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第一章
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ショーウィンドウを覗いた女性から、感嘆の息が漏れる。品良く飾られた眩いほどの輝きは女性達を魅了するが、連れ立つ男性達は商品の隣を見て戦々恐々としている。
白の国の中央通りに昔から店を構えているここは、白の国のみならず四つの国の女性達の憧れのお店だが、やや値が張るのだ。
中を覗けば男女で来店している客がほとんどで、そういえばこの店はエンゲージリングやマリッジリングを多く取り扱っているのだと思い出した。
一歩踏み出すとスカートがふわりと膝を撫で、ほんの少し緊張が走る。
足元までがガラスで出来ている扉を開くと、すかさずスタッフが笑顔で話しかけてきてくれた。
「いらっしゃいませ。エルザ様。オーウェン様」
無意識に首を傾げていた。
私は何度か店に来ているからこのスタッフとも顔見知りだけど、どうしてオーウェンの名前を知っているのかしら。
少々疑問に思いつつ挨拶を返すと、何やら笑みを深めたスタッフは奥の個室へと案内してくれた。
「俺は外で待ってるよ」
「えっ、そう? 一緒に来ればいいのに」
いいからと言うオーウェンに断られ、一人で個室に入り、柔らかく沈むソファに腰掛けた。
先ほどの喧騒とは対照的にとても静かになり、自分の鼓動が耳の奥で響いている。
どうしてオーウェンは一緒に来てくれなかったんだろう。
……もしかして、催促だと思われていたりして?
もちろん私にそんなつもりはない。そもそも一人で取りに来るつもりだったんだから。
でも、催促されたと思って逃げたということは、そういうことよね。
オーウェンに結婚の意思はないと、そういうことだ。
あくまで『まだ』ないのだろう、と思う。それはそうだ。だってまだお付き合いしてたったの数日だもの。意識している私がおかしいだけだ。
それでも。
小さくため息が漏れた。
意識していた分、身勝手な落胆はとても大きかった。
オーダーしていたブレスレットは実物もとても可愛く輝いていて、それを目にした瞬間は落胆など吹き飛んでしまった。
綺麗に包装してもらい、お礼を言って個室を後にすると、店の外でオーウェンが待っていた。
「ごめんなさい。待たせたわね」
「そんなに時間は経ってないよ。……それ、プレゼント用に作ったのか?」
私の手元を見たオーウェンに尋ねられ、頷く。
「ええ。もうすぐお茶会でしょう。だから……」
包装してもらった紙袋にそっと触れると、頭に重みがかかり、優しく髪を梳かれた。
「喜んでくれると良いな」
「……そうね」
触れる手の優しさに目の奥がじんわりと熱くなった。
オーウェンが予約をしてくれていたお店でディナーをご馳走になり、帰りの馬車に乗り込んだ。
通りから少し外れたところにあるレストランは、気取ってはないものの客層は落ち着いた年代の人が多く、ゆっくりと食事を楽しむことができた。
「あのペスカトーレは本当に美味しかったわ! 大きな海老とあさりにトマトソースのあの酸味! 大好きな味だった!」
絶対にまた行かなきゃと語ると、恋人は微笑ましそうにこちらを見つめている。しまった。はしゃぎすぎたかも。私の食い意地の張り様は、この人にとっては今更だろうけど。
「あんたは海鮮が好きだって聞いてたから、気に入ってくれると思ってたよ」
「それで連れてきてくれたの? 私は漁港町の生まれだから、父親も漁師だし肉類よりも魚で育ったのよ」
「ああ。お父上はとても怖い方だって、キングが教えてくださったよ」
「ひどいわねぇ。叱られたのは全部ルーファスが悪いのよ。父さんは悪くありません」
全部を強調して言うと、オーウェンは「そうでしょうね」と笑い混じりに返してくる。
父親、といえば。
「そうそう! 昨日ベルに聞いたんだけどね、ベルとネビルは――っ」
し……しまった……っ!!
慌てて口を結ぶが、もう遅い。すっかりいつもの調子で話し始めてしまったが、この話題は恋人にだけは、したらいけないんだった!
