俺たちの××

怜悧(サトシ)

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二学期編

大切な人 →side Y

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ぐったりとオチてしまった様子の東流を、シャワーで綺麗に洗い流す。

昨日は気絶するまでヤッた後にヤクザ相手に大乱闘して、それから間をおかずに、種がなくなるまで出させてイキっぱなし状態にしたら、そりゃあ、流石の東流もオチるよな。

普通の人ならきっとそこまでもたないので、かなりの体力だと思うのだが。

本当に加減しなくて済むから、ついついヤリすぎちまう。
まあ、いきなり突然プロポーズなんかしてくるから、かなりの勢いで煽られまくったってのもある。

全身をくまなく洗い、本当は浴室に閉じ込めようとおもったのだが、さっきまでの様子をみると、これ以上の行為は精神的に危険な気がする。

ベッドまで、運ぶか。
かなり、重いからな…………。

重たい体をぐいと担ぎ上げるように肩にのせて、長い足をずりずりひきずりながら脱衣所までまず運ぶ。
丸椅子の上に体を乗せると、バスタオルで濡れた体を拭いてやる。

痣だらけの体もきっちりとついた腹筋も綺麗に見えて、それだけでもたまらない。

「トールがオレをチョーシづかせてるんだからな」

自覚しろよ。
欲しがれば、迷いなく何でも差し出してくれる。
ぜんぶ躊躇いなく曝け出してくれる。
これ以上になく求めてしまうのは、そのせいだ。
腰を掴んで肩に上体をのせて、ふるふる腰や足元にくるのはわかるが必死に運び、ベッドにようやく転がした。
予備校、何時からだっけ……。
時計を見ると10時を回っている。

ヤバイ。急がないとな。もうちょっとゆっくりしたかったんだけど。

俺はスマホを取り出して、電話をする。

「誠士?朝から悪いな。オレ、いまから予備校いくから、トールにメシもってきてくれる?」
『いいけど、何?…………またセックスしすぎかよ』
いいかげん呆れたような誠士の言葉が返ってくる。
でもまあ、誠士もなれてきてるのだろう、あまり驚いたりはしない。
「あー、うん。……映画の券、机においとくから、連休中にミカちゃんと行ったら?」

一応、誠士の機嫌もとりつつ電話を終えると、まだすっかりオチている東流の頭を撫でて唇にそれを押し当てた。

「行ってきますのちゅー、なんてね」
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