俺たちの××

怜悧(サトシ)

文字の大きさ
上 下
93 / 353
二学期編

※愛に浮遊する →side T

しおりを挟む
「トール……すげえ可愛い」

ぐったりしている俺の顔を覗きこんで、康史が何かを語りかけている。
それなのに、全然耳に入ってこない。
頭の中が真っ白で、ふわふわっとした浮遊感がある。

気持ちがよくてどこもかしこも康史の手に触れられるだけで、たまらなくなって俺はイキまくっていた。

涙と涎で顔も出しまくった体液でべたべたしてる。

オマエに俺も触れたいよ。

腕を伸ばしてなんとかヤスの頭に掌を乗せて、指先に髪の毛を絡める。

「トール、好きだよ、大好きだよ」
俺もすきだといいたいのに、俺の口からは掠れきった喘ぎしか漏れない。
俺の中には康史がずっといて、めいっぱい注いで満たしてくれている。
それだけでたまらないくらい、満ち足りて幸福感と快感に何度も絶頂に達した。
「すっごい、えろいかお、トール、もう一回いい?」
「ああ……ッう、やす.......やす、ん、、………ッは、ああ」
言いたいことも口に出せない、言葉をつなごうとすると涎があふれてとまらない。
脳みそがジリジリと痺れてくる。
奥まで届いている康史のちんこがぐぷうぐぷうっと出し入れして、緩慢な動きで俺の体を揺さぶられる。
「アッ.......ッンンン……っひ、ああっあああ.......ッうン」
でも、伝えてえ……おれの、きも、ちを。
「…………ッやす…あああ……、ああひ、あああ.......ッく、あああっひい.......しあ…わ…せ……ッああ、ひあわせ」
どろどろに溶けちまった体を寄せて、腰をあげて康史の背中に脚を絡め更に奥までヤスを迎え入れる。
「――っアいい、ひッ―アアアア」
プシャアッと精液じゃない何かが俺の中から放たれ、脳みそがスパークして全身が刺激に痙攣する。

「トール、だいじょうぶか」

ずるっと康史が俺から抜けて出ていくのを感じて、意識はあったが脳みそが痺れきっていて言葉がでなかった。
息をする度にアナルから精液が漏れてくるのを感じる。
充足したような感覚で、全身に力が入らない。
「……やす……、あ、す……っき」
舌先も痺れていて、言葉を繋ぐと涎が垂れ落ちていく。
こんなんじゃ、かっこつかねえ………。
途端にぎゅうっと強く抱きしめられて安心する。

ああ、あんしん、だ。
あんしん、するんだ。

俺は康史の肩に頭を乗せて、言葉にできない気持ちを伝えたくて頬に唇を寄せる。
「う…………トール、それ反則。可愛いすぎる。やばいよ、鼻血吹きそう」
緩やかに背中を撫でられ、まだひくひくっと痙攣を繰り返している体が落ち着かせるように抱きしめてくれている。
「ずっと、オレはトールだけが好きだったんだからな」
耳元で囁く言葉が心地いい。
あったけえ。
康史はタオルで汚れた俺の体をゆっくりとぬぐい始める。
「……や、す……ありがと……」
「なんか、すげえトールがえろくてかわいくて、また止まらなくなった」
まだぐったりしたままの俺の体を撫で回しながらそんなことを言い出す。
「……ふわふわ…なんだ」
「え?」
「……きもちよくて、アタマ、なか、しあわせで.......のーみそふっわふわ……」
もう一回康史の頬に唇を寄せてちゅっと吸い付く。
「ちょ、なにそれ、え、何?!可愛すぎる。もー、トール、ヤバイって、そんなの、ほんとヤリ殺しそうに可愛すぎる」
俺を抱きしめながら悶絶する康史の体を抱き返して、掌を伸ばしてくしゃっと髪をなでる。

俺の体にちゅっちゅっちゅっと吸い付いて、子犬のようにぺろぺろと舐めてくる様子に俺の頬も自然に緩む。

かわいいのは、オマエのほうだ。
康史が可愛い、愛してる。

伝えたい気持ちがいっぱいに膨らんでいって、風船みたく身体が浮遊していった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

部室強制監獄

裕光
BL
 夜8時に毎日更新します!  高校2年生サッカー部所属の祐介。  先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。  ある日の夜。  剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう  気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた  現れたのは蓮ともう1人。  1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。  そして大野は裕介に向かって言った。  大野「お前も肉便器に改造してやる」  大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…  

嫌がる繊細くんを連続絶頂させる話

てけてとん
BL
同じクラスの人気者な繊細くんの弱みにつけこんで何度も絶頂させる話です。結構鬼畜です。長すぎたので2話に分割しています。

親父は息子に犯され教師は生徒に犯される!ド淫乱達の放課後

BL
天が裂け地は割れ嵐を呼ぶ! 救いなき男と男の淫乱天国! 男は快楽を求め愛を知り自分を知る。 めくるめく肛の向こうへ。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

制限生活

澄玲 月
BL
R18作品です。ほぼ全部。 監禁だったり、もうすべてエロいことしまくります。

処理中です...