シェイドは鏡を凝視した。
今の今まで忘れていたが、確かにジハードが亡くなった日の朝は不思議なことがいくつかあった。
いつも必ず夜明けの前に目覚める自分が、あの日は辺りが明るくなり始めてから目を覚ましたのだ。
ジハードは既に起きていて、まるで泣き腫らしたような目だったことを覚えている。
前夜の汚れを流すために浴室に来てこの鏡を見た時、確かに首元が赤くなっていたことも――。
――考えてみれば、死が間際まで迫ったことは他にもあった。
ベレス王弑逆の朝だ。
ジハードの怒りを買って暴行を受けたあと、一度は鼓動が止まっていたと聞いた。
サラトリアが胸を押して蘇生を試みたのが間に合って、辛うじて息を吹き返したのだと。
もしかするとあの時にも、一度死んでから蘇ったのではないか。
夜明けの光を浴びて、閉じていた花弁が再び開くように、仮死の状態から目覚めたのでは――。
「死の恩恵は、貴方には訪れない」
いつかは与えられた役目を終え、ジハードと同じ天に還るのだと信じていた。
だが、その日は来ない。
老いることも死ぬこともなく、現れては去っていく人々を見守り続けるだけ。
ジハードが死に、サラトリアが世を去り、ラナダーンがいなくなっても、自分だけが取り残される。
敢えて見ないようにしていた怖ろしい未来を、ラナダーンが暴き立てる。
「貴方は失われし御使い。――ウェルディスの命を糧に、美しく咲く花なのですから」
破れた襟の間から、年ごとに鮮やかさを増す紋章が鏡に映し出されていた。
意識を取り戻したとき、シェイドは机に凭れるようにして床に座り込んでいた。
ディリウスの姿はもうない。
床に座り込んだまま緩慢な動作で猿轡を外して、シェイドはあたりをぼんやりと眺めた。
窓から差し込む光は相変わらず高く、王子誕生の鐘が鳴った時からさほどの時間は経過していないように思える。
机の周りには様々なものが散乱し、惨憺たる有様だ。シェイドが身に着けていた衣もあちこち破れて、毟り取られた飾り釦が床に転がっていた。
裾が捲れて剥き出しになった腿には、透明な蜜が伝っていた。部屋には青臭い匂いが濃く漂っている。
体内に二度吐精されたところまでは覚えているが、その後のことはよくわからない。
あんなに一方的な暴力だったというのに、一度は果てた自分を思い出してシェイドは苦く笑った。
手を伸ばし、割れた花瓶の欠片を一つ握ると、シェイドは机に縋ってゆっくり立ち上がった。
あちこち痛むが大した傷ではなさそうだ。
いつラナダーンに求められるかわからないので、常に香油を塗りこめておく習慣が幸いした。
「……浄めなくては……」
自分に言い聞かせるように、シェイドはぽつりと呟いた。
日が暮れればラナダーンが宮に帰ってくる。ディリウスの残したものが溢れでもすれば、言い訳するのが面倒だ。
覚束ない足取りで、シェイドは浴室へと向かった。
浴室にも侍従の姿はなかったが、シェイドは構わず更衣の為の部屋に入った。
白桂宮の浴室は、いつでも温かい湯を使えるように、ジハードの時代に設備が整えられている。
シェイドは姿見の前に立つと、覆い布を取り外した。
縁に金象嵌がなされた大きな鏡が姿を現す。
天窓からの明かりが部屋の中を照らし、見慣れた顔を鏡に映し出した。
星青玉を嵌め込んだ額環が陽光を弾いて煌めく。
腰まで覆う長い白金の髪、白い肌。両目は青。
今その顔は、目の横に机に打ち付けた跡が赤く浮かび、唇の端が切れて血を滲ませている。
釦が引き千切られた襟から、肩についた歯型も見えた。片方の袖を失い、あらわになった手首には指の跡が赤く残っている。
――隠しようもない凌辱の痕跡だ。
それを目にしたシェイドの胸に、言いようのない悲しみが溢れてきた。
白桂宮で育てていたころ、二人の王子はどちらも礼儀正しく聡明だった。
二人争うようにシェイドに纏わりつき、二人とも一日中側に居たがった。
十五歳で元服してそれぞれに宮を与えられた後も、時折この宮を訪れてくれて、楽しい時間を過ごしていると思っていたのに……。
信じていたものが足元から崩れていく。
書斎でのディリウスはまるで獣のようだった。物も言わずにただ欲望をぶつけるのみ。
あの朽ちかけた砦で傭兵たちがシェイドを奴隷として扱った時とまるで同じだ。
視界が歪んで、シェイドは両目を閉じた。涙が頬を伝い落ちていく。
いったいいつまでこんなことが続くのだろう。
終わらせるにはどうすればいいのか。
目を閉じたまま、シェイドは破れた袖に包んでいたものを手に握った。鋭く尖った花瓶の欠片だ。
