竜攘虎搏 Side Dragon

怜悧(サトシ)

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忘恩不義

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 目を見開いても、便所の低い天井がぐらぐらしていて、ずるっと指をひっこぬかれて、奥がじんじんと疼いて仕方がなくなる。
 ……熱くて奥がむずむずとして痒いような感覚。
 そこにどうしてもらえば、もっと気持ちよくなれるか、俺は知っている。
「なあ、どうしてほしい?ほら、ちんぽほしいんじゃねえか?もう、ほしいって言えるだろ、士龍」
 富田君が催促してくるのは、恥ずかしい言葉だ。
 俺が欲しいものをねだるように。催促してくる。
「……っあ、あ、ああ、とみたくん、の、いれて……っ」
 疼いて仕方がない奥に届くもので埋めて欲しい。
「おい、なにがほしいんだよ?これは、おちんぽだぜ?ちゃんとそう言えよ」
 富田君はイヤラシイ言葉を強要してくる。
 そんなの分かっているのに、その言葉を発すると体中が恥ずかしさで焼き切れそうだ。だけど、欲しくて仕方がなくて俺はその言葉を口にした。
「…………は、あ、は……ぁあ、とみたくんの、おち、んぽ…………いれて…………ッな、あ……はや……く」
 必死に脚を開いて腰をあげて中に欲しいのだと懇願すると、富田君はニヤッと笑い頭を撫でて更に淫語を催促してくる。
「どこに、入れたらいい?」
「おれ、の…………おまんこ…………おちんぽいれて………もう…がまんでき……ない………なかに…おちんぽの熱いみるく……だして……」
 富田君はいつも俺が欲しがっていることを分からせるかのように、淫らな言葉を言わせる。
 自分で太股を押さえてひくひくする穴を剥き出しにして、みだらな言葉でねだる俺はきっと滑稽だろう。
 富田君は俺の腰をぐいと引き寄せると、熱をもって張り詰めた肉塊をズブズブッと押し込む。
 あたたかい人の体温をもった性器を内部に含むと、心地よくて腰を揺らしてしまう。
「ひ、ぁあ、アアッ、っく……うん、ああ、ひもち、ひい、いいっ……ッあう」
 ぐぽっぐぽっと音をたてて中を抉られて達したいほどに昂まるのに、富田君はペニスの根元から指を外してはくれない。
 カツカツと足音が聞こえてきて、トイレの中に二人くらい入って来る気配がする。
 「士龍、ひときたぜ」
 ぐちゃぐちゃと、柔らかい内膜を抉りあげられると、肌がざわついて熱を帯び、富田君の囁きに身体は強張るのに、中にやっと入ってきた肉の感覚に悦びすぎて、グズグズにとけちまってどうでも良くなっていた。
「……ッあ、ひ、ああっむ、っ、……あはッ……クッ」
「エロい声聞かれちまうぜ、んなに欲しかったのかよ、ほらほらおちんぽ気持ちイイか」
 ちんこの根元を掴まれて、出せないのが苦しくて朦朧としているのに、その痺れるような感覚すらグラグラと酩酊するように快感に導く。
「……ッき、もひいいッ、ちん、ぽ、きもひ、いい、おく、おく……ッン……なあ、おく…………ずぶずぶ……ッて」
 卑猥な言葉もすらすら言えて、あまつさえもっと欲しいとねだり声をあげた。
 身体が疼いて中心が囚われたように、深々と打ち込まれる肉が欲しくてたまらなかった。
 クスリも使われてないのに、俺はそれが欲しくてたまらなくてグイグイと腰を突き出す。
「ほら、ズブズブしてやるよ。また、メスのようにおまんこだけで、イケよ」
「ッンンン、あ、あ、ッく、ひ、い、きも、ひい……ッ」
 口から出てくるのは、情けねえくらいに、少し高い喘ぎばかりで、ことばなんかなんの意味ももたない。
 奥まで欲しくて、中をぐるぐるとかき混ぜてほしくて、腕を伸ばして富田君の腰を引き寄せた。
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