「ベル殿とネビルが、どうかしたのか?」
突然言葉を詰まらせた私に首を傾げて、恋人が尋ねてくる。
ああ、どうしよう。言えるわけがない。
あの二人は、結婚の約束をしているそうなのよ、なんて。
同い年の二人のその話題を恋人に聞かせるって、それってまさに、結婚の催促みたいだ。
催促に気付いたら、オーウェンはどう思うだろう。もしも迷惑だったら……それを突きつけられることが、とても、怖い。
何か良い誤魔化す方法は……と焦る私に「少し、目を閉じていてもらえますか」と言葉が届いた。
その声音は優しく甘く、しかしわずかな緊張を孕んでいた。
唐突な言葉に目で問いかけるも、オーウェンは静かにこちらを見つめ返すだけで理由は教えてくれないらしい。
素直に目を閉じた。
視覚情報が遮断され、他の感覚が鋭くなる。
肌に柔らかく熱が伝わり、オーウェンが近付いてくるのがわかる。
伝わる熱は耳の横を通り過ぎ、冷たく細いものが首を撫でた。
「開けていただいて結構です」
少し震える声がして、目を開いた。
首に当たる感触を指でなぞる。
「これ……」
付けた覚えのないネックレスが、あった。
シルバーのチェーンを通す直径一センチほどの丸いリングの中で、小さなダイヤモンドが静かに揺れて輝き、存在感を放っている。
手に取ったリングは銀ではなかった。
白金だ。
白金のリングの中でダイヤモンドが輝いている。
これではまるで……。
「どうして、ダイヤモンド、なの……?」
目は手元に向いたまま問いかけた。
どうして二人の色でもなんでもないダイヤモンドにしたのか。その理由が知りたい。
「先日お伝えした言葉を覚えていらっしゃいますか」
先日というと、いくつもの言葉があるだろうに、私の頭に浮かんだのはあの日の言葉だけだ。
「死ぬまで、死んで生まれ変わっても好きでいてくれるって……」
生まれ変わりがあることを知っている私にとって来世までも約束してくれたこの言葉は、とても特別で、嬉しかった。
「はい。だから、その誓い、と言いますか、何か贈れればと思いまして……」
「それで、ダイヤモンドなの……?」
「ご、ご迷惑かもしれないとはもちろん思いました。まだ交際して間もないのに重いと言われても仕方ない。その……不要になれば処分していただいて、構いませんので……」
オーウェンは早口でそう言うと、沈んだように目を伏せた。
その姿を見て、この人も怖いのだと気がついた。私と同じで、相手が自分との未来を少しも考えていないと知ることが。
「オーウェン。私ね……」
目の奥がどんどんと熱くなっていって、しかしそんなことは気にしていられなかった。
「あなたがジュエリーショップでそばにいてくれなかったことが寂しかった。私に結婚を持ちかけるのが嫌だったんじゃないかって、だから逃げたんじゃないかって不安になったのよ」
「そんなこと、あるはずない。あの時はあなたに気付かれずにこれを受け取ることばかり考えていて……すみません。不安にさせてしまいましたね」
大きく首を振って、否定の気持ちを伝える。
「私が悪いのよ。勝手に想像して不安がって……でも」
胸元で揺れるネックレスをそっと掬い上げた。
こうして約束の証を用意してくれたことが嬉しい。そう言おうとして、リングの内側にダイヤモンドとは違う小さな、小さすぎて気付かないほどの輝きを見つけた。
意識せず、笑みがこぼれる。
「オーウェンは私のことが大好きだものね。不安がる必要なんてなかったんだわ」
リングの内側にある、小さな小さな緑の裏石を見つめて言うと、オーウェンは顔中を茹でたタコのように赤く染めてしまった。
「そ、それは……っ店の方が言ったんです! 石を入れられますよと! 俺はそんな、入れるつもりなんかなかったんです! 本当です!」
そのあまりの狼狽が可笑しくて思い切り笑ってしまった。
うなだれて、顔を手で隠してしまったオーウェンから、くぐもった「やめておけばよかった」との呟きが聞こえる。
きっと店でも入れるかどうか長い時間悩んだんだろう。
初めて見せられた小さな独占欲に、胸が愛しさで満たされていく。
「私があなたのものだという証ね」
「そ、そんなつもりでは……あなたは誰のものでもありません」
「オーウェンは私のなのに、私はあなたのものにしてくれないの?」
見上げて聞くも、頑なにオーウェンは首を振る。
「俺の全てはエルザのもので間違いありませんが、あなたは違います。そんな恐れ多いこと望みませんよ」
