24 / 138
第三章 ミスル離宮
対決
しおりを挟む
大使として諸外国に赴く話が出た時、すでにアリアは宮廷で言われる適齢期を過ぎていた。
無論縁談はいくつもあったが、王太子がいつか自分を正妃に迎えてくれるものだと信じて、全て断ってきたのだ。大使の任も、王妃として相応しい外交経験を身につけさせようとの意向と信じて、疑いもせずに務めてきた。
――それなのに、この仕打ちだ。
おそらく国王も望んでこんな女を王妃に就けたのではないに違いない。
ならば役に立たない飾り物として、この小さな宮の中に一生押し込めておけば良い。華やかな表の世界に出ようなどとは思いもせぬように。
「では、北方諸国に赴いたときの話など致しましょうか」
アリアの言葉に、王妃の隣に立つ従者が顔色を変えた。
ヴァルダン家は元は王家と祖を同じくすると言われながらも、代々の当主が血統を重んじてこなかったために多くの下賤の血が混じっている。
サラトリアやタチアナも、髪の色から察するに血筋卑しい母親から生まれたのだろう。傍らに立つ従者と同じように。
「北方の海を渡った先にある地は、どこもとても貧しいのです。何しろ一年の大半を大地が雪に覆われているので、作物がほとんど穫れません。ですから国を捨てた農奴たちが短い夏の間に大挙してウェルディリアに流れ込んでくるのです」
アリアは王妃が動揺する様を見ようと思ったが、伏せがちの目はアリアを見ようともせず、扇で隠された口元はどんな表情を浮かべているのかを悟らせなかった。
アリアは笑みを浮かべて続きを語る。世間知らずの姫君でも、何を言われているのかよく理解できるように。
「言葉も通じない農奴ですもの。彼らは皆、海を渡る船の上で身ぐるみを剥がされて、害になるものを持ち込んでいないか、体中を調べられるそうですよ。若い女も男も、皆……」
海の旅は数日に及ぶ。その間、北方人達は逃げ場のない船の中で船員たちから辱めを受け、拒む者は冷たい海に放り込まれて命を落とす。
ウェルディリアに到着した彼らを迎えるのは人買いだ。安宿に売られるか開墾地などの過酷な農場に送られるかがそこで選別される。どちらにしても犬並の扱いであることに変わりはない。
ウェルディリアでは、北方人は家畜同然の生き物なのだ。その血を引く混血児達もまた。
「嫌ですわね。近頃は王都ばかりか王宮の中にまで、そういう卑しい輩が紛れ込んできているようで、獣臭くて困りますわ」
痛烈な侮蔑の言葉に、白桂宮の従者が顔に朱を昇らせた。自分や王妃の事を当てこすられたと理解したのだ。
傍らの王妃も内心さぞかし屈辱に震えているだろう。
アリアはそう確信して様子を窺ったが、王妃の扇は微動だにせず、白い顔に血の気一つ昇らせた様子がなかった。伏せた目の長い睫一つ、揺るぐことさえない。
そよ風一つ吹かなかったと、生きた彫刻のような王妃は静謐なままだった。
「……アリア様がお困りになることなど、何もございませんでしょう」
やがて出てきた言葉には、先ほどからと同じく何の熱も感情も籠もってはいなかった。これほど感情を見せない人間が存在しているのを、アリアは初めて目の当たりにした。
「ナジャウ家ほどの名家なら、お困りになることなど何一つありません。目に触れたくないものならば、排除しておしまいになればよろしいのです」
声はあまりにも淡々としていて。
言われて暫く、アリアはその言葉が意味するところを理解できなかった。
アリアは、タチアナに自戒を促そうとしたのだ。自分たちに卑しい北方の血が混ざっていることを忘れるな、と。
それなのに当のタチアナが、目障りならば排除せよ、とはどういうことか。
王家傍流たるナジャウ家の威信をかけて、ヴァルダンを排除してしまえと言ったのだろうか。――それができるものならとっくにしていると言いかけて、アリアは沈黙した。
できないのだ。
いくら家畜同然だと罵ろうと、ヴァルダンは今や国王の第一の側近だ。宮廷内に確固たる地位を築いている。
腹の中で何と思っていようが、今のヴァルダンに表立って逆らえる貴族は一人もいない。
