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三学期編
討ち入り →side Y
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防弾チョッキを着ているので、頭部をやられなければ大丈夫だと思うんだが、倒れている姿に焦りがつのる。
長いこと会っていなかったが、友達は友達だ。
オレの位置からは、駆け寄るにも少し距離があり、応戦中である。
「シロ大丈夫か?」
「脚やられた、……あるけなそう」
足ならなんとかなるか。
銃を放った男をボコボコにした後、東流は士龍に声をかけて、男を持っている縄ですかさず身体を拘束して、ぽいと無造作にほおりだした。俺は床に落ちている拳銃を蹴って遠くに飛ばす。
少しでも体力あるようなら、最後まで侮れない。
普通の高校生との喧嘩とは違う。
「テメェら、どこの組のもんだ」
息も絶え絶えの男を椅子の脚に固定する。しばらくは動けないだろうが、俺を指さして聞いてくる。
スカートが、少し汚れちまった。喧嘩しにいくことは伝えたけど、新しいのを買って返そう。
「3年B組。ほら、ダチが誘拐されたら助けにくるでしょ」
正確にはダチの大事な恋人ってとこだけど。
にっこり笑うと、後ろから、東流の声がする。
「ヤス、そっちは大丈夫か?」
「ヤクザにしては弱いね」
とりあえず、転がっている男たちを全部縛ったかを確認する。
「カツラとれてんぞ!」
ぱさりと士龍の手下から、カツラを手渡される。
「あ、さんきゅ」
銃声が響いてから約3分。そろそろケーサツとかきちまう、ヤバイかな。
「触ったもんは、残らず持って帰るぞ。証拠は残さないようにな」
とりあえず誠士に言われた通り手袋を嵌めてきたが。安全のため、士龍の血痕も持ってきたタオルでぬぐい去る。
「トール、そろそろ逃げないと!」
「分かってる」
トールに非常口を指さすと、ぐいっと俺の腕をつかんで引っ張る。
「おふたりさん、感動の再会は後にしてくれ、逃げるぞ。ケーサツくるから」
非常口を開けると足を怪我している士龍を囚われていた男が、肩に担いでいくのに振り返ってトールが声をかける。
真っ赤な髪の男は、よく見ても可愛くはなさそうだ。
とはいえ、さすがに俺には言われたくはないだろうな。
「康史、車もってきたぞ」
非常口の前で誠士は、俺に車のキーを渡す。
怪我人でる可能性もあったので、誠士に車をもってきてもらったのだ。
東流がシャツを破って士龍の足を止血してるのを見て、車の後部座席を開く。
「シロ、乗って」
脚をひきずっていて痛々しい。銃弾だし、痛いだけじゃないよな。
「ナオヤ、モトミヤ、アリガトな!」
士龍は声を自分の手下にかけている。こういうところは、上としても信頼できるってもんだ。
「トールはバイクで2人の護衛してやって。大丈夫とは思うけど」
どっかに、別働隊な組員がいないとも限らない。
「了解。送ったら帰る。したら、約束のデートしないとな」
そう言うと、心配そうに士龍たちを見つめる2人の背中を押すと、東流は俺に声をかける。
「ん。馬とかいろいろあるから楽しみにしてる」
わかったとバイクを置いた方へ向かうのを見やり、オレは運転席に乗り込んだ。
長いこと会っていなかったが、友達は友達だ。
オレの位置からは、駆け寄るにも少し距離があり、応戦中である。
「シロ大丈夫か?」
「脚やられた、……あるけなそう」
足ならなんとかなるか。
銃を放った男をボコボコにした後、東流は士龍に声をかけて、男を持っている縄ですかさず身体を拘束して、ぽいと無造作にほおりだした。俺は床に落ちている拳銃を蹴って遠くに飛ばす。
少しでも体力あるようなら、最後まで侮れない。
普通の高校生との喧嘩とは違う。
「テメェら、どこの組のもんだ」
息も絶え絶えの男を椅子の脚に固定する。しばらくは動けないだろうが、俺を指さして聞いてくる。
スカートが、少し汚れちまった。喧嘩しにいくことは伝えたけど、新しいのを買って返そう。
「3年B組。ほら、ダチが誘拐されたら助けにくるでしょ」
正確にはダチの大事な恋人ってとこだけど。
にっこり笑うと、後ろから、東流の声がする。
「ヤス、そっちは大丈夫か?」
「ヤクザにしては弱いね」
とりあえず、転がっている男たちを全部縛ったかを確認する。
「カツラとれてんぞ!」
ぱさりと士龍の手下から、カツラを手渡される。
「あ、さんきゅ」
銃声が響いてから約3分。そろそろケーサツとかきちまう、ヤバイかな。
「触ったもんは、残らず持って帰るぞ。証拠は残さないようにな」
とりあえず誠士に言われた通り手袋を嵌めてきたが。安全のため、士龍の血痕も持ってきたタオルでぬぐい去る。
「トール、そろそろ逃げないと!」
「分かってる」
トールに非常口を指さすと、ぐいっと俺の腕をつかんで引っ張る。
「おふたりさん、感動の再会は後にしてくれ、逃げるぞ。ケーサツくるから」
非常口を開けると足を怪我している士龍を囚われていた男が、肩に担いでいくのに振り返ってトールが声をかける。
真っ赤な髪の男は、よく見ても可愛くはなさそうだ。
とはいえ、さすがに俺には言われたくはないだろうな。
「康史、車もってきたぞ」
非常口の前で誠士は、俺に車のキーを渡す。
怪我人でる可能性もあったので、誠士に車をもってきてもらったのだ。
東流がシャツを破って士龍の足を止血してるのを見て、車の後部座席を開く。
「シロ、乗って」
脚をひきずっていて痛々しい。銃弾だし、痛いだけじゃないよな。
「ナオヤ、モトミヤ、アリガトな!」
士龍は声を自分の手下にかけている。こういうところは、上としても信頼できるってもんだ。
「トールはバイクで2人の護衛してやって。大丈夫とは思うけど」
どっかに、別働隊な組員がいないとも限らない。
「了解。送ったら帰る。したら、約束のデートしないとな」
そう言うと、心配そうに士龍たちを見つめる2人の背中を押すと、東流は俺に声をかける。
「ん。馬とかいろいろあるから楽しみにしてる」
わかったとバイクを置いた方へ向かうのを見やり、オレは運転席に乗り込んだ。
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