上 下
4 / 20

おじさん奪われる

しおりを挟む



 クプッと彼は私の尻に指を入れた。
 おじさんのそんなところ、よく触れるな。
 いくら清浄したとは言っても普通は生理的に無理だろう。

 グニグニと指を動かしていたが、すぐに指は抜いた。


「シモン初めてでしょ。狭すぎるからちょっと魔術使うね~」

「んは、、やめ、、や、、あ、、うぁ、、あ、、あぁ、、う、、あ、、あ、」

 魔術? 何をしているのか全然見えなくて怖いが、とにかく私の中を何かが動き回っていることは分かった。
 それが腸壁を擦る度にピリピリと快感が上がってきて、背中がゾクゾクして体が熱くなっていく。

「魔力流しながらだから気持ちいいでしょ? 指もほしい?」
「はぅ、、あ、、ひぃ、だめ、そこ、やめ、、ひぅ、、あ、あ、だめ、だめ、、おかしくなる、、だめ、、あ、あ、、」

 動き回る魔術の感覚にプラスして、ラウロの指が刺激の強い場所をコリコリと刺激すると私の体はビクビクと跳ねた。
 私にバネの魔術が仕込まれたのかと思うほど体が跳ねて快感が止まらず身を捩って逃れようとするのに全く逃れられず、涙が出た。
 気持ちよすぎて涙が出るなんて知らなかった。


「ぁああ、も、やめ、、たすけて、、ラウロ、やめ、、あ、あ、ぁああ、も、やめて、、」

「もうそろそろ大丈夫かな?」

 ラウロがそう言うと、やっと私の中を動き回っていた魔術の感覚がなくなって、ラウロの指も引き抜かれ、私は乱れた息を必死に整えた。


「シモン、いくよ」

 私の尻に熱く硬い何かが当てがわれると、グププと中に侵入してきた。

「うぐ、、あ、あ、、ぅあ、、」
「痛くないよね? 苦しい? 焦りすぎたかな? シモンが欲しくて堪らなくてごめんね」

 欲しくて堪らない? 私が? なぜ?
 こんなおじさんなど相手しなくても、ラウロなら可愛くて若い子がいくらでも寄ってくるだろうに。

 腹が苦しいな……
 痛くはないが、圧迫感はある。

「飛んじゃうといけないから、最初は魔力は流さないでおくね~」
「ぅ、、あ、あ、はぁ、はぁ、、ぅ、あ、、あ、」

「動くよ。約束だから俺のこと教えてあげるね~」

「ぅ、ぁあ、、あ、あ、おく、だめ、、や、、あ、あ、、あぁ、、」

 私はそれどころじゃないんだが……

「シモンの中、気持ちよすぎ。俺はシモンを探してたんだよね~
 幼い頃、俺は一度シモンに会ってる」

「、え? ぅあ、あ、、ぁあ、、あ、あ、」

 ゆるい抽挿を繰り返しながらラウロは話し始めたが、私は記憶を辿ることもできないほどにラウロによる快楽に支配されていた。


「シモンは迷子の俺を送っただけだと思っているだろうけど違うんだな~。魔力が多すぎて魔力酔いも酷いし魔力の放出が止められなくなった俺は誰もいない河原に置いていかれたんだ。
 シモンは、魔力無いのは無いんだけど、俺の魔力をかなり吸い取ってくれて、それで楽になったんだよね~」

「まっ、、あ、、ぅ、ぁあ、、だめ、、、や、、あ、ぁああ、、」


「泣いてる俺を抱きしめて魔力の余剰分を吸い取ってくれたけど、たぶんシモンは無意識なんだろうね~
 さっき、魔力が無いのが珍しいと思って声をかけたのは本当だけど、話してて魔力が吸われていくのを感じて、シモンは俺がずっと探してた人だと気付いた。だから結婚してほしいって言った」

「あ、、ぁあ、ゆっくりして、、そんな、、はげし、、あ、あ、ぁあ、や、もう、、ぁ、ぁああ、、あ、あ、」

 ラウロは話終わると、私の返答も聞かずに抽挿を早めて奥をグイグイと突いてくる。
 そんなにしたら、もう本当に気が狂ってしまいそうだ。


「シモン、気持ちいい? 俺は気持ちいいよ。シモン、愛してる。結婚しよ? お願い、俺のものになって」

「ぅあ、、もう、もう、、だめ、、はげし、、おく、、やだ、や、、ぁあ、、あ、あ、ぁあああ、、」
「俺もイカせて」

 私の立ち上がったものからピュルッと白濁した液が飛び出てソファーを濡らした。

 尻をギュッと掴んで私に腰を打ち付けているラウロの息も少し上がっている。

「イク、、んん、、」

 私の中に熱いものが注がれ、ドクドクと波打っていたのが収まると、ズルリとラウロのものが引き抜かれた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王子様のご帰還です