一方、アリアの父カストロ公爵は、旧国王派の筆頭として王太子時代のジハードとは対立する立場にあった。
ジハードが即位した現在、カストロはすでに宮廷内での実権のほとんどを失ってしまっている。
ヴァルダン家のタチアナは王妃という輝かしい座を手に入れたが、今のアリアは失脚した公爵家の一人娘に過ぎない。
王妃どころか、側室に選ばれることさえもう望めないだろう。
国元を離れている間に、アリアの立場は大きく変わってしまっていたのだ。
「そんな……」
アリアは言葉を失った。
社交界のことさえまともに知らない箱入り令嬢を嘲笑ってやるつもりで来たというのに、こんな滑稽なことがあるだろうか。現国王の従姉であり、由緒正しい王族中の王族である自分が、こんな得体の知れぬ女の前で膝を折らねばならないとは。
アリアは立ち上がると、大きく息をつきながら、座したままの王妃を見下ろした。
不気味なほど生白い顔と、吹けば飛ぶような貧相な体。何一つとしてこの国の王妃に相応しくなどない。あの若く逞しい国王には何一つとして相応しくない。
そう詰りかけて、アリアは気づいた。
ショールを巻き付け、結い上げた髪で隠した首筋に、いくつかの鬱血の跡があることを。交合でつけられた愛撫の痕跡だ。
「……恥を知りなさい! この娼婦め!」
「……ッ!」
思わずアリアは手元にあった茶器を投げつけていた。
あの凜々しい国王ジハードが、こんな貧相な女を寝台で相手にするはずもない。ならばこの女は王妃という地位にありながら、従者と淫らな戯れに耽る淫婦ということだ。
それ以外には考えられない。卑しい、獣同然の北方人の血を引いているのだから――。
投げつけた茶器は庇うように飛び出してきた従者の背に当たって落ちた。
口惜しいことに、王妃は微塵も動揺を見せることなく、今なお悠然と椅子にかけたまま逃げようともしていない。
アリアは菓子を切り分けるためのナイフを手に取った。
人前に出て王妃としての務めを果たす気もないのなら、いっそこの国から消え去ってしまえばいい。そうすれば相応しい人間のために王妃の座が開くのだから。
「――それで何をする気だ!」
だが、背後からかかった雷鳴のような声に、アリアは手に持った刃物を取り落とした。
振り返ればそこに居たのは、謁見の間で挨拶を交わした国王その人だった。
外国での長い任務を労ってくれた従弟の顔はそこにはなかった。息を飲むほどの憤怒の表情に、アリアは声を失った。
誤解だ、この女が不貞を働いたのを断罪しようとしていただけなのだ、そう言おうとするより早く、大股に近づいてきた国王が腕を振り上げ――。
「陛下ッ!」
誰かの制止しようとする声が聞こえたが、次の瞬間、アリアは床に倒れ伏していた。
頭が割れるように痛み、吐き気までする。眩暈がしてとても立ち上がれない。自分の身に何が起こったのかもわからなかった。
霞む視界の中で、国王ジハードがアリアに背を向ける。
誰かをまるで宝物のように腕に抱き上げて、振り返りもせず立ち去って行く後ろ姿が、涙で歪む視界におぼろに映った。
無論縁談はいくつもあったが、王太子がいつか自分を正妃に迎えてくれるものだと信じて、全て断ってきたのだ。大使の任も、王妃として相応しい外交経験を身につけさせようとの意向と信じて、疑いもせずに務めてきた。
――それなのに、この仕打ちだ。
おそらく国王も望んでこんな女を王妃に就けたのではないに違いない。
ならば役に立たない飾り物として、この小さな宮の中に一生押し込めておけば良い。華やかな表の世界に出ようなどとは思いもせぬように。
「では、北方諸国に赴いたときの話など致しましょうか」
アリアの言葉に、王妃の隣に立つ従者が顔色を変えた。
ヴァルダン家は元は王家と祖を同じくすると言われながらも、代々の当主が血統を重んじてこなかったために多くの下賤の血が混じっている。
サラトリアやタチアナも、髪の色から察するに血筋卑しい母親から生まれたのだろう。傍らに立つ従者と同じように。