「……本当に強情よね。いいわ。私が勝手にそう思っておけばいいもの」
リングにそっと唇を寄せた。
「本当に嬉しい……大切にするわ」
緩んだ頰で言えば、涙が一雫だけ溢れて頰を伝った。
それをオーウェンが優しく拭ってくれて、どちらからともなく顔が近づいていく。
「……今日一日だけは、俺のものになってくれますか」
吐息交じりに囁かれて、胸が高鳴った。
今日一日って、城に帰るまで? それとも……。
声が出せなくて小さく頷くと、唇がそっと触れ合った。
どんどんと激しくなるキスに、逃げるわけじゃないのに体が後ろに倒れていく。
肩が馬車に触れ、庇うように腕が回される。
ただ今日一日が終わらなければいいのにと、熱い体を抱きしめて願い続けた。
白の国の中央通りに昔から店を構えているここは、白の国のみならず四つの国の女性達の憧れのお店だが、やや値が張るのだ。
中を覗けば男女で来店している客がほとんどで、そういえばこの店はエンゲージリングやマリッジリングを多く取り扱っているのだと思い出した。
一歩踏み出すとスカートがふわりと膝を撫で、ほんの少し緊張が走る。
足元までがガラスで出来ている扉を開くと、すかさずスタッフが笑顔で話しかけてきてくれた。
「いらっしゃいませ。エルザ様。オーウェン様」
無意識に首を傾げていた。
私は何度か店に来ているからこのスタッフとも顔見知りだけど、どうしてオーウェンの名前を知っているのかしら。
少々疑問に思いつつ挨拶を返すと、何やら笑みを深めたスタッフは奥の個室へと案内してくれた。
「俺は外で待ってるよ」
「えっ、そう? 一緒に来ればいいのに」
いいからと言うオーウェンに断られ、一人で個室に入り、柔らかく沈むソファに腰掛けた。
先ほどの喧騒とは対照的にとても静かになり、自分の鼓動が耳の奥で響いている。
どうしてオーウェンは一緒に来てくれなかったんだろう。
……もしかして、催促だと思われていたりして?
もちろん私にそんなつもりはない。そもそも一人で取りに来るつもりだったんだから。
でも、催促されたと思って逃げたということは、そういうことよね。
オーウェンに結婚の意思はないと、そういうことだ。
あくまで『まだ』ないのだろう、と思う。それはそうだ。だってまだお付き合いしてたったの数日だもの。意識している私がおかしいだけだ。
それでも。
小さくため息が漏れた。
意識していた分、身勝手な落胆はとても大きかった。
オーダーしていたブレスレットは実物もとても可愛く輝いていて、それを目にした瞬間は落胆など吹き飛んでしまった。
綺麗に包装してもらい、お礼を言って個室を後にすると、店の外でオーウェンが待っていた。
「ごめんなさい。待たせたわね」
「そんなに時間は経ってないよ。……それ、プレゼント用に作ったのか?」
私の手元を見たオーウェンに尋ねられ、頷く。
「ええ。もうすぐお茶会でしょう。だから……」
包装してもらった紙袋にそっと触れると、頭に重みがかかり、優しく髪を梳かれた。
「喜んでくれると良いな」
「……そうね」
触れる手の優しさに目の奥がじんわりと熱くなった。
オーウェンが予約をしてくれていたお店でディナーをご馳走になり、帰りの馬車に乗り込んだ。
通りから少し外れたところにあるレストランは、気取ってはないものの客層は落ち着いた年代の人が多く、ゆっくりと食事を楽しむことができた。
「あのペスカトーレは本当に美味しかったわ! 大きな海老とあさりにトマトソースのあの酸味! 大好きな味だった!」
絶対にまた行かなきゃと語ると、恋人は微笑ましそうにこちらを見つめている。しまった。はしゃぎすぎたかも。私の食い意地の張り様は、この人にとっては今更だろうけど。
「あんたは海鮮が好きだって聞いてたから、気に入ってくれると思ってたよ」
「それで連れてきてくれたの? 私は漁港町の生まれだから、父親も漁師だし肉類よりも魚で育ったのよ」
「ああ。お父上はとても怖い方だって、キングが教えてくださったよ」
「ひどいわねぇ。叱られたのは全部ルーファスが悪いのよ。父さんは悪くありません」
全部を強調して言うと、オーウェンは「そうでしょうね」と笑い混じりに返してくる。
父親、といえば。
「そうそう! 昨日ベルに聞いたんだけどね、ベルとネビルは――っ」
し……しまった……っ!!
慌てて口を結ぶが、もう遅い。すっかりいつもの調子で話し始めてしまったが、この話題は恋人にだけは、したらいけないんだった!
