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番外編
※やくそく →side T
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ずるっと体の内部から康史が出ていき、頭の中がぼんやりとして、意識も殆どない状態になっている。
最近は加減をしてくれているのか、ここまでせめたてられることは久しぶりだ。
「トール、大丈夫か」
縄を解きながら、康史は心配そうに俺の顔を覗きこむ。
この表情が好きだなと思いつつ、縄を外され一気に血流がめぐる痺れに身が震える。
「あ、ッ、あっ、はあ.....っンン」
全身から力が抜けてしまっていて、脚を開かされると尻の隙間から白い液体がとぷとぷと溢れ出している。
「誕生日のやくそく、楽しみだけど心配」
目を細めて身体を濡れタオルで拭いながら、康史は俺の頭に唇を落とす。
イベントとやらがなんだかよく分からないが、あのオカマの店だしなんとなく予想できる。
キスを唇にして欲しくて俺は頭を仰向けて、康史の唇に近づける。
「んッーーッ、ふ、ン」
唇が重なって舌先がゆるゆると蠢きながら内部に侵食してくる。
「ただ.....自慢したいだけなんだけどね。トールがカッコイイし可愛いから」
再び熱くなる身体を、康史はゆっくりとタオルで拭って囁きかけるのに、俺は緩慢に頷いて疲労感で目を閉じる。
自慢したいと言われるのは心地いい。
全部くれてやったのだから、そんなに心配する必要なんてないんだ。
「やす......たんじょうびには、ぜんぶ.....してやるから」
唇を離したところで、そう告げると俺はそのまま意識を落とした。
「なあ、ヤス。マジでこの格好で行くのかよ」
黒いスーツと茶系に染めている髪をオールバックに撫でつけた姿にされて、あまりの似合わなさに鏡を叩き割りたくなる。
「すごくカッコイイよ」
康史自身も黒スーツに身を包んで嬉しそうに腕を組んでくるので、満足してるならいいかとも思う。
スーツが問題ではなくシャツ下には、あの貞操帯を着けているので、ケツの中に入れられた張形があたるところが疼いて仕方がない。
「我慢できなくなったら、脱いでいいから。その時はオレにちゃんと言うんだよ」
俺の様子を見てとって、康史が囁いてくるがなんだか辛さが増すだけだ。
「スーツ、体を締め付けられてつれえぞ」
ぼそりと文句を言いつつも、背後から赤い首輪をつけられる不快感に、康史を見下ろす。
「なんだ」
「オレのモノって印。他の人に触られたくないからね」
可愛らしくにこりと笑みを浮かべられると、満更でもなくて俺は険しかった表情を緩めて、康史の肩を抱き寄せる。
康史の可愛い独占欲は、俺の気持ちを満たす。
何でもしてやりたくなる。
「血管止められると、なんか体の動きがうまくいかねえから、もどかしい」
貞操帯には張形とプラグがついているので、それだけではないのだろうが、身体中が熱をもってくる。
なるだけ表情に出さないようにして、玄関に向かう。
ともすれば、ここで脱いでねだってしまいそうだ。
「その割にはやいけどな」
「車はヤスが運転するだろ。流石に集中できねえから、事故る」
「当たり前だよ。意外に効いてる?」
貞操帯をつける時のローション、媚薬入りだったんだけどと、耳元で囁かれた。
そういうことか。
ようやく得心がいくが、奥歯を噛んでやりすごすことにする。
「中に突っ込まれてるせい、かと思ってた」
深い息を吐き出して拳を強く握って答える、康史の嬉しそうな表情を見下ろして、これで全部許したくなるのは因果だなと思いながら、駐車場へと向かった。
最近は加減をしてくれているのか、ここまでせめたてられることは久しぶりだ。
「トール、大丈夫か」
縄を解きながら、康史は心配そうに俺の顔を覗きこむ。
この表情が好きだなと思いつつ、縄を外され一気に血流がめぐる痺れに身が震える。
「あ、ッ、あっ、はあ.....っンン」
全身から力が抜けてしまっていて、脚を開かされると尻の隙間から白い液体がとぷとぷと溢れ出している。
「誕生日のやくそく、楽しみだけど心配」
目を細めて身体を濡れタオルで拭いながら、康史は俺の頭に唇を落とす。
イベントとやらがなんだかよく分からないが、あのオカマの店だしなんとなく予想できる。
キスを唇にして欲しくて俺は頭を仰向けて、康史の唇に近づける。
「んッーーッ、ふ、ン」
唇が重なって舌先がゆるゆると蠢きながら内部に侵食してくる。
「ただ.....自慢したいだけなんだけどね。トールがカッコイイし可愛いから」
再び熱くなる身体を、康史はゆっくりとタオルで拭って囁きかけるのに、俺は緩慢に頷いて疲労感で目を閉じる。
自慢したいと言われるのは心地いい。
全部くれてやったのだから、そんなに心配する必要なんてないんだ。
「やす......たんじょうびには、ぜんぶ.....してやるから」
唇を離したところで、そう告げると俺はそのまま意識を落とした。
「なあ、ヤス。マジでこの格好で行くのかよ」
黒いスーツと茶系に染めている髪をオールバックに撫でつけた姿にされて、あまりの似合わなさに鏡を叩き割りたくなる。
「すごくカッコイイよ」
康史自身も黒スーツに身を包んで嬉しそうに腕を組んでくるので、満足してるならいいかとも思う。
スーツが問題ではなくシャツ下には、あの貞操帯を着けているので、ケツの中に入れられた張形があたるところが疼いて仕方がない。
「我慢できなくなったら、脱いでいいから。その時はオレにちゃんと言うんだよ」
俺の様子を見てとって、康史が囁いてくるがなんだか辛さが増すだけだ。
「スーツ、体を締め付けられてつれえぞ」
ぼそりと文句を言いつつも、背後から赤い首輪をつけられる不快感に、康史を見下ろす。
「なんだ」
「オレのモノって印。他の人に触られたくないからね」
可愛らしくにこりと笑みを浮かべられると、満更でもなくて俺は険しかった表情を緩めて、康史の肩を抱き寄せる。
康史の可愛い独占欲は、俺の気持ちを満たす。
何でもしてやりたくなる。
「血管止められると、なんか体の動きがうまくいかねえから、もどかしい」
貞操帯には張形とプラグがついているので、それだけではないのだろうが、身体中が熱をもってくる。
なるだけ表情に出さないようにして、玄関に向かう。
ともすれば、ここで脱いでねだってしまいそうだ。
「その割にはやいけどな」
「車はヤスが運転するだろ。流石に集中できねえから、事故る」
「当たり前だよ。意外に効いてる?」
貞操帯をつける時のローション、媚薬入りだったんだけどと、耳元で囁かれた。
そういうことか。
ようやく得心がいくが、奥歯を噛んでやりすごすことにする。
「中に突っ込まれてるせい、かと思ってた」
深い息を吐き出して拳を強く握って答える、康史の嬉しそうな表情を見下ろして、これで全部許したくなるのは因果だなと思いながら、駐車場へと向かった。
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