「北方の海を渡った先にある地は、どこもとても貧しいのです。何しろ一年の大半を大地が雪に覆われているので、作物がほとんど穫れません。ですから国を捨てた農奴たちが短い夏の間に大挙してウェルディリアに流れ込んでくるのです」
アリアは王妃が動揺する様を見ようと思ったが、伏せがちの目はアリアを見ようともせず、扇で隠された口元はどんな表情を浮かべているのかを悟らせなかった。
アリアは笑みを浮かべて続きを語る。世間知らずの姫君でも、何を言われているのかよく理解できるように。
「言葉も通じない農奴ですもの。彼らは皆、海を渡る船の上で身ぐるみを剥がされて、害になるものを持ち込んでいないか、体中を調べられるそうですよ。若い女も男も、皆……」
海の旅は数日に及ぶ。その間、北方人達は逃げ場のない船の中で船員たちから辱めを受け、拒む者は冷たい海に放り込まれて命を落とす。
ウェルディリアに到着した彼らを迎えるのは人買いだ。安宿に売られるか開墾地などの過酷な農場に送られるかがそこで選別される。どちらにしても犬並の扱いであることに変わりはない。
ウェルディリアでは、北方人は家畜同然の生き物なのだ。その血を引く混血児達もまた。
「嫌ですわね。近頃は王都ばかりか王宮の中にまで、そういう卑しい輩が紛れ込んできているようで、獣臭くて困りますわ」
痛烈な侮蔑の言葉に、白桂宮の従者が顔に朱を昇らせた。自分や王妃の事を当てこすられたと理解したのだ。
傍らの王妃も内心さぞかし屈辱に震えているだろう。
アリアはそう確信して様子を窺ったが、王妃の扇は微動だにせず、白い顔に血の気一つ昇らせた様子がなかった。伏せた目の長い睫一つ、揺るぐことさえない。
そよ風一つ吹かなかったと、生きた彫刻のような王妃は静謐なままだった。
「……アリア様がお困りになることなど、何もございませんでしょう」
やがて出てきた言葉には、先ほどからと同じく何の熱も感情も籠もってはいなかった。これほど感情を見せない人間が存在しているのを、アリアは初めて目の当たりにした。
「ナジャウ家ほどの名家なら、お困りになることなど何一つありません。目に触れたくないものならば、排除しておしまいになればよろしいのです」
声はあまりにも淡々としていて。
言われて暫く、アリアはその言葉が意味するところを理解できなかった。
アリアは、タチアナに自戒を促そうとしたのだ。自分たちに卑しい北方の血が混ざっていることを忘れるな、と。
それなのに当のタチアナが、目障りならば排除せよ、とはどういうことか。
王家傍流たるナジャウ家の威信をかけて、ヴァルダンを排除してしまえと言ったのだろうか。――それができるものならとっくにしていると言いかけて、アリアは沈黙した。
できないのだ。
いくら家畜同然だと罵ろうと、ヴァルダンは今や国王の第一の側近だ。宮廷内に確固たる地位を築いている。
腹の中で何と思っていようが、今のヴァルダンに表立って逆らえる貴族は一人もいない。
一方、アリアの父カストロ公爵は、旧国王派の筆頭として王太子時代のジハードとは対立する立場にあった。
ジハードが即位した現在、カストロはすでに宮廷内での実権のほとんどを失ってしまっている。
ヴァルダン家のタチアナは王妃という輝かしい座を手に入れたが、今のアリアは失脚した公爵家の一人娘に過ぎない。
王妃どころか、側室に選ばれることさえもう望めないだろう。
国元を離れている間に、アリアの立場は大きく変わってしまっていたのだ。
「そんな……」
アリアは言葉を失った。
社交界のことさえまともに知らない箱入り令嬢を嘲笑ってやるつもりで来たというのに、こんな滑稽なことがあるだろうか。現国王の従姉であり、由緒正しい王族中の王族である自分が、こんな得体の知れぬ女の前で膝を折らねばならないとは。
アリアは立ち上がると、大きく息をつきながら、座したままの王妃を見下ろした。
不気味なほど生白い顔と、吹けば飛ぶような貧相な体。何一つとしてこの国の王妃に相応しくなどない。あの若く逞しい国王には何一つとして相応しくない。