これで喉を掻き切ればすべての苦悩から解放されるだろうか。
ジハードの元へ、辿り着けるだろうか。
「無駄ですからおやめください」
ハッとなった時には、凶器を持つ手が誰かに握られていた。ラナダーンだ。
冷たい目をして夜毎シェイドを叫ばせる支配者。
この国の王にしてシェイドの所有者でもある男が、自決を図ろうとした自分を見下ろしていた。
手首を強く握られて、欠片が床へと落ちていく。
ラナダーンの足がそれを遠くへ蹴りやった。
「あんなもので貴方は死ねません」
凪いだ水面のように、静謐な声でラナダーンは告げた。
シェイドの腰に手を回し、後ろから支えるように鏡に向かわせる。
――そこに映っていたのは、壮年期の終盤を迎えようとする王と、見慣れた己の顔だった。
白い髪に白い肌の、何十年も前から変わることのない同じ姿。
赤子だったラナダーンが成長して二人の王子の親となり、その王子たちも今や青年期を迎えている。
侍従長として長く仕えてくれたフラウも、一昨年老いを理由に職を辞した。
明るい色の髪はすっかり白くなり、笑みを浮かべれば顔には深い皺が刻まれていたではないか。
それなのに、鏡の中の自分は何一つ変わっていない。
白い髪は色を変えることもなく、顔に皺が刻まれることもない。
老いていく周りの人々とは対照的に、むしろ徐々に若返っているようにさえ思えて、鏡を覆い布で隠して見えないようにしたのは何年も前のことだ。
「お気づきだったでしょう? ご自身が歳をとらぬことに」
残酷な事実をラナダーンは告げる。
目を伏せたシェイドの顎に手をかけて、ラナダーンは首筋が鏡に映るように仰向かせた。
男にしては白く細い首が鏡に映っている。
「父上が亡くなられた日のことを覚えていらっしゃいますか。貴方の首には赤い痣が残っていました」
遥か古い記憶を、シェイドは辿る。
最愛のジハードが亡くなった日、訃報はラナダーンとの面会中に、サラトリアによってもたらされた。
あの日は朝から喉に違和感があって、声が出しづらいと感じていた。ラナダーンから話しかけられた時に声が掠れて困ってしまったので、記憶に残っている。
今、鏡に映る白い首には、痣はおろか黒子一つない。
その白い首に、ラナダーンは後ろから両手を絡めた。かつて見た痣をなぞるように。
「貴方に課せられた運命を呪って、父上は前の夜に貴方の首を絞めたそうです。完全に息絶えるまで喉を扼し、冷たくなっていく貴方を朝まで抱いていたと」
『愛している……』
絞り出すようなジハードの声が、脳裏に甦ってきた。
『永遠にだ……シェイド、永遠にお前だけを愛している……』
「――けれど、夜明けの光が差すと同時に貴方は息を吹き返し、何も覚えておらぬ様子で目覚めてしまった……父上の残した手記の最後にはそう記されていました」
シェイドは鏡を凝視した。
今の今まで忘れていたが、確かにジハードが亡くなった日の朝は不思議なことがいくつかあった。
いつも必ず夜明けの前に目覚める自分が、あの日は辺りが明るくなり始めてから目を覚ましたのだ。
ジハードは既に起きていて、まるで泣き腫らしたような目だったことを覚えている。
前夜の汚れを流すために浴室に来てこの鏡を見た時、確かに首元が赤くなっていたことも――。
――考えてみれば、死が間際まで迫ったことは他にもあった。
ベレス王弑逆の朝だ。
ジハードの怒りを買って暴行を受けたあと、一度は鼓動が止まっていたと聞いた。
サラトリアが胸を押して蘇生を試みたのが間に合って、辛うじて息を吹き返したのだと。
もしかするとあの時にも、一度死んでから蘇ったのではないか。
夜明けの光を浴びて、閉じていた花弁が再び開くように、仮死の状態から目覚めたのでは――。
「死の恩恵は、貴方には訪れない」
いつかは与えられた役目を終え、ジハードと同じ天に還るのだと信じていた。
だが、その日は来ない。
老いることも死ぬこともなく、現れては去っていく人々を見守り続けるだけ。
ジハードが死に、サラトリアが世を去り、ラナダーンがいなくなっても、自分だけが取り残される。
敢えて見ないようにしていた怖ろしい未来を、ラナダーンが暴き立てる。
「貴方は失われし御使い。――ウェルディスの命を糧に、美しく咲く花なのですから」
破れた襟の間から、年ごとに鮮やかさを増す紋章が鏡に映し出されていた。
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