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忘恩不義
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きもち、いい……。
頭も何もかもをもっていかれたような感覚はまだ続いていて、脳みそがしっかり動かない。
漸く瞼を開くと、汚れきっていた身体はすっかり綺麗に拭かれていて、クローゼットから出してきて着せてくれたのかスエットを身に着けていた。
全部富田君が綺麗にしてくれたのだろうか。
かなりケガもしていて、動くのも大変だっただろうなと思い顔をあげると少し安心したような表情にぶつかりびっくりする。
「眞壁………起きたのか?」
「あ、ああ…………なんか、きおく、ねえ」
セックスの途中で記憶がなくなっているが、痛くはなくて狂うくらいに気持ちがよかったのだけは覚えている。
富田君は俺の様子をじっと眺めてから、おもむろにスマホを取り出して俺に突きつける。
「なあ、眞壁。オマエが記憶なくったってさあ、オマエのえっろい動画撮ったからな。オレがシてえ時に股開けよ」
まだ思考回路が回っていないのだが、動画を撮られたこと股を開くのが繋がらなくて首を傾げた。
富田君が再生ボタンを押すと、俺はケツに富田君のペニスを突っ込まれて腰を揺らして、気持ちイイと連呼していた。
「なあ。どうが…………とられたら、おれはこまる?」
「は、オマエがちんこ突っ込まれて、あへあへしてよろこんでる動画だぞ。他のヤツに流されたら恥ずかしいだろ」
スマホの画面中の俺はぐちゃぐちゃに蕩けた表情で気持ち良さそうに喘いでいる。
「べつに……はずかしくはない、な。きもちよくあへあへしてた……のは、ほんとうだから」
気持ちよくしてくれと言った要望に、富田君はちゃんと応えてくれた。
事実だし、特に問題もない。でも富田君は今回だけじゃなくて、これからも脅迫は続けたいようだった。
「ッ……。アンタが恥ずかしくなくても、アンタを上に担いでるヤツらが恥ずかしいだろ」
あいつらが恥ずかしいかどうかはわからないが、撮ったヤツを潰さなきゃとか言われて面倒くさいことになるだろう。
それはそれで、富田君のところと戦争することになるので、避けたい話だ。
それに、頭の片隅で別に気持ちが良かったから、続けてもいいかもしれないなとも考えていた。
「分かった。いつでも股開くよ。それでいいだろ。ウチは、かーちゃんいつもいねえし、好きな時にこいよ」
そう答えると、富田君は思ってもいなかった反応だったのか驚き呆れたような表情で俺を見返した。
自分で提案しておいて、富田君はいつも俺の違う答えを期待しているような気がしてならない。
「ベルト、外して?」
長くベルトで拘束されていると腕の血流が悪くなりそうだ。
「お、おう」
呆気にとられた表情のままで富田君は、外すのをを忘れていたと呟き、腕に巻いたベルトを外してくれた。
頭も何もかもをもっていかれたような感覚はまだ続いていて、脳みそがしっかり動かない。
漸く瞼を開くと、汚れきっていた身体はすっかり綺麗に拭かれていて、クローゼットから出してきて着せてくれたのかスエットを身に着けていた。
全部富田君が綺麗にしてくれたのだろうか。
かなりケガもしていて、動くのも大変だっただろうなと思い顔をあげると少し安心したような表情にぶつかりびっくりする。
「眞壁………起きたのか?」
「あ、ああ…………なんか、きおく、ねえ」
セックスの途中で記憶がなくなっているが、痛くはなくて狂うくらいに気持ちがよかったのだけは覚えている。
富田君は俺の様子をじっと眺めてから、おもむろにスマホを取り出して俺に突きつける。
「なあ、眞壁。オマエが記憶なくったってさあ、オマエのえっろい動画撮ったからな。オレがシてえ時に股開けよ」
まだ思考回路が回っていないのだが、動画を撮られたこと股を開くのが繋がらなくて首を傾げた。
富田君が再生ボタンを押すと、俺はケツに富田君のペニスを突っ込まれて腰を揺らして、気持ちイイと連呼していた。
「なあ。どうが…………とられたら、おれはこまる?」
「は、オマエがちんこ突っ込まれて、あへあへしてよろこんでる動画だぞ。他のヤツに流されたら恥ずかしいだろ」
スマホの画面中の俺はぐちゃぐちゃに蕩けた表情で気持ち良さそうに喘いでいる。
「べつに……はずかしくはない、な。きもちよくあへあへしてた……のは、ほんとうだから」
気持ちよくしてくれと言った要望に、富田君はちゃんと応えてくれた。
事実だし、特に問題もない。でも富田君は今回だけじゃなくて、これからも脅迫は続けたいようだった。
「ッ……。アンタが恥ずかしくなくても、アンタを上に担いでるヤツらが恥ずかしいだろ」
あいつらが恥ずかしいかどうかはわからないが、撮ったヤツを潰さなきゃとか言われて面倒くさいことになるだろう。
それはそれで、富田君のところと戦争することになるので、避けたい話だ。
それに、頭の片隅で別に気持ちが良かったから、続けてもいいかもしれないなとも考えていた。
「分かった。いつでも股開くよ。それでいいだろ。ウチは、かーちゃんいつもいねえし、好きな時にこいよ」
そう答えると、富田君は思ってもいなかった反応だったのか驚き呆れたような表情で俺を見返した。
自分で提案しておいて、富田君はいつも俺の違う答えを期待しているような気がしてならない。
「ベルト、外して?」
長くベルトで拘束されていると腕の血流が悪くなりそうだ。
「お、おう」
呆気にとられた表情のままで富田君は、外すのをを忘れていたと呟き、腕に巻いたベルトを外してくれた。
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