そう詰りかけて、アリアは気づいた。
ショールを巻き付け、結い上げた髪で隠した首筋に、いくつかの鬱血の跡があることを。交合でつけられた愛撫の痕跡だ。
「……恥を知りなさい! この娼婦め!」
「……ッ!」
思わずアリアは手元にあった茶器を投げつけていた。
あの凜々しい国王ジハードが、こんな貧相な女を寝台で相手にするはずもない。ならばこの女は王妃という地位にありながら、従者と淫らな戯れに耽る淫婦ということだ。
それ以外には考えられない。卑しい、獣同然の北方人の血を引いているのだから――。
投げつけた茶器は庇うように飛び出してきた従者の背に当たって落ちた。
口惜しいことに、王妃は微塵も動揺を見せることなく、今なお悠然と椅子にかけたまま逃げようともしていない。
アリアは菓子を切り分けるためのナイフを手に取った。
人前に出て王妃としての務めを果たす気もないのなら、いっそこの国から消え去ってしまえばいい。そうすれば相応しい人間のために王妃の座が開くのだから。
「――それで何をする気だ!」
だが、背後からかかった雷鳴のような声に、アリアは手に持った刃物を取り落とした。
振り返ればそこに居たのは、謁見の間で挨拶を交わした国王その人だった。
外国での長い任務を労ってくれた従弟の顔はそこにはなかった。息を飲むほどの憤怒の表情に、アリアは声を失った。
誤解だ、この女が不貞を働いたのを断罪しようとしていただけなのだ、そう言おうとするより早く、大股に近づいてきた国王が腕を振り上げ――。
「陛下ッ!」
誰かの制止しようとする声が聞こえたが、次の瞬間、アリアは床に倒れ伏していた。
頭が割れるように痛み、吐き気までする。眩暈がしてとても立ち上がれない。自分の身に何が起こったのかもわからなかった。
霞む視界の中で、国王ジハードがアリアに背を向ける。
誰かをまるで宝物のように腕に抱き上げて、振り返りもせず立ち去って行く後ろ姿が、涙で歪む視界におぼろに映った。
22
お気に入りに追加
1,210
あなたにおすすめの小説
獅子帝の宦官長
ごいち
BL
皇帝ラシッドは体格も精力も人並外れているせいで、夜伽に呼ばれた側女たちが怯えて奉仕にならない。
苛立った皇帝に、宦官長のイルハリムは後宮の管理を怠った罰として閨の相手を命じられてしまう。
強面巨根で情愛深い攻×一途で大人しそうだけど隠れ淫乱な受
R18:レイプ・モブレ・SM的表現・暴力表現多少あります。
2022/12/23 エクレア文庫様より電子版・紙版の単行本発売されました
電子版 https://www.cmoa.jp/title/1101371573/
紙版 https://comicomi-studio.com/goods/detail?goodsCd=G0100914003000140675
単行本発売記念として、12/23に番外編SS2本を投稿しております
良かったら獅子帝の世界をお楽しみください
ありがとうございました!
愛してほしいだけなのに~純情少年は大人の嘘に堕とされる~
あいだ啓壱(渡辺河童)
BL
義父×少年ののち、歳の差×少年。
義父にセックスを教えられた高校生「宏隆(ひろたか)」のお話。
宏隆はある日、母の再婚相手に「大人になるため」と抱かれてしまう。
しかし、それがバレて母親に勘当され、行く当てがないときに32歳の会社経営者「健二(けんじ)」に拾われた。
宏隆は、義父が行った刺激を忘れられないまま健二に求められる日々を送るのだが…?
※R-18作品です。
※調教/開発/乳首責め/寸止め/アナル責め/尿道調教/快楽堕ち表現がございます。ご注意ください。
※2018/10/12>今後の展開をするため、01を少し改稿いたしました。
淫乱エリートは今日も男たちに愛される
おさかな
BL
【全編エロあり】通勤電車でも社内でも取引先でも、いつでもアナル受け入れ準備万端!爽やか系イケメンエリートは男達へのご奉仕も優秀です!