小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。 平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。 そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。 何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!? 異世界転移 王子×王子・・・? こちらは個人サイトからの再録になります。 十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。

おっさん部隊長のマッサージ係になってしまった新米騎士は好奇心でやらかした

きよひ
BL
 新米騎士×ベテランのおっさん騎士  ある国の新米騎士フリシェスは、直属の上司である第一部隊長アルターのマッサージ係として毎日部屋に通っている。  どうして毎日おっさんのマッサージなんてしなければならないんだろうとゲンナリしていたある日、男同士の性欲処理の話を聞いたフリシェスはどうしても試したくなってしまい......?  高い声で喘いでいる若い騎士の方が攻め。  カエルが潰れたような声を出して余裕があるおっさんの方が受けです。 ※全三話

こんなことになるとは思わなかった

みんくす
BL
叔父さんが大好きなイケメンの甥×快楽に弱いガチムチ叔父さんのBL 1話目は叔父さん視点・2話目以降は甥視点。 ※ ♡喘ぎ、汚喘ぎあり ※恥垢、臭い、体毛表現あり ※若干の無理やり要素あり pixivにも掲載しています。

売れ残りの神子と悪魔の子

のらねことすていぬ
BL
神子として異世界トリップしてきた元サラリーマン呉木(くれき)。この世界では神子は毎年召喚され、必ず騎士に「貰われて」その庇護下に入る、まるで結婚のような契約制度のある世界だった。だけど呉木は何年経っても彼を欲しいという騎士が現れなかった。そんな中、偶然美しい少年と出会い彼に惹かれてしまうが、彼はとても自分には釣り合わない相手で……。 ※年下王子×おじさん神子

童顔商人は聖騎士に見初められる

彩月野生
BL
美形騎士に捕まったお調子者の商人は誤って媚薬を飲んでしまい、騎士の巨根に翻弄される。

【完結】深窓の公爵令息は溺愛される~何故か周囲にエロが溢れてる~

芯夜
BL
バンホーテン公爵家に生まれたエディフィール。 彼は生まれつき身体が弱かった。 原因不明の病気への特効薬。 それはまさかの母乳!? 次は唾液……。 変態街道まっしぐらなエディフィールは健康的で一般的な生活を手に入れるため、主治医と共に病気の研究を進めながら、周囲に助けられながら日常生活を送っていく。 前世の一般男性の常識は全く通じない。 同性婚あり、赤ちゃんは胎児ではなく卵生、男女ともに妊娠(産卵)可能な世界で、エディフィールは生涯の伴侶を手に入れた。 ※一括公開のため本編完結済み。 番外編というかオマケを書くかは未定。 《World name:ネスト(巣)》 ※短編を書きたくて書いてみたお話です。 個人的な好みはもっとしっかりと人物描写のある長編なので、完結迄盛り込みたい要素を出来るだけわかりやすく盛り込んだつもりですが、展開が早く感じる方もいらっしゃるかもしれません。 こちらを書いて分かったのは、自分が書くとショートショートはプロットや設定資料のようになってしまうんだろうなという結果だけでした(笑) ※内容や設定はお気に入りなので、需要があるかは置いておいて、もしかしたら増量版として書き直す日がくるかもしれません。

俺のかつての護衛騎士が未だに過保護すぎる

餡子
BL
【BL】護衛騎士×元王子もどきの平民  妾妃の連れ子として王家に迎え入れられたけど、成人したら平民として暮らしていくはずだった。というのに、成人後もなぜかかつての護衛騎士が過保護に接してくるんだけど!? ……期待させないでほしい。そっちには、俺と同じ気持ちなんてないくせに。 ※性描写有りR18

オメガに転化したアルファ騎士は王の寵愛に戸惑う

hina
BL
国王を護るαの護衛騎士ルカは最近続く体調不良に悩まされていた。 それはビッチングによるものだった。 幼い頃から共に育ってきたαの国王イゼフといつからか身体の関係を持っていたが、それが原因とは思ってもみなかった。 国王から寵愛され戸惑うルカの行方は。 ※不定期更新になります。

処理中です...