「ベル殿とネビルが、どうかしたのか?」
突然言葉を詰まらせた私に首を傾げて、恋人が尋ねてくる。
ああ、どうしよう。言えるわけがない。
あの二人は、結婚の約束をしているそうなのよ、なんて。
同い年の二人のその話題を恋人に聞かせるって、それってまさに、結婚の催促みたいだ。
催促に気付いたら、オーウェンはどう思うだろう。もしも迷惑だったら……それを突きつけられることが、とても、怖い。
何か良い誤魔化す方法は……と焦る私に「少し、目を閉じていてもらえますか」と言葉が届いた。
その声音は優しく甘く、しかしわずかな緊張を孕んでいた。
唐突な言葉に目で問いかけるも、オーウェンは静かにこちらを見つめ返すだけで理由は教えてくれないらしい。
素直に目を閉じた。
視覚情報が遮断され、他の感覚が鋭くなる。
肌に柔らかく熱が伝わり、オーウェンが近付いてくるのがわかる。
伝わる熱は耳の横を通り過ぎ、冷たく細いものが首を撫でた。
「開けていただいて結構です」
少し震える声がして、目を開いた。
首に当たる感触を指でなぞる。
「これ……」
付けた覚えのないネックレスが、あった。
シルバーのチェーンを通す直径一センチほどの丸いリングの中で、小さなダイヤモンドが静かに揺れて輝き、存在感を放っている。
手に取ったリングは銀ではなかった。
白金だ。
白金のリングの中でダイヤモンドが輝いている。
これではまるで……。
「どうして、ダイヤモンド、なの……?」
目は手元に向いたまま問いかけた。
どうして二人の色でもなんでもないダイヤモンドにしたのか。その理由が知りたい。
「先日お伝えした言葉を覚えていらっしゃいますか」
先日というと、いくつもの言葉があるだろうに、私の頭に浮かんだのはあの日の言葉だけだ。
「死ぬまで、死んで生まれ変わっても好きでいてくれるって……」
生まれ変わりがあることを知っている私にとって来世までも約束してくれたこの言葉は、とても特別で、嬉しかった。
「はい。だから、その誓い、と言いますか、何か贈れればと思いまして……」
「それで、ダイヤモンドなの……?」
「ご、ご迷惑かもしれないとはもちろん思いました。まだ交際して間もないのに重いと言われても仕方ない。その……不要になれば処分していただいて、構いませんので……」
オーウェンは早口でそう言うと、沈んだように目を伏せた。
その姿を見て、この人も怖いのだと気がついた。私と同じで、相手が自分との未来を少しも考えていないと知ることが。
「オーウェン。私ね……」
目の奥がどんどんと熱くなっていって、しかしそんなことは気にしていられなかった。
「あなたがジュエリーショップでそばにいてくれなかったことが寂しかった。私に結婚を持ちかけるのが嫌だったんじゃないかって、だから逃げたんじゃないかって不安になったのよ」
「そんなこと、あるはずない。あの時はあなたに気付かれずにこれを受け取ることばかり考えていて……すみません。不安にさせてしまいましたね」
大きく首を振って、否定の気持ちを伝える。
「私が悪いのよ。勝手に想像して不安がって……でも」
胸元で揺れるネックレスをそっと掬い上げた。
こうして約束の証を用意してくれたことが嬉しい。そう言おうとして、リングの内側にダイヤモンドとは違う小さな、小さすぎて気付かないほどの輝きを見つけた。
意識せず、笑みがこぼれる。
「オーウェンは私のことが大好きだものね。不安がる必要なんてなかったんだわ」
リングの内側にある、小さな小さな緑の裏石を見つめて言うと、オーウェンは顔中を茹でたタコのように赤く染めてしまった。
「そ、それは……っ店の方が言ったんです! 石を入れられますよと! 俺はそんな、入れるつもりなんかなかったんです! 本当です!」
そのあまりの狼狽が可笑しくて思い切り笑ってしまった。
うなだれて、顔を手で隠してしまったオーウェンから、くぐもった「やめておけばよかった」との呟きが聞こえる。
きっと店でも入れるかどうか長い時間悩んだんだろう。
初めて見せられた小さな独占欲に、胸が愛しさで満たされていく。
「私があなたのものだという証ね」
「そ、そんなつもりでは……あなたは誰のものでもありません」
「オーウェンは私のなのに、私はあなたのものにしてくれないの?」
見上げて聞くも、頑なにオーウェンは首を振る。
「俺の全てはエルザのもので間違いありませんが、あなたは違います。そんな恐れ多いこと望みませんよ」
「……本当に強情よね。いいわ。私が勝手にそう思っておけばいいもの」
リングにそっと唇を寄せた。
「本当に嬉しい……大切にするわ」
緩んだ頰で言えば、涙が一雫だけ溢れて頰を伝った。
それをオーウェンが優しく拭ってくれて、どちらからともなく顔が近づいていく。
「……今日一日だけは、俺のものになってくれますか」
吐息交じりに囁かれて、胸が高鳴った。
今日一日って、城に帰るまで? それとも……。
声が出せなくて小さく頷くと、唇がそっと触れ合った。
どんどんと激しくなるキスに、逃げるわけじゃないのに体が後ろに倒れていく。
肩が馬車に触れ、庇うように腕が回される。
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