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冬休み編
畏怖 →side T
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確かに、昨日の夜は俺がかなり求めたのは覚えているが、視界が起きたとたん真っ黄色になっている。
体も身じろぎするのも辛いくらいで、しばらくぐったりとしている。
HPは0に限りなく近い。
今日はクリスマスイブ、だよな。
アイツも似たようなものだと思うのだが、朝からさっさと予備校に行ってしまった。
体力は俺のがあるって思ってたんだが………ヤるのとヤられるのは、負担の割合がそんなに違うものなのか。
それとも、アイツの方が絶倫か?
いや、俺だけ何度もイかされてたからか。
半年で完全に体を作り変えられたような気がする。
のそっと起き上がり、体は拭いてくれたのか別にキモチ悪くないが、シャワーを浴びようと浴室に向かう。
「おー、トール、起きた?」
寝室を出ると、誠士がソファーでWiiのマリ○カートをやっていた。
「ハヨ。……あれ……セージ、オマエ、デートじゃねえの?」
クリスマスイブなのに、なんでこんなとこにいるんだと首を捻ると、誠士が肩を落として眉をへの字にして俺を見上げる。
「ミカちゃんには、今月の頭に振られマシタが、何か?」
どうやは地雷だったようだ。
「あ、悪ィ。……シャワー浴びてくる」
多分グチでもいいにきたのだろう。また、また康史にオンナ紹介させとけばいいか。
浴室に入りシャワーを浴びて出てくると、誠士はまだコントローラーを握ってゲームに夢中になっている。
「恋愛って難しいなぁ」
「ゲームみてえにはいかねえよ」
どさっと誠士の横に座ると、横目で俺を見やって更に追い討ちをかけられたように肩を落とす。
「このくそさみいのに、何でオマエは全裸なんだよ。服着ろ、服。体中キスマークだらけでうぜえ」
幸せじゃないと、人の幸せは許容できないようだ。器のちいせえ男だな。
もう一度腰をあげて、下着をつけて長袖のTシャツとスエットの下を履いて、テーブルの上においてあるおにぎりに手を伸ばした。
さすがに康史も、飯作る気力がなくて、誠士に買い出しを頼んだのか。
「オマエらはさ、別れたらダチに戻れるの?」
「……もう、ムリかもな……」
誠士の言葉に、俺はおにぎりのビニールを剥く手を止めた。
多分、ダチにも戻れない。
見てるだけで、体が反応しちまう。
「怖くねえの?」
「ンなもん。別れねえから怖くねえよ」
おにぎりにかぶりついて、俺は笑った。
「だけどよ、人の気持ちだけじゃどうにもならねえ時も、いずれはくるかもしれねえ。俺、そんとき、どうなっちまうかなァ。」
不慮の事故、病気、なくす理由なんて沢山ありすぎる。
ありすぎて、そんなこといちいち怖がっていらんねえ。あの時、腹はくくったしな。
「……そんなことまで考えてンのか」
「願わくば、その日がじいさんになってて、俺の性欲が失われた頃であることを祈るばかりだけどな」
俺は笑いながらそう言うと、誠士の肩をぽんっと叩いた。
「これから、康史にクリスマスプレゼントを買いに駅前いきたいんだけど、つきあえ」
「ハイハイ。リア充爆発しろって言いたいけどね。トールのセンスひでえからな、どこなりと付き合うぜ」
コントローラーを置いて、何度もため息を繰り返す誠士をともなって、俺は買い物へとでかけた。
体も身じろぎするのも辛いくらいで、しばらくぐったりとしている。
HPは0に限りなく近い。
今日はクリスマスイブ、だよな。
アイツも似たようなものだと思うのだが、朝からさっさと予備校に行ってしまった。
体力は俺のがあるって思ってたんだが………ヤるのとヤられるのは、負担の割合がそんなに違うものなのか。
それとも、アイツの方が絶倫か?
いや、俺だけ何度もイかされてたからか。
半年で完全に体を作り変えられたような気がする。
のそっと起き上がり、体は拭いてくれたのか別にキモチ悪くないが、シャワーを浴びようと浴室に向かう。
「おー、トール、起きた?」
寝室を出ると、誠士がソファーでWiiのマリ○カートをやっていた。
「ハヨ。……あれ……セージ、オマエ、デートじゃねえの?」
クリスマスイブなのに、なんでこんなとこにいるんだと首を捻ると、誠士が肩を落として眉をへの字にして俺を見上げる。
「ミカちゃんには、今月の頭に振られマシタが、何か?」
どうやは地雷だったようだ。
「あ、悪ィ。……シャワー浴びてくる」
多分グチでもいいにきたのだろう。また、また康史にオンナ紹介させとけばいいか。
浴室に入りシャワーを浴びて出てくると、誠士はまだコントローラーを握ってゲームに夢中になっている。
「恋愛って難しいなぁ」
「ゲームみてえにはいかねえよ」
どさっと誠士の横に座ると、横目で俺を見やって更に追い討ちをかけられたように肩を落とす。
「このくそさみいのに、何でオマエは全裸なんだよ。服着ろ、服。体中キスマークだらけでうぜえ」
幸せじゃないと、人の幸せは許容できないようだ。器のちいせえ男だな。
もう一度腰をあげて、下着をつけて長袖のTシャツとスエットの下を履いて、テーブルの上においてあるおにぎりに手を伸ばした。
さすがに康史も、飯作る気力がなくて、誠士に買い出しを頼んだのか。
「オマエらはさ、別れたらダチに戻れるの?」
「……もう、ムリかもな……」
誠士の言葉に、俺はおにぎりのビニールを剥く手を止めた。
多分、ダチにも戻れない。
見てるだけで、体が反応しちまう。
「怖くねえの?」
「ンなもん。別れねえから怖くねえよ」
おにぎりにかぶりついて、俺は笑った。
「だけどよ、人の気持ちだけじゃどうにもならねえ時も、いずれはくるかもしれねえ。俺、そんとき、どうなっちまうかなァ。」
不慮の事故、病気、なくす理由なんて沢山ありすぎる。
ありすぎて、そんなこといちいち怖がっていらんねえ。あの時、腹はくくったしな。
「……そんなことまで考えてンのか」
「願わくば、その日がじいさんになってて、俺の性欲が失われた頃であることを祈るばかりだけどな」
俺は笑いながらそう言うと、誠士の肩をぽんっと叩いた。
「これから、康史にクリスマスプレゼントを買いに駅前いきたいんだけど、つきあえ」
「ハイハイ。リア充爆発しろって言いたいけどね。トールのセンスひでえからな、どこなりと付き合うぜ」
コントローラーを置いて、何度もため息を繰り返す誠士をともなって、俺は買い物へとでかけた。
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