+++
完結済み DLsiteにておまけつき電子版販売中
執事の嗜み
桃瀬わさび
BL
数奇な縁でヴィルフリートの執事となったケヴィンには、裏の顔がある。
当人が「執事の嗜み」とのたまうその手練手管を用いて、ヴィルフリートの異母兄・マティアスにお仕置きをしたのがきっかけで、ケヴィンとマティアスの運命の糸が絡まっていきーーー。
執事✕元王子。
転生したら精霊になったみたいです?のスピンオフです。前作をお読みいただいてからの方が楽しくお読み頂けると思います。
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します
バナナ男さん
BL
享年59歳、ハッピーエンドで人生の幕を閉じた大樹は、生前の善行から神様の幹部候補に選ばれたがそれを断りあの世に行く事を望んだ。
しかし自分の人生を変えてくれた「アルバード英雄記」がこれから起こる未来を綴った予言書であった事を知り、その本の主人公である呪われた英雄<レオンハルト>を助けたいと望むも、運命を変えることはできないときっぱり告げられてしまう。
しかしそれでも自分なりのハッピーエンドを目指すと誓い転生ーーーしかし平凡の代名詞である大樹が転生したのは平凡な平民ではなく・・?
少年マンガとBLの半々の作品が読みたくてコツコツ書いていたら物凄い量になってしまったため投稿してみることにしました。
(後に)美形の英雄 ✕ (中身おじいちゃん)平凡、攻ヤンデレ注意です。
文章を書くことに関して素人ですので、変な言い回しや文章はソッと目を滑らして頂けると幸いです。
また歴史的な知識や出てくる施設などの設定も作者の無知ゆえの全てファンタジーのものだと思って下さい。
狂宴〜接待させられる美少年〜
はる
BL
アイドル級に可愛い18歳の美少年、空。ある日、空は何者かに拉致監禁され、ありとあらゆる"性接待"を強いられる事となる。
※めちゃくちゃ可愛い男の子がひたすらエロい目に合うお話です。8割エロです。予告なく性描写入ります。
※この辺のキーワードがお好きな方にオススメです
⇒「美少年受け」「エロエロ」「総受け」「複数」「調教」「監禁」「触手」「衆人環視」「羞恥」「視姦」「モブ攻め」「オークション」「快楽地獄」「男体盛り」etc
※痛い系の描写はありません(可哀想なので)
※ピーナッツバター、永遠の夏に出てくる空のパラレル話です。この話だけ別物と考えて下さい。
女装男子だけどね?
ここクマ
BL
可愛いものが好きで女装している男の華宮 真琴。そんな真琴を女の子の花宮 琴と紹介されて一目惚れしてしまったイケメンで天然な片岡 秋桐。
「俺は、男だよ?」
「あなたは、そんなに可愛いのに?」
女装男子(バイ)と天然イケメン男子(女の子が好き)の恋のお話?!
そしてそして、
真琴を女の子として紹介した楽しい事優先主義の朔弥。
大人っぽいのに恋がわからないミステリアスな梓暮。
2人にも、何か恋の秘密があるようで…?
至らない点があると思いますが、よろしくお願いします!
転生腐女子の華麗なるBLライフ
みなみ ゆうき
BL
前世では腐女子だった主人公は、自分が生まれ変わるなら異世界転生で自分好みのBLライフを送りたいと考えた直後、不慮の事故で生涯を終えた。
生まれ変わった先は、希望どおりの異世界だった。
性別男。有力貴族の子息。中世ヨーロッパ風ファンタジー世界という王道設定で自分好みのBL展開を楽しむために奮闘する話。
ただし、前世は処女で生身の異性との接触ほぼゼロの女子校育ちの箱入り娘。性的知識は保体の授業と18禁BL同人誌という残念スペックなのでなかなか思い通りには進まない。
色んなタイプのイケメンと様々な『初めて』(←性的なこと含む)を経験しながら成長していく話です。
ムーンライトノベルズ様にも同時投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる