9 / 23
9
しおりを挟む「や、め、っ……も、むり……だ、さわ、ん……ッくあああ……ッく、ああ……」
余程圧迫が苦しいのか、悲鳴をあげて体をのたうたせる工藤の顔を見つめて、串崎は言い聞かせる。
「いい?これからは、排泄も全部アタシの目の前でするのよ。甲斐」
「い……や……やだ、ああ、ああァ……」
やはり、どんなに苦痛だとしても一筋縄ではいかなようである。
「駄々こねないで。甲斐、出したいんでしょ。ちゃんとうんこするとこ見ててくださいって言ったら出させてあげるから」
「あァ、く……くッうう……いや…だッ」
串崎の提案にも頭をすぐに振ることはなく、酷い圧迫で痛む内臓に、工藤は身震いを繰り返す。
「ちゃんと言うまでそのままよ」
「……ッは……ッく」
工藤は頭をシーツに押し付けて、苦しさにしゃくりあげているようである。本当に意地をとことん張ろうとする様に、串崎は呆れ返ったような口調で更に追い詰めようとする。
「本当に学習しない子ね。早く言わないと、文言増やすわよ。そうね、甲斐の汚いお尻の穴からうんこひりだすところを見ててくださいにしたほうがいいかしらね?」
串崎の言葉に、これ以上我慢することが無意味なのと、更に恥辱を増す結果になることがわかって、工藤は焦って首を左右に振る。
「いうっいう…いうか…ら、あああ、ううう」
「うふふ、もう顔を真っ赤にして涙でぐちゃぐちゃになってて、可愛いわ」
工藤の泣き顔に、串崎はひどく興奮したような表情を浮かべると、工藤の腰の下に金だらいを据える。
「……う、ううう……うんこ…するとこ……っ見て……み、て…くださいッ……ッ」
「わかったわ、いいわよ。しなさい」
アナルプラグを抜くと、既に限界を達していたのか、びしゃびしゃと金だらいに音をたてて水っぽい便液を放ち、あとからゆっくりと軟便が落ちていく。
「……ふ、あああ、ぐああ、あああああ、ああ」
普通のプラスティックの容器ではなく金属のたらいに放つ音は部屋に淫靡に響いて、工藤はまざまざと今おこなわれていることを脳裏に焼きつけさせられた。
「沢山だしたわね。綺麗にしてあげるわね」
頭を撫でながら、再度シリンジに常温にしている水を入れて中へ注ぎ込む。
「……も、いや…だ…や、だ」
再び注がれるのを嫌がる工藤の腹を、無慈悲に串崎はぐいっと押し込み無理に排出させる。
「中洗わないと駄目でしょ」
「あ、ッは…ああ、はあ……ああ」
「いいこね、甲斐。もう一回洗うわよ」
「も……ッ…や……っ、ああ、や、だッ……」
再びシリンジを挿し込んで内部に水を入れて、ほとんど透明な液体が出るのを確認してから、
「綺麗になったわ。ゆっくり拡げましょう」
串崎はそっと工藤の黒髪を撫でて、ゴム手袋を嵌めたままの指先でアナルが傷ついてないかを確認する。
「く……う……も、かんべ、んしろ、よ」
「昨日は指しか入れてなかったものね。急にで苦しかったわよね。だから、今日はコレを入れて、少しづつ拡げましょう」
頭を撫でながら怖くないわよと囁かれ、目の前に小さい風船のようなものがついた器具をさらされて、工藤は唇を震わせた。
「ン……で……そんなことッ」
怒りに震えても逃げる術もなく、器具をローションに濡らして少しづつ内部へと入れていく。
異物感に眉を寄せて、工藤はその感触を嫌がるように目を閉じる。
「甲斐が、いいこになるためよ。怒らせた人に体で侘びを入れるためってトラさんは言ってたわ」
「ッ……っつ、は」
極道の中で、衆道の風習は昔はよくあった話である。本当に信頼できる関係を築くために必要とされた。
男であることを捨てさせられて、再度男だと認めさせるためにどんな汚れ仕事でも率先してするようになるというプライドの駆け引きだ。
佐倉は工藤の処分の代わりに、組長にその取引を持ちかけるつもりなのである。
大体組長である親に銃を向けた工藤は、悪くすれば破門された上でこっそり殺されかねなかった。
それは分かってはいた。
「大丈夫。すぐここは、おちんちんが好きな穴になるから。そうすれば、貴方も辛くなくなるわ」
工藤は目を見開き、首を振る。
そんな心配は要らん世話である。身体のつらさなんてどうにでもなる。
確かにすぐに体を差し出せといわれたら、舌を噛んで死ぬか、組長を道連れに殺していたかもしれない。
佐倉もそれを見越して、ここに連れてきたのだろう。
「これを5分おきに一ミリづつ拡げていくわ、まずはこの大きさから入れていくわね」
「や……め、ろッ、ざけ、ンな」
このままここにいたら、あの組長に体を差し出す運命なのだと知り、工藤は必死で抵抗しようと試みる。
「甲斐。貴方……死にたくないんでしょう?」
そうだ、俺はこんなところで犬死にはしたくない。だからといって衆道という方法で男でなくなるのも嫌だ。それくらいなら……死ぬ、か?
いやだ……こんなとこで死ぬのは、嫌だ。
葛藤する工藤の顔を、串崎ははかるようにじっと見返した。
「自覚が必要ね。貴方はもう男じゃないわ。今日は薬は使わないわ。だから貴方のここがおまんこになってくのを、ゆっくり見て自覚しておくのよ」
逃げられはしないのよと冷たく告げた串崎は、少しだけポンプに空気を送って、ゆっくりと内部に器具を慣らすように動かした。
0
お気に入りに追加
149
あなたにおすすめの小説
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
華落つること知る多少
ましましろ
BL
親の借金のせいでヤクザに身を買われた主人公
鳴海蕾華は穂積璃葉に出会う。
蕾華は自分の願いを叶えられるのか⁈
ヤクザの残虐非道な行動に果たして蕾華は耐えていくことが出来るのか⁈
『ドキドキ溺愛BL』
ヤクザなので途中過激な表現等が含まれます
生々しい表現や明らかにR-18なシーンが含まれる話にはタイトルに※が付きます。
第1〜2話修正いたしました。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
檻の中
Me-ya
BL
遥香は蓮専属の使用人だが、騙され脅されて勇士に関係を持つよう強要される。
そんな遥香と勇士の関係を蓮は疑い、誤解する。
誤解をし、遥香を疑い始める蓮。
誤解を解いて、蓮の側にいたい遥香。
面白がる悪魔のような勇士。
🈲R指定です🈲
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説はだいぶ昔に別のサイトで書いていた物です。
携帯を変えた時に、そのサイトが分からなくなりましたので、こちらで書き直させていただきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる